CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
http://www.satoumi.org/


プロフィール

さとうみ振興会さんの画像
<< 2018年11月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
検索
検索語句
熱中症予防声掛けプロジェクトに
賛同しています!
125_125_01.jpg
会員のボランティア活動のご紹介です! [2018年11月09日(Fri)]
当会法人会員の日の丸産業株式会社の皆さまが、江田島で行われた海岸清掃ボランティアに参加されました!
日の丸産業のホームページはコチラですサーチ(調べる)
→ http://www.hinomarusangyo.com/

◆日時
平成30年11月3日(土曜日)

◆場所
江田島(サンビーチ沖美)

◆参加者
河尻会長(日の丸産業)/日の丸産業5名/ALSOK7名/ナイスフレンドリー4名

◆内容
浜辺のゴミ拾いを実施。
浜辺には、ペットボトルなどの生活ごみのほかにプラスチックのパイプや発泡スチロールが打ち上げられていました。そのゴミを熊手などでかき集めて処分しました。

◆成果
90リットル袋が50袋
45リットル袋が76袋
合計7,920リットル

会長.JPG

清掃の様子


ビフォー.JPG

清掃前


アフター.JPG

清掃後



Posted by さとうみ振興会 at 09:50 | 会員について | この記事のURL
「海辺の自然学校in大島干潟」を開催しました! [2018年11月08日(Thu)]
「海辺の自然学校in大島干潟」を開催しました!

中国地方整備局宇部港湾・空港整備事務所でも報告されていますので、そちらも併せてご覧ください。
→ http://www.pa.cgr.mlit.go.jp/ube/wp/wp-content/uploads/2018/10/宇部港湾・空港整備事務所からのお知らせ2018.10_vol.34.pdf

◆日時
平成30年10月9日(火)

◆場所
周南市立鼓南中学校体育館、鼓南小学校、大島干潟、大島地区総合運動場

◆参加小学校
鼓南小学校11名 大河内小学校15名 合計26名

◆プログラム
・開校式
・座学
低学年座学:大島干潟の潮汐動画・生き物あてクイズ・プランクトン観察
高学年座学:水環境について、パックテスト・プランクトン観察
座学-horz.jpg


・あさり観察・マテ貝観察
アサリ掘り-horz.jpg


・集合写真

集合写真.JPG


自然学校ではアンケートと、ふりかえりシートというのを実施しています。

大島干潟002.jpg

大島干潟


後日、周南市立鼓南小学校と須磨小学校の生徒さんからアンケートの回答が届きましたのでご紹介します!

その前に両小学校について簡単にご紹介しますわーい(嬉しい顔)

鼓南須磨小位置図.png


1)周南市立 鼓南小学校
鼓南小学校は急激な社会環境の変化に伴う児童数の減少により大島小学校と粭島小学校が統合され、平成25年4月に開校した新設校です。
周南市南東部(鼓南地区)の大島半島の高台に位置し、周南市立鼓南中学校の敷地内に併設されました。
校区は波穏やかな大島湾が広がり、四季折々の彩を変える太華山を中心とした山々が連なる大島地区と大島半島のほぼ先端に位置し、ふぐの延縄漁発祥の地として知られ、古くから漁業で栄えた粭島地区となっています。
全校生徒は十数名と多くありませんが地域の方々から温かく見守られ、これまでの両校の伝統や良さを引き継ぎ鼓南中学校と密接な連携のもと、小中9年間、地域・保護者・学校が一体となった鼓南の学校を目指しています。今回実施に当たっては、地元漁業者・大島干潟を育てる会・地元NPOなどが主体的となって子供たちのお世話をしました。
○根気強く学ぶ子
○仲良く助け合う子
○健康づくりをする子
を目指す児童像とし、ふるさとを愛し、豊かな心を持ち、共に学び合う児童の育成を目指しています。

