4月26日(日曜日)
朝7時、ホテルにチャーリーさんに来てもらい朝食を取りながら打合せ。
フルフェイスのヘルメットを持っていたので「バイクライダーの神父さん」と冷やかすと、バイクタクシーに載るときの必需品なんで、とはにかんだ。
彼は、カンボジアの聾唖者青年の支援組織DDP(Deaf Development Program)の責任者の米国人神父である。昨日中には会う時間がなく、私は今日午前の便でヤンゴンに戻らねばならない。そこで、日曜日のミサに出かける直前の時間をもらい、神父に私のホテルに来てもらったという訳だ。
<チャーリー神父はヘルメットを持ってバイク通勤?>
私の方も、8時半には空港に向けて出発しないと行けないので、打合せに使える時間は1時間半しかない。
先ずは、3月8日の日曜日のWoman's Dayというイベントの際に、美容サロン経営のケマラさんの協力で行われた聾唖の女性たちのための美容講習のデモンストレーションについて聾唖者側の感想を聞く。
おおよその様子は昨晩ケムラさんから聞いてはいたのだが、思った以上に盛況で聴覚障害を持った女性たちの反響は極めて大きなものであったことが分かった。
<雨の中でも二人乗り>
ケムラさんも、今後の取組みを継続することを約束してくれており、その意味では、今回のイベントで、今後の聴覚障害女性の美容師の誕生という夢の実現に向けて大きな一歩が記されたと言って良さそうだ。
慌ただしく、打合せを終えてソルヤ君の車で空港に向けて出発する。すると雨になった。カンボジアでも、ミャンマー同様、水祭りと仏教正月が過ぎると雨季が近づくようだ。
チャーリーさん、バイクタクシーでミサを行う教会に出かけると言っていたが、この雨の中、どうしたかしらん。幸いなことに、この雨も一時的なものだったようで、空港に着く頃には止んでいた。
飛行機から見た上空は、雲の様子から見る限りは積乱雲が出て、日本で言う夏空だった。
<夏空?を飛ぶ>
ヤンゴンに舞い戻って来た。週末なので、今日は日本財団ヤンゴン事務所の車は使わず、一般のタクシーを利用。空港の案内カウンターで申し込むと、何と8000チャットだった。えっ。確かこの間まで8000チャットだった筈。対ドルレートが良くなった訳でもないのに、値下がり?
ホテルに戻り、一休みしていると突然の雨。それまで29度だった外の気温計が、一挙に23度にまで下がったのにはびっくり。いよいよ雨季が近づいて来たようだ。
時間になったので、会議室に行くと、既に、日本財団の中嶋チームリーダーを始め、MIKIの創設者で且つミャンマー盲人協会会長でもあるアウンコさんや、経営コンサルタントの傍ら盲人マッサージ店Genkyを運営する西垣さんらが集まっていた。
<突然の雨に走る人たち>
そして、マンダレーから来てくれたアウンミン医師が加わり会議が始まった。
テーマは、視覚障害者のマッサージ学校。西垣さんの会社にお願いして、盲学校やマッサージクリニックの視覚障害者を対象に、先月、市場調査をお願いしていたのだ。
西垣さんの会社の副社長のイーさんが調査結果というより、それに基づく、レコメンデーションのような内容を報告。
それを受けて、一期生の定員、カリキュラム構成、履修機関、その間の待遇、補修事業など今後の運営に拘る基本事項を次々と決めて行く。
会議を終えて、用事があると引き上げたアウンコさんやイーさんを除くメンバーで、夕食を取った。
<市内を走る車に面白いステッカー、まるで人が覗いているよう>
07時チャーリー神父
08時半 ホテル出発
10時30分 プノンペン発
11時40分 バンコク着
13時05分 バンコク発
14時00分 ヤンゴン着
17時半 視覚障害者用マッサージ学校事業打合せ
19時 関係者夕食会