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NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
http://www.satoumi.org/


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第2回広島ジュニアサイエンスフェアに参加しました! [2018年01月16日(Tue)]
第2回広島ジュニアサイエンスフェアに参加しました!

とても素晴らしい研究発表でしたので、昨年に引き続きご紹介しますわーい(嬉しい顔)

◆日時
平成30年1月6日(土)12時30分〜16時30分
◆場所
広島市青少年センター
◆参加者
約400名
◆内容
・ポスターセッション
・研究発表
■主催者挨拶概要
・広島ジュニアサイエンスフェア実行委員会
 広島干潟生物研究会が干潟の生き物の研究に取り組みさらに科学全般の研究へと発展していった結果、口頭発表、ポスター発表の実現となり、これまですでに4回やりました。昨年からは、発表だけでなく、装いを新たにサイエンスフェアとして実験ブースやショーを伴ったものにしました。楽しみながら体験し、また研究発表は全国上位レベルのものが多いので、しっかり聞いてくださいね。

・広島・地域から「体験の風をおこそう」運動推進実行委員会から
国立江田島青少年交流の家を事務局として設置し、青少年教育に関わる様々な団体と連携し、「体験の風をおこそう」運動を推進しています。近年、社会が豊かで便利になる中で、子どもたちの自然体験、社会体験、生活体験などが減少している傾向にあります。
「体験の風をおこそう」運動は、子どもの健やかな成長に、体験がいかいに大切かを広く発信し、社会全体で体験活動を推進する機運を高める運動です。
子どもの頃の様々な体験が豊富な人ほど、大人になってからのやる気や生きがい、モラルや人間関係能力などの資質・能力が高い傾向にあります。

■研究発表
1、「ぼくの化石集めの旅 三年目の中間報告〜砂の観察と木の葉化石を中心に〜」
(安田小学校 3年 西原距C)
昨年2年生の時も発表しています。今回は、簡易粒度計・偏向フィルターを用いた顕微鏡で記録し、栃木県塩原における木の葉化石6層、岡山県奈義町における新生代、山口県豊田郡におけるジュラ紀アンモナイト、山口県美祢の三畳紀植物化石を観察し種類の特定を行った。

この研究は、広島市科学賞で優秀賞を、広島県科学賞で入選を受賞しています。

2、「タマキビたちと水の関係」(なぎさ公園小学校4年 木下紗瑛)
昨年タマキビの行動観察を行いました。今回は、タマキビが河口のどこにいるのか塩分濃度も一緒に調べるとともに、水質に敏感であることから、水質判定に使えるのではないかと考え、試してみることにした。
・タマキビ(マルウズラタマキビ・タマキビ)はどのぐらいの乾燥に耐えられるか?
@紙の箱に入れて何日までだったら乾燥に耐えられるか
Aいろいろな塩分濃度の人工海水に入れてみる
B太田川の河口からさかのぼりながら、分布を調べ、12カ所で塩分濃度を調べる
Cとってきた水を海水にしてタマキビを入れ水質判定する。

考察 :
@2週間エサや水がなくても少し弱るが生きていける。途中で1度海水につけると元気が回復する。
A半分に薄めた海水では活動したのは半分ほどであり、海水かどうか判るギリギリだった。タマキビは塩分濃度が半分くらいより薄い上流には住んでいないと考えた。
B満潮時の塩分濃度が低いところでは、マルウズラタマキビは見られたがタマキビは見られなかった。タマキビは塩分濃度が2.5%より低いところでは生きていけない。
CA:川の水、B:桜並木の水、C:ビオトープの水、D:太田川の水を採取し、原液・5倍・25倍・100倍に薄めた液で人工海水を作り、タマキビの反応をみる。
同時にパックテストの水質判定を行う。
タマキビは汚れに敏感、汚い水中ではからに閉じこもる。

結果:
水質の良い順番はD→A→C→Bでパックテストの結果と一致した。

この研究は、広島県科学賞で準特選を、広島市科学賞で教育長賞を受賞しました。
続きを読む...
Posted by さとうみ振興会 at 14:22 | 29年度活動報告 | この記事のURL
「海辺の自然学校in大島干潟」のアンケート結果とふりかえりシートのまとめです! [2017年11月21日(Tue)]
「海辺の自然学校in大島干潟」ではアンケートと、ふりかえりシートというのを実施していますペン

周南市立大河内小学校3年生の生徒さんからアンケートの回答が届きましたのでご紹介します!
海辺の自然学校当日の様子についてはこちらをご覧ください。
→ http://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/430

大河内小学校について簡単にご紹介しますわーい(嬉しい顔)

1801年領主若狭守 粟屋親陸氏が敬学堂を発足、1879年大河内に移転し「大河内小学校」と改称しました。
山陽自動車道熊毛インターチェンジの開通とともに、周南工業地帯のベットタウンとして急速に大団地化が進んでいる中にあって緑あふれる大地に立つ学校です。
学校教育の目標は笑顔いっぱい、夢いっぱい、チャレンジできる大河内っ子の育成を目指し、考える子(創造:知)、思いやりのある子(共生:徳)、強い子(自立:体)の育成を目指しています。
チャレンジ目標として、ニコニコあいさつ、モクモク掃除、テクテク廊下を実践しています。

環境学習位置図.jpg


それではアンケート結果です。
海には潮干狩りや魚釣りをやりたいという意見が多く、体験して楽しむことに惹かれる傾向があるようです。
また、生物観察などの自然体験活動にも非常に興味を持っており、自然学校にもまた参加したいという生徒も多いことから、機会さえあればより海を身近に思ってくれる子どもが多くなると考えます。

アンケート1.jpg

アンケート2.jpg

アンケート3.jpg

アンケート4.jpg

アンケート5.jpg


問8.本日のご意見、ご感想をお聞かせください
・アサリがとれてうれしかった。
・アサリ拾いやアサリのエサを見て楽しかった。
・海での潮干狩りはやってみたい!
・潮干狩りがとても楽しかった。
・貝がいっぱいあってびっくりした。
・また行きたいです。
・海辺の学習でいろいろなことを学びました。ありがとうございました。
・アサリの模様がキレイだしすごいと思った。
・干潟のことを教えてもらったり、顕微鏡で見たり、実際に潮干狩りに行ったりしてよく
分かった。
・アサリを観察したことが楽しかった。
・生き物がたくさん見れた。
・マテガイがとれてうれしかった。
・いろいろなことができたので楽しかった。
・とてもびっくりしたことがある。それは「プランクトン」だ。海の中にそんなのがい  たのかと思った。
・顕微鏡でプランクトンの観察ができたのが楽しかった。
・アサリがおいしかった。
・アサリが増えてほしい。
・干潟にいろいろな魚がいるのがよく分かった。
・海には何回も行ったことがあるけど、潮干狩りにはあまり行けないのでうれしかった。

