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大野修一(日本財団)
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バガン伝統医療クリニックを視察 [2016年11月03日(Thu)]
11月3日(木曜日) 
110301hotel.jpg
<朝起きてみると素晴らしいリゾートだった>

朝、目が覚めて時計を見ると5時だった。外は、まだ真っ暗。しかし、ホテルの敷地のあちこちに洒落た照明が配置してあるので輪郭はほの見える。
とても、美しい配置で緑の芝生と遊歩道が並んでいた。このホテルは、バガンではとても人気のリゾートホテル。サービスも日本人の経営になるだけあって評判が良い。
なぜ、そんな豪華なホテルに泊まることができたのかというと、オーナーの方と日本財団のチャリティー事業を通じて我々は面識があり、今回の旅の計画をお話したところ、ご好意で、特に、車椅子のことなどを含めて特段のご配慮をしていただけることになったのだ。
夜が明けてきたので、着替えて外に出てみる。確かに、広大で美しい敷地にコテッジが点在するという素晴らしいリゾート・ホテルだった。
朝食を済ませて、暫くすると、昨日、マンダレーでアウンミン博士にお願いしていたティンソウさんというバガン地区政府の伝統医療担当官がホテルに来てくれて、バガン地区における伝統医療の現状についての説明を受けた後、2台の車に分乗して、全員で伝統医療クリニックに向かった。
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<ティンソウさんに説明を聞く>

日本財団はアジアの各地で伝統医学を活用した地域医療支援プログラムを実施して来ている。伝統医療は、最近になって先進国を中心に世界的な規模で再評価の機運にあるが、途上国では、これまで近代化の過程で、迷信に基づく非科学的なものとして退けられる傾向にあった。
実際には、それぞれの土地の固有の生薬原料を活用する伝統医学には、特に基礎的な医薬品すら手に入りにくい途上国の過疎地などにおいて、近代医療を補完しうる安価で安全性の高い初期医療サービスの担い手となる可能性がある。
日本財団は、そのような考えから、2003年にモンゴルで遊牧民を対象に「置き薬」方式による伝統医療薬の配布事業を開始した。モンゴルでの成功を受け、ミャンマーでも2008年から保健省と同様の事業を開始、これまでにミャンマー全土の3万以上の村々でミャンマー製の伝統医薬品を入れた「置き薬」箱の配置を完了している。マンダレーでのマッサージ訓練校がミャンマーの伝統医療理論に基づくものであるのも同様の視点から。
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<バガン伝統医療クリニックを視察>

最近では、さらに日本の製薬メーカーなどと連携して、ミャンマーの少数民族州であるカレンや、シャンで原材料となる薬草栽培事業を開始するまでに至っている。昨日、尾形理事長が向かったのも、シャン州の山間部での薬草栽培の現場なのである。
険しい山間部なので車椅子での同行は無理と判断し、我々、岸田組は伝統医療の中核に位置するミャンマー仏教の本拠地バガンに向かうことにした次第。
日本では殆ど知られていないが、ミャンマーはアジアでも有数の伝統医療の盛んな国である。
ミャンマー保健省が数年前に実施した全国調査によると、伝統医学が信頼できると思う人が国民の99.3%、これまで受けた伝統医療に満足している人は88.9%という。
同国では1953年に保健省に伝統医学普及室という伝統医療を専門に担当する部局を設置。その後、1989年には保健省内の4つの局の一つにまで昇格、伝統医療局として独立させた。これは東南アジアの中では最も早いタイミングだったのではないかと思われる。
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<バガンの遺跡を見物>

東南アジアの各国では、国によってその濃淡に違いはあるものの、元来、インドのアーユルベーダと中国伝来の漢方にルーツをもつ、各国独特の伝統医学が行われていたのである。ところが、欧州各国による植民地化や、近代化の過程で、伝統医学は科学的根拠のない迷信であるとして遠ざけられ、長らく各国の医療行政に於いては無視されてきたと言って良い。
それが大きく変化したのは、漸く70年代に入ってから、先進国で伝統医学を再評価する機運を反映してのことである。タイで伝統医療の見直しが始まったのは漸く1970年代末になってのこと。保健省内に専門の部局が作られたのは1989年。更に、伝統医療局への昇格は2002年のことに過ぎない。
それに対し、ミャンマーでは、早くから伝統医療が国家の医療行政に明確に位置づけられて来た。全国14の州には、総て国立伝統医療病院が配置されている。この内、特に前首都のヤンゴンと第二の都市マンダレーには60床の比較的大きな病院が設けられている。
また、マンダレーには2001年に世界でもユニークな国立の伝統医療専門の大学、ミャンマー伝統医療大学が設立されている。
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<バガンには日本軍人の忠魂碑があった>

ミャンマーではさらに、伝統医療師に対する国家資格制度も導入されており、全国には約6000人の認定伝統医療師がいる。これら伝統医療師は全国に設けられた237ヶ所の国立伝統医療診療所や、数千ヶ所の民間診療所で治療を行っている。数年前にラカイン州の北部を訪れた際に言われたのは、その地区では近代医学を履修した医師が7人しかいないのに対し、伝統医療師の数は約150人もいる。
今回、ィンソウさんが我々一行を連れて行ってくれたのも、まさにそのような伝統医療クリニックの一つなのであった。
伝統医療クリニック視察のあと、ホテルに戻ってミャンマー伝統料理で昼食。一休みした後、やはり、2台の車に分乗して、全員でバガンの遺跡を見物に出かけた。
そして、夕方6時前の飛行機でヤンゴンへ。ヤンゴン空港ではシャン州の薬草栽培の現場視察から戻った理事長一行と偶然一緒になった。
しかし、空港からは、我々は理事長達と別れ、MILIのチョースワミンさんの車で今回はダウンタウンの方のホテルへ向かった。
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<素晴らしいリゾートホテル>

07時 朝食
08時45分 ティンソウさん
09時15分 ホテル出発
10時 バガン伝統医療クリニック視察
12時 昼食
14時 バガン遺跡見物
16時 ホテル出発
17時55分 バガン発
19時15分 ヤンゴン着
20時半 夕食
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