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多摩丘陵にある日野市三井台、ここに住む高齢者のクラブ・三井台南窓会の会員が中心になって作っている団体ブログです。地元の季節毎の写真、南窓会の活動報告、会員の旅行記、俳句、地域の情報など、多様な記事が満載です。
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イタリア旅日記(4) [2014年06月25日(Wed)]
イタリア旅日記(4)

6月1日(日)続き
 ドウカーレ宮殿の見学を終えて、出口でトイレの場所を聞くと、サン・マルコ広場を横切ってその先だという。イタリアでの問題は、公共のトイレの少なさだ。ずいぶん歩かないといけないようだし、私達は午後にオペラ観劇の予定があるので、アパートに帰ることにし、モネさん達と別れる。

ドウカーレの外の、運河に面した小広場は、高い円柱が2本あり、それぞれ翼のある獅子と、聖テオドーレの像が乗っている。聖テオドーレがヴェネツイアの守護聖人だったが、828年にエジプトから聖(サン)マルコの遺骨をもってきてから、ヴェネツイアの守護聖人となる。翼のある獅子は、サン・マルコを寓意する動物である。
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小広場

こんどは外から溜息の橋をみる。
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「溜息の橋」左:宮殿、右:牢獄

ヴァポレットに乗って、アパートに帰り、昼食はサンドイッチ。
1時半に再びアパートを出て、ラ・フェニーチェ劇場に向かう。この劇場は、18世紀初めに建てられ、ヴェルディの「椿姫」「リゴレット」が初演されるなど、イタリアを代表する国立歌劇場だ。ただ、1996年に火災があり内部を焼失したが、2003年に再建されている。
ヴェネツィアに行ったらぜひここでオペラを見たいと思っていたが、幸運にも私たちの滞在中に「マダム・バタフライ」を上演することがわかった。(6月1日が最終日)日本にいる間に、インターネットでチケットを購入しておいた。折角の機会なので、2階のバルコニー席にした。(参考までに、前席チケット一人3万円、バルコニー席は4人で、前席2人、後席2人、後席は見にくいので、チケット代は前席の60%ほど)。

ラ・フェニーチェ劇場は、ヴァポレットのサンタ・マリア・デル・ジリオ船着き場から歩くが、地図で事前に研究したにも拘わらず、早速迷ってしまう。狭い運河に突き当たり、また戻り、気が付いたら離れた広場にいる。足が悪くなければ、迷路を歩いて新しい道を発見するのも楽しいかも知れない。
やっと、ラ・フェニーチェ劇場に到着。開場するまでしばらく待つ。
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ラ・フェニーチェ劇場正面

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劇場入口


内部は、豪華で、音響は素晴らしいといわれている。
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2階バルコニー席

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豪華な内部

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客席

このプッチーニのオペラ「マダム・バタフライ」はご存じのように日本が舞台だが、今回の演出は変わっていて、蝶々さんやスズキは着物姿でない。全員がローブのようなものを着ている。また、舞台には日本風の建物がなく、抽象的な大きな彫刻があるだけだ。プログラムを見たら、日本人のアーティスト森万里子氏が衣装とセットを担当していた。
森万里子氏(森ビル創業者の孫)は、この歌劇を日本人とアメリカ人の単なる歴史的な悲劇とはせずに、だます男と純情でだまされる女の現代にも通じる悲劇としたいと述べている。また、彫刻はメビウスの輪で、無限に続く生と死の連続性を象徴しているという。
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抽象的な舞台(プログラムから)

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舞台セットの模型(日本の展覧会で)

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プログラム


イタリア語の上演で細かなところはわからないが、ストーリはおなじみであり、直前にDVDを見ておいたので、特に問題はない。劇場の雰囲気もよく、席からよく見えてよく聞こえて、蝶々さんとピンカートンの歌手も上手で、楽しめた。。
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カーテンコール

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蝶々さん(アマリル・ニッツァ)


なお、モネさん達は数日前にこのオペラを見ていて、現代でも通じるような演出にしていると、森万里子さんの意図を理解していた。
オペラの後は、疲れたのでまっすぐ帰り、日本から持ってきたご飯やみそ汁の簡単な夕食ですます。
(続く)(皆川)
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Posted by 皆川眞孝 at 09:00
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