次にふりかえりシートの回答です。
アサリについての意見が多かったのが印象的です。

今日の勉強で一番印象に残っていることは?
・アサリは生きているのが分かった。
・アサリは小さいプランクトンというエサを食べているのを初めて知った。
・塩を砂にいれたら、マテガイがぴよっとでてくるのがおもしろかった。
・アサリは、9cm(アサリ3つ分)掘ったらでてくることがへぇ〜と思った。
・貝がいっぱいあってびっくりした。
・アサリがたくさん採れたことがびっくりした。
・アサリが違う色がいてびっくりした。
・潮干狩りでは、アサリが9cmほど潜っているのでびっくりした。
・アサリを獲るとは思ってなかったのでおもしろかった。
・干潟でアサリやマテガイ採りが楽しかった。
・アサリの模様がきれいだった。
・アサリが海水をキレイにしていることが分かりびっくりしました。
・9cm以上掘るとアサリがあまりいないことが分かった。

わからなかったことやもっと知りたかったことは?理由は?
・アサリはどうやって生きているのか?
・海に興味を持っているから、もっと海にいる生き物を知りたかった。
・アサリは土の中を掘ったら出てくることが分かった。
・もっと海の生き物について知りたいから、アサリやエビ、カニ以外も探してみたかった。
・次の3年生になる人に教えてあげたいから、貝の掘り方や貝がいる場所を知りたい。
・なぜアサリは海水を飲むのか?
・アサリはいつまで生きるのか知りたい。
・干潟の生き物がどれくらいいるのか知りたい。
・浜辺ではアサリ以外にいろんな生き物がいるの?
・プランクトンがとても小さかったのでびっくりした。
・アサリが減っていると知ったので、どれくらいいるのか知りたい。
・どうしてハマグリは潮干狩りのときに出てこないの?
・プランクトンのかたちがよく分からなかったので知りたい。
・アサリは何cmまで大きくなりますか?
・貝の名前をもっと知りたかった。
・アサリは穴をあけられてどうやって食べられるのか?

「なにかできることひとつ」宣言!
・アサリを採る。
・海に行くときは、ゴミを捨てずにキレイに使いたいと思う。
・土の中を掘ってアサリを守る。
・海でゴミを見つけたら捨てる。
・海の生き物を大切にする。
・たくさんの生き物を守る。
・本などでもっとアサリの良いところを見つけて、他の人にもすごさを知ってもらえるようにがんばる。
・図鑑の生き物を知る。
・生き物が住める場所を増やす。
・海を救いたい。またハマグリを採れるようにしたい。
・ビニールなどでは、イルカがクラゲと間違えるから、ゴミを捨てずに拾う。

また事前に大島干潟DVDを見て学習をしてもらいましたTV
その感想も併せて送って下さいましたのでご紹介します。

先生:
DVDをはじめ、冊子や生き物ハンドブックなど、多くの教材資料を準備していただいていたので、充実した学習になりました。
DVDの視聴は、児童の読めない漢字と意味の難しい言葉も出ていましたが、映像を止めて教師の解説や気づき・感想等を交えながら進めることができたので、児童もたのしむことができました。
児童は、海の中に多くの生き物が生きていることや干潟はそのような生き物たちが育つ大切な環境であることを感じていました。また、干潟が減っていることに、とても驚き、干潟を守ることの大切さを学ぶこともできていました。
児童は、19日の海辺の学校当日を心待ちにしていました。当日も、児童の学習に丁寧に対応していただき、充実した時間を過ごすことができました。
学校に戻り、学習したことを振り返った際も、環境の大切さを今後も勉強していく意欲が高まっていると感じました。

生徒:
・ビデオを見て、干潟を守りアサリを増やそうということで、ネットをかけて増やすことになったことが分かりました。
・干潟が生き物を守ることが分かりました。
・最近、干潟と干潟で暮らす生き物が減っていることを学びました。そしていろんなものを用意してくれてありがとうございました。
・綺麗な海を守りたいと思いました。他の海や川のゴミも拾ってきれいにしたいです。
・戦争前はいっぱい干潟があったけど、戦争の後は少なくなったことがよく分かりました。
・生き物のあさりが少なくなっていたのがびっくりしました。そしてあさりを守るのがすごいと思いました。
・干潟は生き物にとってすごく大切だということを学びました。
・ビデオを見て、干潟を守りアサリを増やしたいです。干潟が減っているのを知ってとても驚きました。
・生き物がいなくなると僕たちは死んでしまいます。だから干潟を取り戻そうと思いました。
Posted by さとうみ振興会 at 13:11 | 29年度活動報告 | この記事のURL
第7回瀬戸内海水産フォーラムに参加しました! [2017年11月01日(Wed)]
第7回瀬戸内海水産フォーラムに参加しました!

このフォーラムは、国立研究開発法人水産研究・教育機構瀬戸内海区水産研究所と、瀬戸内海と関わりのある13県から構成される瀬戸内海ブロック水産試験場長会が二年に一度開催しています。
瀬戸内海における水産業に関する研究機関の成果を市民、漁業者の皆様に紹介するとともに、皆様からのご意見を伺い水産業が抱える問題を把握し、その解決に役立てることを目的に平成17年から活動を始めています。

水産業の問題解決には行政と研究機関が漁業者の皆様と取り組むことが効果的ですので、水産庁瀬戸内会漁業調整事務所の後援も頂いています。
現在までの主要テーマは
第1回:平成17年10月29日 「アマモ場の現状と回復への取り組み」
第2回:平成19年10月20日 「沿岸海域における栄養塩とその重要性」
第3回:平成21年10月17日 「瀬戸内海の二枚貝類の増養殖と資源回復」
第4回:平成23年10月15日 「きれいな海はゆたかな海か?」
第5回:平成25年10月26日 「瀬戸内海の環境変化と水産業」
第6回:平成27年10月24日 「瀬戸内海の海の幸をよりおいしく」
第7回:平成29年10月28日 「瀬戸内海の穴子と鱧を考える」
のとおりですが前回から水産業の振興を目的とした内容になっています。

第6回では、魚に付加価値を与えブランド化する各県の技術展開を紹介しています。
・香川県水産試験場「オリーブを利用した水産物の開発」(オリーブハマチ)
・愛媛県農林水産研究所「みかんフイッシュ」(みかんブリ・マダイ・ヒラメ・サーモン)
・大分県農林水産研究指導センター「かぼす ブリ)
・瀬戸内海区水産試験場「養殖カキ」
・瀬戸内海区水産試験場「サワラの資源回復と利用促進活動」
・広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター「フォグラハギ」
※瀬戸内海の県は「県の魚」として以下指定しています。
広島県:カキ、山口県:フク、香川県:ハマチ、愛媛県:マダイ、福岡県:さば・あじ・まだい・ぶり・ひらめ・あゆ・こい・くるまえび・がざみ・けんさきいか・あさり・のり
○参考
日本の実力(食料を自給できるか(漁業編)・衰退する魚食大国・資源管理が課題
https://mainichi.jp/articles/20150806/dyo/00m/010/000000c

次項有スーパーに新鮮な魚が並ばなくなる元凶は?

