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急成長中のNPOメディア「トジョウエンジン」運営から見えてきた、新たなファンドレイジングの展望。――NPOアカデミー講師:佐藤 慶一さんインタビュー [2014年08月25日(Mon)]
急成長中のNPOメディア「トジョウエンジン」運営から見えてきた、新たなファンドレイジングの展望。――NPOアカデミー講師:佐藤 慶一さんインタビュー

聞き手 / NPOサポートセンター 笠原孝弘

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生まれた場所、途上国、非営利セクターの情報をもっと届けたい

現在、ウェブメディアの編集を仕事にしています。メディアに関わったきっかけは3つありました。僕の出身が新潟県佐渡で、もっと知ってもらえるようローカル情報を発信したいこと。2つ目は、大学で国際関係、難民研究の専攻してきたことで、途上国について発信したいと考えるようになったこと。3つ目はNPO / NGOに関わるようになり、非営利セクターの情報発信に課題を感じたことでした。この3つに取組みたいと考え、編集者としてメディアを仕事にしています。

NPOの広報活動にメディア運営、編集の視点の必要性を感じた

NPOに深くかかわり始めたのは、国内で50チーム以上が清掃活動しているNPO「グリーンバード」で、大学3年生の1年間広報インターンとして活動したことでした。キャンペーン展開、メールマガジン、メディア対応など、広報全般を担当しました。

特に力を入れたのが、Webとリアルな場を連動させたキャンペーンです。表参道のハロウィンパレード開催に合わせて、ゴミ箱のデザインをアイディアが集まるプラットフォームの「Blabo! (ブラボ)」で募集したり、ゴミ拾いスマホアプリ「PIRIKA (ピリカ)」と、写真投稿一枚につき1円寄付できるキャンペーンを仕掛けました。

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グリーンバードのインターンを経験したことで、すでに運営もしっかりしていて、色々なメディアにも登場している団体も、もっと出来ることがあると思いました。若者が参加するキャンペーンをつくったり、接点づくりがもっとうまくできると。

なにより、現場で活動するプレイヤーは多いけれど、プレイヤーの活動や、取り組む社会課題を発信する人が少ない。大学で専攻していた途上国の情報発信にも同様の問題を感じていて、ニュースはあるけれど、適切な情報に編集されていない、そもそも媒体が少ないなど。

これを改善する手段は何かと考えた時に、メディア戦略の必要性を感じました。1団体のキャンペーン企画者にとどまらず、外に出て非営利団体を編集、メディア視点で一緒にできる可能性を探し始めました。

NPOの現場でライター、メディア立ち上げの経験を積み重ねる

グリーンバートでインターン中の同時期に、NPO法人グリーンズで、4か月間ライター(記者)インターンを経験しました。NPOやソーシャルビジネスに関わる記事を書くことが多かったです。

世界中の子どもたちに支援と未来を届ける「チャリティーサンタ」の活動NPO向けグーグルのツール活用のイベントレポートブラインドサッカー日本選手権の紹介社会起業家を応援するコミュニティ「MakeSense」の日本展開テクノロジーの力で市民参加の機会をつくる「Code for Japan」「TEDxTokyo」リーダーへのインタビュー、など。非営利セクターが支える地域コミュニティの在り方や、ライター編集の基礎を学ぶ貴重な機会でした。

情報発信支援として、NPOのマーケティング支援集団「テントセン」の活動もしてきました。ブロガーのイケダハヤトさん、トライバルメディアハウスの植原正太郎さんと、ほか10名のチームでソーシャルメディアの活用やメディア作りなど、お問合せがあったNPOを一定期間サポートしました。例えば、テレビ局のソーシャルメディアの設計から、UNHCR(国連難民高等弁務官)のメディア「なんみん応援隊」立ち上げに、半年間プロボノとして携わりました。

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熱心なファンから偶然発見してくれた人まで満足するNPOメディアとは

2012年秋に、最高の授業を世界の果てまで届ける「e-Education Project」に関わり始め、2013年1月から、“途上国のイメージを豊かにする”がキャッチコピーの団体ブログメディア「トジョウエンジン」の編集長を務めています。トジョウエンジンは、ライター50人体制で、これまで2000本の記事を掲載しています。

編集長としての仕事は、団体内外のライターの興味や発信したい内容に合わせたネタの提供、出来上がった記事のタイトルや本文の編集、Web公開作業です。「e-Education Project」の代表 三輪と一緒に編集作業をしています。編集長になったきっかけも、彼が僕の書いた米国NPO「charity: water」のIT活用事例の記事を見つけてくれて、TwitterのDMで誘ってくれたことがきっかけでした。

トジョウエンジンは、途上国問題に関心のある層にもリーチしつつ、“途上国のイメージを豊かにする”を実現するために、間口を広げることを意識し、SEOを強化しています。例えば、“教育 途上国”だけでなく、“インドネシア 教育開発”検索すると、検索の1ページ目に出てきます。さらに“南米旅行”や“中東旅行”など旅行系の切り口でも上位に来ます。

これが実現したのは1年半で、2000本の記事を更新し続けてきた裏付けだと思っています。さらに、記事本数の量に加え、質の高いコンテンツを生み出してきました。検索結果の上位に来るのは、「読まれている記事」が前提です。読む人にとってためになっているか。NPOのこれまでのブログ運営にもつながりますが、団体目線で書きすぎてしまったり、編集の視点が入っていなく読みにくい文章になっていないでしょうか。

NPOとしてメディアの仕組み作り、編集、コンテンツ配信に注力したことで、「トジョウエンジン」は、コアな読者もそうでない読者もどちらも訪れてくるようになり、オープンなNPOメディアの可能性を感じています。

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コンテンツマーケティングによるNPOの新しい資金調達の可能性

「トジョウエンジン」の運営から、非営利セクターのメディア、コンテンツマーケティングの可能性を実感しています。「e-Education Project」はもちろん、NPOは寄付や助成金に頼ることも多いと思いますが、寄付以外のお金のチャネルとして、メディアから収入があります。

例えば、「e-Education Project」は4月から「トジョウエンジン」の広告メニューを始めました。寄付以外のファンドレイジングです。また、人材獲得、団体のPRの場面で意外とメディアを持っていることは効果は大きいです。

非営利セクターに沢山いらっしゃるマーケティング、広報人材の方に、ぜひお越しいただけたらと思っています。もっとブログやメディアづくりに戦略を立てたい、マーケティング、広報活動を意義あるものにしたい、資金調達の可能性をみつけ実践した人にとって、国内NPOのコンテンツマーケティングの事例を担当者から一気に3つも聞けるのはここだけだと思います。

講座終了後、参加者限定先着5名様に、メディア立ち上げ・運営の個別プロボノ相談もお受けいたします。お気軽にご相談くださいませ。


photo.jpg佐藤 慶一(ウェブ編集者、トジョウエンジン 編集長)
1990年生まれ。ウェブ編集者。ウェブメディア「現代ビジネス」で編集者を務める傍ら、プロボノとしてNPO/NGOのウェブメディア立ち上げ・運営サポートも行っている。





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「NPOアカデミー」を開校中。お好きな講座をお選びください。

(講座紹介WEBサイト⇒) http://www.npo-sc.org/npoacademy/index.html
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