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NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
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マイクロプラスチックについての講演会を開催しました! [2017年06月15日(Thu)]
呉市立川尻中学校で、マイクロプラスチック(海洋プラスチック汚染)、漂流漂着ごみについての講演を行いました!

人間の営みから発生した化学製品などが微細になり、海岸に漂着する現象が世界的にも問題となっています。
その多くは顕微鏡などで見ないと見えないゴミもありますし、これらが生態系に与える影響については未知とされています。
次世代を担う子供たちにとって日頃の環境活動の中で、海岸漂着物のなにが生態系に影響を知ってもらう機会となる講演会です。

◆日時
平成29年6月12日(月)11時45分〜12時40分

◆場所
呉市立川尻中学校 多目的室

◆講師
九州大学応用力学研究所 磯辺篤彦教授

◆参加者
川尻中学校1年生
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◆説明の概要
海洋観測ロボットArgoが世界の海洋に4000機配置され海底2000m〜海面までの水温・潮流などをリアルタイムで観測をしています。このデータは世界中のだれでも使うことができます。(日本では167機)

これらをもとに大型コンピュターで海岸に漂着しているゴミが何処から来たかを、解析することが可能になりました。

波だけではモノを遠くに運ぶことが出来ません(行っては戻りの繰り返し)。風と海の中にある川のような流れ(海流)が運びます。(冬は時速30〜40km)
沖縄、長崎県五島列島の奈留島に堆積しているごみは、コンピューターシュミレーションで海流の動きを逆にたどり解析すると、これらがロシア、揚子江から漂着することが判ります。(動画で示す)

(東京の荒川の河川敷に散乱しているペットボトルやレジ袋の写真を見せながら)これらを調査すると74.3%がプラスチックごみです。世界中の海岸ごみも同じように約7割が分解しないプラスチックごみです。これらは鳥等に食べ物と間違われ摂取されます。(鳥の腹の中から出てきたプラスチックごみの写真)アホウドリ3羽のお腹の中からも,こんなに多量の様々な小さなプラスチックごみが出てきました。
水に浮いて漂着したプラスチックごみは、半年ぐらいで劣化し5mm以下のマイクロプラスチックになり、そうなると回収できなくなります。そのように脆化してできたもの以外にもともと製品として作られた洗顔石鹸などに含まれるマイクロビーズもあります。昨年、日本ではこれらの製品中には、マイクロビーズをいれない約束がされました。

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マイクロプラスチックは、表面に微小な有害物(PCB)などが吸着する性質があるので、耐性のある人間にとっては、体内に入ってもやがては便として排出され、あまり影響ありません。しかし、プランクトン、小魚等、耐久性のない、いわば常時食べ物を摂取しなければ生きていかなければならない生物にとってはストレスを与えます。海の生態系への影響はもちろん、やがては人間が口にする生き物にも影響を与えるのではないかと心配されています。

60年前に出現したプラスチックは今や、南極を含め世界中の海洋に漂着しています。日本の周りでは海ゴミは多いが、瀬戸内海ではまわりに約3000万人が暮らしていますが、ごみは意外と少ないです。ここでの海水1tあたりのマイクロプラスチックは3〜4個と、今は外洋の10分の1程度ですが、今後、気をつける必要があります。

まとめとして、
・プラスチックのおかげで便利で快適な暮らしとなった。
・捨てられるプラスチックが増えれば海の生物が弱っていくかもしれない。
・一度海に流れ出たマイクロプラスチックの回収は出来ない。勝手に分解しない。
・海岸でプラスチックごみを清掃することは大切なこと。

皆さんは、来週19日に海岸漂着ごみの清掃活動を予定されていると伺いました。
この海岸のごみを清掃する意味は大きく2つあります。もちろん海岸をきれいにすること。そして、出来るだけマイクロプラスチックになる前にプラごみを回収するという事です。
10gのプラスチックは1万個のマイクロプラスチックとなります。
海にごみをすてない。無駄なプラスチックを使わないことに心がけてほしいと思います。

私自身は、大学で学ぶ機会がり、良い指導者に恵まれ海洋の課題に取り組んでいますが、まだわからないことが沢山あります。皆さんにも是非、海洋について学んで頂きたいと希望しています。
Posted by さとうみ振興会 at 14:51 | 29年度活動報告 | この記事のURL