◆日時
平成29年10月28日(土)13時〜17時

◆場所
RCC文化センター

◆主催
国立研究開発法人水産研究・教育機構瀬戸内海区水産研究所/瀬戸内海ブロック水産試験場長会

◆後援
水産庁瀬戸内海漁業調整事務所

◆講演概要
1.「瀬戸内海における主要底魚類の漁獲量と資源量の推移」
(阪地英夫:国立研究開発法人水産研究・教育機構瀬戸内海区水産研究所)
・瀬戸内海における資源量の絶対値を推定している魚は下記6種でマアナゴ・ハモは推定されていない。
 → カタクチイワシ・サワラ・マダイ・ヒラメ・イカナゴ・トラフグ
参考:広島市は広島湾で採れる海の幸としてメバル・コイワシ・オミオコゼ・アサリ・クロダイ・カキ・アナゴの七種のブランド化しPRをしている。
増傾向にある魚種はハモ・マダイ・クロダイ・ガザミ・コウイカでイカナゴ・マダコは横ばい傾向。減少傾向にある魚種は、マアナゴ・メイタカレイ・マコガレイ・イシガレイ・クルマエビ・サルエビである。
・瀬戸内海の小型底引き網漁業では漁業者数が減少することで操業が効率化され、資源量が変化しない場合、漁獲量は増加していると考えられるが漁獲量が横ばいとなっている瀬戸内海の底魚類は、全体として資源状況が悪化している可能性がある。

2.「マアナゴとハモの生物学的特性」
(望岡典隆:九州大学大学院農学研究院)
・マアナゴはウナギ目アナゴ科クロアナゴ属に属し、太平洋・インド用・大西洋に広く分布する。
・マアナゴは日本沿岸及び朝鮮半島沿岸、渤海、黄海、東シナ海に分布し、鮨や天ぷらにはなくてはならない食材であり、食文化に密接な関わりを持つ。
・近年、産卵場の一つが沖ノ島南方海域にあること。又東シナ海の大陸棚斜面域から成熟を開始した個体が発見され、長年謎であった本種の産卵に関する知見が集積されつつある。
・ハモはウナギ目ハモ科に属し、日本周辺から3属(ワタクズハモ属・ハシナガアナゴ属・ハモ属)4種が知られている。
・ハモ属には、ハモとスズハモが知られ、青森県からインド・太平洋と亜寒帯から熱帯まで広い分布域を持つ、ハモは食味が良く、特に関西で賞味される水産重要種である。
・産卵場は東シナ海で浙江省湾から福州にかけての大陸沿岸域、日本周辺では紀伊水道、県外海域,周防灘、伊予灘等にあることが知られている。

3.「瀬戸内海東部海域におけるマアナゴの生態について」
(五利江 重昭:兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センター)
・マアナゴは平成5年から兵庫県の資源管理対象種となって漁業実態や生物生態情報を明らかにすることにより適切な水産資源の活用を検討している。
・当時、マアナゴは透明でひらべったく、柳のような形をした細長い浮遊幼生として太平洋から瀬戸内海へ来遊し、やがて変態して底生生活を送るようにはあまり知られていなかった。また、変態を終え、底生生活を送るようになってからの成長や、漁獲サイズになるまでの期間なども良くわかっていなかった。
(変態:成長が進むにつれて体長が短くなる。)
・瀬戸内海東部海域(播磨灘)では浮遊幼生は毎年2〜5月頃に見られ、その盛期は3〜4月、この時期の表層水温は8〜18℃で日中は低層から中層に、夜間は表層まで分布を広げていた。また約半数以上が変態中であった。

マアナゴ幼魚の生息域と食性
幼魚が採取された海域は砂泥底と砂礫底で砂泥域の生息密度が高い傾向にあった。
主に、エビ・カニ類・多毛類(ゴカイ類)・魚類を食べている。
底生生活に移行すると、まずエビ・カニ類を食べ、成長とともに多毛類、魚類へと餌生物を変えていきます。マアナゴは砂泥域に多く分布しているが、エビ・カニ類は砂礫域に多く生息しているので、生息域を餌環境ではなく底質環境で選択していると思われる。
飼育による成長は浮遊幼生の時でも無給餌でも変態を完了し、着底後は市販の粉末配合飼料ドライペレットで飼育することが出来る。5月に平均全長が10cm未満の着底後は10月まで成長し、1年で50cmを超える個体も出てきた。
天然海域の成長と移動 マアナゴは着底後9月までに全長30cmまで、又一部の個体は40cmを超えるまでに成長していた。年齢は、1〜4歳で、性比は雄に偏る反面、大型魚の性比は雌に偏っていた。
明石海峡周辺で漁獲されたマアナゴ(全長50cm)を標識放流したところ、1〜8月頃には播磨灘から大阪湾・紀伊水道へ移動した。年齢は1〜3歳で、1日当たりの成長量は0.1〜2mmであった。
今後の課題
@浮遊幼生の回遊経路の解明と来遊量の定量化
A雄の移動生態と性比の偏り解明
B完全養殖への取り組み
C産卵生態の解明

4.ハモの素顔と綺麗なハモを市場に供給する工夫
(上田幸男:徳島県立農林水産総合技術支援センター)
・徳島県は、古くからのハモの産地でしたが、県外はもとより県内でも認知されていなかった。平成18年からハモのブランド化に取り組み始めた。

特徴
犬歯が発達し、上下顎には大小の葉が並んでいる、頭部は尖り、側頭部目があるので前が見えづらいが、嗅覚は良い。大きな背鰭、臀鰭を有し、鱗の無い皮膚は傷つきやすい。尾部はアンテナのような役割を果たし、何か触れるものがあれば落ち着く。メスは赤くおとなしく、オスは青くどう猛と言われている。

独特の巣穴生態
皮膚が弱いので砂地には着底できず、泥場に巣穴を形成する。
夜間に巣穴から出て索餌し、泥場に潜むアカハゼ・フタホシイシガニ・シャコ等を捕食すると考えられている。水温が13℃以下になる12〜4月に餌を食べず巣穴で冬ごもりをする。
漁法からみた生態
紀伊水道では主に延縄で4〜8月、小型底びき網で5〜11月に漁獲される。延縄では死餌に比べ活餌の釣果が著しく良く、活餌を捕食するのが下手なハモに対して、アジの尾を鋏で切断して血を誘引し、捕食されやすくする。
底引き網では巣穴から出て海底からジャンプして逃避するハモを効率よく漁獲するために8〜9mほどの網かタチ網を使用する。

