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NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
http://www.satoumi.org/


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第2回広島ジュニアサイエンスフェアに参加しました! [2018年01月16日(Tue)]
第2回広島ジュニアサイエンスフェアに参加しました!

とても素晴らしい研究発表でしたので、昨年に引き続きご紹介しますわーい(嬉しい顔)

◆日時
平成30年1月6日(土)12時30分〜16時30分
◆場所
広島市青少年センター
◆参加者
約400名
◆内容
・ポスターセッション
・研究発表
■主催者挨拶概要
・広島ジュニアサイエンスフェア実行委員会
 広島干潟生物研究会が干潟の生き物の研究に取り組みさらに科学全般の研究へと発展していった結果、口頭発表、ポスター発表の実現となり、これまですでに4回やりました。昨年からは、発表だけでなく、装いを新たにサイエンスフェアとして実験ブースやショーを伴ったものにしました。楽しみながら体験し、また研究発表は全国上位レベルのものが多いので、しっかり聞いてくださいね。

・広島・地域から「体験の風をおこそう」運動推進実行委員会から
国立江田島青少年交流の家を事務局として設置し、青少年教育に関わる様々な団体と連携し、「体験の風をおこそう」運動を推進しています。近年、社会が豊かで便利になる中で、子どもたちの自然体験、社会体験、生活体験などが減少している傾向にあります。
「体験の風をおこそう」運動は、子どもの健やかな成長に、体験がいかいに大切かを広く発信し、社会全体で体験活動を推進する機運を高める運動です。
子どもの頃の様々な体験が豊富な人ほど、大人になってからのやる気や生きがい、モラルや人間関係能力などの資質・能力が高い傾向にあります。

■研究発表
1、「ぼくの化石集めの旅 三年目の中間報告〜砂の観察と木の葉化石を中心に〜」
(安田小学校 3年 西原距C)
昨年2年生の時も発表しています。今回は、簡易粒度計・偏向フィルターを用いた顕微鏡で記録し、栃木県塩原における木の葉化石6層、岡山県奈義町における新生代、山口県豊田郡におけるジュラ紀アンモナイト、山口県美祢の三畳紀植物化石を観察し種類の特定を行った。

この研究は、広島市科学賞で優秀賞を、広島県科学賞で入選を受賞しています。

2、「タマキビたちと水の関係」(なぎさ公園小学校4年 木下紗瑛)
昨年タマキビの行動観察を行いました。今回は、タマキビが河口のどこにいるのか塩分濃度も一緒に調べるとともに、水質に敏感であることから、水質判定に使えるのではないかと考え、試してみることにした。
・タマキビ(マルウズラタマキビ・タマキビ)はどのぐらいの乾燥に耐えられるか?
@紙の箱に入れて何日までだったら乾燥に耐えられるか
Aいろいろな塩分濃度の人工海水に入れてみる
B太田川の河口からさかのぼりながら、分布を調べ、12カ所で塩分濃度を調べる
Cとってきた水を海水にしてタマキビを入れ水質判定する。

考察 :
@2週間エサや水がなくても少し弱るが生きていける。途中で1度海水につけると元気が回復する。
A半分に薄めた海水では活動したのは半分ほどであり、海水かどうか判るギリギリだった。タマキビは塩分濃度が半分くらいより薄い上流には住んでいないと考えた。
B満潮時の塩分濃度が低いところでは、マルウズラタマキビは見られたがタマキビは見られなかった。タマキビは塩分濃度が2.5%より低いところでは生きていけない。
CA:川の水、B:桜並木の水、C:ビオトープの水、D:太田川の水を採取し、原液・5倍・25倍・100倍に薄めた液で人工海水を作り、タマキビの反応をみる。
同時にパックテストの水質判定を行う。
タマキビは汚れに敏感、汚い水中ではからに閉じこもる。

結果:
水質の良い順番はD→A→C→Bでパックテストの結果と一致した。

この研究は、広島県科学賞で準特選を、広島市科学賞で教育長賞を受賞しました。
3、「びっくり!ナメクジ!こんばんは(写真撮影や行動の実験からわかったこと)」
(広島市立伴南小学校 5年 佐藤琴音)
家の玄関先にある植木鉢の花が、何かに食べられていることに気が付いた。
その花を良く見ているとキラキラと筋がついていたので、ナメクジと判った。
昼間は、植木鉢にいないのに毎日花を食べられている。いったいいつ食べにきているのだろうと不思議に思い、ナメクジの生態を知りたいと思った。
ナメクジはいつ活動しているのか明らかにするため以下を予想した。
・0時をピークに日が昇る4時ごろまでが活動時間ではないか?
・暗黒条件では活動のピークがなくなり、1日中活動するのではないか?

