うずらのたまご [2011年05月14日(Sat)]
ときどき出してる10年前ネタ。
さっき、ちゃんとしたこと書かなきゃ、などと言っていましたが、ひさびさに自分で読んで笑ったのでアップしました。ブログにしては長文(エッセイ?)なので、暇な人だけ読むべし。 ときどき、どうでもいいようなことを考えている ウズラの卵はニワトリの卵より安い。それでいいのか? 食料品店のワンパックで、ウズラはニワトリの半値より少し高いぐらい。 ウズラもニワトリも、それぞれ生命の元としての1個ずつではある。 というか、重さはニワトリ卵1個がウズラの10倍。なら、ニワトリが安いのか? アサリ10個がハマグリ1個と同じ値段だというなら、それなりにわかる。 ハマグリの酒蒸しもアサリの焼き物も食べたくない。大は小を兼ねない。逆もまた。 貝は構造が似ていても、大きさが違えば別物である。 でも、鳥の卵は極めてデジタルな食べ物である。白身と黄身だけ、形態もシンプル。 ウズラ10個で玉子焼き、あるいは玉子ご飯。小は大を兼ねる。 でも、蕎麦の薬味にニワトリの卵スプーン1杯ではちと淋し。大は小を兼ねない。 デジタル食品だから、ニワトリの卵の白身と黄身を使って、工場で人工ウズラゆで卵ができる。安価な八宝菜材料にはなるだろう。 もっといえば、養鶏場で白身と黄身を分離しとけば、トラック輸送も効率的になる。割れる心配がないし、隙間なく積める。(濃縮オレンジ果汁をタンカーで輸入するやり方) でも、誰もやらない。ニワトリの卵なんて、末端価格で1個7円。合理化の余地無し。 ニワトリが1日1個玉子を産むか産まないかして、ワンパックの生産に約2週間。で70円。餌代も手間代もいるだろう。生産者にもニワトリにも申し訳ない価格である。 人工卵をつくるなら、「殻」が必要になる。ニワトリは石油資源も森林資源も使わずに、安全な可燃ゴミのパッケージで包んでくれる。価格7円のうち、容器(殻)代はいかほどか? 白身と黄身に分離した業務用パッケージが一般消費に受けないのは、この殻の価値かもしれない。殻の価値ならニワトリもウズラもいい勝負。ウズラの柄は可愛いからね。 パチンと割って玉子ご飯。パチンと割って蕎麦の薬味。そういえば割り箸もパチン。納得いきましたか?(2001/05/16) |