資源が増えた理由
徳島県では2000年から漁獲量が急増し、安定していると思われる。
増えた要因は、本質的に南方系のハモにとっては高水温化傾向が生息に適しており、稚仔期の生残が高まり、卓越年級群の発生頻度が上昇したことによると考えられている。

徳島県の品質向上策
ハモは船上での死亡魚や死後硬直が始まった魚は、価値が乏しく負傷個体も価値が低下する。このため、いかに漁獲時から疲弊や脂肪を減らし、活魚割合を上げることが重要となっている。そこで、徳島県では、小型底引き網では網擦れを防止するために漁業前に無結束の油分の多い新しい網袋に交換することを推奨している。
また、水揚げした後で興奮したハモの咬み合い防ぎ、より迅速にハモを船尾から船首の生け間に水流で送るための配管システムを設置している。
さらに、選別台を用いて体重200g以下のハモを再放流している。
水温耐性試験に基づいて、生海水の流し込みを活魚輸送では15℃を推奨している。

流通・消費
ハモは活魚車で海水を15℃C以下に冷やして海水量の3〜5割の高密度で関西や首都圏の市場に運ばれる。
一部はトラック便等を利用して活魚箱(6~7kg/40L)で運ばれる。ハモの売れ筋は体重800gで、体重に応じて湯引き、椀種、てんぷら等用途毎にニーズがある。
価格は祇園祭り、天神祭り、阿波踊り等に同調して夏にピークを迎えるが、秋の脂の乗った松茸ハモも安価で美味しい。関西市場では油の乗った韓国産ハモの評価が高いが、量的には徳島産を含む瀬戸内海産のウエイトが大きくなっている。

5.山口県瀬戸内海産ハモの漁獲実態
(国森拓也:山口県水産研究センター内海研究部)
・ハモは山口県瀬戸内海において重要な漁業資源で、小型底引き漁業者の主要な対象種であることから漁業実態調査を継続実施している。
・防府市場では主に小型機船底引き網漁業手繰り第2種(底引き2種)
・光市場では主に小型機船底引き網漁業手繰り第1種(底引き1種)
・周南市場では主に、はもはえ網漁業及び底引き2種により水揚げされ、いずれも6~9月漁獲量が多い。

漁獲量の推移
1997年までは200tだったが、1998年から300t〜500tと顕著に増加。
2007年以降農林水産統計の対象種から除外された以降では3市場の6~9月期集計でみると周南市・光市場では横ばい傾向、防府市では減少傾向にある。

漁場
小型底引き網漁業の標本船日誌から6〜9月の盛漁期には東部の祝島〜姫島周辺の海域を中心に漁場が形成されている。
ハモの成熟・雌雄比・年齢組成を調べるために2016年6月から9月まで計4回、中部地区所属の小型底引き網漁船が漁獲したハモを全数買取り、@生殖腺重量(生殖腺重量/体重×100)A年齢組成(耳石輪紋計数による)によると
@については、雄は7月、雌は8月最大となり、雌雄比は7月~8月には偏りが少なくその他の時期は雄の割合が多い。
生殖腺体指数と雌雄比の推移および9月以降の漁獲量が少なくなることから、産卵期の7~8月になると雄の来遊が増えて雌雄比がほぼ等しくなり産卵が行われ、産卵後、雌が先に漁場から別の場所へ移動すると考えられた。
Aについては、雄では2~14歳で構成され、4~6歳(300〜500g)が主体、雌では、2~15歳で構成され4~7歳(500〜1400g)が主体、雌雄とも3歳以上で成熟個体が確認されたことから6~9月に漁獲されるハモの殆どが産卵群であると考えられた。

今後の展望
今年9月主要出荷先の一つである京都市場とともに視察したところ、最近は300~600gのハモのニーズ高く、山口県の漁業者が狙う500〜700gのハモよりも高値が付きやすいことから、小型個体を狙って漁獲する可能性があり、漁獲の減少傾向が見え始めた現状において産卵群に加え、小型個体の漁獲が及ぼす影響をハモ資源の持続的利用と漁業所得の向上の両方から検討することが必要である。

6.駅弁屋主人の目線でみたアナゴとハモ
(上野純一(あなごめし「うえの」4代目:明治30年創業)
穴子漁の歴史〜瀬戸内海の豊島、江田島の能美で採っていた時代から、対馬の方まで穴子漁に出かけており、対馬には広島県出身者の名跡がある。その関係から大野で穴子が取れなくなっても海外からの入荷は出来ていた。
参考:明治30年 遠洋漁業奨励法が制定され、北は樺太・北千島・沿海州・カムチャッカなどの北洋海域、西は朝鮮・関東州、南は南西諸島・台湾・南洋群島まで、日本漁民の浸出が可能となりった。
しかし、現在では、穴子の餌が豊富である韓国に依存しており、日本人にあった穴子の選定し、むき身を現地で加工し、入荷している。
宮島の北側海域で金穴子が時々取れるが安定的な入荷はないことから中国産、韓国産など検討を加えた結果、現在韓国産を輸入している。
参照:http://www.anagomeshi.com/
参考(水産白書):http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h26/index.html

かわいい会場からの意見や質問等
・穴子が採れない。海水温・餌などの問題が挙げられるが、漁民の高齢化も進む。現場に足を運んで頂き指導してほしい。
・増えた原因、減った原因として食物連鎖の上位が増えている。餌に課題があるとは思えない。
・大阪湾の海底では、砂地が広がっている。底質の関係と漁獲についてははっきりしたものはないが資源条件に関与しているのではないか
・香川県のハモと大阪湾のハモを比べると雄のハモが小さくて咬む。
・ハモは広島では、雄500g以下が売れ筋、雌は赤っぽい。
・ハモは愛媛県では800gが売れ筋 1kg以上は天ぷら料理が一般的。
・ハモ(宇部〜広島)では水揚げが減っている。
・岩国市では、護岸沿いに大型ハモ(別称:ゴンズイ)の回遊が見られる。

かわいい参加した感想
沿岸漁業者から漁業のみでは生活が出来ないとの切実な意見が出されていました。
大学・行政(研究機関含む)は色々研究を進め、魚価のUPにつながるよう努力されていることは理解されましたが、単体の生活史が良くわかっていない事実も知ることが出来ました。地球規模で移動する魚の複雑性を解明することには予算も少なく難しい問題であろうと実感させられました。
後継漁業者の育成、資源管理などが重要となると思われますが、少子高齢化の進む中、外国人労働者に頼らざるを得ないと思います。我々消費者が気軽にお魚の料理に親しめる工夫を、このようなシンポジウム等を通じて日本の食育文化を守りことが大切な感じを持ちました。
また、魚介類自給率は昭和50年100%から平成10年では57%とわずか20年の間に急激に下がって現在も進行中です。
輸入した方が安価であることに加え、地産地消のシステムが急激に崩れているかもしれません。
一方浜売り(漁業者が直接販売)も増えており、実態が現行制度に合致していないのでは
とも思いました。
当会は海に関わるNPOとして沿岸域の活動をしてまいりましたが、漁業の観点からはハッピーな意見がいつになったら聞けることになるのだろうと思いながら雨の中帰宅しました。
Posted by さとうみ振興会 at 10:54 | 29年度活動報告 | この記事のURL
「正しく学ぼう認知症」の講演に参加しました! [2017年10月26日(Thu)]
「正しく学ぼう認知症」の講演に参加しました!

