琵琶湖湖岸の旅(2)近江八幡。長命寺 [2013年07月09日(Tue)]
琵琶湖の旅(2)近江八幡・長命寺 近江八幡の町は、東海道や中山道に近く、水運に恵まれ江戸時代には近江商人が活躍する町となりました。 この町の基盤を造った豊臣秀次が築いた八幡城跡にケーブルカーで登ると山頂からは琵琶湖と湖南の名山・三上山が望めます。 ケーブルカーを降りて、当時の豪商の邸宅、旧西川家と旧伴家を見学しました。 江戸時代、朝鮮通信使一行が江戸への道中の際、接待の場に使われた旧伴家の広間 接待の食膳の一つの模型 一の膳、二の膳、三の膳と続き、国賓一行を遇する豪勢な膳です。 八幡掘 琵琶湖を往来する舟が寄港した運河。 掘り沿いには白壁土蔵の旧家が並びます。 長命寺 八幡の町の西、長命山の山腹にあり、聖徳太子の伝説の残る古刹です。 このお寺の詳しい紹介と雪の日の写真が奥野さんの「近畿逍遥・48」(2011年3月7日)に載っています。https://blog.canpan.info/nsk/archive/1018 前夜泊ったホテルを早目に出発、参拝客の来ない開門直後に着きました。駐車場からは800余段の階段を登らねばなりません。 長命寺山門 三重塔と本堂 長命寺の仏像は秘仏。拝観は難しいようです。 井上靖の小説に『星と祭』があります。朝日新聞の連載小説でしたから、お読みの方も多いでしょう。 琵琶湖の事故で愛娘を失った主人公が、湖畔の十一面観音巡礼の旅を続け、旅の最後にこの長命寺の三体の仏像を拝み、その夜満月の琵琶湖に舟を浮かべ、娘と一緒に水死した相手の男性の父親と湖面に花を投じ、別れのけじめをつげる場面が感動的です。 満月ではありませんが、前の日、比良山系に落ちる夕日が琵琶湖に映る写真です。 |
Posted by
菊間敏夫
at 07:00