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NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
http://www.satoumi.org/


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浄化槽フォーラムinみやぎ、同理事会に出席しました! [2013年01月23日(Wed)]
遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願い致しますexclamation×2

当会は、平成19年6月20日「浄化槽フォーラム設立時」より歴代理事長が当該、理事として参加してきました。
平成15年11月12日の発足当時から当会が「海辺の自然学校運営」に関わってテキストに作成している「水循環」についても海だけの視野ではなく、ヒトの営みを含めた海についても取り組むことの必要から平成24年12月9日開催されたフォーラムから山田理事が担当することとし専門性を発揮して頂いています。
又、循環できない「土」についても、その役割を考え、「現在海が何を必要」としているかを、聖域を設けない議論をする時代になっていると思います。
そのような、背景で上記フォーラムに参加しましたので、その概要を御報告します。

当会使用テキスト抜粋

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瀬戸内海の水質に関して、これまでの6次にわたる水質総量削減の取り組み(総量規制・下水道等の整備等)によって、瀬戸内法施行時と比べCOD,窒素、リンの汚濁負荷量は大幅に削減されてきました。
一方、瀬戸内海の窒素濃度は、既に外海に面する海岸と同程度に低い水準となっています。
特に、溶存態無機窒素濃度が低下傾向にある水域において、無機態の栄養塩を吸収して生長する植物プランクトンや海藻などの一次生産への影響が顕在化しています。
近年、秋から春にかけて珪藻類の赤潮が報告されるようになり、栄養塩をめぐる競合でノリの色落ち被害が発生する等、ノリの養殖に大きな影響を与えるようになってきています。
私たちが行っている「みなと七夕祭り」の際の市民へのアンケート結果では、「きれいな瀬戸内海で、生き物の豊かな瀬戸内海ぴかぴか(新しい)を希望しています。
下水からの排出基準・浄化槽からの排出基準も季節などを考慮し、柔軟に取り扱うことで、海にとって不足している栄養塩(窒素・燐・カリ等)を補うことで「豊かな海」が目指せないか?と思います。
一昨年当会で行いました「山・川・海」のNPOの連携による「里海からの報告会」の経験を踏まえ、縦割行政の枠内にとどまらない市民参加による取り組みが必要ではないかと思います。

浄化槽フォーラム理事会
◆日時 
平成24年12月9日(日)10時30分〜12時

◆場所 
エルパーク仙台 5階 会議室

◆浄化槽フォーラムの構成
代表 北尾高嶺  豊橋技術科学大学名誉教授
理事 赤星たみこ 漫画家・エッセイスト
理事 幾島淑美  綾瀬川を愛する会代表
理事 大石昌男  NPO法人東京湾と荒川・利根川・多摩川を結ぶフォーラム代表理事
理事 小野由美子 NPO法人富士市のゴミを考える会理事長
理事 窪山邦彦  NPO法人遠賀川流域住民の会理事長
理事 笠 文彦  龍谷大学理工学部教授
理事 高橋万里子 NPO法人水環境ネット東北専務理事
理事 廣瀬 省 (社)全国地区衛生組織連合会理事長
理事 藤井絢子  NPO法人菜の花プロジェクトネットワーク代表
理事 升 秀夫  NPO法人水辺基盤協会副理事長
理事 山田 寛  NPO法人瀬戸内里海振興会

◆次回浄化槽フォーラム開催場所の決定
平成26年3月頃を目途 
場所:長野県下伊奈郡下條町

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浄化槽フォーラムinみやぎ
〜めぐる水 いのちの水 流しの向こうは・・・!〜

◆日時 
平成24年12月9日(日)13時30分~17時30分

◆場所 
エル・パーク仙台 6Fギャラリー

◆内容
■講演
1.須藤 隆一氏 (東北大学大学院工学研究科教授 NPO法人環境生態工学研究所理事長)
 「ヒトは本当に賢いのか!」

概要:
ヒトは自然との脅威との戦いの中で科学技術を進歩させて、既に70億人に達し、家畜まで含めると全動物量の2割を占めるに至り、環境容認ギリギリに達している。
ヒトは地球生態系の一員として、環境に適応しながら生きるしかない。その中で最も脅威なのは温室効果ガス(GHG)による気候変動とその影響である。1,990年の国連の地球サミットが開催され、それ以降GHGの軽減対策について議論が続いている。
ヒトは、自らを動物の頭と位置付づけているが、現状では、自らの環境を破壊させている愚かものである。

2.松田 和久氏(環境省廃棄物・リサイクル対策部浄化槽企画官)

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■宮城の下水道
宮城県環境生活部廃棄物対策課 指導班 技師 大道健太郎氏
仙塩流域下水道計画について(復旧事業)説明がありました。(資料出典:宮城県)

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被害:
平成23年3月11日15時50分 大津波来襲
水処理施設被災(浸水高約1,3m)多量の土砂が流入
地下施設被災、マンホールからの溢水