当会事務所のすぐ近くにある広島記念病院の「カフェ ココロ」で開催されました。
講演といっても認知症の心配ごと・悩み相談、講座介護や制度情報交換ほか認知症予防体操、脳トレ、レクリエーションなども取り入れたものとなっており、参加しやすいと思います。

「カフェ ココロ」とは、認知症の人とそ家族、予防に関心ある方ためカフェです。 医療・介護の専門職と認知症へ正しい理解を 深めながら、楽しいひとときを過ごすための場です。

認知症の人とその家族はもちろん、認知症に関心のある人ならどなたでも大歓迎です。認知症について、もっと知りたい、話したい、相談したいなど関心のある方のご参加をお待ちしています。

次回、次々回も実施されますので希望者は申込先にご連絡くださいわーい(嬉しい顔)
予定:平成29年12月6日(水)
平成:平成30年2月7日(水)

ひらめき「正しく学ぼう認知症」
◆日時
平成29年10月10日(火)13時30分〜16時30分

◆場所
広島記念病院 3階講義室(カフェ ココロ)

◆主催
国家公務員共済組合連合会介護老人保険施設記念寿

◆申込先
電話082-294-8400 担当:和泉さん

当会の事業にも、高齢者の支援事業を定めていますので機会があれば参加して参ります。
特定非営利活動法人 さとうみ振興会定款第5条(抜粋)
I 高齢社会の支援(保険・医療・福祉増進・後見人)に関する事業

◆講演概要
1、講演「正しく学ぼう認知症」 認知症介護指導者・アドバイザー 浦元こずえ
目的:認知症を正しく理解して地域で安心して暮らせるように支援していきましょう!
その前に歳を重ねると、自然に体に変化が起こります。
 耳が遠くなる、目が見えにくくなる、動きが遅くなる、しわが増える、面倒くさくなる、病気になりやすくなる・・・など。

65歳以上の高齢者における認知症の現状
認知症とは、記憶や判断の障害により生活に支障をきたす病気を総称したものです。

ピラミッド型.jpg

IMCとは2.jpg

認知症の数3.jpg

平均寿命と健康寿命4.jpg

認知症の種類5.jpg

物忘れの違い6.jpg


中核症状とその対応
○記憶の障害:直前のことを忘れてしまう 
■対応:物忘れを責めず、根気よく対応することが必要
○見当識障害:時間や場所、人の検討がつかない
■対応:環境の調整や時間感覚を判りやすくする工夫が必要
○判断力の障害:自分で判断できない
■対応:判断材料の数を減らしていくことが必要
○実行機能の障害:物事の手順が判らない
■対応:ひとつずつ手順を踏んだ言葉かけが必要

認知症の人が抱える心理的な問題とその対応
慢性的な不快感:自分の思い通りにならないことが多いとイライラする。
不安感:自分が道に迷ったり、昨日のことが思い出せないとしたら不安になる。
自発性の低下、うつ状態:褒められれば嬉しくなり、怒られたりすると落ち込む。
感情の変わりやすさ:ストレスがたまると怒りっぽくなる。

対応
大声を出したり、拒否することは、認知症の方が思いを伝えている状態。
訴えを受け止めて、その思いに寄り添うことを考える。
拒否する理由を考える。

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その他認知症の治療や予防なども教えていただきました。
高齢化社会が進むにつれ、避けては通れないことです。正しく知り、どう対応したらいいのかを考えましょう。
Posted by さとうみ振興会 at 15:07 | 29年度活動報告 | この記事のURL
海辺の自然学校in大島干潟を開催しました! [2017年09月22日(Fri)]
海辺の自然学校in大島干潟を開催しました!

後日、アンケートとふりかえりシートの返答が届きましたので、その結果についてはコチラをご覧くださいわーい(嬉しい顔)
→ http://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/436

台風でお天気が心配でしたが、当日はいい天候で開催することができました。
今回は、低学年と高学年を分けて座学を行いました。

周南市、中国地方整備局宇部港湾・空港整備事務所でも報告されていますので、そちらも併せてご覧ください。
かわいい周南市
→ http://www.city.shunan.lg.jp/section/shicho/seisaku/ugoki/ugoki29_9.html
かわいい中国地方整備局宇部港湾・空港整備事務所
→ http://www.pa.cgr.mlit.go.jp/ube/wp/wp-content/uploads/2017/09/宇部港湾・空港整備事務所からのお知らせ2017.09_vol.22.pdf

◆日時
平成29年9月19日(火)10時40分〜15時

◆場所
周南市立鼓南中学校体育館、鼓南小学校、大島干潟、大島地区総合運動場

◆参加小学校
鼓南小学校14名 大河内小学校22名 合計36名

◆主催
中国地方整備局宇部港湾・空港整備事務所

◆共催
周南市、山口県漁業協同組合周南統括支店・櫛ケ浜支店

◆運営
NPO法人さとうみ振興会

◆協力団体
NPO法人水環境地域ネットワーク、みやじま未来ミーティング

◆プログラム
・開校式
・座学
 低学年座学:生き物あてクイズ・プランクトン観察
 高学年座学:あさり・牡蠣の浄化実験・パックテスト・プランクトン観察

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左:座学(低学年)  右:座学(高学年)


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左:プランクトン観察  右:観察したプランクトンをホワイトボードにみんなに書いてもらいました!


