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NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
http://www.satoumi.org/


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アサリに関連する研修会に出席しました!(広島県尾道市事例:西田副理事長出席、山口県周南市事例:美好周南支部長出席) [2013年03月13日(Wed)]
第4回アサリ(干潟保全)研修会に出席しました!(広島県松永湾事例)

◆日時 
平成25年2月28日(木)13:30〜16:00

◆場所 
広島市中区大手町2-9-6 水産会館5階会議室

◆出席者 
漁業協同組合及び関係者 35名
民間企業7社7名
NPO法人等2団体2名 社団法人1団体1名 独立行政法人1団体2名
行政 国土交通省中国地方整備局広島港湾空港整備事務所他12団体18名
主催:広島県漁場環境生態系保全協議会3名
合計68名

◆内容
開会:
広島県漁場環境生態系保全協議会の高場事務局長の議事進行により進められました。
挨拶:
同協議会会長の奥本英壮から開催参加のお礼と協議会としては最後の研修会となることのご報告がありました。

■講演
1.「山波の州アサリモニタリング調査結果及び資源管理について」
尾道市役所産業部農林水産課 戸井真一郎主査

概要:
松永湾にある自然干潟「山波の州14〜18ha」のアサリ発生メカニズムを平成21年度〜平成24年度調査実施した。
松永湾は閉鎖内湾で活発な漁業活動(漁業権を有する6漁協の共有)により、底質環境が良好に保たれているし、稚貝放流なしで資源維持している唯一の漁場で尾道水道からの砂の供給があり稚貝着底を誘発している。

調査に当たり、モニタリングには3段階のふるい(規格品)を活用した。
・上 大(19mm) 調査でみられる最少拡張(確実に残る最小拡張)30mm以上
・中 中(16mm) 25mm以上「これを漁獲対象アサリとした」
・下 小(9.5mm)16mm以上
1.平成21年から「母貝移植保護区2カ所」を設定し放卵を促した。
母貝放流量は、H21年11月1.2t 平成23年3月1.0t、H24年
3月0.5t、平成24年7月0.7t 合計3.41t撒き4カ所でモニタリングを行った。

結果:
H22年稚貝は夏から秋にかけて増え平成23年11月1平方米当たり
・ふるい小で1000個以上の出現(ピーク)が見られた。(4カ所平均)
H24年11月に向けて下降し200個(調査時と同じ)となった。
・ふるい中(漁獲対象アサリ)では、当面目標200個最終目標を400個として観察したところH23年2月当面目標をクリアした。その後、H23年5月漁場解禁したところ、同年11月50個程度に減少平成24年11月72個となっている。

考察:
平成24年3月の漁期のアサリの大きさを表す殻長は漁獲対象のアサリはほとんどいないが稚貝は多かった。これから稚貝が成長して5月後半から、漁獲対象のアサリが増えることを期待した。
解禁後、2か月後の5月稚貝の殻長は大きくなったが漁獲対象となった途端殻長28mm以上の個体は増えなかった。

その結果、
1、獲りすぎを防ぐ規制の強化に合わせ、H23年から「山波の洲管理規則」として漁業者のみなさんには、漁場行使期間を4月1日〜9月30日、漁獲量制限 手掘りは15kg以内、じょれん30kg以内。
遊漁者のみなさんには 潮干狩り期間を4月1日〜9月30日、漁獲量制限 手掘りは5k以内・漁具の制限 手堀のみ可能・管理協力金の徴収。
2、増やすための工夫が必要と考え、松永湾内のアサリ幼生ネットワーク強化することで山波の洲の資源増を図っている。

山波の洲以外での干潟のアサリが少ない理由
1.砂の流動
2.低質の泥化
3.外敵生物からの食害があり
1に対しては、囲い付網掛け試験(向島町・向井東)
2に対しては、河口砂0.75mmが好ましいが手続が煩瑣・海砂(特別採捕)
1.25mmを30cm厚で使用に対しては、40cm畔シートを活用して実験中である。
作業人数から1人の場合 2m×4m、2~3人の場合 6m×8mが適当と考える。

