南九州の旅(8) [2019年02月21日(Thu)]
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wild river
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今月の俳句(平成31年2月) [2019年02月20日(Wed)]
今月の俳句(平成三十一年二月) 兼題は、「節分」「豆撒き」です。節分は冬の季語ですが、翌日の「立春」「寒開け」は春の季語となります。 今月の一句の選と評は、小野洋子さんです。
「大空へ高く広がる年の豆」 木原 義江
 荒川健三さんのブログから 年の豆とは節分に撒く豆のことで福豆・鬼の豆・鬼打豆・年取豆ともいい冬の季語です。高幡不動尊の節分会の景。毎年有名人の年男・年女を招き、華やかに豆撒きが行われます。高欄より大声で「福は内」と叫びながら空へ向け豆が投げられます。豆は塊となって空中へ舞い上がりやがて扇形に広がり放物線を描きながら善男善女に降り注ぎます。豆を受け止めようと人々は両手をあげ、ある者はエプロンを広げ、帽子をひっくり返して豆を得ようと懸命です。涙ぐましい努力にもかかわらず福豆を掴むのは至難の業であることは経験した人はご承知のことと存じます。善男善女の必死さが何だかちょっと滑稽でもありますね。
「豆撒き日門前町の長き列」 宮ア 和子
 荒川健三さんのブログから この句も高幡不動尊の節分会の景。行かれた方は人出の多さに驚かれたことでしょう。山門から駅まで何列もの人の列がびっしりと続きます。勿論有名人を一目みようという目的の方もいらっしゃるかとも思いますが、厳しい寒さももう少しの辛抱で春はもうすぐという喜びと、厄を祓い福を掴みたいという純朴な気持ちが人混みも厭わず人を誘うのでしょう。美しく着飾ったゲストの撒く福豆を得るのは大変難しく一粒でも掴み得た人の喜びは大きいものでしょう。ちなみに高幡不動尊ではお不動様に遠慮して「鬼は外」は言わないそうです。
「山鳩は逃げるを知らず冬山路」 湯澤 誠章
山鳩とは山に棲む野生の鳩のことで、青鳩(夏の季語)や雉鳩のこと。この句の山鳩は人に危険を感じないほど人馴れしているのか、はたまた人に出会ったことがないのか、人影が近づいても逃げようともしない山鳩に出合った冬の山路。山路には落葉が降り積もっていたかもしれないし、冬日差しが差していたかもしれません。寒さに弱っているのか、空腹で動けないのか、冬落葉に蹲まり暖かくて動きたくないのか、などと想像を掻き立てられます。冬山路の季語が効いています。
「立ち話の長き農婦や頬被り」 渡辺 功
頬被り(ほおかむり・冬の季語)とは寒い冬の日、外で働く人や夜道を行く人が北風を防ぐ為に頭から両頬へかけて手拭いなどで包むことですが、最近はあまり見かけなくなりました。農村ではまだ日常見かけられるのかもしれません。この句は農村の景。農作業の合間か、作業終了後のほっとしたひとときでしょうか。ご近所さんと話し込んでいる中年女性達の姿が浮かびます。頬被りの季語から寒い日だとわかります。その寒風の中でも延々とおしゃべりに夢中になっている女性達、なんと逞しく頼もしいのでしょう。自然を相手に生きている人々のおおらかさ、強さを感じます。
「青空や囀り響く医者帰り」 皆川 瀧子
春になると小鳥たちは繁殖期を迎えます。その頃の鳴き声を囀り(さえずり・春の季語)といいます。求愛や縄張りを知らせる鳴き声といわれています。囀りを聞くと春がきた実感が湧きますね。作者が病院からの帰り道、囀りを聞いた。空は真っ青に晴れ渡っています。この句から受ける明るい印象から医者から良い結果が告げられたことが想像されます。体調も良し、天気も良し、囀りは軽やかで、作者の浮き浮きとした気分が良く伝わってきます。
「寒明けの畑(はた)黒々と雨あがる」 皆川 眞孝
小寒から大寒を経て節分までの約30日間を総合して寒といい、それが終わる日を寒明けといい、春の季語です。意味も時期も立春と同じですが、立春の方は春到来の喜びが、寒明けは長く厳しい季節に一区切りつけるという感じがつよく、意味合いは微妙に違います。雨を含み黒々となった畑、黒い土は養分が豊かであることを意味します。豊かな土壌は新しい命を力強く育むことでしょう。しかし寒明けといっても本格的な暖かさからは程遠い時期。春待つ心がしみじみと感じられます。
「幼子としりとり遊び日脚伸ぶ」 小野 洋子
この句は作者とお孫さんとの遊びの景。お孫さんは娘さんとアメリカ人のお婿さんとのお子さんでアメリカでお暮しの由。従ってお孫さんは英語圏で育っている訳で帰国された折は日本語を覚えるためにしりとり遊びをするのだそうです。事情をお聞きすると単にしりとり遊びをしているだけとは違った感慨がありますね。 日脚伸ぶが冬の季語。日脚とは昼間の時間また太陽の日差しのことで、冬至を過ぎると一日に畳の目一つづつ日脚が伸びるというたとえがあります。一月はまだまだ寒いのですが半ばを過ぎれば日差しの暖かさが確実に増してきます。幼児がひとつひとつ言葉を覚えてゆく喜びと季語がよく響き合っています。
「福は内ジャズシンガーの渋き声」 藤戸 紘子
 荒川健三さんのブログから
これも高幡不動尊の豆撒きの景を詠った句です。伝統的な豆撒きに、ジャズシンガーを組み合わせたのが新鮮な感じを受けました。現場に行ったことがない人にも、男性的な良く通る声で「福は内」と叫んでいるのが聞こえるような気にさせます。臨場感が溢れる楽しい句です。作者に聞いたところ、このジャズシンガーは、日野市在住の「つのだ☆ひろ」だそうです。(評:皆川眞孝)
兼題「豆撒き」の他の句
「御払いを受けし福豆独り食(は)む」 皆川 眞孝 「豆撒や人の群れ去り鳩雀」 小野 洋子 今月の一句(選と評:小野洋子) 「春立つや硝子細工の耳飾」 藤戸 紘子
