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多摩丘陵にある日野市三井台、ここに住む高齢者のクラブ・三井台南窓会の会員が中心になって作っている団体ブログです。地元の季節毎の写真、南窓会の活動報告、会員の旅行記、俳句、地域の情報など、多様な記事が満載です。
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蕎麦を知る旅 [2009年07月18日(Sat)]
蕎麦を知る旅



本当は 〔蕎麦を打つ旅〕 でした。
二人前のそばを手打ちでつくり、その場で一人前を食べて、残りの一人前を持って帰る企画でした。

生まれて初めてそば粉を捏ね、麺棒でのばして、そば包丁で切り、最後に茹でて快哉の叫びをあげたいと思いつつ挑戦したのですが、散々な結果でした。

初めてなんだから不出来で当然、まして十割そばだからと同情されてもまるで慰めにはなりません。

講師の先生や同行した人たち多勢の助けを借りて一応スケジュールは消化したものの敗北感に打ちのめされ、とても打ったとは言えないので、

〔蕎麦を知る旅〕と表題を替えました。

場所は長野県飯山市です。
ここは蕎麦通の人には幻の蕎麦として知られている[富倉蕎麦]の産地です。
富倉そばは <つなぎの材料> としてヤマゴボウの一種である <雄山火口>オヤマボクチ を用いるのです。
雄山火口の葉を乾燥し、それを手のひらで揉むという作業を入念に繰り返し、繊維質を取り出します。蕎麦を打つときは、まず熱湯のなかにこの繊維を入れ攪拌してから熱湯ごとそば粉に注いで捏ね、富倉蕎麦が完成します。

二日間の旅の初日は、飯山の蕎麦の味を知ることからと飯山市の西方 「斑尾高原」 マダラオコウゲン にある そば処『まろうど』の富倉蕎麦を食べることから始りました。もちろん味は満点、なんとも言えない甘みのあるそばです。




上の写真: <雄山火口>を手に「まろうど」の主人「と奥さま
下の写真: 野生の <雄山火口> キク科の植物


飯山市は長野・新潟県境にある人口約25000 世帯数約8000 の小さな町です。
映画監督小泉堯史(こいずみたかし)の「阿弥陀堂だより」-2002年秋東宝系公開- と、
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」 -2008年9月放映- で全国に知られる市になりました。

有名な童謡 「朧月夜」・「故郷」は大正3年(1914年)に、ここで成人し後に東京音楽学校(現東京芸大)の教授となった、高野辰之の作詞で、岡野貞一作曲の歌ですが、特に高野の作詞は[一幅の名画を見るような描写]と高い評価を得ています。
 
       菜の花畠に  入り日薄れ   
       見渡す山の端  霞ふかし
       春風そよふく  空をみれば
       夕月かかりて におい淡し
 
       里わの火影も 森の色も
       田中の小路を たどる人も
       蛙のなくねも  かねの音も
       さながら霞める   朧月夜





上の写真: 村社 富倉神社 上杉謙信が川中島の決戦に臨む前に戦勝祈願した社(やしろ)
下の写真: 廃校富倉小学校に接するソバ畠  富倉神社に近い


飯山市は歴史的には、上杉謙信が千曲川左岸に前線基地として永禄7年(1564)築城した飯山城の城下町で、日本屈指の豪雪地帯であって最深積雪平均は平地で142cm 山間部 450cm
1年の1/3は雪に覆われている。上杉謙信が川中島の戦いに臨むときのルート上に位置する。




上の写真:そば工房「兵隊屋」の <石挽き装置>
下の写真:同 「兵隊屋」の<遠赤外線そば乾燥機>
 
元祖「兵隊屋」は田園調布にあるが、飯山の店の主人は子供に店を譲り、飯山に移住して、そばの栽培・そば粉の製造・そばの手打ちと一貫して自家生産にこだわり、すでに40年間美味求心ひとすじに生きている。店はJR飯山線信濃平駅から約2km 寿573 所在。
ここの設備は工房そのもの



