12月の川柳(自由題) [2014年12月15日(Mon)]
12月の川柳(自由題) 産経新聞に出ていた川柳を、私が勝手につけたイラストと共に紹介します。俳句と違う面白さがあります。作者は冷めた目で、世の中をみています。(皆川) 「妻の眼を盗んでそっと塩を振り」 城陽市 村井 政男 <評> 妻の愛のこもった減塩料理なのですが、なんとも味けないので。そこで、妻が中座した間に・・・ 「徘徊でない証(あかし)にと犬を連れ」 東京・中央 本郷 昌宏 <評> 高齢者の散歩は、ややもすれば「徘徊」ではないかと。そんな誤解防止のためには犬が一番。 「何事ぞまたあの顔が駅頭に」 町田市 染谷 八朗 <評> しばらく見かけないと思っていた人物が駅頭に出没し、愛嬌をふりまいています。 選挙でしたか。 「十二月やはり先生走ってる」 三原市 藤井 嘉幸 「メード・イン・チャイナにされる赤サンゴ」 市川市 島村重兵衛 「資産家をメスの毒蛾がおもてなし」 奈良市 高城 勝實 「度々の入院廊下間違えず」 さいたま市 斉藤 一 「そのうちにモンゴルだけで揃い踏み」 昭島市 下地さんぽ 「解散の万歳2回もやりました」 大阪市 田中 貞夫 「生存を気遣いながら書く賀状」 東大阪市 多和田 幹生 |
Posted by
皆川眞孝
at 09:00
コメントを有難うございます。
これらの川柳は、さすが入選作で、そうだそうだ、と笑いながら納得する作品ばかりです。
俳句といい、川柳といい、世界に誇れるものだと思いますが、日本語や日本の風俗・習慣を理解していないと、外国人には、わからないでしょう。
皆川眞孝