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多摩丘陵にある日野市三井台、ここに住む高齢者のクラブ・三井台南窓会の会員が中心になって作っている団体ブログです。地元の季節毎の写真、南窓会の活動報告、会員の旅行記、俳句、地域の情報など、多様な記事が満載です。
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5月の俳句サークル [2012年05月12日(Sat)]
俳句サークルの「今月の俳句」(平成24年5月)

今月句会の兼題は「こどもの日」(またはその関連行事や事物など)です。メンバーは兼題の句と自由題の句を合わせて3句以上持ち寄りました。そのうちの一句を発表します。必ずしも、兼題の句とは限りません。
また、藤戸さんに、前回と同じく、それぞれの句についてコメントを書いていただきました。俳句を読む時の参考になりますので、これも合わせて掲載します。なお、写真は私が適当に選び、俳句作者の承認を得たものではありません。(皆川)

<サークル会員の句> (あいうえお順)

初夏や抱きたる吾子の髪匂ふ 池内 薫

幼い子は体温が高くよく汗をかきます。初夏という季語により子の髪の匂いが汗の匂いだということがわかります。初夏ですから入梅前の清々しい空気で、汗の匂いも微かなものだと思われます。健やかに成長する幼子と、それを慈しむ母のまなざし、細やかな愛情の感じられる句となりました。

ako.jpg


奥飛騨の旅の終ひの菖蒲の湯 小野 洋子

旅の疲れを癒す香り高い菖蒲湯、さぞ気持ち良かったことでしょう。贅沢な旅となりました。
奥飛騨という地名によってさらに雰囲気が深まりました。
shoubu.jpg

カーネーション赤き花びら風にゆれ 佐藤 朋子

カーネーションを見ると自然に母の顔が浮かびます。
私達の年齢になると殆どの方は母上を亡くされていることでしょう。
風に揺れているカーネーションに作者も母上を偲ばれているのかもしれません。ちょっと切ない思いも感じられます。
carnation.jpg

行き惑ひ白く渦巻く花筏 皆川 眞孝

花といえば桜のこと、散った花片がまとまって川を流れていく様子を花筏といいます。美しい季語のひとつです。
その花筏が流れの渦に巻き込まれてぐるぐる回っている様子を詠まれました。
行き惑ひ、という表現がその様子をよく捉えています。
s-P1010933.jpg

パンダいたよ身ぶり交へてこどもの日 宮崎 和子

可愛いですね。興奮して報告する子または孫でしょうか。
にこにこと、そうかそうかと頷いている大人の笑顔まで見えるようです。
パンダを見た、ではなくてパンダいたよ、という口語体の表現で、生き生きとした動きのある佳句となりました。
s-P1010933.jpg

<サークルのリーダー>

旨そうに川風食みて鯉幟 藤戸 紘子

川の名前は忘れてしまいましたが、大きな川の両岸から綱を張って何千匹もの
鯉幟が勢いよく泳いでいるのを見たことがあります。壮観な眺めでした。
この景を詠みたかったのですが、なかなかうまくゆかず、何千匹もの鯉幟の表現を諦めて、風を張らんで大きく泳いでいる姿のみに焦点を絞りました。
(皆川コメント)
風で大きく膨らんでいるところを、「川風食みて」という言葉で擬人化しているところは、私達が足元にも及ばぬうまい表現だと、会員一同感心しました。

koino1.jpg
Posted by 皆川眞孝 at 09:00
この記事のURL
https://blog.canpan.info/nsk/archive/1381
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コメント
皆川様
 俳句のブログアップありがとうございました。さすが〜早〜い!とびっくりしています。早いもので俳句サークルも発足して一年二か月経ちましたね。昨年5月のメンバーの句を拝見して感動しています。藤戸先生のご指導のたまものと改めて感謝しております。

藤戸様
 お忙しい中何時もながら丁寧な批評をありがとうございます。
俳句の奥深さを感じ始めたような気がしております。自然界に対する心、観察、語彙などスタートラインから少しでも前に行きたいものと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。

宮ア
Posted by:ミセスミヤ  at 2012年05月12日(Sat) 20:58

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