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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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インクルーシブアグリビジネス会議が始まる [2013年02月21日(Thu)]
2月21日(木曜日)
朝8時、間遠さんにホテルに来てもらって一緒に、国連アジア本部へ。 
ここの会議場で今日と明日の2日間にわたって、障害者インクルーシブ・アグリビジネスに関する調査報告のための国際会議が開かれるのだ。
この調査は、東南アジア7カ国を対象に、FAO(国連食糧農業機関)とAPCD(アジア太平洋障害者発展センター)の専門家が組んで、障害者の農業ビジネスの現場を訪ね、具体的な事例を調べるというもの。昨年から始まったもので、約一年かけて調査の結果、約60件の事例が集まった。
この事業の発案者は私。それは、これまで、ベトナムやカンボジアなどの障害者支援の現場を訪ねるうちに、この地域の障害者の大多数が、農家地帯に住んでいるにも拘わらず、これまでの職業訓練などが殆どの場合、農業を対象にしていない、ということに気づいたことが切っ掛けになっている。
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<会場となったのは国連アジア本部>

それは、恐らくひとつには、途上国における障害者の職業訓練というものが先進国で始まり、今も、欧米などの主導する国際機関やNGOが中心になって行われている、ことから来ているのではなかろうか。先進国の就業者数に占める農業人口の割合は、殆どの場合、2-3%程度にとどまっている。障害者の地域分布も同じパターンを示すと考えると、先進国では、農家に住む障害者も数%に過ぎず、大半が都市に居住している、ということになる。
一方、アジアの途上国では、多くの場合、労働人口の大半が今も農業に従事している。国によっては、70-80%に達することも珍しくない。即ち、こうした国々では、障害者も農家の子弟として生まれ、あるいは、農業地域に居住しているのである。だとすれば、障害者の職業訓練、就業支援も本来は、農業支援でなくてはいけない筈だ。ところが、先進国にそのようなケースが僅少であるということは、先進国にはそのノウハウがなく、むしろ、活用すべき知恵は、アジアの途上国の現場にあるということになる。
0221DIAconference.jpg
<インクルーシブアグリビジネス会議が始まる>

東南アジア7ヶ国の障害を持った農業経営者、農業や障害者担当の政府関係者、NGO関係者、さらには少数ながら民間企業関係者ら、全部で120人もの参加者が集まった。通常の国際会議とは異なり、英語を解さない農家のため各国語の同時通訳の他、聴覚障害者のための手話通訳が手配されるなどユニークな集まりであった。
冒頭の来賓挨拶は、APCD財団の評議会議長であるテート元外相、FAOアジア太平洋事務局からは小沼代表、UNESCAPはNo.2の村田俊一副総裁、などそれぞれの機関がトップを派遣し、これまでになかった珍しい調査事業の意義を高く評価してくれた。
会議を終えて、夕食にASEANのスリン事務局長の退任と同時に事務局長特別顧問を辞したラジャさんと会う。彼が何気なく、「スクンバン王子が来るかも」といったので私はびっくり仰天。
「さっきまで彼と一緒だったんだ。これから大野と会うと言うと、自分も加わりたいと言うから、選挙の方はどうなんだ。無理しないで、と言っておいたんだけど」とラジャさん。結局、スクンバンさんは現れなかった。当たり前だ。そんな、余裕はないでしょう。
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<バンコクの2月の夜は爽やかで気持ちが良い>

08時 ホテル出発
09時 FAOインクルーシブアグリビジネス会議 
19時 ADSラジャさん打合せ
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