十勝・富良野の旅(3) [2013年07月26日(Fri)]
十勝・富良野の旅(3) 7月15日(続き) 麓郷の森を見た後、そこから少し離れた「五郎の石の家」まで車で行きました。「95'秘密」で五郎が建てて「2002年遺言」まで住んだ家です。 昼食は、休憩所で富良野産のジャガイモを食べました。バターをつけただけのシンプルなものですが、これだけでお腹がいっぱいになります。 それから、麓郷展望台へ。「92巣立ち」で五郎が熊に会い逃げた撮影場所です。 最後に、「拾ってきた家」です。「2002遺言」で、五郎が廃棄物を利用して建てた家です。 病気で亡くなった奥さんを思って和夫が、一人でこの家に入って泣いたシーンは、今でも覚えています。(「2002年遺言」) 簡単にものが捨てられる現代に対する警告を含めて作ったものですが、実際にこれを利用して作ろうとしたら、普通の家よりもずっとコストがかかることでしょう。 中国人のグループも観光に訪れていました。ドラマを見ていない人にはさっぱりわからないでしょう。日本人の家のモデルハウスと説明しているのでしょうか? まだ時間があるので、上富良野町にある「後藤純男美術館」に足を延ばしました。東京のデパートの美術展で日本画家・後藤純男の絵を見て、素晴らしいと思い、富良野に美術館があると知ってぜひ行きたいと思っていました。 後藤純男は千葉のお寺に生まれましたが、若い時に北海道に来てその雄大な風景に惹かれ、富良野にアトリエを作り、平成9年に美術館が開館されました。 古都の四季、北海道風景、桜などの大作がならび、予想以上の素晴らしい美術館でした。 (撮影禁止のため、以下はパンフレットからの写真です。) 主な作品は、美術館のホームページでご覧ください。 http://gotosumiomuseum.com/index.html 後藤純男画伯は、日野市とも繋がりがあるのです。高幡不動尊の大日堂(一番奥にある建物)のご本尊の両脇に、桂林の山々に朝陽と夕日が当たって輝いている双幅の襖絵があります。見たことがある方もいることでしょうが、これが後藤画伯が平成11年に奉納した「桂林山水朝陽夕粧」です。私たちは、北海道旅行の前に高幡不動尊でその襖絵を見ることができました。もしまだの方は、入場料200円で見られます。ただし、残念ながら美術館と違って照明が暗くて、細部はよく見えませんが。 美術館でゆっくり絵を観賞した後に、本日の宿泊先の新富良野プリンスホテルに向かいました。 連休のためか、道が渋滞しているところもあり、到着は5時すぎとなりました。 ホテルは、中国人(台湾人?)を乗せた団体バスが到着したりして、とても混んでいて、チェックインに時間がかかりました。レストランの夕食予約が一番早くて8時半です。 ホテルには「紫彩の湯」という温泉がありますが、エレベーターを3回乗り換えていく複雑な場所です。温泉は清潔感があり、よかったのですが、夕食が、サービスもスローで、終わったのが10時半と遅くなり疲れました。 (続く) (文責:皆川) |
Posted by
皆川眞孝
at 09:00
後藤純男美術館にはご主人といらしていたのですね。ただ、この美術館は平成9年に開館した後、平成14年に新館が増築されたそうです。私の印象では一人の作品だけの美術館としては展示されている作品も多く展示室数も多いと思いました。後藤画伯のアトリエ(公開されていませんが)も美術館の2階にあり、たぶん宮アさんのときは増築前でしょう。
皆川眞孝