さとし室長からのレポートです
本日は邇摩高校にて研修会「生きづらさを抱える生徒に支援を届ける学校づくり 〜高校における先進事例から学ぶ〜」に参加しました。講師は11月に引き続き、中央大学の古賀正義先生。
現場主義を貫いて集められた膨大なデータを背景に繰り出されるお話は今回も圧巻でした。特に私の立場で印象的だった部分は、
「切れ目のなさ=タイミングが来るまで支援を止めないことが必要」
「今は問題が顕在化していなくても、日常に問題が埋もれている生徒こそ深刻に長期化していく。しかし、曖昧な状態から始まる困難なので、こちらから見ようとしないと見えない。」
「調査によって、高校中途退学の要因は問題行動よりも、生活リズム因子が大きく、そこには人間関係因子も相関性があることが分かった。」
「支援には当事者に即したインテークと、互いの顔が見えるコーディネートが必要。」
「学力の高低ではなく、どの学校の生徒にもハイリスクな事象は起こること。」
「学校(先生)のみで解決はできないが、学校が最後の砦。学校という場(プラットホーム)で色々な人が関われるようにできるとよい。」
「能動的な依存=上手く人に頼れる方法を学習することがいまの若者に求められている。」
という部分でした。
今回は朝から夜まで同行させて頂いたので、道中でのインフォーマルな学びも多く役得でした。古賀先生、ありがとうございました!