2)周南市立 須磨小学校
山口県で一番長い川、錦川の上流部にある須万、須金地区にある須磨小学校は現在児童数15名です。山の中の小さな学校ですが、平成2年の須金中学校舎の新築に伴い、小・中併設校となり、「へき地・複式教育センタ―校」として、地域と合同の運動会や「梨の袋かけ」「和紙絵づくり」等地域に根ざした教育活動を展開しています。
自ら学ぶ力を持つ子ども、表現力豊かな子どもを育てることにより、
「きらめく笑顔!いきいきとした学び!」を目標に取り組んでいる小学校です。

海辺の自然学校の様子が須磨小学校のHPに掲載されていましたるんるん
→ http://www.shunan.ed.jp/sumasho/posts/post120.html

ひらめきそれではアンケート結果です。

アンケート1.png
アンケート2.png
アンケート3.png
アンケート4.png
アンケート5.png

問8.本日のご意見、ご感想をお聞かせください
須磨小学校
・プランクトンを見たのが楽しかった。
・初めて貝掘りをしたり、顕微鏡で生物を見たり、めったにできないことができたので楽しかった。
・アサリ掘りをしたり、水のことについて聞けたので楽しかった。
・とても潮干狩りが楽しかったのでまたしたい。
・楽しかったのでまた行きたい。
・アサリが30匹ぐらい捕まえられたのでよかった。
・大きい貝がいっぱいあったから、また参加したい。
・アサリがおいしかった。また食べたい。
・アサリの取り方が分かったので、またやってみたい。

鼓南小学校
・楽しかった。
・アサリは、小さいものはもとにいたところに戻し、これからもゴミを捨てずに海をキレイにしていきたいと思った。
・貴重な体験ができてよかった。
・たくさんの生き物のことがたくさん分かれてとても勉強になった。
・貝をたくさんとれてよかった。このような体験で貝のことが知れた。

ひらめき次にふりかえりシートの回答です。

今日の勉強で一番印象に残っていることは?
須磨小学校
・アサリ掘りをやったことがなかったから、アサリ掘りをしたこと。
・アサリを採るときに両手を使えばいいということが分かると、たくさん採れた。
・顕微鏡で小さな生きものを見たこと。
・一番印象に残っていることは、動物性プランクトンを植物性プランクトンがいること。
・貝がいっぱいいたからびっくりした。
・プランクトンの形が変だったこと。
・アサリはところどころにいると思ったけど、掘るといっぱいいたからびっくりした。
・アサリの掘り方を知った。
・マテガイに塩をあげたら飛び出てきたのがびっくりした。
・水の学習が一番びっくりした。実験のおもしろかったし、無限にあると思っていた水は私たちが使えるのは少ししかないことにびっくりした。
・微生物の種類はあまりないと思っていたので、数えきれないほどたくさんの種類がいることに驚いた。
・いろんな形の微生物を見たことが楽しかった。

鼓南小学校
・アサリを掘ったのが楽しかった。
・貝掘りで大きなのが掘れてうれしかった。
・小さい生き物がいてすごかった。
・マテガイがニョきっと出たのがおもしろかった。
・貝堀でたくさんとれてうれしかった。
・アサリがプランクトンを食べていることがびっくりした。
・おもしろいと思ったことは、CODとPHをやったこと。
・海水や下水道、水の飲めるやつと飲めないやつがよく分かったから。
・プランクトンを見られたこと。四角が6つぐらいになって行動しているのがおもしろかった。
・ひとつのところにたくさんアサリがいた。
・まびく作業が印象に残っている。
・1cmくらいのアサリがいたことが一番びっくりした。
・アサリは砂の浅いところにいることに、そうなんだと思った。

わからなかったことやもっと知りたかったことは?理由は?
須磨小学校
・アサリはどうやって砂の中に入って育つのか。
・どこにアサリがいるのかもっと調べたい。
・干潟にはどんな生物がいるかもっと知りたい。
・あまり貝のことを知らないから、もっと貝のことが知りたい。
・顕微鏡で見たプランクトンの名前が知りたい。
・アサリを何時間置いておいたら、焼いて食べられるのかを知りたかった。
・満潮のときはどれくらい深くなるか知りたかった。
・マテガイはどこに住んでいるか知りたかった。
・プランクトンの観察をもっとしてみたい。
・貝について調べたことがないので、小さな貝はどのようにして大きくなっていくのかを知りたい。
・プランクトンを見て、ボードに書いたときにとても多かったので、微生物やプランクトンは何種類ぐらいいるのか気になる。

