日本海難防止協会からのおしらせです。
公開実験のお知らせ
宝の島プロジェクトでは、来る2010年11月3日、社会実験を進めている沖縄県・竹富町の鳩間島において、以下のとおり公開実験を行ないます。
当日は社会実験の模様を一般市民の皆様にもご覧頂くとともに、世界初となる車両移動式油化装置のお披露目が行われます。また、海岸漂着ごみから実際に抽出したエネルギーを利用した、“省エネ縁日(かき氷、わた菓子のサービスなど)”も行われます。皆さん、是非ご参加下さい。
1.日時:
2010年11月3日(火曜日)13:00〜15:15
2.主催等:
主催:(社)日本海難防止協会(日本財団助成事業)、協力:NPO 南の島々(ふるさと)・守り隊ほか
3.場所:
沖縄県竹富町・鳩間島 コミュニティーセンター及び周辺エリア(鳩間港から徒歩4分)
※ 鳩間島は周囲わずか4キロ足らずの小さな島です。タクシー等の交通機関はなく、原則、徒歩移動となります。
4.内容
※ 挨拶(日本財団、竹富町長、日本海難防止協会ほか)
※ 海岸清掃活動のデモンストレーション(漂着発泡スチロール等の回収)
※ 車両移動式油化装置のお披露目(テープカット・除幕式)
※ 車両移動式油化装置の稼動デモンストレーション(上記海岸清掃活動で回収した発泡スチロールを原料としたスチレン油の抽出)
※ “省エネ縁日”(ごみ由来のエネルギーで発電を行い、かき氷・わた菓子を作り、無料配布)
※ NPOからの実験報告(本社会実験に対する感想等)・質疑応答など
5.その他
雨天決行(台風等の荒天の場合は順延)
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公開実験に関するお問い合わせは、以下にお願い申し上げます。
(社)日本海難防止協会/担当:大貫(おおぬき)・吉村(よしむら)
TEL:03(3502)3543/FAX:03(3581)6136
(株)水圏科学コンサルタント・沖縄支店(現地協力機関)/担当:川満(かわみつ)・豊田(とよだ)
TEL:098(894)2013/FAX:098(858)1008
【参 考】
海岸に漂着する大量のごみは、美観を損ねるばかりか、生態系まで破壊することなどから、長年にわたり問題視されてきました。特に、季節風や海流の関係で、漂流ごみの通り道となっている離島の状況は極めて深刻です。ごみを常に回収・処分し、海岸を保全するという対応に直面しています。ところで、海岸漂着ごみのうち、容積率で約40%を占めると言われる発泡スチロール類は、油化装置によってスチレンを主成分とするエネルギーに変換することが可能です。
離島のごみ(与那国島) 離島のごみ(対馬) 離島のごみ(隠岐)
我々は過去2ヵ年にわたり、沖縄県・竹富町・鳩間島をモデル地区とし、「宝の島プロジェクト」と称した一般市民主導・参加型の社会実験を続けてきました。具体的には、島内に屋内固定式の油化装置を設置し、島民が自主的に回収した海岸漂着ごみの一部(発泡スチロール)をエネルギーに変換し、これを島内で有効活用するというものです。スチレンはガソリンなどと同じ引火性の液体で、ディーゼル機関、ボイラー、焼却炉等の燃料として利用することができます。さらに、本プロジェクトは離島の海岸の美化や省エネ対策に貢献するばかりか、ごみ由来のエネルギーを利用した起業を通じ、過疎化や高齢化などの問題の解決の糸口となり、“離島振興”にもつながる可能性を秘めています。文字どおり、海岸漂着ごみが離島を“宝の島”に変えるという画期的な取り組みであり、国内外から大いに注目されてきました。
搬入された実験用油化装置(鳩間島) 島民有志による実験棟建設工事(鳩間島)
スチレン生成に初めて成功し喜ぶに沸く鳩間島民 鳩間島産第一号となる“石油燃料”
昨年の公開実験の模様 インタビューに答える川満栄長・竹富町長
鳩間島の一部民家ではスチレン油による給湯システムを採用 長崎県・対馬市も本システムを導入
ところで、大型の離島や複数の離島を抱える自治体では、海岸漂着ごみの油化を行なう際、1台だけの固定式装置ではこと足りない可能性があります。しかし、複数の固定式油化装置を至るところに設置するとなると、経済的負担は馬鹿になりません。費用をできる限り安く抑え、利便性や機動性を向上させるためには、自ら移動が可能な装置を開発し、離島内の各集落や複数の離島を巡回する方法が望ましいと考えられます。
そのため、本社会実験は今後、車両移動式の油化装置により、海岸清掃活動が行われている全国の主な離島の海岸を広域的に巡回する手法へと転換いたします。「離島キャラバン隊方式」と呼んでいます。今回の公開実験では、車両移動式油化装置の世界初のお披露目が行なわれます。