CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
多摩丘陵にある日野市三井台、ここに住む高齢者のクラブ・三井台南窓会の会員が中心になって作っている団体ブログです。地元の季節毎の写真、南窓会の活動報告、会員の旅行記、俳句、地域の情報など、多様な記事が満載です。
<< 2019年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
藤戸 紘子
今月の俳句(令和元年十一月) (11/21) 藤戸 紘子
今月の俳句(令和元年十一月) (11/20) 荒川 健三
今月の俳句(令和元年十一月) (11/20) 荒川 健三
横浜イングリッシュガーデン (5) (11/20) ミセスミヤ
横浜イングリッシュガーデン (5) (11/19) 荒川 健三
長野県の旅 (10) (11/14) 皆川
長野県の旅 (10) (11/13) 荒川 健三
菊花展 (4) (11/09) ミセスミヤ
菊花展 (4) (11/09) 荒川 健三
長野県の旅 (6) (11/05)
最新トラックバック
月別アーカイブ
柴又帝釈天 (2) [2013年03月23日(Sat)]
柴又帝釈天 (2)


山田洋次ミュージアム見学


ミュージアムエントランス

11_DSC0765.jpg

入口壁面に山田監督の肖像が掲げられている。壁面をよく見ると無数の撮影現場写真をモザイク状に並べた下地に肖像が浮かんでいるように見える。これらの写真は1961年山田監督デビュー作「二階の他人」以来のものを網羅しているのではないかと思う。そこに次の文章が刻まれている。
 

ぼくの作る映画が観客にとって「身につまされるような」物語りであり
「他人事ではないような」ドラマでありたい。
いつもそんな思いで制作してきた。
このミュージアムも、その願いがこめられた世界であってほしい


山田洋次監督受章の文化勲章(実物)

橘の葉・実・花・勾玉からなる見事な勲章

12_DSC0766.jpg

山田監督は葛飾区の名誉区民として名誉区民顕彰記念メダルも受章している



ミュージアム中央のビュー

13_DSC0767.jpg


部屋のセンターに、フィルム映画時代の機器類を集合展示している。
「フィルムよさようなら」の文字が見える。



ミュージアムの四方壁面とスペースに台本はじめ様々な展示物が並び、次の八つのテーマに整理されている。

    1.デビュー作 二階の他人から 男はつらいよ まで
   2.家族とは
   3.立ち止まり振り返る
   4.教育とは
   5.渥美清へのオマージュ
   6.時代劇三部作
   7.人々の苦難に寄り添って
   8.名作に挑む


立ち止まり振り返る

14_DSC0788.jpg



山田監督の弁

「日本人独特のつつましい、身の丈に合った暮らし方、生活文化は、幕末から敗戦を貫いて昭和30年頃までは細々つながっていたと思う。今日、それがほとんど崩壊してしまった。何故なのか、どこでまちがってしまったのか・・」


こんな映画を作りたい

15_DSC0787.jpg

山田監督の弁
悲劇でも観客がいい気持ち、幸せになる映画ってありますよね。
そういう美しい気持ちをかき立てるような映画を作りたいといつも思っています」


男はつらいよ 38作 知床慕情

16_DSC0780.jpg

ゲストに三船敏郎を迎えて制作した。以下山田監督の弁

「三船さんという人は、人間を面白い人と面白くない人とにわければ、面白くないタイプに属するでしょう。寅は正反対のタイプ。この二人が一緒になると、楽しくなるんじゃないか、そういうことを考えました。」

旧制高校の教育

17_DSC0779.jpg

山田監督は旧制山口高校出、以下監督の弁


「旧制高校では、一生懸命勉強して、いい成績をとる奴は馬鹿にされた。文学書や哲学書を読み耽り、人生や社会について悩み、苦しみ、懸命に考えるような奴が評価された。教授もガリ勉は否定した」


