オリッサでのBABAセミナー [2009年02月09日(Mon)]
2月9日(月曜日)
乗り継ぐ飛行機の出発時間が7時なので、5時にホテルを出ねばならない。昨日の失敗があるので、目覚ましだけでは心配。4時半にモーニングコールも依頼する。3時間半ほどで、無事、飛び起きる。 国内線に乗り換えブバネスワールへ。バンガロールとは一変。オリッサ州の州都の空港だというのに、ここは昔ながらの可愛い飛行場。飛行機からは歩いて小さな空港ビルに向かう。チェックインした荷物も無事受け取り、何事もなく空港の外へ。スマナやサミュエルの二人が迎えに来てくれた。予想外にあっさりと無事に着いてしまったので拍子抜け。 <ブバネスワールの長閑な飛行場> 車で、セミナー会場のあるプーリの町へ向かう。一時間半ほどの行程。車中で、私ほど順調には行かなかった二人の不幸な日本人参加者の話が話題に。彼らは、日本からの飛行機の延着で、乗り継ぎ便に間に合わず翌日の便に。ところがインドに着いてみると荷物が届かず、急遽、下着などを買うはめに。そして、漸くブパネシュワールについて、いざ、陸路でホテルに向かう途中、交通事故に遭遇。道路の閉鎖やらで ホテル到着は丸々一日遅れの夜中になった、と言う。さぞかし、げんなりしていることだろうと言うと、いや、二人ともin high spiritだよ、というので、名前を聞いて納得。南米からの日系人奨学金留学生の打村アキラ君と岸本グスタボ君の二人であった。彼らは、ラテン気質。いつも元気いっぱいだ。 さて、私自身は、陸路も順調、1時間半後に無事会場のリゾートホテルに到着。花の咲き乱れる庭園のきれいなホテルである。インドもやるじゃん、と思ったところで、今回初めて、いきなり「インド式出迎え」を受ける。 部屋に案内され着替えをしていると、誰かがドアをノック。ドアを開けると、二人連れが当然の顔をして部屋に入って来る。何の用かと聞くと、一言、「部屋のチェック」。 結局、部屋の電気やらテレビを付けたり消したりしただけで、ものの数分で出て行く チップが欲しかっただけかも、と首をひねっていると、また、ノック。今度は、スプレーを持った一人が 当たり前のように部屋に入って スプレーを撒き始める。 これから着替えをして部屋を出るから、そんなことは、後にしてくれ と言うが聞き入れない。すぐ済むから、と平然と部屋中に殺虫剤のスプレーを撒き散らす。腹を立てて、チップもやらず無視をしていると、暫くしてバタンとドアを開けて出て行ってしまった。全く、客の意向を無視した強引なやり方に私なりの「インド的なもの」を感じて一人苦笑い。 <BABAセミナー始まる> BABAセミナーに合流して、日本財団を代表して少し挨拶。そのあと、ヒンズーの伝統に則った蝋燭の点灯式に参列する。 一旦、部屋に戻るとクーラーが効き過ぎて寒くなっているのに気付く。エアコンのコントローラーを捜すが部屋中探し回っても見つからない。その間、部屋をみまわしているうち、色々おかしなことに気付く。まず、トイレには手持ち式のシャワーノズルはあるものの トイレットペーパーが無い。そもそもペーパースタンドが無い さすがインド式かと思っていたが、何と小ぶりのロール式ペーパーがバスタブの中に置いてあるのを発見。何故故にバスタブの中に、と唸ってしまう。 一方、洗面台の周辺にはないので備えられてはいなのかと思っていた入浴用のシャンプーは、ベッドのある部屋のライティングデスクの上に置いてあるのを発見。だんだん、楽しくなってくる。普通なら洗面台の横に置いてある使い捨ての櫛はベッドのサイドテーブルの上、と言った具合に次々と、「インド式不思議」を発見。おまけにミネラルウオーターの大きな壜が置いてある棚は全く掃除をしていないのか埃だらけ。これぞインド式混沌かと一人で笑ってしまう。 <トイレットペーパースタンドの無いトイレ> ただ、エアコンの調節が出来ないのは困る。フロントに電話をかけてエアコンのコントローラーが無い、と告げると、「Certainly, sir. Right away」と女性の声で折り目正しい返事。しかし、そこからがいけない。待てど暮らせど、誰も来ない。 私のプレゼンテーションの時間になってしまったので、待つのをあきらめて、セミナー会場へ急ぐ。途中、フロントに立ち寄り、コントローラーのことを改めて頼んでみる。分かりました、部屋の中に入れて置くよう指示するので、と愛想の良い声が返ってくる。何て気持ちの良い従業員達なんだろう。 さて、一時間半後、無事プレゼンテーションを終えて、部屋に戻って唖然。あれだけ頼んでおいたのに、まだエアコンのコントローラーが届いていない。再びフロントに電話をかける 今度は男性の声でやはり「Right away」と言う。むっとして、何時間も前から頼んでいるのに来ない、一体、誰が持ってくるのだというと、自分自身でお持ちします、との返事。ところが、10分経っても15分経っても何も起こらない。 民族舞踏の夕べというのに出ないといけないので、待つのをあきらめて部屋を出てしまう。ところが、定刻の筈だが、会場に行っても誰もいない。 20分遅れて始まった民族舞踊の夕べを途中まで見ていたが、昨晩の寝不足で眠くなる。熱演してくれている踊り手たちには悪いが、途中で退席し部屋で眠ることにする。すると、インド人スタッフのサミュエルが心配して追いかけてくるので、昨夜からほんの2、3時間しか眠っていないことを説明し、舞踏の後に用意されているという夕食もいらないと断る。 サミュエルがホテルの部屋の方は問題ないかと聞くので、部屋は良いのだが、エアコンのコントローラーガなくて不自由していることを話すと、大変恐縮して部屋まで随いて来てくれる。やはり、コントローラーが未だ届いていないのを二人で確認し、フロントに電話をしてくれる。必ず来させるから と言い残して去る。するとほどなくして、ようやく二人連れがドアをノック。 この時点では、私は、ただあきれていただけだったが、彼らが手ぶらでやってきて、「チェックしに来た」というのを聞いたとたん、ぷつんと切れた。「一体ここは何だ。 たかがコントローラーくらいで6時間経って、今更、チェックに来たとは何だ」と思わず声を荒げてしまった。私の剣幕に驚いたのか「申し訳ない」と平謝りのあと漸くコントローラーが届けられる。 あとで、このことをある人に話すと、「インド人に謝らせたとはすごい」と言われたがさて? <花が咲き乱れるホテルの美しい庭> 24時15分 ホテル着 5時 ホテル出発 7時 バンガロール発 9時 ブバネスワール着 11時 ホテル到着 11時半 BABA挨拶 12時 BABA開会式 14時 BABAセミナー 16時20分 BABAプレゼンテーション 19時20分 民族舞踏の夕べ |