鼓南小学校
・ヒゲみたいなのがあってなんだろうと思った。
・なんでマテガイは塩を入れたら出てくるのかなと思った。
・貝がどうやって増えているのか知りたい。
・なんで丸があるのか不思議だった。
・アサリはなんで水があるところによくいるのかなと思った。
・アサリは小さいころからも形はおなじなのかな。

「なにかできることひとつ」宣言!
須磨小学校
・海のアサリを大事にしたい。
・海をきれいにするためにゴミを捨てない。
・アサリ間引きする。
・水を使ったら蛇口を締めて節約する。
・ゴミ拾いをする。

鼓南小学校
・小さい魚は逃がす
・魚を大事にしたい。
・ごみを捨てずに持って帰る。
・魚やプランクトンに影響を与えないように海にゴミを捨てない。
・家庭で使った汚い水を海へ流さない。
Posted by さとうみ振興会 at 14:54 | 30年度活動報告 | この記事のURL
「“科学”からの招待状(第2回)人類につながる生命進化」のまとめです! [2018年10月30日(Tue)]
先日、広島アメリカンスクールの高校2年生 渡邊森羅さんと一緒に「科学からの招待状(第1回)」を鑑賞しました。(海発生の起源)
渡邊さんが来局されたときの様子はコチラからご覧くださいわーい(嬉しい顔)
→ http://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/470

今回は、第2回の「人類につながる生命進化」をまとめましたのでご覧いただければと思います。

■前回のまとめの概要
前回、地球誕生から最初の原始生命の誕生を見てきました。第2回は、その原始生命がどのような進化の道を辿って人類につながってきたのかを見ていきます。簡単に、おさらいすると46億年〜40億年の冥王代、地球は、微惑星の衝突の繰り返しで誕生しました。
原始地球は大気や海の無い裸の惑星でした。地球誕生1.5億年後、氷小惑星が飛来し2億年後、43億年〜42億年前に、現在のような海と大気に包まれた地球が誕生しましたが、当時の海の環境は猛毒で生物が生まれるような環境ではありませんでした。
最初の生命誕生は陸上でした。ウラン鉱脈が造る自然原子炉と間欠泉とが組み合って自然原子炉間欠泉を中核として物質とエネルギーが循環し融合して生命誕生に不可欠であるアミノ酸、リン酸 さらにもっと、複雑なRNAなどの有機化合物が合成されました。
それらが、膜に囲まれることにより原始生命体が誕生しました。
参考:人体を造っている元素として28種
@炭素C,水素H,酸素O,窒素N, 4元素、96.6%
AカルシウムCu,マグネシウムMg、カリウムK,ナトリウムNa,硫黄S,リンP,塩素CL,7元素 3.38%
B鉄Fe,銅Cu,マンガンMn,モリブテンMo,セレンSe,コバルトCo,クロムCr,ヨウ素I,フッ素F,バナジウムV,スズSn,ケイ素Si,ホウ素B,ルビジウムRb,チタンTi,臭素Br, 17元素 0.02%

■今回の概要
これまでのデータモデルを調べ、新たなデータをもとに、新たなモデルへと変えていく場合、重要なことは俯瞰的に見ることです。異なる学問領域を総合的、俯瞰的にみる研究手法は、地球はもともと複合されて出来ているので、異なる現象をどのようにつなげて行くかの幅広い視野が必要です。(名付けて俯瞰科学という)です。

