医療を変える現場主義
[2010年03月22日(Mon)]
西日本新聞の「聴診器」(田川大介編集委員)で
紹介されていました。
「現場主義」をキーワードに、九州大学の大学院で、
医療システム学を講じてきた信友浩一さんの教授退任を
記念した講演会の記事です。
国立療養所として赤字経営が続いていた長崎病院を
立て直した院長森俊介さんも登壇した。
国公立病院は赤字で仕方ないといわれるなかで森さんは
「地域の人に、なくてはならない病院と認識されていない
から赤字なんだ」と、重症心身障害児の医療や療育、
看取りの部屋を造るなど地域における特色を鮮明にした。
評判の悪かった食事の質を上げ、トイレには温水洗浄
晩座をつけた。
今後は、1万坪の敷地の半分を医療ゾーン、もう半分は
福祉ゾーンとしてショッピングモールや障害者住宅を
建設、残す病棟も作業所やグループホーム、ボランティア
をする学生の寮に改修するという。
「(この計画を)厚生労働省が認めんやったら、これまで
テメエらのやってきたことはなんなんだ、と怒鳴りつけて
やるつもりだった」と挑発する森さん。
制度が悪い国は無策だとぼやきばかりが聞こえてくる
昨今、地域が国を動かすというこの発想、まことに痛快
だった。
地域の成功事例を、制度のモデルにすることはあると
思いますが、全国一律に制度化するのではなく、現場
主義という視点も、制度に取り込めないのかと思います。
紹介されていました。
「現場主義」をキーワードに、九州大学の大学院で、
医療システム学を講じてきた信友浩一さんの教授退任を
記念した講演会の記事です。
国立療養所として赤字経営が続いていた長崎病院を
立て直した院長森俊介さんも登壇した。
国公立病院は赤字で仕方ないといわれるなかで森さんは
「地域の人に、なくてはならない病院と認識されていない
から赤字なんだ」と、重症心身障害児の医療や療育、
看取りの部屋を造るなど地域における特色を鮮明にした。
評判の悪かった食事の質を上げ、トイレには温水洗浄
晩座をつけた。
今後は、1万坪の敷地の半分を医療ゾーン、もう半分は
福祉ゾーンとしてショッピングモールや障害者住宅を
建設、残す病棟も作業所やグループホーム、ボランティア
をする学生の寮に改修するという。
「(この計画を)厚生労働省が認めんやったら、これまで
テメエらのやってきたことはなんなんだ、と怒鳴りつけて
やるつもりだった」と挑発する森さん。
制度が悪い国は無策だとぼやきばかりが聞こえてくる
昨今、地域が国を動かすというこの発想、まことに痛快
だった。
地域の成功事例を、制度のモデルにすることはあると
思いますが、全国一律に制度化するのではなく、現場
主義という視点も、制度に取り込めないのかと思います。