2.「覆網によるアサリ稚貝の保護について」
瀬戸内海区水産研究所 海産無脊椎動物研究センター 崎山一孝グループ長

概要:
・瀬戸内海におけるアサリの漁獲量は最盛期の1%以下である
・原因は干潟が少なくなったから?取りすぎたから?アサリを食べる生物が増えたから?温暖化で環境が変わったから?
・広島県東部の松永湾での取り組みの紹介
・尾道市周辺海域のアサリ幼生の移動について
・研究機関だけではアサリを増やすことができない
・松永湾におけるアサリ資源の増大に向けた取り組み体制の紹介
・網をかけてアサリを守り育てる
・網をかけるときに考えること
→ 場所、波浪の強さ、時期、掛け方、あさりの大きさ、網の目合い、網の値段、作業労作はそれぞれの場所ごとに工夫が必要、網の掛け方も工夫が必要
・覆網の縁を埋めた効果
・枠付き覆網の効果
・百島のアサリ分布
・松永湾における覆網設置場所の拡大
・松永湾の母貝資源を増加安定化させることにより周辺海域のアサリ資源の増加とアサリネットワークの安定化が必要とされる。

3.「地域の本来の海の力を利用して地域のアサリを再生しよう」
独立行政法人水産総合研究センター・瀬戸内海区水産研究所(広島大学大学院生物圏科学研究客員教授) 浜口昌巳氏

広島湾のアサリの漁獲量(江田島市・呉市・坂町・広島市・廿日市市・大竹市)は、1980年代の400tが2008年代では100tと推移している。

減少の原因について、様々な要因が考えられる。
1、海岸が開発されたから?2、採りすぎた?3、地球温暖化によって海が変わったから?4、水温上昇によってアサリに被害を与える生物の増加(ナルトビエイ・ヘテロカプサ赤潮・サキグロタマツメタ貝・パーキンサス原虫)

課題:
広島湾の本来の「力」を活用してアサリ等干潟生物の再生及び保全は可能か?
事例紹介1.和歌浦のアサリ再生を目指す
アサリを増やすための地域連携「チーム和歌浦」を下記メンバーで構成
→ 和歌山県・和歌山市・瀬戸内海区水産研究所・和歌浦干潟保全活動組織・昭和中学校ほか

活動:
県や市等が主催するイベントで増えたアサリを販売し、市民の皆様に和歌浦アサリの復活をPRした。
また、旅館と連携してアサリの様々な料理方法を考察し、関係者や市民の方々を招待し、試食会を開催した。(アサリ料理12種類・ハマグリ料理3種類・駆除したツメタガイ料理2種類)

現状:
1、漁業者自ら網掛け面積を増やし、アサリ資源再生を積極的に行っている。
2、ハマグリも居るのでアサリとともに漁獲販売が可能
3、比較的海藻が少なく、網の管理が簡単
4、現在、他地域からの種貝を入れず、地場で発生するアサリを使って資源を復活させつつある。
5、ツメタガイ駆除に協力してくれた近隣小学生の潮干刈り体験
複数の網を開放し、ツメタガイ駆除に協力してくれた近隣小学校に潮干狩りを体験してもらった。一人約2kg程度をもちかえってもらった。

ほか
・広島湾で、本来の海の力を利用した自立的なアサリ資源再生
・旧・大野町内のいる漁業者が中心に「前潟干潟研究会」の試み紹介
・2012年11月 二枚貝浮遊幼生の分布・アサリ浮遊幼生の分布調査
・広島湾内のアサリ血縁関係調査
・アサリ漁場管理マニュアル作成
などの紹介
Posted by さとうみ振興会 at 14:25 | 24年度活動報告 | この記事のURL