■巨大化
原始生命が人間になるまでの進化(歴史)の本質を言えば『巨大化』です。
最初の生物の原始生物、原核生物と言われるものですが、その大きさは平均すると10ミクロン=100分の1mm程度、さらに、この原核生物(10ミクロン)が22億年前に巨大化し、
真核生物(体長1mm)体積では100万倍になります。さらに、もう1回、我々のような動植物になるためには、色々な大きさがありますが、10cmになるのには、さらに100万倍が必要で1兆倍にもなります。

■真核生物の誕生シナリオ
29億年前、大陸の周辺の浅瀬では,ある変化が起きていました。光合成をおこなう原核生物の出現「シアノバクテリア」です。光合成は、太陽のエネルギーを使って、水と二酸化炭素から、酸素と糖を合成します。酸素は体外に放出され糖は体内に蓄積されます。放出された酸素が徐々に、大気中に蓄積し地球の大気組成を変えていきました。
しかし、23億年前、地球を大きく変える事件が起こります。天の川銀河と矮小銀河の衝突で起こったスターバーストです。地球では大量の宇宙線が降り注ぎ、宇宙線は大気に触れると雲の核をつくる核生成作用により雲が地球を覆いました。

その結果、太陽のエネルギーが十分に地表に行き届かなくなり、赤道地域までも氷で覆われる時代が訪れます。
これが全球凍結です。有害な宇宙線と全球凍結により、生物は大量絶滅しました。しかし、厚い氷の下では、この環境に耐えた生命がわずかに存在しました。氷がベールとなって宇宙線から生命を守りました。そして、21億年前に全球凍結が終わると、大量絶滅から生き残った原核生物達は内部共生をさらに拡大し巨大化していきます。酸素を消費するミトコンドリアや酸素を発生する葉緑体を膜内にとりこみ、酸素により、より大きなエネルギーを使えるようになりました。
このように、膜内に共生するミトコンドリアは数千個を超えました。しかし、酸素は生命体にとって基本的に猛毒です。そこでDNAを守るため、それを包む核膜が生まれました。DNAはさらに巨大化し、より多くの遺伝子情報を持つようになりました。その結果、より複雑で多様な生命体を生み出すことが出来るようになりました。

こうして、真核生物が誕生しました。その大きさは原核生物の100万倍で、全球凍結による大量絶滅の危機が生命進化のスピードを速めました。(化石の証拠から判かります)
まさに絶滅と進化は紙一重なのです。

■突然変異による進化
生物学者の多くは徐々に生命進化が進んだものと考えていますが、分子生物を研究している人は進化の加速を突然変異の例として、どれぐらい増えるかを実験している人の試算によれば、原子生物から人間までの進化は150億年必要とされています。あるいはもっと必要だと言われています。
宇宙の年齢はかなりの精度で138億年と言われています。実際には人間に到達するのは40億年までと言われていますので全球凍結による進化の加速があったと言えます。

まず判っていることは全球凍結の時代に加速があったこと。しかし実際は2〜3億年の間、ずっと凍結したわけではないと判りました。数百万年単位で、全球凍結は極寒期と温暖期の繰り返しがありました。
また、地球には火山の場所など温かい場所に避難した生物達がいて、温かくなると拡大することが起きます。それの繰り返しであるので植物がダメージを受けると動物も死んでしまいます。そのことを、大量絶滅と呼んでいます。
全球凍結が起きた時代の進化の加速のポイントは、4〜5回繰り返しあったとする酸素濃度の極端な増減でした。
これは、遺伝子を傷つけるので、遺伝子が関連する突然変異と関係します。

今まで、お話してきました酸素というのは生物の体にとって、進化の直前には生物にとって毒なのです。
それは、有機物を酸化してガスにしてしまう。例えば、有機物に火をつけて焚火するのと同じです。ゲノムにとっては燃えるまでもなく、ジンワリと酸化しました。
酸素濃度の増減はゲノムに大きなダメージを与え遺伝子を傷つけ突然変異の確率を上昇させます。一方、全球凍結の原因は、宇宙のスターバーストからくる星の爆発的な誕生で、大進化の時期は丁度、この時期に対応しています。
この時期に大量の高エネルギーの粒子が宇宙から地球に降り注いだに違いありません。この高エネルギー粒子もゲノムを傷つけます。突然変異の確率が増える、この2つが進化の加速の原因と考えています。