復旧ステップ:
1.発災直後〜平成23年6月 居住空間からの確実な汚水排除
  危険な状態の施設の応急対応
  施設復旧の準備(瓦礫撤去・堆積土砂・汚泥撤去)
2.平成23年6月~平成24年4月 水処理機能を「沈殿処理」から『簡易曝気処理』
3.平成24年4月~平成24年12月 水処理機能を段階的に生物処理に復旧
4.平成25年3月まで   全ての施設を完全復旧

■仙台市の浄化槽事業について
仙台市建設局下水道経営部業務課 課長 小野寺 富士夫氏

【仙台市】浄化槽事業区域図.JPG


*浄化槽事業の経緯
平成15年度 汚水処理適正化構想により、汚水を下水道で処理する地域と、浄化槽で処理する地域(浄化槽事業区域)に区分
平成16年度 公設公管理浄化槽事業を開始
10ケ年で新設2300基、既設浄化槽の引き取り1300基を計画
平成19年度 計画の見直しをおこない、平成20年度から25年度までの5ケ年で新設75基/年 計375基の整備を計画

■東日本大震災における浄化層の状況について
公益社団法人 宮城県生活環境事業協会 浄化槽法定検査センター吉田 恵也氏
資料出典:(社)東北建設協会

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1.東日本大震災直後の状況
2.環境省の浄化槽被害状況緊急調査
3.宮城県の浄化槽被害事例
4.今後の課題
5.浄化槽管理者(使用者)の声

◆鼎談
水環境・浄化槽について(赤星 たみこ氏)
概要:
・浄化槽を正しく広めるための公告を見たことがない。せいぜい冊子程度、しかし、冊子は、浄化槽の仕組みと河川や海を汚さないといったことは書かれているが下水道との比較は殆ど載っていない。環境面と経済性の優位性などPRすべきと考える。

低炭素社会に適用する水インフラの提言(TOTO株式会社 清水 康利氏)
概要:
・上下水道・浄化槽の水システムとエネルギー消費の関係を整理し、水のCO2排出係数を決定。国内クレジット事業において、節水機能の普及によるCO2削減が方法論として承認された。
・節水技術の標準化のための節水評価基準の構築
・アジアへの低炭素型水インフラの提言
・実効性確保のための産官学連携 等の紹介

これからの水環境を考える
(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授:NPO法人 水・環境ネット東北代表理事 新川 達郎氏)

概要:
・今回の震災と津波の被災では、改めて原子力問題や開発これまでを考えさせられた。
・転換点にあるとはいえ、今すぐに、全てを一度に変えられるわけではない。私たちは、未来に向かって様々な可能性を開いていくことが重要と考えている。浄化槽もそういった可能性を開く重要な技術であり、実践であると考えている。

水が得られることに感謝(東北工業大学工学部環境エネルギー学科教授 山田 一裕氏)
概要:
水には「物(熱)を運ぶ」・「物を溶かす」・「ヒトに安らぎを与える」といった働きがある。そして、水は、動植物や地球上を巡り巡っている。一方人間は、大量の水を遠くに運んだり、川をせき止めたり、水面を土手でさえぎったり、自然の力では分解できないような化学物質を沢山使って生活してきた。
そのため、水を公平に使うことが難しくなったり、水の質に困ったり、健康や動物の命が損なわれたり、思い出に残る水辺での遊びが出来なくなってきている。
私たちは、自分の健康維持のために「良い水」を求めるようになった。一方、その水が得られる場所や使った後の流れていく先の環境保全にどれだけの意識があるのだろうか?
この意識と行動が、健全な水環境をもたらし、結果として安全で安心、豊かな水環境の保全へと繋がることに期待する。

◆参加者の感想
参加者の方から、水環境の現状について、市民が関心を持てるよう、いかに「見える化」を図ることと、「見せる化」が必要との発言がありました。
毎日の暮らしの中で、あまり考えず「水」を使っており、その行く先の影響については何一つ考えてもいませんでしたし、実際,いくら負担しているのかも知りませんでした。
特に、ヒトの営みに不可欠な「排泄」について学び、かつ人口減少の中で、既存の施設が自然にやさしい役割をどのように受け持つか等工夫がいるのではないか?又高齢社会における費用負担の在り方等、見過ごしやすい身近な課題を、福島の原発問題と同様見直す時期に来ているようにも思います。
又、浄化槽の点検をしている方などの支えがあってこそ、快適な生活を享受しているなど「感謝」を忘れないようにしたいものだと思いました。
当会は、人工干潟を中心に活動して参りましたが、それにとどまらず、水環境等に、学び、たくさんの方々と協働出来る機会を創っていきたいと考えています。

文責:事務局 田坂 勝
Posted by さとうみ振興会 at 16:11 | 24年度活動報告 | この記事のURL