ミラノの電車内の出来事 [2015年08月14日(Fri)]
ミラノの電車内のできごと イタリア旅行をした時のことです。私達は、ミラノ・マルペンサ空港から、市内の中央駅にいくために電車に乗っていました。 途中駅から、10人ぐらいの若い男女がどやどやと乗りこんできました。鼻の先にリングをピアスしている男と女もいます。一人は自転車を一緒に持ち込んでドアの近くに陣取りました。自転車を置ける車両もありますが、この男は無視して一般車両に乗ってきたものです。 10人の若者は大声で何か話し始めましたが、この自転車の若者がボスの様で、ひときわ大きい声でわめいています。自分たちだけでなく、今度は乗客に向かって大声で叫んでいます。 イタリア語か何語かわかりませんが、乗客は目を合わさないように、黙って下を向いて聞こえないふりをしています。この不良グループの一団はますます図にのって威嚇的になってきました。私を日本人と認めて「ヒロシマ、ナガサキ」と呼び掛けてきましたが、知らない振りをしていました。もし彼らが襲ってきたら、抵抗しないほうがよいか、抵抗をして日本人の意地をみせるべきか、などと考えていました。 次の駅で乗客が乗り込んできても、自転車が邪魔をしてスムーズに動けません。意識的に邪魔をしていて、動かそうともしません。 中央駅に近い駅にとまると、車掌とおぼしき人が来て、自転車をホームに降ろすとボスが飛び降りて、また自転車を中にいれました。今度は腰にピストルを下げた警官が2名きて、抵抗する男と自転車を無理やり下ろして、電車は動き出しました。きっと誰かが通報したのでしょう。残りのグループ仲間は、ボスを助けもせずに、ほかの席に行ってしまいましたが、しばらくするとまた大声で話しだしました。中央駅で、彼らも降りていきました。 日本の電車内でも、切れて大声を出す人を見たことがありますが、こんなに威嚇的なのは初めてです。イタリアは失業率が多いと聞きます。不満の塊のようなこのグループは、いつ事件を起こすかわかりません。日本だけでなく、世界的に若者の質が悪化しているのだなと、つくづく心配になりました。 (皆川) |
Posted by
皆川眞孝
at 09:00