観察方法:
・自然光が入る窓際に、庭で採取したナメクジ10匹を入れた飼育ケースを置き、2日間、30分置きに写真撮影し、各時間で活動しているナメクジの数を記録する。
・ガムテープで目張りしたダンボールで暗室をつくり同様に観察する。

結果:
ナメクジは暗室の中でも夜間の方が活発に活動している。光の刺激がなくても夜に活発になることから、ナメクジの体には一日のリズムを刻む機能(体内時計)が備わっていると考えられる。

次にナメクジはどうやって食べ物を探すのか明らかにする。「視覚」「嗅覚」のいずれかまたは、両方を使って食べ物を探すのではないか?
花は音を出さないので「聴覚」はなし、遠くからは味は判らないので「味覚」はなし、遠くから触ることが出来ないので「触覚」もないと考えた。
調査方法として以下4つのサンプルを準備し、飼育ケースの四隅に置く。

ジュニアサイエンス1.jpg


ケース中央に10匹のナメクジを置き、1分置きに写真撮影し5時間観察する
各サンプルに1匹目のナメクジが到着した時刻を記録する。
時間内に集まったナメクジの個体数をサンプルごとに記録する。    

考察:
1、D:ラップで包む、には一匹も来なかった
2、2回目に集まった個体数が多くなったのはBすりつぶしのみ、到達時間も早くなる。
3、すぐには食べ物へたどり着かず動き回っていた。

結果:
1から、視覚は使っていないと言える。
2から、ナメクジは食べたことがないものは味見してみる習性があると考えた。予想に反してナメクジは食べ物を探すとき「嗅覚」だけではなく「味覚」も使っていると考えられる。
3から、ナメクジは動き回らないと食べ物を見つけられないと考えられる。

課題(今後取り組みたい事柄):
1日中明るい場合や、卵からかえった幼個体でも体内時計が働くのか?
ナメクジの嗅覚はどれくらい鋭いか?どんな味の食べ物を好むのか?

この研究は広島県科学賞(準特選)、広島市科学賞で教育長賞を受賞しました。

4、せん毛虫の行動と増殖
(伴南小学校 6年 石川直太郎 代行発表者 石川こひめ)
小3年の時に川の生物を調べ微生物による水の浄化を知り、昨年ゾウリムシの行動研究を発表しています。
今年は、ゾウリムシの走地性を片方閉じたガラス直管に、培養液とゾウリムシ1匹を入れたものを6本つくり、立てたまま保管、目盛りを入れ1週間、朝晩3分間ゾウリムシがどこにいるのかを記録。
W型のガラス管を作り、培養液と沢山のゾウリムシを入れて観察した。

結果:
ガラス直管の実験では走地性は見られず、時間帯に関係なく上下を繰り返した。
じっとしているより動きまわっている方がエサに出会う確率が上がるからと考えた。
W型ガラス管の実験では、曲がった部分に集まる傾向があった。上下運動では、屈折部では方向転換をうまくできずにたまってしまったと考えた。

ゾウリムシとミドリゾウリムシの走光性をキャピラリー(毛細管)に培養液と沢山のゾウリムシとミドリゾウリムシを入れたものをそれぞれ4本作り、光を当てた部分と黒紙で覆った部分にいる個体数を双眼実体顕微鏡で見ながら数えた。

結果:
光合成をするミドリゾウリムシが光の当たるところに集まったのは光合成をするのに有利だからと思う。光合成をしないゾウリムシは光に集まることはなく、エサのある所に集まる傾向があるのかもしれない。