上の写真: 富倉蕎麦の名人「丸山信之」先生  そば手打ち指導
下の写真: 手打ち実習風景  「森の家」室内

そば手打ち実習会場は(財)飯山市振興公社が市から受託運営している「森の家」で行われました。
ここは体験型宿泊施設で市の最北部照岡にあり、飯山市当局はここを拠点に市の対外PRに努めています。

今回のそばの旅のそもそもの発案者は、美人作家「吉田悦花」女子・・・月刊俳句誌<炎環>編集長・雑学博士・江戸ソバリエの肩書きをもつ・・・が毎日新聞社とタイアップして企画された旅行で24名が参加しました。
女史の有する「江戸ソバリエ」の肩書きは、江戸で生まれた日本食文化 そば と 市民の自律的な魂を改めてみつめ直そうという趣旨から発足した「江戸ソバリエ認定事業実行委員会」が行う厳格な認定をパスした者のみに許される「そば通人の称号」と言えましょう。

24名の参加者のうち15名はそば手打ちの経験者でしたが、普通中高年者の旅行は断然ご婦人が多いのですが、今回は男性の方が多いのには驚かされました。

一日目の夜、吉田先生の発案で「句会」が催されましたが、参加者の何名かは俳号をもつ人たちで私のようなズブの素人にもあんな句が詠めたらいいなと思う句が披露され羨ましいと思う一方、口惜しいと思う気持ちも募り、句会には欠席しましたが、

そば手打ちと同様生まれてはじめて句を詠みました。
       
       生き恥をさらしにきたか そば手打ち 




上の写真:「森の家」に隣接するブナの森の豪雪による根曲がりブナ
下の写真:千曲川畔に群れとぶ ハグロトンボ

後記:飯山市は千曲川畔に広がり、日本原風景をみせる風光明媚な町で、沢山の文化財も有していて、次の世代に残したい場所ですが、過疎化が進行中であることをまざまざと感じさせられます。

訪れた富倉集落は現在157人のお年寄りが住んでいますが、20年前の3〜4割に減り、しかも一人暮らしが大半で、無人の家が散在し放置されたままです。

現地の人は限界集落という言葉を嫌っていますが、限界にきていると思いました。

映画〔阿弥陀堂だより〕やNHK〔鶴瓶の家族に乾杯〕もこの町の観光や知名度には貢献
していますが、過疎化の解消はまったく別の問題であると痛感しました。
文責 荒川
Posted by wild river at 21:10
この記事のURL
http://blog.canpan.info/nsk/archive/443
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コメント
えっか先生
拙文に目を通していただいて光栄です。印象が濃いうちにブログアップしようと急いだため、乱雑な文になってしまいすみません。先生のお声で粋な旅の一員になることができ誠に楽しい旅でした。先生のますますのご健勝・ご活躍をお祈りします。
Posted by:荒川健三  at 2009年07月20日(Mon) 08:04

石塚さま
拙文が少しでもお役にたてばとても嬉しいことです。現地は大資本によるショッピングセンターやホテル・リゾート施設が続々と建てられていますが、次第に日本のよさが失われてしまいそうです。やがては自然が失われるのは目にみえています。コメントに感謝します。
Posted by:荒川健三  at 2009年07月20日(Mon) 07:56

健三さま 栄子さま

「そば三昧の旅」お疲れさまでした!
さっそく富倉そばのふるさとの様子をアップしてくださり ありがとうございます☆
素晴しいお写真と文章で とても興味深く拝見しました
旅の魅力を再発見した気がいたします

暑さ厳しき折 どうぞおすこやかにお過ごしくださいませ
Posted by:えつか☆  at 2009年07月19日(Sun) 23:44

荒川様
いつも素晴らしい写真と植物に関する詳しい説明を楽しく読ませて頂いています。
映画「阿弥陀堂だより」も「鶴瓶の家族に乾杯」も、とても記憶に残る映像でした。
テレビではオヤマボクチという植物がどんなものか、分からなかったのですが、今回写真をのせていただきよく分かりました。ありがとうございました。 石塚
Posted by:石塚美代  at 2009年07月19日(Sun) 21:27