■全球凍結と人類出現
地球史の長い40億年を超える時間の間に大規模な全球凍結は2回起きています。
そのあとは必ず生物の巨大化と大進化が進んでいます。酸素を上手く取り入れる酵素を使って生物が適応しました。全球凍結が、なかったら人類の出現はなかったと考えています。

6.4億年前 
再び全球凍結が繰り返す気候変動(マリノアン全球凍結)に耐えるため、原核生物や真核生物が集まり共生することにより互いの欠点を補う多生物共生体への進化です。(例:人間の腸には、細菌が存在する。)
新たな生物の可能性を大きく広げることになります。スポンジ状の生物の「海綿」が登場、生物のサイズは再び100万倍となり原核生物に比べ1兆倍に巨大化しました。

5.8億年前 
小規模な氷河期と温暖化気候を繰り返す中(ガスキアス小氷河期)、リン等が大量に海中に流れ込むと動植物が一斉に繁殖しました。エディアカラ動植物群です。
この時期の代表的な生物は「テッキンソニア」です。殻や骨格を持たない、軟体の生物で体長1mを超えていて大陸周辺の温かい浅瀬に生息していたと考えられています。

5.5億年前
大陸から栄養分の供給や酸素濃度がさらに増してきました。海中では、リンやカルシウムの濃度が増え、これを利用して外敵から身を守る鎧として、カルシウムを使った堅い骨格を持つ「ミクロデックティオン」の出現です。生物は生き残るために身近にある材料を使って進化していきます。

5.4億年前
地球は極端な熱さと寒さを繰り返す激変期を迎えました。これにより、エディアカラ動植物群は絶滅します。しかし、一方では、新たな生命進化が始まろうとしていました。
それは、超大陸ロディニアで起こっていました。大陸が分裂する場所では放射性元素に富むマグマが噴出、放射線が生物の突然変異を引起こし新種誕生を促し生命の枝分れを起こします。このような進化を「茎進化」といいます。
【注:茎進化・・・生物学者が遺伝子をもとに系統樹を描く方法(2つの大きな分かれ目)】
そして、分裂した小大陸が再び衝突して融合すると、大陸衝突の場では、生物の交雑が起きます。その新しい組み合わせにより様々なバリエーションの生物が生まれます。これを冠進化と言います。
【注:冠進化・・・一気に沢山、分化すること】
大陸衝突により地球上の環境が多様化、地中海のような閉鎖的な海もでき、そこに大量の栄養塩や硝酸が運ばれます。そして、カンブリア紀の生物の爆発的な進化を興しました。
35の門の生物を生み、現在につながる生物種の大元を造りました。生命の進化は宇宙や地球環境の変化と密接に繋がっています。

5.4億年〜2.5億年前
古生代と言われる時期に、生物の進化が行われたことを述べてみましょう。現在の5倍の塩分濃度を持っていた海水が6億年程まえから徐々に、その濃度を下げていきます。それは、巨大な大陸の出現や海水面の低下により岩塩として陸地に取り込まれた結果です。
また、一時的に海面が上昇しても堆積物が深くなり岩塩が海中に溶け出すことはありませんでした。塩分が下がったことにより、それまで淡水と海水が混ざる汽水域にいた生物が海洋に進出するようになりました。また、酸素濃度の上昇によって大気上層にはオゾン層が形成され、有害な紫外線が遮断され陸上は生物にとって安全な場所として整えられていきました。

