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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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女性起業家セミナー始まる [2014年07月30日(Wed)]
7月30日(水曜日)
朝8時、ホテルで手配してもらった車に乗って、アウンミン博士と一緒に、アジア女性社会起業家セミナーに出かけた。この企画は我々が日本財団とは古くからの付き合いのタイのNGO、「女性の地位向上協会(APSW)」に提案して実現したもの。APSWは、6万5千以上あると言われるタイのNGOの中でも、特に女性問題の分野では最も有名な組織であると言って良い。
昨年は、やはりここでメコン地域(カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス)のシェルターなどで女性支援に従事している活動家を招いたセミナーを実施した。今回は、ソーシャルビジネスの分野に焦点を当てた企画となった。
美容、健康、工芸、飲食や障害者ケアなどの分野で活躍する女性社会起業家を中心に約20人を招き、様々な社会課題の解決のための能力向上のための研修を行うとともに、成功事例や互いの経験を共有したり、参加者相互の人的ネットワークを構築し、新たなパートナーとの協力による事業の拡充、販路拡大などの可能性を探ることなどを目的としている。
なぜ助成を行う団体である日本財団が「社会起業」に関心を持つのか。
730AWSES.jpg
<女性起業家セミナー始まる>

それは、慈善事業の分野で従来は、支援のための唯一の方法でそれが当然と考えられていた助成という方式が持つ問題点や限界が次第に広く認識されるようになって来た、という時代の変化がある。即ち、事業の拡大と発展のためには自立が不可欠であるが、そのためにはビジネスというメカニズムが有効である。
従来通りの行政や助成金に支えられた社会福祉活動の必要性もひていするものではないが、ビジネスのメカニズムとうまく組み合わせることで、社会課題の様々なニーズにより効率的に応えられるのではないか、という考え方である。
日本財団は、ASEAN地域、特にメコン地域に重点をあてて支援事業を実施しているが、各国のプロジェクトの現場を訪問する度に女性の活躍を目にする。 その人たちと話す中で、国境も超えた広域的なネットワーキングの必要性に気がついたことから、今回の事業企画が生まれたものである。
今日も、その何人かが来てくれている。
開会式でスピーチを頼まれた私は、このセミナーが生まれた経緯を説明する中で、APSWと日本財団の古い付き合いを以下のように説明した。
730Expo.jpg
<参加者たちが手掛ける手工芸品なども展示されていた>

APSWと日本財団のお付き合いは、 80年代初め、創業者であるカニタさんと笹川良一元会長が出会い意気投合したことに始まる。そして、 80年代後半に研修棟の建設を支援、90年に入ってからも 別の建物の建設支援などを行った。
その後、カニタさんの死去とタイの生活水準向上により日本財団の支援の中心が周辺のより貧しい国々にシフトしたことなどから、しばらく関係が疎遠になっていた。ところが、 2011年3月の東日本大地震や10月のバンコクの大洪水などをきっかけに行き来が再開。そして、洪水で被害を受けたAPSW施設の改修・修復助成を日本財団が行ったことで関係が深まった。
私もは2011年1月に初めて訪れて以来、日本財団の担当役員としてこれら近年の新たな動きに自ら関わってきたこともあり、感慨ひとしおであった。
開会式の後、暫し、傍聴した後、皆と一緒に昼食をご馳走になり、アウンミン博士と一緒に一旦、ホテルに戻った。
午後4時からは、NHKヤンゴン支局飯島支局長、バンコク支局姫野記者らと会い、MILIの取材の件などを打合せ。夜は、アウンミン博士をアマーティー顧問の内藤さん、日経新聞バンコク支局の高橋記者らに紹介。ミャンマー情勢についての議論で盛り上がった。
730Floodlevel.jpg
<洪水の時の最高水位を示す看板 「日本財団によって修復が行われた」と記されていた>

08時 ホテル出発
09時半 女性起業家セミナー
16時 NHKヤンゴン支局飯島支局長
18時半 日経新聞 高橋記者
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