自治体でも「自己完結型支援」
[2016年05月14日(Sat)]
「支援に行ったら、その時点で身をもって体験したことを
レポートにまとめることで、平事の時に有事の時のことを
想定して、自分事としてどう行動すればよいか考えることに
なる。」
「有事を想定して平事から変えられることは変えて備えること
が、行政マンとしての知恵で、率先して示すことが大事では
ないか。」
福岡市の高島市長の公式ブログをシェアした時に、宮崎の
NPO関係者からいただいたメッセージです。
私は、避難所(小学校の体育館)の支援に2日間(8時〜
20時)従事しました。
阿蘇市は、宮崎県だけでは人員が足りないとのことで、急遽、
長崎県にも支援要請がありました。長崎県は他の自治体を支援
していたので、追加支援になり、県職員だけでなく、県庁に
近い市の職員にも応援要請がありました。
長崎県の第1班は、24時間連続勤務で交代し、滞在期間は、
1週間でした。私は、第1班の最後の2日間に支援に入りました。
長崎の市の職員の方は、細かく記録を取っていました。
その時は、ていねいな引継書を作るくらいしか思って
いませんでしたが、宮崎に帰ってから気づきました。
市の職員の方は、地元が被災した時に、避難所を運営します。
まさに、当事者の視点で、避難所運営を見ていたと思います。
1週間の滞在期間も意味があったと思います。2日間だけ
だった私は、帰りのバスの中で、いろんなことが気になりました。
@夜間の避難所に、介護職のプロボラがいれば…
高齢の女性が、避難生活で足腰が弱くなり、歩行器を使っても
トイレで用が足せなくなりました。昼間は、トイレの入り口
からの介助は、市の女性職員に頼みましたが、夜間は、
どうなったのか気になりました。
A先生が家庭訪問すれば…
職員室で先生が「待機」しているのが違和感でした。
避難所等を家庭訪問して、子どもと家族の様子、困りごとを
聞き、必要な機関につなぐ役割がはたせるのに…
B避難所の「使える」運営マニュアルがあったら…
宮崎市には、避難所別の運営マニュアルが、ホームページに
掲載されていました。近所の中学校にも、談話スペース、児童
スペース、授乳室、女子更衣室がありました。ちょっと安心。
☆個別避難所 運営マニュアル(宮崎市)
ところが、難所配置レイアウト(例)は、近所の交流センターも、
近くの中学校も全く同じものでした。
交流センターなら、図書室を、女性専用スペースや授乳室にする
などできそうです。
各避難施設別にレイアウトを考えて、受け入れ可能人数などを
あらかじめ確認しておくなど、平時にできることをしておか
ないと、感染症発生などで、二次災害を受けることになりかね
ません。これでは、宮崎市も安心できないと思います。
市の危機管理部局と、地元の自治会等で、1か所づつ、その避難
所に合ったレイアウト、トイレの衛生管理などを決める必要が
あります。断水した場合の衛生管理も重要です。阿蘇市で感染症が
発生したのは、断水した学校でした。このままでは、宮崎市でも、
同じことが起きる可能性があります。
C市町村社会福祉協議会の情報発信があれば
災害時にSNSが機能するためには、日常的に活用することが
必要です。社会福祉協議会などの公的機関が、日頃も、災害時も
公式ブログで情報発信し、ボランティアの方などにシェアされ
れば、自治体からも「自己完結型支援」を受けられる情報提供が
できると思います。
レポートにまとめることで、平事の時に有事の時のことを
想定して、自分事としてどう行動すればよいか考えることに
なる。」
「有事を想定して平事から変えられることは変えて備えること
が、行政マンとしての知恵で、率先して示すことが大事では
ないか。」
福岡市の高島市長の公式ブログをシェアした時に、宮崎の
NPO関係者からいただいたメッセージです。
私は、避難所(小学校の体育館)の支援に2日間(8時〜
20時)従事しました。
阿蘇市は、宮崎県だけでは人員が足りないとのことで、急遽、
長崎県にも支援要請がありました。長崎県は他の自治体を支援
していたので、追加支援になり、県職員だけでなく、県庁に
近い市の職員にも応援要請がありました。
長崎県の第1班は、24時間連続勤務で交代し、滞在期間は、
1週間でした。私は、第1班の最後の2日間に支援に入りました。
長崎の市の職員の方は、細かく記録を取っていました。
その時は、ていねいな引継書を作るくらいしか思って
いませんでしたが、宮崎に帰ってから気づきました。
市の職員の方は、地元が被災した時に、避難所を運営します。
まさに、当事者の視点で、避難所運営を見ていたと思います。
1週間の滞在期間も意味があったと思います。2日間だけ
だった私は、帰りのバスの中で、いろんなことが気になりました。
@夜間の避難所に、介護職のプロボラがいれば…
高齢の女性が、避難生活で足腰が弱くなり、歩行器を使っても
トイレで用が足せなくなりました。昼間は、トイレの入り口
からの介助は、市の女性職員に頼みましたが、夜間は、
どうなったのか気になりました。
A先生が家庭訪問すれば…
職員室で先生が「待機」しているのが違和感でした。
避難所等を家庭訪問して、子どもと家族の様子、困りごとを
聞き、必要な機関につなぐ役割がはたせるのに…
B避難所の「使える」運営マニュアルがあったら…
宮崎市には、避難所別の運営マニュアルが、ホームページに
掲載されていました。近所の中学校にも、談話スペース、児童
スペース、授乳室、女子更衣室がありました。ちょっと安心。
☆個別避難所 運営マニュアル(宮崎市)
ところが、難所配置レイアウト(例)は、近所の交流センターも、
近くの中学校も全く同じものでした。
交流センターなら、図書室を、女性専用スペースや授乳室にする
などできそうです。
各避難施設別にレイアウトを考えて、受け入れ可能人数などを
あらかじめ確認しておくなど、平時にできることをしておか
ないと、感染症発生などで、二次災害を受けることになりかね
ません。これでは、宮崎市も安心できないと思います。
市の危機管理部局と、地元の自治会等で、1か所づつ、その避難
所に合ったレイアウト、トイレの衛生管理などを決める必要が
あります。断水した場合の衛生管理も重要です。阿蘇市で感染症が
発生したのは、断水した学校でした。このままでは、宮崎市でも、
同じことが起きる可能性があります。
C市町村社会福祉協議会の情報発信があれば
災害時にSNSが機能するためには、日常的に活用することが
必要です。社会福祉協議会などの公的機関が、日頃も、災害時も
公式ブログで情報発信し、ボランティアの方などにシェアされ
れば、自治体からも「自己完結型支援」を受けられる情報提供が
できると思います。