・大島干潟にてフィールドワーク
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集合写真


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あさり観察・マテ貝観察


・閉校式
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修了証の授与(山岸中国地方整備局宇部港湾・空港整備事務所長)


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左:記念品の贈呈(永濱櫛ケ浜支店長)  右:挨拶(中田周南市水産課長)


実際に干潟に行って行うフィールドワーク、顕微鏡でのプランクトン観察、あまり海に触れ合う機会が少なくなってきている中で、少しでも身近に感じて興味を持ってもらえたら・・・と今回も思いましたわーい(嬉しい顔)

Posted by さとうみ振興会 at 16:40 | 29年度活動報告 | この記事のURL
「わくわく潮干狩り2017」に参加しました! [2017年06月21日(Wed)]
廿日市大野瀬戸あさり漁場(深江干潟)で行われた「わくわく潮干狩り2017年」に参加しましたわーい(嬉しい顔)

この潮干狩りは、深江アサリ漁場組合が大野第1区、2区、3区、4区の自治会から助成金を得て、漁業者5名の協働のもと毎年行われており今回で11回目を迎えます。

◆日時
平成29年6月9日(金)14時〜15時30分

◆場所
廿日市市深江干潟

◆主催
深江あさり漁業組合役員5名(漁場区域を持つもの30名・内役員9名)、自治会4名

◆対象
大野東小学校5年生130名、引率教員5名

◆参加者
日の丸産業(株)・日新製鋼(株)・株式会社ホソダ・特定非営利活動法人さとうみ振興会

◆活動の内容
子ども達に干潟での潮干狩りを楽しんでもらいました。従来は4年生を対象にしていましたが、今年から5年生となり今回参加生徒さんは、2年連続の参加でラッキーな潮干狩りではなかったでしょうか。

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左:左側が旧浅野邸の跡地、前面は牡蠣業者専用の係船場


子ども達の「海離れ」が進む中、「場」の提供し、海の生き物に対する関心を高める機会として漁協、地域が協働で取り組む一方、日の丸産業(株)さんが「アサリの復活」を目指しての実証実験海域も開放する等潮干狩りを楽しんでいました。
生徒さんたちが夢中になって楽しんでいる姿は、うれしくなりますね。
あらかじめ漁業組合が漁場で50kgのアサリを採取し、各生徒さんたちに300g程度をお土産に持って帰ってもらいましたぴかぴか(新しい)

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干潟の近くには牡蠣を生産する業者もおり、カキ筏の処分、ホタテの準備などに汗をかいていらっしゃいました。

過去、行政が行った干潟整備事業で発生したヘドロを、ハナグリ島の西の下部に埋め込んだことからマウンドが高くなりアサリの生息が見られないこと、昔の地形が護岸で変容し散策できる場所がなくなったことになど干潟の喪失をお伺いすることができました。

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地先漁業組合員の高齢化も進み、30区画のうち2〜3区画は他の役員が面倒を見ています。しかし、新規組合員の加入を認めるのは難しいなど、制度上のお話しも頂きました。
それでも、孫の代の「子ども達」に何かを残そうとする強い気持ちを感じられた潮干狩りでした。

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左:漁業者用のアサリ堀30区画  右:深江干潟

当会は、長年に渡り干潟創出を目指した活動をしてまいりましたが、活用する漁民の減少では、生物生産も偏ってまいりますし保全活動も困難となっている現状を垣間見るにつけ「沿岸干潟保全法(仮称)」などにより、沿岸域の円滑な活用が出来ないものかと考えさせられる活動となりました。
Posted by さとうみ振興会 at 14:44 | 29年度活動報告 | この記事のURL
マイクロプラスチックについての講演会を開催しました! [2017年06月15日(Thu)]
呉市立川尻中学校で、マイクロプラスチック(海洋プラスチック汚染)、漂流漂着ごみについての講演を行いました!

人間の営みから発生した化学製品などが微細になり、海岸に漂着する現象が世界的にも問題となっています。
その多くは顕微鏡などで見ないと見えないゴミもありますし、これらが生態系に与える影響については未知とされています。
次世代を担う子供たちにとって日頃の環境活動の中で、海岸漂着物のなにが生態系に影響を知ってもらう機会となる講演会です。

◆日時
平成29年6月12日(月)11時45分〜12時40分

◆場所
呉市立川尻中学校 多目的室

◆講師
九州大学応用力学研究所 磯辺篤彦教授

◆参加者
川尻中学校1年生
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◆説明の概要
海洋観測ロボットArgoが世界の海洋に4000機配置され海底2000m〜海面までの水温・潮流などをリアルタイムで観測をしています。このデータは世界中のだれでも使うことができます。(日本では167機)

これらをもとに大型コンピュターで海岸に漂着しているゴミが何処から来たかを、解析することが可能になりました。

波だけではモノを遠くに運ぶことが出来ません(行っては戻りの繰り返し)。風と海の中にある川のような流れ(海流)が運びます。(冬は時速30〜40km)
沖縄、長崎県五島列島の奈留島に堆積しているごみは、コンピューターシュミレーションで海流の動きを逆にたどり解析すると、これらがロシア、揚子江から漂着することが判ります。(動画で示す)

(東京の荒川の河川敷に散乱しているペットボトルやレジ袋の写真を見せながら)これらを調査すると74.3%がプラスチックごみです。世界中の海岸ごみも同じように約7割が分解しないプラスチックごみです。これらは鳥等に食べ物と間違われ摂取されます。(鳥の腹の中から出てきたプラスチックごみの写真)アホウドリ3羽のお腹の中からも,こんなに多量の様々な小さなプラスチックごみが出てきました。
水に浮いて漂着したプラスチックごみは、半年ぐらいで劣化し5mm以下のマイクロプラスチックになり、そうなると回収できなくなります。そのように脆化してできたもの以外にもともと製品として作られた洗顔石鹸などに含まれるマイクロビーズもあります。昨年、日本ではこれらの製品中には、マイクロビーズをいれない約束がされました。

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マイクロプラスチックは、表面に微小な有害物(PCB)などが吸着する性質があるので、耐性のある人間にとっては、体内に入ってもやがては便として排出され、あまり影響ありません。しかし、プランクトン、小魚等、耐久性のない、いわば常時食べ物を摂取しなければ生きていかなければならない生物にとってはストレスを与えます。海の生態系への影響はもちろん、やがては人間が口にする生き物にも影響を与えるのではないかと心配されています。

60年前に出現したプラスチックは今や、南極を含め世界中の海洋に漂着しています。日本の周りでは海ゴミは多いが、瀬戸内海ではまわりに約3000万人が暮らしていますが、ごみは意外と少ないです。ここでの海水1tあたりのマイクロプラスチックは3〜4個と、今は外洋の10分の1程度ですが、今後、気をつける必要があります。

まとめとして、
・プラスチックのおかげで便利で快適な暮らしとなった。
・捨てられるプラスチックが増えれば海の生物が弱っていくかもしれない。
・一度海に流れ出たマイクロプラスチックの回収は出来ない。勝手に分解しない。
・海岸でプラスチックごみを清掃することは大切なこと。

皆さんは、来週19日に海岸漂着ごみの清掃活動を予定されていると伺いました。
この海岸のごみを清掃する意味は大きく2つあります。もちろん海岸をきれいにすること。そして、出来るだけマイクロプラスチックになる前にプラごみを回収するという事です。
10gのプラスチックは1万個のマイクロプラスチックとなります。
海にごみをすてない。無駄なプラスチックを使わないことに心がけてほしいと思います。

