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人は身なりで判断される [2014年01月26日(Sun)]
10年前の自分のブログ さえてますね。今はこの勢いで書けません。

第198回 人は身なりで判断される 2004/02/01

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スーツを着ていた日々も長かった。スーツを着て外に出れば、とりあえずどんな関係先でも、お店でも失礼にならずに入っていける。ビジネス街は背広人間でいっぱいだから、ランチタイムに外に出れば、すぐに匿名性の中にまぎれこめる。社章のついてないスーツは便利な普段着だった。
こちら田舎の町では、背広を着た人がめったに外を歩いていない。たまに背広を着ている人を道ばたで見かけると、とても目立つから、何をしている人だろうかと詮索してみたくなる。役人(県の課長級以上)の視察か、旅のモン(=飛び込みセールス)か。とりあえず警戒してかかったほうがいい。
市町村や県の出先の職員も、最近は現業系については作業服風のユニフォームを身に着けるようになってきた。公僕も汗をかきますという姿勢は結構なことであるが、実際に毎日外で着ていない作業服はすぐに見分けがつく。建設会社のユニフォームでも、本社の管理部門からたまに来る連中のは折り目がついている。現場の作業員や、農林業で着ている服は、ほんとに汚れるために着るのだから、汚いのが当たり前なのである。この時期、よれよれのヤッケと泥長靴でヘルメットをかぶって、自販機の缶コーヒーをすすっているのが、田舎の屋外労働者の平均像である。

人は身なりで判断される。第一印象で社会的関係を相互に認識しあうレッテルという意味である。田舎でスーツは似合わなくても、必然性があるから着ているのだろう。身なりと人格や教養は無関係のはずだが、人柄は仕事の中身に応じて形成される部分が大きいので、結果的に身なりで人格(性格および社会観)を類推するのも、まんざら間違いとは思わない。
みんなユニクロ風の服を着ている日曜日のショッピングセンターでは、こういう判断がきかなくなり、十把一絡げのお客様に変わっている。(2004/02/01)
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コメント

確かに素晴らしい文章構成

読み入ってしまいました。

私は実用面重視であまり体裁を気にしない部類ですが、判断材料にされる一定の認識は持っています。

かつて営業マン時代は、365日24時間スーツなんていうような日々もあったと記憶しています。

確かに田舎において堅く見られる事はあっても比較的どこでも失礼にならなくて無難でした。

優先順位が大切になってくると思います。

Posted by: 栗間浩彰  at 2014年02月05日(Wed) 14:34

総務のときはたしかに作業服ぴかぴかだった。汚れるのは袖口くらい。
Posted by: chiyo  at 2014年01月27日(Mon) 19:40