川崎市立「日本民家園」(1) [2013年02月07日(Thu)]
川崎市立「日本民家園」(1) 場所:川崎市多摩区枡形7-1-1 電話:044-922-2181 入園料: 65歳以上300円 小田急向ヶ丘遊園駅南口から徒歩約10分、南口の駅員に尋ねると案内図をくれます。駅を背に南口から正面の広い道路をほぼ一直線に辿れば民家園に着きます。 民家園の趣意書に「日本民家園は、急速に消滅しつつある古民家を永く将来に残すことを目的に、昭和」42年(1967)に開園した古民家野外博物館です」とあるように、関東・東北・中部・関西等に所在の17世紀〜19世紀建立の古民家を原型のまま移築したもので、その数17棟あまり、解説板・照明など管理が行き届いています。 私が見学に行った日には、外国人も大勢見学にみえていたし、近くの小学生も大勢社会科の勉強に訪れていました。残念なことに修理中の棟が複数あり、それらは見学できませんでした。 1. 日本民家園入口 写真右奥に展示棟が見えるが、入園は左側建物でチケットを購入し、そのまま奥へ進むと展示棟の模型・建築道具その他野外古民家に関する予備知識が得られる。 2. 北村家の模型 北村家は秦野市堀山下から移築された国指定重要文化財で、解体の際貞享4年(1687)と記された墨書が発見された貴重な建物 3. 鉋・鋸・鑿など 4. 桁の組手など 釘など無い時代だから木と木の接続・組み合わせには様々な工夫が凝らされているのが見て取れる。 注)以上1.〜4.はチケット購入の建物内、見終わったら順路に沿い屋外へ 5. 屋外展示場の俯瞰 6. 北村家(寄棟造り) 上述2.北村家の模型の実物 注) 民家の屋根の造りは大別して「切妻造り」・「寄棟造り」・「入母屋造り」の3種類からなり、簡単にいえば切妻造りとは2方向のみの屋根、寄棟造りは4方向に屋根のあるタイプ、入母屋は切妻と寄棟の合成 7.北村家の屋根を下から見る 多くの人手を必要とする細かな仕上がり 8. 広瀬家(切妻造り) 神奈川県指定重要文化財、山梨県甲州市から移築、17世紀末期の建物 9. 太田家 国指定重要文化財、茨城県笠間市から移築、分棟型17世紀後期建物 10. 山田家(18世紀初期の合掌造り) 屋根裏に逆V字型の叉首(さす)を使用する合掌造りで五箇山から移築 手前の小さな合掌造りは「便所」 日本古民家園には合掌造りの建物が4棟見られる 続く |
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wild river
at 08:00
宮崎さんから“古民家園”は生田緑地にある「日本民家園」と同じ場所かしら ? と言われて確認したら日本古民家園は誤りで「日本民家園」が正しい名称です。私の大きなミスをお許し願います。
内容は古民家で趣意書も古民家の保存、古民家の野外博物館と謳っています。
建築についてはズブの素人なので上滑りな見方しかできませんし、要点をお伝えする能力もありませんが、敢えて先祖の築いた文化遺産が近くに展示されていることをお知らせするだけの意味でブログに載せました。