ブレファリズマは、光の影響を受けやすいので、暗所で保存するように言われている。
光の影響を受けやすいのであれば、光に対する走性があるかもしれないと考え、ゾウリムシとブレファリズマの光に対する行動を調べた。
実験中に、赤い色素の無いブレファリズマを見つけ、このブレファリズマでも光に対する行動を調べた。
※ブレファリズマとはピンク色の色素を持った美しい繊毛虫

結果:
ゾウリムシは光をあてても動きに変化はなかった。ブレファリズマは光を当てとくるくる回るような動きが見られ、光を消すと元の動きに戻った。
体内にあるブレファリスミン(赤い色素)という物質が光感受性に関係しているらしい。
実際に、赤い色素を抜いたブレファリズマでは、光の影響を受けなかった。

ゾウリムシを使う実験では、一度に沢山のゾウリムシが必要なことがある。
どうしたら、安定してゾウリムシをストックできるか、どうしたら一気に増やせるか調べた。

方法:
@キャピラリーに稲わらジュースとゾウリムシ1匹を入れたもの5本つくり、24時間毎日、ゾウリムシを数えて記録した。
A2本の500mlペットボトルに水400ml米のとぎ汁40mlを入れ、毎朝晩シャッフルし酸素を十分に溶かす。2日に1回、この培養液を1ml中のゾウリムシを数える。

結果:
たくさんのゾウリムシが必要な時には、1週間前に米のとぎ汁の培養液に移すと良い。
しかし、あまり増減なくストックするためには、稲わらジュースを使った方が安定してストックが出来ると考えられる。

今後は、野外での微生物の生態や分布、役割などを調べたい。
この研究は広島県科学賞で準特選を、広島市から教育長賞を受賞しました。また、全国自然科学観察コンクールでは、佳作を受賞しました。

5、「池や田のミジンコたちとその繁殖」
(広島大学附属中学校 1年 石川こひめ(昨年ゾウリムシの行動研究発表))
小5から水中の微生物を研究し、市内でミジンコ類を採取・ミジンコの形、泳ぎに惹かれる、カブトエビなどの希少種の発見、単為生殖に興味・関心を持ち、この研究をした。

方法:
汲み置き水、植物プランクトン、メダカを入れ、2〜3週間でできたグリーンウォーターを使用し、観察した。
・ミジンコ類:順調に増える         
・ホウネンエビ:順調に育ち、卵を産んだ
・ヒメカイエビ:10日以上の飼育が困難
・カブトエビ:底に土を敷くと順調

考察:
グリーンウォーターによる飼育が可能となったのは、緑藻がミジンコ類のエサとなり、光合成によって酸素が供給されたからだと判る。また、リンを消費してくれたからだとも考えられる。
今後の課題:
観察回数を増やし、結果の日数に幅が出ないように調べてみたい。
休眠打破についても実験してみたい。

この研究は広島県科学賞で特選を、広島市科学賞で教育長賞を受賞しました。

6、「ひび割れの謎に迫る(ひび割れの法則性と条件)」
(ノートルダム清心中学校2年 奥原櫻子・佐々木遥)
先輩が行ったひび割れの実験は、なかなか進まなかったがひび割れの不規則な模様が予想以上に美しかったことなどの理由から取り組んだ。

実験1、浄水場のひび割れを観察し乾燥して汚泥の表面が下がる。パイプの周囲が下にひきずられランダムな亀裂が生じる
→ 最初の亀裂にほぼ垂直に亀裂が入るこれが繰り返される。
実験2、室内でひび割れを実際に再現し、それを基に規則性や法則性が発見できるかを    調べる。
片栗粉を用いたひび割れの実験として、@容器の深さをかえる。A砂粒を混ぜる。B回転運動、往復運動を加える。

結果:
@浅い方はひび割れがすぐに底に到達しテンションが残るが深い方はひび割れが深く入るので表面が十分収縮しテンションが低下しひび割れが多くならない。
A砂の割合が低いと目が小さく高いと大きかった。砂粒の周囲で隙間が出来テンションが下がるためと考えられる。
Bガラス棒で様々な模様を描くと軌跡がひび割れとして現れることが判った。  
おそらく素材の均一性が崩れ、ペースト状の中に粗密の差が生じた結果と考えた。ただ、それが乾燥途中で均一なってしまうと模様は現れず、その状態が保たれたまま乾燥した時にのみ現れる。つまり、水と素材の比率が関係していると考えられ、深さや乾燥の速度も影響している。