5.4億年前
最初に陸地に進出したのは植物でした。浅瀬で繁栄していた藻類です。その後、昆虫も現れ植物と互いに依存しながら進化する「共進化」をおこしました。
同じ時期、海の中では脊椎動物が進化し魚類が誕生した。これが我々人間を含めた脊椎動物の共通祖先です。
魚類は進化を続け、両生類の祖先となる「イクチオステガ」を生み出します。
【参考:進化・・・ハイコウイクティス→ピカイア→ドレパナスピス→シーラカンス】
このころ、陸地では植物が大繁栄をしていました。植物が作り出す酸素で濃度は現在の1.5倍のもありました。そして、いよいよ肺の機能を獲得した脊椎動物が陸上に進出します。この両生類が、爬虫類や恐竜、そしてほ乳類へと進化し人類へと繋がっていきます。

2.6億年〜2.5億年前(顕生代)
太陽系は暗黒星雲と衝突し、その結果、大量の宇宙線が地球に降り注ぎ地球は極寒期に入りました。最初にダメージを受けたのは植物でした。死滅により酸素濃度が低下し、両生類、爬虫類、昆虫の過半数が絶滅しました。順調に進化したかにみえた生物は、またもや大きな試練をうけることになりました。だが、同時に、絶滅は次の時代をつくる準備でもあります。人類へと続く新しい生命の誕生が目前に迫っていました。

2.5億年〜6600万年前(中生代)
中生代になると恐竜の時代になります。最初の哺乳類は、「アデロバシレウス」というネズミぐらいの大きさで、約2.5億年前に生まれ夜行性でした。
蛇は、その時の天敵でした。今も、身近な例として、現在の人間が本能的に蛇を嫌悪することがあるのは、人間のゲノムに組み込まれていると思いますが、一方、人間には蛇好きだという方もいますが、これは「人」の多様性を示していると考えられますし、ゲノムの持つ多様性の対応と言えます。
哺乳類から霊長類が誕生するのは約1億年前ごろ、そのあと、人の祖先がチンパンジーとわかれます。人類の誕生は700万年前ごろと言われています。最初の人類は「サヘラントロプス」とよばれている種で、骨盤の形と大きさから直立歩行をしていたと言われています。
その後、進化とともに種は次第に多様化していきます。

ここで、注意しておくことは、ある時代ではいくつもの「種」が共存したり、また一方ではある「種」が絶滅したりしていることが判っています。生物的な研究者によると20種類ぐらいの人類がいたといわれています。
お互いに交雑していたことが判っています。今の私たちは「ホモサピエンス」と言われていますが、ゲノム解析によると絶滅した「ネアンデルタール」に由来する遺伝子を2〜3%ぐらい持っていて、我々の祖先と共存していた時代があったことを示しています。
ネアンデルタールの脳は我々の1500ccに比べ1600ccと脳容積は大きかったのです。
脳容積が、大きいから必ず生き残ると言うわけではないことを暗示しています。
他の霊長類に比べて著しい違いがある領域が人間の脳の中にあります。HAR(ハルゲノム)
と言われる大脳皮質の形成と発達と支配する遺伝子(数年前202個が確認)です。

どうして人に特徴的にこれらの遺伝子が集中的に生まれたのか?他の動物にはありません。
その原因は特殊な環境で、特殊な火山噴火に関連したと考えられています。特殊なマグマの火山活動です。人類の誕生場所は、アフリカの大地溝帯と言われています。
大陸が割れている、その下に2つのプレートが生まれる場所です。割れるというショックは非常に特殊な火山活動が起きます。大地の裂け目は、放射性元素を富んだマグマが噴出されます。これをハイアール(HiR)マグマと呼んでいます。
これによりゲノムが傷つけられ突然変異が生じ、その結果誕生したのが人類と言われます。現在、アフリカにおける人骨を収集して年代ごと調査すると段階的にではなく飛躍的に脳の容積が大きくなっています。(中間の脳容積のデータが発見できません)
年代と脳の容積を比べると、脳の発達とHiRマグマの対応が見られます。
・180万年前 HiRマグマ噴出(チンパージー・アストラロビテクス・ハビリス)
       脳容量400CC→800CC
・60万年前  HiRマグマ噴出(エレクトス・ネアンデルタール)脳容量→1000CC
・20万年前 HiRマグマ噴出(サピエンス)脳容量1600cc
・20万年前から、アフリカから発生した人類は、赤道から北極圏まで拡散します。
その直後も、飛躍的に脳の発達が進み「科学」を発明し進化が進みます。
ヒトの特徴は道具をつくることです。人間だけが「科学」を発明しました。

