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多摩丘陵にある日野市三井台、ここに住む高齢者のクラブ・三井台南窓会の会員が中心になって作っている団体ブログです。地元の季節毎の写真、南窓会の活動報告、会員の旅行記、俳句、地域の情報など、多様な記事が満載です。
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今月の俳句(令和1年5月) [2019年05月22日(Wed)]
今月の俳句(令和元年五月)

  いよいよ令和の御代が始まりました。令和の最初の兼題は「昼寝」です。
 年中昼寝をしている人もいますが、俳句では、次の藤戸さんの解説にもあるように、昼寝は夏の季語です。昼寝覚も同じく夏の季語です。句評は藤戸紘子さん、今月の一句の選と評は木原さんが担当しました。

「丸々と小さき大の字昼寝の子」
  渡辺 功

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昼寝が夏の季語。日本の夏は蒸し暑く疲れやすい。それをやり過ごすための知恵が昼寝です。勇ましくも大の字になって寝入っている姿は愛らしいですね。
丸と大と小の表現により、幼児の愛らしさと同時に活き活きとした生命力をも感じますし、安心しきって眠れる環境をも感じとれます。この句の最大の魅力は丸と大と小の措辞により寝姿がくっきりと浮かぶことです。丁寧な観察と表現力のなせる業です。

「野球帽顔に被せて三尺寝」
  皆川 瀧子

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三尺寝(夏の季語)とは、先の句でも説明しました昼寝のことですが、特に戸外で仕事をする大工とか塗装工とかの職人が体力を回復するための昼寝のことです。足場とか建材の上とか狭い場所・三尺(約1メートル)ほどの場所で昼寝をするという説と日の影が三尺移るだけの短時間の昼寝という説があります。この句では三尺寝をしている職人は野球帽で顔を覆っているという景を詠まれました。今時の職人は野球帽を被って作業しているのですね。贔屓の野球チームのネーム入りの帽子かも知れません。

「ぐづぐづとむづかる園児昼寝起」
  木原 義江

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昼寝起が夏の季語。保育園の昼寝の景でしょう。幼児には必要な昼寝ですが一斉にさあ寝なさい、さあ起きなさいと言われても幼い子が皆それに順応できるとは限りません。寝付きの悪い子もいれば寝起きの悪い子もいます。この句では寝起きの悪い子を詠まれました。可哀想でもあり可愛くもありますが、保育士さんの困った顔も浮かびます。集団生活は大人にも子供にも何かと難しい面がありますね。

「咲き初むる芍薬揺する俄雨」
  宮ア 和子

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芍薬が夏の季語。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」と美人の例えに登場します。古く中国では牡丹を「花の王」、芍薬を「花の宰相」と呼んだそうです。牡丹は大振りで重い印象、堂々としています。芍薬はやや控えめで優しさを感じます。作者のご自宅の庭で芍薬が咲き始めたと思ったら俄雨が降ってきた。その雨に折角開き始めた芍薬が打たれて揺れているのをみて作者は胸を痛めたそうです。茎が折れるのではないか、花びらが散るのではないか、と気を揉む優しい作者の姿が浮かびます。

「耳動く爆睡の犀薄暑光」
  皆川 眞孝

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薄暑光が夏の季語で、初夏、少し暑さを覚える気候の頃の日差しのことで、湿度がまだ高くないので気持ちよい爽やかさです。犀は皆さんよくご存じの鎧を身に纏ったような哺乳類で見かけは強そうですが草食ですので外敵には敏感に反応する本能があるのでしょう。
動物園で見た犀が薄暑光の中、気持ち良さそうに熟睡しているのに耳だけが動いているのに作者は気が付いたそうです。動物園ですから襲われる心配はないのですがまだ本能が働いているのでしょうか。薄暑光の爽やかさと犀の鎧の重々しさと見かけによらない細心さとの対照が面白いですね。作者の観察の細かさが光る一句。

「露天湯の闇の深さや新樹の香」
  小野 洋子

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新樹が夏の季語。みずみずしい若葉をつけた初夏の木々のことをいいます。この句は山中の露天風呂でそれも夜の入浴を詠まれました。風呂の周囲は鬱蒼とした木々で深い闇に包まれています。気持ちの良い湯加減に首まで浸かっていると、初夏の爽やかな風が新樹の香しい香りをそっと運んでくれます。なんと素晴らしいひと時でしょうか。極上の気分が読む者へ伝わってきます。

「黒ずめる銃眼石や五月憂し」
  藤戸 紘子

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銃眼とは、城の障壁に設けてある隙間で、そこから敵を射撃するための穴です。狭間(さま)とも鉄砲狭間とも言います。銃眼石とは、その銃眼で鉄砲を固定するための石です。作者が岡山城を訪問された時の句だそうですが、黒ずんだ銃眼石を見て当時の戦いの様子を想起されたのでしょう。5月は明るい季節ですが、この城の攻防でどのくらいの人が死んだのだろかと考えると、沈んだ気持ちになります。
私は、三橋美智也の「古城」の歌を思い出しました。「崩れしままの石垣に 。。。 矢弾の痕のここかしこ」「古城よ独り何偲ぶ」 まさに、藤戸さんの句の場面で、「五月憂し」の季語(夏)が効いて、しみじみと栄枯盛衰の歴史を感じて、厳粛な気持ちになります。(評:皆川眞孝)

昼寝の他の句
「娘と犬里帰りして昼寝かな」
   皆川 眞孝
「耳許の猫の寝言や昼寝覚」
   藤戸 紘子


今月の一句(選と評)木原義江
「鉢巻をゆるめ親方三尺寝」
    渡辺 功

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普請工事など仕事場の三尺にも足りない狭い足場で、大工の親方が昼寝をしている昼休みの情景を見事に詠まれています。緩めた鉢巻は頭に巻いたままでしょうか?私は、手拭い鉢巻を外して手に巻いている姿が想像できます。
よく目にする姿ですが、俳句にすぐ詠まれるとは、さすが渡辺さんですね。(評:木原義江)

<添削教室>
原句「遠近で戸閉まりの音氷雨降る」
    皆川 瀧子 

 そういえば、先日大粒の雹が降り、驚きましたね。氷雨(ひさめ)には、「みぞれ」(冬の季語)と「雹(ひょう)」(夏の季語)の二つの意味がありますが、ここでははっきり「雹」とした方が、分かりやすいと思います。また、戸閉まりの音では、ドアを閉めるのかと勘違いされるといけないので、「雨戸繰る音」と具体的にした方が、雹が降ってきて慌てている様子が表現でます。(藤戸紘子)
添削句
「遠近で雨戸繰る音雹(ひょう)の降る」
  皆川 瀧子
Posted by 皆川眞孝 at 09:00
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