この研究は、広島県科学賞で入賞、広島市科学賞で優秀賞を受賞しました。

7、「等脚類の行動と生態」
(ノートルダム清心中学校2年 清水まこ、佐藤希音 廿日市市立野坂中学校2年 塚迫光)
オカダンゴムシはなじみのある生き物であるため、これまで数多くの迷路実験が行われており、コーナーごとに交互に進むという性質(交替性転向反応)が判っている。しかし、他の等脚類では報告例が殆どない。そこで、オカダンゴムシ、ハマダンゴムシ、ワラジムシと他の種に広げてその性質を調べた。

オカダンゴムシ-vert.jpg


1、短距離迷路 2、長距離2コーナー 3、開放迷路を作成し、交替性転向反応、等脚類が持つ記憶とともに衰退するのか、開放される前に曲がった角度を認識しているか?迷路から開放されたときどのような行動をとるか?を観察した。

結果:
オカダンゴムシは、高い情報処理能力を持つことで複雑な構造の人の生活圏に適応し、ハマダンゴムシは、記憶を長時間保つことが出来ため、広々とした場所に適応した。
ワラジムシは行動範囲が広くないため交替性転向反応が発達しなかったと考えられる。
このように、種ごとの生活様式の違いが行動の情報処理能力の発達と関係していることが判った。
この研究は、広島市科学賞で優秀賞、旺文社学芸サイエンスコンクールで努力賞を受賞しました。

8、「干潟のカニの乾燥対策」
(広島学院中学校2年生 齋藤直哉・橋本大輝、広島なぎさ中学校2年生 川本圭悟)
干潟でコメツキガニが片方の歩脚の付け根を時々地表に付けていた。拡大してみると毛筆のような毛の房があった。炎天下の干潟で活動するカニたちは体内の水が不足がちと考えられる。この毛の房は吸水に役立っているかもしれない。他のカニたちはどうなのだろうか?

それぞれの持つ吸水毛は異なっていた。
吸水毛の名前は今回初めて使われ、今後学術用語に採択されるものと思われる。

観察:
スナガニ・・・1本1本にくびれがあり、根元の方には関節のような膨らみがあった。毛の先端には微細な毛があった。
ハクセンシオマネキ・・・1本1本にくびれがあったが、根元の膨らみも、先端の微細な毛もなかった。くびれは強く、全体的にはシンプル
コメツキガニ・・・くびれがあるが左右対称ではなく、ねじれた感じ。トゲや長い毛があり、先端には微細な毛もあった。
カクベンケイガニ・・・すべて羽毛状であり、毛の軸から放射状に広がっていた。くびれやトゲなどは全く見られなかった。

考察:
吸水毛は地表面から水を補給するための器官と言える。水際から遠い所に生息する4種に見られ、やや遠い所に棲む数種にも剛毛が見られたことから、生息域と毛の発達具合に相関があると考えられる。
吸水毛を持つ4種のうち、カクベンケイガニだけが異なる分類群に属す。
この研究は、テレビ番組地球派宣言で放映されました。また日本甲殻類学会で奨励賞を、広島県科学賞で特選を受賞し、日本学生科学賞中央審査で日本科学未来館賞を受賞しました。

また、ジュニアサイエンスフェアの後に行われた交流会(関係者父兄並びに子ども達)にも参加しました。
◆場所
CACCINU(カッチーヌ) そごう本館 10階
◆時間
18:00〜20:30
◆参加者
58名 
◆主催者挨拶
広島干潟生物研究会 政木恵美子会長
◆乾杯
広島県獣医師会 松田政明獣医師
◆スピーチ
新東動物病院  新東英子獣医師
ラボ・オルカ くやみつお塾長
◆司会
石川 直樹
Posted by さとうみ振興会 at 14:22 | 29年度活動報告 | この記事のURL