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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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インドネシア盲人協会訪問 [2015年04月21日(Tue)]
4月21日(火曜日)
アジア・ベンチャー・フィランソロフィー・ネットワーク(AVPN)は今日から一般会議。だが、私は、7時半に、一人でホテルを出発。インドネシアのジャカルタに向かった。インドネシア盲人連盟(Pertuni)を訪問するためである。
前回のジャカルタ訪問では、入国ビザの取得に大変な時間がかかり、閉口したので、今回は事前にPertuniに招待状を発行してもらい、それによって1年間のマルチのビザを入手していたので入国ゲートを無事通過することが出来た。空港にはPertuniの第二副会長のマーレッタさんが迎えに来てくれているとのことだったが、出口を出てもそれらしき人の姿が無い。ただ、出口がもう一カ所あったことを思い出し、念のためにとそちらの方に向かって行くと、Pertuniと手書きのボール紙を抱えた男性を発見。あれっ、マーレッタさんは女性だと思っていたが、と声をかけると彼は運転手だった。慌てて、もう一つの出口にマーレッタさんを呼びに行ってくれ、無事、彼女と合流することが出来た。
心配していた渋滞に巻き込まれることなく、1時半程でインドネシア盲人連盟(Pertuni)本部に到着。
421Pertuni.jpg
<ここがPertuniの入り口>

Pertuniの本部では会長のアリアさんを始め、第一副会長のリナさんや書記長のフルコンさんらが待っていてくれた。
予定より早めについたので、バンドンから駆けつけてくれる予定の第三副会長のトリさんを待つ間、事務所のお手伝いさんが作ってくれた昼食を取りながら雑談。会長のアリアさんと私は旧知の中だが、あとのメンバーとは初対面。面白いことに、会長のアリアさんを始め、二人の副会長は女性。この3人は英語が堪能だが、他の男性幹部は余り出来ないので、会話は専ら女性3人が主導。
今回の私の訪問の主たる目的は盲人用マッサージ学校の設立に関するもの。アリアさんから日本財団としての支援の可能性を問い合わせるメールが届いたのが2ヶ月程前。ちょうど、ミャンマーでの同様の学校の新設事業と重なる点が多いことと、日本財団として、インドネシアでの新たな事業展開を検討していたところであったこと、シンガポールのAVPNでのプレゼンテーションの予定があったとことから、私はジャカルタ行きを決めた次第。
421meeting.jpg
<Pertuniの幹部たちと会議>

元々、日本財団はICEVI(国際視覚障害者教育評議会)を通じてインドネシアを含むアジア各地で盲人大学生の教育支援事業を展開して来た。
その時、アリアさんはPertuniの副会長の一人であると同時に、ジャカルタに本拠を置くミトラネトラというPertuniの下部組織の責任者として、この事業の担当者であった。その時も、彼女は大学進学者はインドネシアでは少数で、視覚障害者支援ではマッサージが有効と力説していたのを思い出す。あれは、「5-6年前でしたっけ」と言ったところ、「いいえ、2006年ですから、もう9年前になります」とアリアさんに訂正されてしまった。
間もなく、部門の責任者である第三副会長のトリ・バギオさんが現れた。あのバンドンからわざわざやって来てくれたのだ。インドネシアではバンドン会議60周年記念の行事が先日から始まっている。明日は、安倍首相も参加する首脳会議が始まる。
トリ・バギオさんが加わって、ミーティングが始まった。
421alley.jpg
<細い路地を抜ける>

インドネシア盲人連盟(Pertuni)はインドネシアの視覚障害者団体の全国組織であり、傘下に全国33州220の団体を抱えている。彼らに取っての、現在の大きな課題が視覚障害者の就業支援である。視覚障害者で職業を持つ人の約7割がマッサージ業で生計を立てているが、問題はその収入が小さく安定していないこと。
その原因は、政府の福祉事務所が行う盲人マッサージ教育の質が低く、マッサージ師の技術レベルが不十分である上、最近は、健常者によるマッサージが増えて競争が厳しくなっていることにある。
そこで、Pertuniとしてはしっかりしたマッサージ教育を行うべく盲人用マッサージ学校を設立することにし、先ずは日本財団に支援の可能性を打診した、ということだ。
日本財団のミャンマーでの盲人用マッサージ教育事業の基本的な考え方、カリキュラムの内容、その進捗状況などを私の方から説明した。
その基本にあるのは、それぞれの国に本来存在している伝統医療技術体系のなかにあるマッサージ技術の再建を軸に、近代医学とも連携した医療補助技術としてのマッサージである。
421massage.jpg
<現在営業中との看板>

日本や中国、タイなど外国のマッサージ技術を安易に導入するのではない。また近年、各国で盛行しているリラクゼーションのためのマッサージとも異なるものだ。これに対し、アリアさんたちからは、それこそがPertuniが望んでいるものであり、是非、ミャンマーの学校とも提携して行きたいとの意思表明があった。
会議の後、Pertuni本部の近くにある盲人マッサージクリニックを視察させてもらうことになった。
貧しい路地を抜けた粗末な民家にマッサージクリニックがあった。現在営業中との看板が出ていたがお客さんの姿はなかった。料金表によると、マッサージ代は40万ルピーと400円ほど。自宅への出張サービスの場合は500円。ただ、一日のお客さんは多い時で2人。全くお客さんが来ない日もあると言う。先々週、ヤンゴンで訪問したミャンマー盲人協会経営のユメアイクリニックとは大きな違いだ。
クリニックの視察を終えてPertuniに戻り、暫し、懇談の後空港へ向かった。今日の夜行便で日本へ戻らねばならない。
421cat.jpg
<路地にいた子猫>

07時半 ホテル出発
09時25分 シンガポール発
10時10分 ジャカルタ着
11時半 Pretuni訪問
13時 アリアさんらと打合せ
15時半 マッサージクリニック訪問
17時  Pretuni出発
21時25分 ジャカルタ発
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