2011年3月11日

18_DSC0772.jpg



以下山田監督の弁


「その日、ぼくたちスタッフは映画[東京家族]のクランクインを控えて、準備の真っ最中だった。大地震・津浪に引き続き原発のメルトダウンという悲劇が起きて、このまま何食わぬ顔で映画を作るわけにはいかないと思い会社と話し合ってクランクインの延期を決めた。その後、寅さん映画上映等の機会を通して被災地には何度か足を運んだが、すさまじい光景を目にし、恐ろしい体験をした人々の話を聞き、ただただ溜め息をつくばかりだった。」

山田監督は神戸の大震災のときにも現地でロケをしていますが、現地の人の「今私たちが求めているのは、寄り添って一緒に泣いてくれる人、ときには寅さんのように笑いをくれる人・・・」という話を聞いて、すでに出来上がっていたシナリオを加筆し書き直したそうです。

名作に挑む

19_DSC0771.jpg

山田監督の弁


「地域のあり方、家族のあり方を含めて、[暮らし]というものが一体どういうものであるべきか、そのモデルをぼくたちは取り戻さなきゃいけないんじゃないか」

東京家族を創る

20_DSC0769.jpg

山田監督の弁


「小津安二郎監督の映画を観ていると美しい音楽を聴いているような気分になる。素敵な音楽は何度繰り返して聞いても楽しいし、喜びにつけ悲しみにつけモーツアルトの音楽は心に響くように小津監督の映画は何度見ても素晴らしい。1953年に作られた[東京物語]のこのストーリーは、そのまま現代のぼくたちの市民生活にあてはめてみることができる。この骨格をもとにして次回作[東京家族]をつくることにした。」

続く

文責 荒川
Posted by wild river at 07:00
この記事のURL
http://blog.canpan.info/nsk/archive/1662
コメントする
コメント
皆川・菊間・宮崎さま
皆様それぞれに丁寧・丁重なコメントで有難く読ませていただきました。私は「男はつらいよ」という映画をみたのは60才の頃で、それまで監督も俳優も知らず、評判の高い映画だということも知りませんでした。菊間さんの公憤は同感です。最近NHKが民放の手法をしきりに取り入れていると感じます。アナウンサーが変なパフォーマンスをしたりしてますね。山田監督は81才を迎え、監督推薦映画100本(喜劇編)の最後に自作の「男はつらいよ第一作」を挙げましたが、上映後のコメントで監督の後継者不足・日本映画伝統の維持について憂慮していることを強調していました。
Posted by:荒川健三  at 2013年03月24日(Sun) 10:00

荒川様
(1)では懐かしい柴又帝釈天と山本亭を思い出させていただきました。(2)の新設された「山田ミュージアム」を詳しくご紹介くださってありがとうございます。日本人独特のつつましく身の丈に合った暮らし方、生活文化云々、山田監督の言葉を読みながら私も同感しつつ昔を思い出す事が出来ました。テレビが普及した頃から?・・感慨無量で拝見しました。感謝!続きが楽しみです。
宮ア
Posted by:ミセスミヤ  at 2013年03月23日(Sat) 20:16

荒川様
山田洋次監督が映画を通して表現し伝えたい思い、家族、地域を大切にする心、今の教育への疑問など、荒川さんの共感の気持ちがよく伝わってきました。
私は、新制第二期の中学生でしたが、旧制高校の伝統・雰囲気を残していた学校で良き教師に恵まれたと感謝しています。
しみじみした映画や小説にひかれます。
近頃のテレビも騒々しい番組が多いので閉口しています。
NHKのニュース、どうして犯罪事件を詳しく繰り返し放送するのでしょうか。世の中を暗くするために報道しているようで疑問です。
菊間
Posted by:菊間敏夫  at 2013年03月23日(Sat) 18:35

荒川様
   山田洋次ミュージアムの様子を詳しく紹介していただき、ありがとうございます。
まだ行ったことがないので、興味がありました。
もういかなくてもよい位、よくわかりました。
「東京家族」では、息子が大震災援助のボランティア活動にでかけて、そこで同じくボランティアで来た女性と知り合い、恋人になる話がでてきます。
皆川
Posted by:minagawa  at 2013年03月23日(Sat) 09:45

プロフィール

三井台南窓会(日野市老人クラブ)さんの画像
リンク集
http://blog.canpan.info/nsk/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/nsk/index2_0.xml