3月18日(火曜日)
朝10時、ホテルの前の大通りを反対側に渡り、そこからタクシーを拾う。これが、ホテルからタクシーで出かけるときの私のやり方。わざわざ、反対側に渡るのは、二つの理由から。
先ず第一に、その方が、大回りしなくて済むから時間の節約になること。私が定宿としているホテルは、ヤンゴンの古くから開けたイヤワディ川に近いダウンタウンにあるので、そこから出かける時は、川とは反対側の北側に向けて出掛けることが多い。
その場合は、ホテルの正面出口からタクシーに乗ると、タクシーは先ず反対向きに南側に向かって走り、その3ブロックほど先のロータリーをぐるっと回って、ホテルの前の大通りに戻り、ホテルの向かい側の車線を北上する、ということになる。この間、時間にして5分ほどだが、渋滞が酷い時にはホテルの前まで戻って来る間に、10分どころか、20分、極端な場合には、30分近くかかってしまうこともある。
<選抜されてヤンゴンに集められた若者たちが研修中>
もう一つの理由は、ホテルで待機しているタクシーは空港行きのお客さんを狙っているので、市内の移動に対しては吹っかけて来ることが多い。反対側に渡って、流しのタクシーを拾う方が値段はずっと安くなる。
さて、今日はタクシーで日本財団ヤンゴン事務所の間遠所長が滞在しているホテルまで移動。そこで、間遠所長と合流。メームさんの運転する車に乗り換えて空港に行く途中にあるレストランへ。
そこで、林業省の出身の実業家、ウィンアウンさんたちと合流。彼は、農業専門家で我々がカレン州で行おうとしている薬草栽培支援事業を手伝ってくれている。ウィンアウンさんと、一緒に待ってくれていたのは保健省OBのティンニュント医師。4人で、農業事業について協議したあと、昼食を取った。
<手を上げているのは大学生たち、約半数が大学生だった>
その後、私はメームさんの車でMILIが主催して進行中のミャンマー全土の若手障害者に対するリーダーシップ研修の現場へ、そこでは、4つの州から選抜されてヤンゴンに集められた15人の若者たちが女性のインストラクターのもとで、研修中。
一区切りついたところで、私が前に出て、この研修のスポンサーである日本財団の概要と、この研修に対する期待について話した。
また、日本財団のその他の障害者支援事業について説明、日本財団としての障害者に対する基本的な考え方について述べた。特に最近力を入れて取り組んでいる、障害者の経済的自立促進に向けての事業であるインキュベーションセンターや、今度始める大学生に対する奨学金事業について説明。
<ヤンゴンの歩道がでこぼこだらけ、障害者にとって移動は困難>
と言っても、大学まで進学している若者がどれくらいいるのか気になったので聞いてみた。すると、何と彼らの約半数が大学生だった。そして、その後は、質疑応答。
今週末に行う障害者ビジネスワークショップについても話した。研修担当のMILI幹部として付き添っていたユヤトゥさんによると、彼らも折角の機会なので当初の予定を変更して初日の会議を傍聴することにした由。
あれやこれやと話しているうちに、1時間半も経ってしまったので、慌てて研修会場を失礼して、今度は日本財団が引っ越したばかりの新しいオフィスに向かった。日本大使館のすぐ隣という一等地に経つ新しいビルの1階にある。これまでのオフィスと比べて大幅に大きくなったが、これは、今後、日本政府と協力して旧反政府少数民族支配地域での住民支援を本格化させるため、多数の要員とスペースが必要になって来ることを見越してのもの。
<日本財団が引っ越した真新しいオフィス>
10時 ホテル出発
10時30分 ウィンアウンさん
14時 MILIリーダーシップ研修
16時 日本財団ヤンゴン新事務所訪問