北海道十勝川温泉の旅(5)
ピョウタンの滝
旅行最終日(28日)になりました。 昨日の夕食後、ホテルのロビーに置いてあった本から、中札内村のピョウタンの滝というのを娘たちが見つけました。 朝湯に浸かり、美味しい朝食をいただいて、名残惜しいと思いながらホテルを後にしました。 中札内村に向かいます。日高山脈に向かって進むので、西へ移動していると思います。 もろこし畑、大豆畑が真っ直ぐな道の両側に広がっています。
北の地の もろこし畑 果てもなし (宮ア) 運転している長女が、「北海道は日本の食糧庫だわね」と呟きます。北海道には原発を置きたくないという会話が交わされました。 道がゆるい登り坂となり、山が前方に迫ってきたと思ったら、ナビちゃんが間もなく到着と告げました。 ここは日高山脈襟裳国定公園の山裾にある、札内川園地だと知りました。
樹木がさわさわと揺れ涼しく、とても広い森といった感じで気持ちが安らぎます。誰にも会いません。 園地の入り口近くに水の音がします。音を頼りに行きますとピョウタンの滝、発見!
瀧のすぐ近くに橋が架かっているのですが、柵が高くて柵の間からシャッターを押しました。 水量が豊富で勢いが良く、水しぶきと音が絶品!マイナスイオン一杯の感じです。落差10mの滝とは思えない迫力に圧倒されます。音をお伝えできないのが残念。
虹大橋(平成14年3月竣工)からの滝 瀧の入り口の掲示板におよそ以下のようなことが示されていました。 地域の遺産・ピョウタンの滝 ピョウタンの語源はアイヌ語でピョロ・コタン(小さな砂利の多いところ)の意味。 昭和26年当時、暗いランプ生活で農作業を夜半までして働く農民の苦労を自らの手で解決しようと、660戸で小水力発電所を、今の滝の位置に建設することとしました。度重なる豪雨など多くの苦難を経て昭和29年1月に竣工、全戸の明かりが灯りました。その喜びもつかの間、昭和30年7月3日集中豪雨による札内川大氾濫は、前年の台風で荒れ果てた上流山腹の大量の土砂を押し出して、一挙に埋没、発電所の機能を失いました。埋没によって一つの滝となり発電所は形骸を僅かに留めるのみとなりました。この滝は南札内渓谷札内川園地の観光資源として春夏秋冬、様々な風景を映し出し、あわせて自然の底知れぬ偉大さと、日高山脈と札内川の特質を、未来に引き継ぐ貴重な地域遺産として私たちに語りかけています。中札内村 埋没した当時の無念は想像もできないほどだったでしょう。
(面白い木を発見) 園内の日高山脈山岳センター(日高山脈の自然や歴史を学べる)を見学し、キャンプ場やバーベキュウハウス、レストハウスを遠くに見て空港方面へ向かいました。 途中に幸福駅の小さな駅舎が見えました。時間がありましたので同じ中札内村の花畑牧場に寄ることにしました。 クッキーやチーズ、生キャラメルなどがならべてあるお店 のんびりと何時までも見飽きません 建物の中にポニーがつながれていました。 花畑牧場はご存知のタレント田中義剛が牧場長をしている牧場です。駐車場から中に入りますと古い長い建物がありました。昔の厩でした。今は休憩所にして活用しているようでした。開拓に馬は欠く事のできない存在だったので、大切に保護したと書いてありました。チーズやキャラメルの工場を覗いて、昼食としました。ウイークデーのせいでしょう、お客さんはちらほらです。焼きたてのピザを3種類注文して楽しみました。アツアツで美味しくチーズがなかなかのものでした。帯広空港発15時35分で帰ってきました。「じゃあ気を付けて」と羽田で解散。(終わり)
(文責:宮ア)
|