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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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アジア手話言語学聾教育国際会議を傍聴して帰国 [2013年01月30日(Wed)]
1月30日(水曜日) 
昨晩、香港に着いた我々が案内されたのは香港の市内ではなく、郊外の沙田。ここは、元々は、香港の市街地に通う人たちのために開発されたベッドタウンだったが、今では、香港地下鉄と直結するニュータウンとして、駅前にはデパートやホテルまで備える賑やかな町になったもの。
朝、ホテルの窓から外を覗くと、小さな公園で太極拳をする人たちの姿が見えた。
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<早朝の公園で太極拳をする人々>

朝8時、ホテルをチェックアウトし、香港中文大学がアレンジしてくれたバスに乗り込む。バスは沙田の市街地を抜けて、郊外の山の斜面に広がる中文大学キャンパス内を暫く走り、リーショーキビルと書かれた建物に到着した。中に入ってみると、ローマののコロッセウムのようなすり鉢状の半円形の階段教室であった。
ここが、日本財団の財政支援で行われるアジア手話言語学聾教育国際会議の会場である。責任者の唐教授が我々を迎えてくれた。日本財団がベトナムのハノイとドンナイで支援している聾高等教育事業の責任者のウッドワード教授も来てくれていた。
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<アジア手話言語学聾教育国際会議のために集まった人々>

国際会議が始まった。学長の挨拶に続き、スポンサーを代表して、笹川会長がスピーチ。
今回の会議は、3回目ということだが、参加者は回を追うごとに増加。今回は、日本財団が支援している事業の関係者を含め、アジアを中心に、欧米の手話専門研究機関などから参加者もあり、全28カ国から、220人もの人々が集まった。
会期は4日間、その前半は主に手話言語学がテーマ。後半のテーマは、アジア各国の手話を使った聾教育、となっている。
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<会議には220人もの人々が集まった>

開会式の後、我々は、言語学研究科の一画に設けられた手話聾者研究センターに案内された。
日本財団は香港中文大学と提携し、2002年よりアジア各国の手話を手話言語学の観点から専門的に分析し、文法書と辞書を作成する事業を支援して来た。これまでに、ベトナム、カンボジア、フィリピンの手話の解析を行い、文法書と辞書が作られた。
現在は、インドネシア、スリランカ、フィジーでの手話文法書と辞書作りを目指して、これら3カ国と日本から、聾者と健聴者の若者が来訪、唐教授とウッドワード教授から手話言語学を学びながら手話研究に従事している。
今回は、笹川会長の香港中文大学訪問の機会を捕えて、これら4か国の聾の研修生との懇談会が要されていたもの。
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<4か国からの聾研修生と懇談>

懇談会を終えて、再び、会議場に戻り、暫く、国際会議を傍聴した。聾者が参加する国際会議では、音声言語としては英語が使われることが一般的だが、それを、一種類の手話に通訳するのではなく、各国の手話に通訳されることが多い。主催者によると、今回は、21種類の手話通訳が手配された、という。
手話の場合は、聾者から通訳者の姿が見えることが必須になる。擂鉢状の会場では、メインステージだけではなく、階段のあちこちにも、観衆に向かう形で何人もの手話通訳者が配置され、様々な手振りが飛び交っていた
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<擂り鉢型の会場では様々な種類の手話が飛び交っていた>

暫し、会議を傍聴しているうちに、飛行場へ出発する時間になった。日本財団の本事業の担当者である、吉田君ら、会議の最終日まで残るメンバーを除く我々は、後ろ髪をひかれる思いで、会議場を後に、手配された車に乗り込んだ。

08時20分 ホテル出発
08時45分 アジア手話言語学聾教育国際会議開会式
10時半 香港中文大学学長表敬
11時 聾研究生との懇談会
12時 アジア手話言語学聾教育国際会議傍聴
12時45分 出発
16時20分 香港発
21時05分 羽田着
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