私自身は、大学で学ぶ機会がり、良い指導者に恵まれ海洋の課題に取り組んでいますが、まだわからないことが沢山あります。皆さんにも是非、海洋について学んで頂きたいと希望しています。
Posted by さとうみ振興会 at 14:51 | 29年度活動報告 | この記事のURL
干潟を含む漁場についてのアンケート調査結果です! [2017年06月14日(Wed)]
当会は、平成26年度、瀬戸内海並びに九州の沿岸域での漁業を営む漁業協同組合に対し、干潟での生物生産について105団体にアンケートを実施し23団体(28箇所の干潟)に回答を頂き下記のとおり取りまとめました。

平成27年10月に改正された瀬戸内海環境保全特別措置法(瀬戸内法)では、「きれいな海」から「豊かな海へ」湾・灘毎に目標設定する運びとなっています。
一方「海離れ」といった海に関心を持たなくなった市民も増えていることから、豊かな海を目指す内容が良くわからないものとなっています。
食卓にあがるお魚も「地元」で採れたものかどうかも判らなくなっています。

市民の皆さまが少しでも「海」に関心を持って頂けるよう「漁業者」のご意見を取りまとめていますので参考にして頂き海への関心を持って頂ければと希望します。

問1 現在漁協が管理している干潟での生産状況は?(複数回答可)
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問1−2 問1で「採れている」と答えた方にお尋ねします。取れ高は?
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問1−3 問1で「採れていない」と答えた方にお尋ねします。その理由として考えられるものは何だと思いますか?
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その他の理由(自由記述)
・阪神大震災で底質が大きく変わった。
・アナアオサが大量に発生し、堆積している
・土を掘り返していると匂いがする場所が多い
・底質環境悪化が進行し、泥土からは硫化水臭がひどく、泥土に触れると黒くなり洗っても
落ちない。
・諫早湾干拓堤防締切りによる潮流の変化
・食害及び堆積土砂による漁場の消失
・火山灰が堆積している
・食害のため、またホトトギス貝繁殖のためと考えられている
・貝類(アサリ等)は、トビエイに食べられて絶滅状態になっている
・潮流速度が遅くなっている
・ホトトギスマットの増殖
・ナルトビエイ(食害)
・二年前、九州北部豪雨に見舞われ、ヘドロが堆積しアサリの稚貝と親貝が全滅し、産卵期
に産卵量が激減した
・ハマグリは獲れているが、アサリが獲れていない
・砂が堆積してアサリが生息できないのが半分以上ある

問2 「採れていない」で回答した原因に考えられる要因は何だと思いますか?(複数回答可)
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その他の回答
・ホトトギス貝の多量繁殖による窒息死
・ヘドロの堆積
・諫早湾の締切りにより、海水保水量が減少し、引く力が弱くなっている
・富島川が流れ込み、5月〜7月に農業者の米作おいて農薬散布が行われ、新舞子浜一面に
高濃度の農業排水が流入しているため。
・海底がヘドロ化し、魚介類・海藻類が育つ環境にない
・アオサの繁殖
・海苔養殖に使用する酸処理剤や海苔色落ち時に使用する硝安などの化学肥料の過剰な散
布により二枚貝が全滅に近い状態で海水の浄化が出来ないため
・土壌の底質があまり良好でない
・海藻類を増やす

問3 どのようにすれば改善すると思いますか?(複数回答可)
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その他の回答
・操業時期・場所等を改善する
・指導者と行使者のモラルの問題。何事も限度が必要。人間が自然に優しくなれば生物は戻
ってくる
・現在ナルトビエイの駆除を取り組んでいる
・過去に覆砂や耕耘は行ったが、地形などの関係で効果が少なかった
・○○川からの廃水を導流提により、沖へ流れるようにしたらよいと思う
・こまめな漁場の耕うん、澪筋のさくれい
・磯の手入れを怠らない
・食害防止ネットの交換
・ホトトギス貝の撤去
・この漁場は、ブルドーザーを用いて整地する必要がある

問4 現在、改善対策はしていますか?(複数回答可)
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問4−2 「している」と答えた方にお尋ねします。どのような改善対策をしていますか?
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その他の回答
・整地し、肥料を撒く(まだやっていない)
・耕うんする
・休業日を設定する
・砂を移動させ、○○川からの流れを良くするため、川床を掘り下げる工事を一部行ったが、
河口から上流は県当局では費用対効果がないと言って中止状態になっている
・ナルトビエイの駆除(アサリの食害)
・海底の耕うんを定期的に実施している
・粉砕した貝殻を散布している
・アナアオサなどの駆除を行っているが大量に発生しているため、次の日は元に戻ってお
り、その繰り返しが続いている

問5 「改善対策」により効果はありましたか?(複数回答)
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問5−2 「効果があった」と答えた方にお尋ねします。その内容を教えてください。
○干潟を耕す
・農業用排水が○○○浜の沖合にまで流れることで、海岸での魚介類のためには効果があっ
たと思われる
・海底の質が柔らかくなり、貝類が生息しやすくなった。貝類が生息することで、それを餌
にする生物が増えた(タコ、カレイ、ヒラメ)
・こまめな漁場 耕うんにより、稚貝(赤貝)の生育がよくなった
・へい死が少なくなった様子である

○食害防止網を設置する
・食害防止網内に、多くのアサリの生息が確認された
・ナルトビエイからの食害は防止できている
・比較試験の結果、設置したほうが多かった。袋ネットの砂利を入れたところは多くの稚貝
が定着した
・稚貝が確認され、来春には漁獲に結び付くと思われる

○その他
・貝桁を使用し、海底耕運を13年ほど前から実施している。以前は効果がはっきり分かっ
ていたが、近年は余り効果を感じない
・浜にアサリ貝はほとんど見られないのに、小石を入れた袋にはアサリ貝が入っている。今
年で二年目だが、確実に袋の中は増えている
・25年度:530匹、5.5トン、26年度:500匹、8.1トンのナルトビエイの駆除を実施。それによるアサリ漁業の効果については不明。浅場の潜水漁業の復活を目指しているが、いまだに確認されていない。
・澪筋の削くれいにより潮流速度がよくなった