■人類代の提唱
新たに人類代の提唱(冥王代46〜40億年前→太古代〜25億年前→原生代6.35億年前→顕生代〜700万年代→人類代)がされています。
科学の発達が社会問題を起こし、人類にとって良かったのかどうかの課題もありますが科学の発展によりいろんなことが見えてきました。
1600年(関ケ原合戦の頃)、ヨーロッパで虫眼鏡が発明され小さなものが見えるようになりました。組み合わせると遠くが見えることになりました。現在人間が認識出来る空間の広さは、下は素粒子の大きさから上は宇宙の果てまでと広がりました。
例えば、隕石の落下は偶然で、予測不能と考えられていました。空間の認識が広がって宇宙も今や科学者によると必然的なものとして、何時、どの隕石が地球に落ちてくるかさえ、予言できるようになりました。(科学は未来を予測できる)

科学が発明された結果、豊かな物質文明を作りだしました。私たちはこうして人生を謳歌できるようになった一方、人間中心で、環境や生態系を破壊して、人間の存続さえも危ういと言われています。
例えば、人類は約100年前の1900年頃は17億人で、2018年は70億人を超えています。人類だけ非常に増えています。そのことは、他の生物達にひずみを生じさせています。
これが生態系のひずみで地球環境問題の出発原因になっています。

答えは、出発原因を潰せば良いのですが、世界人口をヒューマニズムいう概念で縛られた我々が生態系に優しい生態に戻すことは現実的に非常に困難です。しかし、それを可能に出来る科学を、人間は持っていると思います。

●今後の地球史において予見される出来事(出典:丸山茂徳)
@自己複製可能な人工生命体の出現
AC4植物死滅 ㏇2 40ppmに
Bプレートテクニクス停止・生命の終わり
C海洋の消滅
D天の川銀河・アンドロメダ銀河と衝突
E地球の消失
Posted by さとうみ振興会 at 11:21 | 30年度活動報告 | この記事のURL
水産多面的機能発揮対策事業シンポジウム 「産学官協働による東広島市の里海保全」が開催されます! [2018年10月26日(Fri)]
水産多面的機能発揮対策事業シンポジウム 「産学官協働による東広島市の里海保全」が開催されます!

H30水産多面的チラシ.jpg東広島市安芸津町での里海保全の取り組みを広くPRするためのシンポジウムです。
瀬戸内海の貧栄養化問題の第一人者である広島大学の山本民次先生、クロダイの生態研究で著名な広島大学の海野徹也先生の講演の他、間伐材魚礁設置に実際に携わった漁業者、林業者、環境調査担当者が、間伐材魚礁の設置など「東広島市の里海保全の具体的な取り組み」についてご紹介します。

◆日時
平成30年11月14日(水)14:30〜16:50(開場 14:00)

◆場所
ホテル ヴァン・コーネル 4階 会議室(東広島市西条岡町10-20)

◆定員
40名(先着順)
※ 当日参加も可能ですが、定員等の関係で入場を制限することがございます。

◆参加費
無料

◆主催
安芸津干潟研究会(安芸津漁業協同組合、早田原漁業協同組合)

◆後援
東広島市、広島大学流域圏環境再生プロジェクト研究センター

◆内容
14:30 開会挨拶
14:40〜15:10 特別講演「三津湾の環境について」
◇講師:広島大学大学院 生物圏科学研究科 教授 山本民次 氏
15:10〜15:40 基調講演「里海の魚、クロダイに学ぶ」
◇講師:広島大学大学院 生物圏科学研究科 教授 海野徹也 氏

