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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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デラサール大学の中にあるユニークなホテル「CSBホテル」 [2011年09月14日(Wed)]
9月14日(水曜日)
今年、3回目のマニラ行き。その目的は、デラサール大学が中心になって行われる中等教育における聾教育支援事業(P-CEN)の開始式典に参列、お祝いのスピーチをすること。P-CENとはPre-College Education Networの略。文字通り、聴覚障害者のための中高等学校ネットワークだ。
マニラのニノイ・アキノ空港には、この夏、始まったばかりの修士コース、IDPP(障害者公共政策大学院)のフィリピン人学生、ラフィーとマッキーが迎えてくれることになっていた。しかし、空港の外に出て約束の待ち合わせ場所に着いたのだが、二人の姿はどこにもない。通常なら携帯電話にかけるところだが、彼らは二人とも聴覚障害者、そう言うわけにも行かない。
痺れを切らせて、タクシーで行くことを覚悟するが、予約してもらっている筈の「CSBホテル」と言っても、皆、首を傾げるばかり。手元に住所があるのでその近くに行けば、何とかなると思うが、有名なホテルでないことだけは確かだ。
こんなことなら、何もわざわざ私のために空港まで出迎えに来てくれなくても、いつも私がやっているようにホテルの車を手配してくれれば十分。仮令、ホテルの車がなくても、タクシーでの行き方さえ聞いていれば自分一人でも行けたのに、、、。
痺れを切らせて、最後の手段、と彼らの携帯にメール(SMS)をしたところ程なく返事があり、ラフィーが息を切らせて駆けつけた。直ぐに、マッキーも私の名前を大書した紙を胸元に広げたままやって来た。どうやら、飛行機が定刻より早く着いた上、手荷物だけで軽装の私が出てくるのも早かったので、マッキーと行き違ってしまったらしい。

            <デラサール大学が運営する「CSBホテル」の堂々たる建物>

二人に案内されて、出迎えの車に乗り込みマニラ市内へ。30分余りで、車が止まったところは、小奇麗な白い建物の前。確かに、CSB Hotelという看板が付いている。
説明を聞いて、漸く分かったことは、実は、このホテルは、デラサール大学の聖ベニルデ校(College of Saint Benilde =CSB)のAKICキャンパスの一部だということ。大学の「ホテルレストラン経営学部」によって運営されているホテルだったのだ。ホテルの名前に付いた「CSB」というのは、聖ベニルデ校(College of Saint Benilde =CSB)の略称。
12階建ての建物の中には学生たちが学ぶ教室と、客室数46の4星ホテルが同居している。一般の人も泊まれるのだが、知る人ぞ知る存在。タクシー乗り場で通じなかった訳だ。

                  <ホテルと同じビルの別フロアには大学が同居>

デラサール大学は日本でも進学校で有名なラサール鹿児島などの経営母体と同じカトリックの一派が設立した大学。この大学は、フィリピンでは、アテネオ・デ・マニラ大学と並ぶ有名私立大学。アテネオが慶応だとすれば、デラサールは早稲田と聞いたことがあるが、事実、デラサール大学は早稲田大学の協定校なのだそうだ。
聖ベニルデ校(CSB)だけでもこのホテルレストラン経営学部の他、聾教育学部、デザイン芸術学部、経営学部、外交学部などが設けられている。
日本財団はデラサール大学の聖ベニルデ校とは、聴覚障害のある大学生を支援するための国際的な大学間ネットワーク、PEN-Internationalを通じて長い付き合いがあるのだが、実は、私にとって、今回が初めての訪問

                   <大学フロアでは授業が進行中だった>

ホテルにチェックインして、間もなく、私は、米国のニューヨーク州にあるNTID(国立聾理工学院)からP-CENの開始式典のために来てくれたデカロ教授と面談。NTID(国立聾理工学院)はP-CENの元になった事業で、聴覚障害を持つ大学生を対象にした教育支援のための大学間ネットワーク事業、PEN-Internationalの中心機関。デカロ教授はその責任者である。
私が、PEN-Internationalの後継事業としてアジアでの中等教育を対象にした聾教育支援のアイデアを打ち明けた相手が、デカロ博士。その後、彼が日本財団国際グループの石井グループ長らと、フィリピンのデラサール大学を中心とする、P-CEN事業の構想をまとめてくれたのだ。
彼とは、IDPP(障害者公共政策大学院)事業の責任者、デリック教授と私が来月、ワシントンで会うのに備えて、今日は専ら、IDPPについて意見交換。
夜は、CSBホテルの最上階にある本格的なフランス料理のレストランで歓迎夕食会が開かれた。ここは、デラサール大学の聖ベニルデ校(College of Saint Benilde =CSB)のホテルレストラン経営学部が学生のトレーニングの場を兼ねて運営しているもの。
ウエーターもウエイトレスも初々しい学生たち。ちょっと、不慣れで手順にトラブルこともあるが一生懸命な様子が好ましい。しかし、フランスの提携校から招いたというフランス人シェフの作る料理の味は一級品であった。

                   <歓迎夕食会は学生たちが実習するレストランで>


9時30分 成田発
13時05分 マニラ着
16時 NTIDデカロ前学院長
18時 歓迎夕食会
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