3月15日(金曜日)
APCDの二ノ宮所長とホテルで落ち合い、ホテルのすぐ前にあるタイ赤十字社本部へ。APCDの理事長でもある赤十字副総裁のテート・ブンナグさんと会う。
日本財団の笹川会長のミャンマー和平日本政府代表就任に関連し、ミャンマー少数民族問題について意見交換。キャリア外交官でありながら外務大臣にまで上り詰めた経験を持ち、今もタイ外務省に大きな影響力を持つテートさんは、大変有意義な仕事だ、自分としてもタイ外務省や、タイ赤十字を通じて協力したいと言って下さった。
<タイ赤十字社本部>
タイ赤十字社本部での面談を終えて、二ノ宮さんと国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局へ急いだ。日本財団がESCAPに資金協力して始めることになった障害者インクルーシブビジネス賞のステアリングコミティーに出席するためだ。
佐野さん、トムさん、日本財団から出向している間遠さんら先に到着していたAPCDのメンバーも加わり、社会開発局長のナンダさんのきびきびとした司会で会議が始まった。
思えば、丁度一年前、昨年3月にこちらから提案して設置で基本合意した賞であるが、色んな事情から企画の詰めが遅れ、一年後の今日になって漸く第一回目の会合となった次第。
ぴったり2時間かけて、賞の基本的な考え方を再確認し、次回会合の日取りを決めて終了。
<国連ESCAP事務局のオフィス>
会議を終えて一階のフロアに降りると、ロビーにパネル展示があった。その中に、かつてタイの障害者組織の代表として活躍していながら過労のために急死したトッポンさんの写真を発見。
10年近く前にもなるだろうか、バンコク国際空港が今のスワンナプームに移される前のドンムアン空港の近くにあった彼の事務所を訪ねて、障害者問題について色んなことを教えてもらったことを懐かしく思い出した。
<国連ESCAP事務局に飾られていたトッポンさんの写真>
二ノ宮さんらとESCAP事務局を出て、今度はチャオプラヤー川岸にあるFAOのアジア太平洋本部に向かった。
先月、国連コンベンションセンターで報告会議を開いた障害者農業実態調査事業の今後の進め方に付いて、事業パートナーであるAPCD、FAOと今後の進め方を協議するためである。
FAOについて、カフェテリアで昼食を簡単に済ませて、地域代表の小沼さん臨席のもと会議。実態調査を今後も暫く続行することで合意。
<FAOのアジア太平洋本部>
FAOでの会議が終わると、APCDに直行。二ノ宮所長、佐野さん、トムさん、間遠さんらと打合せ。障害者農業実態調査の今後の進めるに当たっての細かな点の詰めを行った。
打合せをしていると、突然、外が騒がしくなった。この季節には珍しい雨。それも、本格的なスコールだ。はて、雨期はまだ何ヶ月も先の筈だったが、、、。
打合せを終えて、ホテルに戻る途中の道路は激しく降った雨を吸収仕切れず、そこかしこで冠水。
夜は、NHK山口記者らとホテルの近くの日本料理店で会食。
<スコール一過、水浸しになった道路>
08時 ホテル出発
09時 タイ赤十字訪問
10時 国連ESCAP本部DIB笹川賞会議
13時 FAOインクルーシブアグリビジネス会議
15時半 APCDでの打合せ
19時 NHK山口記者