高野山(5) [2013年11月06日(Wed)]
高野山(5) 金剛峰寺 金剛峰寺(こんごうぶじ)は高野山の中心的な寺院で高野山真言宗の総本山です。弘法大師の時代は金剛峰寺とは高野山全体を指す名称でした。その後豊臣秀吉の亡母の菩提を弔うために建立された青巌寺が明治2年に金剛峰寺と改称されました。ただし、説明書によると、現在でも高野山全体が一つの寺と言う考えで、「一山境内地」と称して、高野山の至る所がお寺の境内になっています。高野山の本堂は檀上伽藍の金堂であり、山内に点在するお寺は「塔頭寺院(たっちゅうじいん)と呼ばれます。 金剛峰寺は私達の宿坊から歩いて行ける場所なので、福智院(宿坊)で昼食休憩をした後、訪問しました。 屋根の妻にある竜が目を引きました。 本坊の屋根の上には、天水桶が見えます。屋根が檜皮葺(ひわだぶき)なので、ここに雨水を溜めて類焼を防ぐためです。 鐘楼は、青巌寺のものですが、以前のものは火災で焼失したので、1864年に再建されました。 内部を拝観しました。梅の間、柳の間にはそれぞれ狩野派の見事な襖絵がありますが、撮影禁止のため、写真はありません。また、別殿には、守屋多々志画伯の襖絵があり、西側には花の間の連続で四季の花鳥が描かれ、東側には弘法大師入唐から高野山草創までの風景が描かれています。 お坊さんが部屋の掃除をしていました。(ここは撮影可) また、入定1150年大法会(昭和59年)の時に造園された国内最大の石庭があります 広い台所も見学できました。お寺の台所を見たのは初めてです。 最終回に続く (皆川眞孝) |
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皆川眞孝
at 09:00