この句は作者が電車で見かけられた光景との事、背筋を伸ばし澄まし顔の少女の耳に輝く硝子細工の耳飾り、私は少女と硝子細工の耳飾りの取り合わせに危うさときらめきが感ぜられ春立つの清々しい季語が効いているように思います。 日常の何気無い景を見事に映像にされた俳句のお手本です。 (評:小野洋子)
《添削教室》 原句 「梅咲きて蜜舐め回る小鳥たち」 湯澤 誠章 小鳥たちの飛び回る様を描写した素直な俳句ですが、句全体の優雅な雰囲気の中に「舐め回る」の措辞が、少し生々しい感じで、浮き上がっています。ここは「群がる」にしておいた方が上品です。小鳥が何を目的に群がっているかは十分推測できます。また、鳥の複数をあらわすのに、「だち」の代わりに、俳句ではよく使う「どち」にしてみたらどうでしょうか?(藤戸紘子) 添削句 「梅咲きて蜜に群がる小鳥どち」
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皆川眞孝
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南九州の旅(7) [2019年02月19日(Tue)]
南九州の旅(7) 薩摩金山蔵-1 薩摩金山蔵とは、江戸時代薩摩藩の財政を支えた串木野金鉱山に残された延長120kmにもおよぶ坑道を現代に生かし、そこで薩摩焼酎を醸造し、紫外線を遮断して長期保存熟成を行う施設をいいます。
串木野金鉱山は万治元年(1658)川内(せんだい)の行商人が発見、採掘を始め。明治39年に至って旧幕府から事業を三井合名会社が引き継ぎ、大正年間に金生産量日本一を達成しました。 昭和18年太平洋戦争のため休山。昭和24年再開、その後曲折を経て平成10年(1998)閉山、340年の歴史に幕を下ろしました。 それから5年後、平成15年(2003) 地元、明治元年創業の濱田酒造が薩摩金山蔵を創業しました。
続く 文責 荒川
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南九州の旅(6) [2019年02月18日(Mon)]
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南九州の旅(5) [2019年02月17日(Sun)]
南九州の旅(5) 曾木の滝-2 曾木の滝は“東洋のナイアガラ”と謳っていますが、国内では見たことがない容姿風貌をみせていて、誰にも見せたいと思いました。
続く 文責 荒川
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南九州の旅(4) [2019年02月16日(Sat)]
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南九州の旅(3) [2019年02月15日(Fri)]
南九州の旅(3)
霧島神宮-2研修中のバスガイド一行とは、曾木の滝で再度顔をあわせ、偶然の出来事に思わず握手をして別れました
続く 文責 荒川
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南九州の旅(2) [2019年02月14日(Thu)]
南九州の旅(2)
霧島神宮-1 霧島神宮には、幕末、薩摩に迎えられた坂本龍馬と妻楢崎おりょうが参拝したとつたえられています ご神木の枝に自然にできた形は、貼紙によると参詣人とありましたが、私は神官に見えました。
続く 文責 荒川
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南九州の旅(1) [2019年02月13日(Wed)]
南九州の旅(1)
2019 年1月末から2月初めにかけて南九州の旅をしてきました。 テーマは“南九州の絶景”ですが、宮崎県都城市にある関之尾滝のほかは、すべて鹿児島県内です。 絶景は次の11か所です。
@ 関之尾の滝 宮崎県都城市関之尾町 A 霧島神宮 鹿児島県霧島市霧島田口 B 曾木の滝 々 伊佐市大口宮人(オオクチミヤヒト) C 薩摩金山蔵 々 いちき串木野市野下 D 西大山駅 々 指宿市山川大山 E 番所鼻(バンドコロバナ)自然公園 鹿児島県南九州市頴娃町(エイチョウ)別府 F 釜蓋神社 鹿児島県南九州市頴娃町別府 G 大野岳公園 々 々 郡(コオリ) H 池田湖 々 指宿市池田 I 仙巌園 々 鹿児島市吉野町 J 蒲生(カモウ)の大楠 鹿児島県姶良市蒲生町上久徳(アイラシ・カモウチョウ・カミギュウトク) 以上、11か所のなかで特に印象にのこったのは @ B J です。 箇所にはありませんが指宿市のJR西大山駅、南九州市の“三寿の巡り”(番所鼻自然公園・釜蓋神社・大野岳公園)、池田湖には開聞岳(薩摩富士)の美しい姿が常に背景にあり、桜島もいくら眺めても見飽きない眺めでした。 関之尾の滝 宮崎県都城市関之尾町にある滝で日本の滝百選の一つです。 私達が行った日は時々雨の降る天気でしたが、中国人の旅行客もみえていました。 滝の上流部は世界最大級の甌穴群に覆われているそうですが、時間が無くてみられず残念!!
続く 文責 荒川
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宮古島紀行(19) [2019年02月12日(Tue)]
宮古島紀行(19) イムギヤーガーデンイムギヤーガーデンは宮古島南部の海岸、シギラ海岸や私たちのホテルに近い場所にある景勝地です
宮古島さようなら THE END 文責 荒川
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