石川さま
私のブログに過分なお褒めを頂戴し、ただただ恐縮しております。とても期待にこたえられる能力などもってはいませんので、よろしくご指導をお願い申し上げます。励ましの
コメントを有難うございました。
Posted by:荒川健三  at 2009年07月19日(Sun) 21:25

宮崎さま
ご両親のソバにまつわるお話しは微笑ましく、懐かしい思い出だと思います。とても暖かなお話です。私から言わしてもらえば宮崎さんのチャレンジ精神こそ見習いたいと思っています。コメントを有難く拝見いたしました。
Posted by:荒川健三  at 2009年07月19日(Sun) 21:10

 暑さをものともせず次々とチャレンジする行動力、好奇心を見習います。忙しさを理由に遠のいている紬の里にいきたくなりました。
 次はどのような写真・そして奥深い説明が載るのか楽しみにしております
Posted by:石川耀子   at 2009年07月19日(Sun) 16:54

荒川様
チャレンジ精神旺盛お若い!と言いながら拝見いたしました。オヤマボクチをつなぎにすることは、初めて知りました。私の父はそば打ちだけは祖母から習ったそうで上手だった事と、母が挑戦してブーイングだったのを思い出しました。どの写真も素敵ですが、ぶなの木の根曲がりに自然の力の偉大さを見せられました。ハグロトンボは荒川さんならではですね。ありがとうございました。
宮ア
Posted by:宮ア和子  at 2009年07月19日(Sun) 15:23

榎本さま
私には勿体なさ過ぎるコメントです。小文に精細に目を通して頂き、いつも大きな安心感に包まれています。それにしても榎本さんの精神力には敬服のほかに言葉がありません。榎本さんをお手本に気力をもたねばと自分に言い聞かせています。体調万全を祈っております。
Posted by:荒川健三  at 2009年07月19日(Sun) 13:38

皆川さま
ソバを捏ねるのは力とコツの両方が必要ですが、生来の不器用に加え両方とももっていないため、帰宅してから足・腰をはじめ体じゅうが痛くて閉口しました。コメントをいつも有難く拝見しております。
Posted by:荒川健三  at 2009年07月19日(Sun) 13:20

明平さま
夜遅くまでご苦労さまです。現役は多忙で時間がない生活ですが、もっとも輝ける時間でもありますね。私からみると羨ましいです。ソバはどこのものでも旨いですね。
Posted by:荒川健三  at 2009年07月19日(Sun) 13:13

荒川様
荒川様の行動力、文章力に改めて、敬服いたしました。今回も、どの写真も素晴らしいですが、戦勝祈願のお社、そば畑、ブナの木の豪雪による根曲がり興味深く拝見しました。
朧月夜は南窓会の春季親睦旅行の時バスの中で、いつも唱歌で歌っていました。お話を解りやすく詳しく書いて頂きありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
榎本
Posted by:榎本かよ子  at 2009年07月19日(Sun) 09:13

荒川様
  趣味が多いですね。積極的にそのような旅行に参加される気力・体力がうらやましいと思いました。
  「蕎麦打ち」は、いちど福井で体験したことがありますが、力がいりますね。それに、包丁で切るのが難しい。でも、自分でうった蕎麦の味は格別ではないでしょうか。
  ぜひ、続きを書いてください。
皆川
Posted by:minagawa  at 2009年07月19日(Sun) 07:40

荒川様

「阿弥陀堂だより」は印象深い映画でした。過疎化の進行は至る所で生じている現実を、わたしも取材を通して実感しています。美味しいおそばがいただきたいなと思いました。いまの仕事が一段落したら、また、お写真を使わせていただいて、YouTbeにアップしたと思っております。よろしくお願い致します。
Posted by:明平規男  at 2009年07月19日(Sun) 01:15

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