問6 干潟等の改善に取り組んでみたいと思うものをご記載ください。
・模索中。機械設備が必要と感じる。
・ケアシェルを撒いて試験をしてみたい
・毎年計画的な漁場耕うんの場所の選定、耕運時期の検討
・ナルトビエイの駆除を継続
・食害防止用の対策
・機能低下を招く生物(ホトトギス貝)の駆除対策
・耕運後にアサリを放流し、網掛けを実施してみたので効果を期待したい
・アマモが生えていないので、現在毎年植え付けを実施しているが生えてこない。アマモが
確実に生える方法を確立したい。
・浚渫による堆積土砂の撤去
・食害生物の駆除
・耕運作業
・以前は○○海もものすごく生産力の高い海だったが、現在は二枚貝が全滅に近い状態で主幹漁業である二枚貝のタイラギも三年間生産ゼロである。国・県の研究機関に原因
究明のお願いをするも納得できる回答は出ず、沿岸漁場は日々悪化しているのが現状で、
改善に取り組みたい気持ちは十分持っているが原因がはっきりせず、行動できずにいる
・潜堤の嵩上げ
・山砂を撒く
・広範囲に渡る覆砂

問7 少子高齢社会に突入し新規漁業組合員の加入が難しくなり、海浜等保全についてますます困難になると予想されます。
海に関心を持たれている市民も多くいることから、身近な保全活動(ゴミ回収・干潟の耕運等)に参加の申し出があれば受け入れて頂けるでしょうか?

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○条件付の場合の条件
・相手団体等がはっきりしていれば受け入れることは可能だと思う。実際、地元のボランテ
ィア団体とは一緒に作業したこともある。
・活動をサポートするための人的・金銭的支援が必要
・次期によって必要だと思われる
・係る経費等の支出は一切ないことを条件
・係る事業の事務処理等は、行政等が間に入り実施すること
・危険個所を除く場所での活動

○受け入れたくない場合の意見
・今は、海をきれいにするには漁業者をおいてほかにいないと思っている。組合員で海浜清
掃を行っている。
Posted by さとうみ振興会 at 11:28 | 29年度活動報告 | この記事のURL
第14回通常総会、第36回理事会を開催しました! [2017年06月07日(Wed)]
第14回通常総会並びに第36回理事会を開催しました。

会長、山下江のブログ「なやみよまるく」でも総会の様子が掲載されていますので、ぜひご覧くださいわーい(嬉しい顔)
→ https://7834-09.law-yamashita.com/archives/5326

理事会で第8期役員が決定し、総会で議決されました。
第8期役員は以下のとおりです。任期:平成29年6月3日〜平成31年6月2日

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定足数34名、出席者個人正会員7名、法人正会員4名、委任状個人正会員16名、法人正会員7名で定数の1/2を超えていますので、総会は成立いたしました。
また、審議事項はすべて評決されました。

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◆日時
理事会:平成29年5月30日(火)13時〜
総会:平成29年5月30日(火)14時30分〜

◆場所
広島市中区本川町一丁目1番24号 第二三田尾ビル305
特定非営利活動法人 さとうみ振興会事務局内

◆議事次第
○報告事項
第1号議案  事務局員光森翼のキャリア形成促進の実施について
第2号議案  事務局員光森翼の給与改定について
第3号議案  事業部門の職員雇用の採用検討状況について
第4号議案  事務所移転並びに諸手続について
第5号議案  販売協定の締結について

○審議事項
第6号議案  第8期役員候補者名簿
第7号議案  平成28年度事業実施報告並びに会計報告・会計監査報告
第8号議案  平成29年度会員状況と事務局体制について
第9号議案  旅費等の基準についての一部改正について
第10号議案  定款改正について
第11号議案  役員の退職規程について
第12号議案  受託事業の実績と傾向について
第13号議案  歴代理事長による座談会の開催について
第14号議案  平成29年度事業計画並びに予算計画について

当会は、第8期中に設立15周年を迎えることになりますぴかぴか(新しい)
「海」の活動をテーマに

@海辺の自然学校運営
A水産多面的機能発揮事業のお手伝い
B瀬戸内法改正による「湾灘協議会準備委員会」

に参加させて頂きながら活動を継続して参りましたが、「海離れ」「少子高齢化」が進む中「運営」が難しくなってまいりました。

さらに他団体との協働を促進させながら、ボランティア会員を再募集して継続を図りたいと希望しています。

引き続きご支援の程お願い申し上げます。
Posted by さとうみ振興会 at 11:22 | 29年度活動報告 | この記事のURL
平成29年度「みなとオアシス広島運営協議会」総会に参加しました! [2017年05月23日(Tue)]
平成29年度「みなとオアシス広島運営協議会」総会に参加しました!

「みなとオアシス」とは・・・(広島市HPより抜粋)船
古くから地域の拠点として栄えてきた「みなと」を、現代の地域の魅力づくりに活かすことを目的に、国土交通省が平成15年に創設した制度です。
旅客ターミナルや緑地等の港湾施設を、市民等が地域交流の拠点として活用しやすくし、住民参加型の「みなとまちづくり」を進めることにより、港の「にぎわい」を創出しようとする取組です。
市町村または市民団体等が、上記目的に該当する活動を行うために、一定の区域とこの活動内容を定める計画を策定し、港湾管理者と協議の上、国土交通省に登録申請して認められると、国や港湾管理者によって情報発信されたり、港湾施設の使用料が免除されるなどの支援を受けることができます。
平成29年2月16日現在、全国で93港が登録されており、県内では9港が登録されています。
※県内の登録港:広島港(宇品)、小用港、蒲刈港、竹原港、広島港(坂)、忠海港、尾道糸崎港(尾道、三原)、瀬戸田港

その他「みなとオアシス」についてはコチラをご覧ください。
→ http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1371538074809/index.html

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◆日時
平成29年5月19日(金)14時〜16時

◆場所
広島港宇品旅客ターミナル2階会議室

◆参加者
正原勝次(当会ボランティア会員)

◆議事
(1)会長の承認について
(2)平成28年度事業報告及び決算
(3)平成29年度事業計画及び予算

(4)報告事項
@似島地区の追加登録
Aホームページの開設
B活動助成金の交付
CSea級ぐるめ全国大会(10月14日〜15日ミナトオアシス魚津)
D第5回うじな潮風フエスタ(7月15日〜16日)
E広島旅客船誘致・おもてなし委員会について

(5)意見交換(当会会員の感想)
みなとオアシス広島の「運営」事務局は広島市、「施設管理」は広島県で有効に利用されることを期待したい。活動団体は活動の「場」の提供を受けて活動していきたい。
活動総予算250万円程度の中で民間の知恵を十分に発揮するためには、企画力が必要であると思う。
当会は過去、地方の元気再生事業を経験し、宇品の活性化で旧倉庫等を利用した神楽などを実施しました。今では広島みなとフェスタが毎年開催され、多くの市民が参加するなど活性化も発展してきているように思います。
   
そして、広島みなと公園では、毎年清掃活動が行われています。当会も毎年参加していますが、今年も7月2日(日)に開催が予定されています。

Posted by さとうみ振興会 at 14:17 | 29年度活動報告 | この記事のURL