CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
http://www.satoumi.org/


プロフィール

さとうみ振興会さんの画像
<< 2018年09月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
検索
検索語句
熱中症予防声掛けプロジェクトに
賛同しています!
125_125_01.jpg
第12回広島湾研究集会公演に参加したので報告します! [2012年02月14日(Tue)]
「第12回広島湾研究集会公演」に参加しましたので、概要についてお知らせします。

◆日時
平成23年12月22日(木)13:00〜17:00

◆場所
広島県情報プラザ 多目的ホール

◆開催趣旨
太田川は上流から流下する土砂の堆積により、三角州地帯を形成し都市(広島市・周辺地域)を発展させてきた。その一方では、河川経由の山砂と栄養物質の流入により、シジミ、アサリ、カキなどの二枚貝漁場を発達させるとともに、中流域では川−海の生活環を持つアユ漁も盛んであった。しかし、近年、魚介類の生産が著しく減少し、将来的にも持続的な生産が懸念される。自然の恵みを持続的に享受するためには、自然環境における水や栄養物質の循環の仕組みと資源の適切な使い方や人間活動の問題点などを理解し共有して、解決策を探ることが前提となる。このため、太田川流域圏だけでなく、諸外国の例も取り上げて、人間活動を含めて生態系全体を把握する視点(循環システム・生態系サービスなど)から、持続的生産・再生にとって太田川流域圏の問題点を見極め、その解決策を探ることを、本研究集会の目的とする。※第12回広島湾研究集会公演ポスターより


○山−川−海の循環系と人間活動:問題とあり方(講演者:井関和夫)
太田川は、上流から流下する土砂の堆積により三角州地帯を形成し都市を発展させてきた。その一方で河川経由の山砂と栄養物質の流入により、シジミ、アサリ、カキなどの二枚貝漁場を発展させるとともに、中流域では川―海の生活圏を持つアユ漁も盛んであった。しかし、近年、魚介類の生産が著しく減少し、将来的にも持続的生産が懸念される。山−川−海の循環系と人間活動をケイ素と山砂の視点で眺め、問題点とあり方について考える。


○太田川が生み出す生態系サービス:魚類生産を中心に(講演者:岩本有司)
生態系サービスとは、人類が自然から享受する恩恵のことであり4つに区分される
@ 供給サービス(全国有数のカキ産地である一次産業)
A 調整サービス(水質浄化機能など)
B 文化的サービス(中・下流域にはアユの好漁場が形成され遊漁などのレクレーション場)
C 基盤サービス(治水・利水の観点から開発の対象)
アユが6月〜8月の遊漁者数及び釣果から算出された漁獲尾数に、アユ1個隊あたりの累積摂餌量をかけ合わることによって、3か月間での太田川中流域より徐去された藻類量は5トン程度、藻類が徐去した窒素118.8g・リン36.9gと試算された。


○太田川が育む天然アユの現状と課題(講演者:工藤孝也)
近年、太田川におけるアユの漁獲量の減少が著しい。そこで、今回は天然アユを回復させることによりよい手段を検討するために、流下から遡上までの全般的な減耗過程を解明することを目的とした。
 アユの流下、流下後(河口域)、遡上の調査を行った結果、@太田川の天然アユをさらに増やすため、親魚放流や産卵床造成等の人為的な措置をとる場合は11月中旬以降に生まれる群を増やす手立てをとることが有効A人工的なものも含めて、砂浜海岸が太田川周辺に殆どないことはアユ仔魚の生残に不利であることから、河口域周辺に流下仔魚の生存を向上させる人工海浜の造成等の措置も必要であると考えられた。


○河川を介した落葉の供給と河口・沿岸域における底生動物による利用 (講演者:佐々木晶子)
近年、山―川―海と連なる物質循環を介して有機物をはじめとする様々な物質が河川により陸から海へと輸送されることの重要性が認識されてきた。それに伴い、流域圏における物質の供給源や、どのような物質が輸送されているか、またそれらが、河口域等における生態系に対してどの様な役割を担っているかといった点に関する情報の蓄積が望まれている。話題提供として、太田川に生息するネコヤナギ群落についての調査結果を報告する。


○太田川におけるヤマトシジミの再生産機構 (講演者:浜口昌巳)
ヤマトシジミはシジミ類の中では、最も漁獲量の多い種である。しかし、漁獲量は減少している。その原因を解明し、資源の再生のために調査研究を進めている。
太田川では、これまでに他県産のヤマトシジミが放流され続けたが、放流された種苗はその地域の再生産には、殆ど寄与しておらず、地域固有の集団が残っていることが解かった。また、太田川ではヤマトシジミの親個体の分布状況は調べられてきたが、浮遊幼生期については全く調べられていなかった。今年度、瀬戸内海区水産研究所では、遺伝子等を使った新しい調査手法を活用し浮遊幼生の調査を行い、その結果、ヤマトシジミの漁獲量増加には水質・底質等の総合管理が必要だと考えられた。


○太田川の再生に向けた広島市の取り組みについて (講演者:徳村 守)
牡蠣業者と広島市長の懇談に際し「カキ養殖にとって太田川の水量の回復が重要である」との意見があり、これを契機に、天然アユが育ち、シジミや牡蠣をはぐくむ太田川を再生するための具体的取組を進めている。太田川の水利用の有効利用として、太田川の流量等とアユ・シジミ及び牡蠣の関連について解析調査など 水産振興にとって望ましい流量などを確保するための具体的な方策について検討している。
Posted by さとうみ振興会 at 10:29 | 23年度活動報告 | この記事のURL