熊野三山をめぐる旅(6) [2018年07月11日(Wed)]
熊野三山をめぐる旅(6) 熊野古道 中辺路-1 熊野古道 熊野古道とは浄土への近道であり、熊野の神々に憧れた人々が滾る信仰を胸に山を超え海沿いをよぎって歩んだ道です。皇族から庶民まで、中世から近代まで、恰も蟻の行列にも似て古道を辿っての熊野詣は果てしなく続きました。 熊野詣の名を高めたのは、平安中期から鎌倉時代後半にかけての皇族の熊野御幸でした。 延喜7年(907)宇多法皇から弘安4年(1281)亀山上皇までの374年間に100回以上の御幸であったといわれています。早朝に京都を出発、淀川を船で大阪に、それから陸路を南に向かい中辺路(ナカヘチ)を経て熊野本宮大社、速玉大社、那智大社詣でという順路でした。 往復日数は20日〜30日 一行の人数は最大814人 最小で49人 平均300人といわれます 上皇、法皇は白ずくめの服装に杖という山伏姿、道筋の各所に「熊野九十九王子社」と総称される休息所が設けられました。 後白河上皇のお言葉 梁塵秘抄 熊野へ参るには 紀路と伊勢路のどれ近し どれ遠し 広大慈悲の道なれば 紀路も伊勢路も遠からず 続く 文責 荒川 |
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wild river
at 09:00