15:40 休憩

15:50〜16:50 一般講演
◇「漁業者による里海づくりの取り組み」安芸津漁業協同組合
◇「林業者による里海づくりの取り組み」賀茂地方森林組合
◇「東広島市の里海保全・再生の取り組み」(一財)広島県環境保健協会

◆申込方法
申込書に必要事項を記入の上、E-mailまたはFAXにてお申込みください。
かわいい申込書&チラシ
→ 産学官協働による東広島市の里海保全チラシ&申込書.pdf

◆申込・問い合わせ先
安芸津干潟研究会事務局
(一般財団法人広島県環境保健協会 環境保全課 中原)
TEL:082-293-1580
E-mail:webmaster@kanhokyo.or.jp
Posted by さとうみ振興会 at 11:48 | 事務局より | この記事のURL
平成30年度 瀬戸内海区水産研究所 研究成果発表会に参加しました! [2018年10月22日(Mon)]
平成30年度 瀬戸内海区水産研究所 研究成果発表会〜水産業の未来を支える新技術〜に参加しました!

◆開催日時
平成30年10月20日(土)13:00〜15:55

◆開催会場
広島YMCA国際文化センター 3号館 多目的ホール

◆内容
瀬戸内海区水産研究所長 生田和正 ご挨拶(概要)
魚介類を中心とした和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されるほど、世界中で魚食が注目され、海外では、その消費と生産は拡大を続けています。
国内に目を向けると、魚食離れによる消費の低迷、温暖化等による生態系の変化、沿岸環境の悪化による資源量の減少、燃油や養魚飼料にかかるコスト高や少子高齢化による労働力の低下など、水産業には問題が山積しています。
平成29年の国の水産基本計画では、これらの問題を克服し、国際競争力のある成長産業へと転換するため、資源管理の高度化や養殖の推進、水産物の輸出の拡大等、新たな取り組みが示されました。このようなイノベーション(革新)を促すためには、その基盤を支える新たな技術の研究開発を強力に進めることが必要です。今回「水産業の未来を支える新技術」と題し、当研究所が推進する、低迷する現状を打破し、日本の水産業の未来を見据えた革新的な研究開発についてお話をお聴き頂けると思います。

テーマ1.マダコ稚ダコの生産技術が格段に進歩(海産無脊椎動物研究センター研究員 岡雅一)
最近、瀬戸内海だけではなく日本のタコ供給に異変が起きています。日本は、世界最大のタコ消費国ですが、国内漁獲量の減少傾向に加えて、海外需要の増大により、輸入価格が高騰し輸入が減っています。
将来の、安定供給の不安にいち早く反応したのは、たこ焼き業界で、タコ養殖が出来ないかと悲鳴にも似た研究ニーズが寄せられました。マダコ養殖に必要な孵化幼生を飼育する研究は、約50年の歴史がありますが、飼育が難しく、その原因が不明で遅遅として進みませんでしたが、昨年度、海産無脊椎動物研究センターで大きく進展しました。

技術的に進んだ点は2点あり、1点目は、飼育装置のうち、特に水流を従来と変えた点です。
もう一つの技術的な進歩は有効な餌の発見です。魚類の仔魚飼育では、一般的にアルテミアに高度不飽和脂肪酸(EPA,DHA)を与えて栄養強化を行うことで問題なく飼育が出来ます。
しかし、マダコ幼生はアルテミアに同様な栄養強化を行っても飼育成績は得られませんでした。そこで、アルテミアの代わりにEPA,DHAを栄養強化したワムシを食べさせたガザミのゾエア幼生を使うことで、良好な飼育成績を得ることが出来ました。
このようなことから、従来の着底期稚ダコまでの生残率0〜31%を、77.1%(0.5 ㎥3水槽の飼育試験平均生残率)まで高め、合計2796個体(3水槽合計)着底稚ダコの生産に成功し、従来1か月以上とされていたふ化から着底までの期間も、成長が促進することで23日にまで短縮できました。

テーマ2.燧灘カタクチイワシ(シラス・チリメン)の復活に向けて(始原生産部 資源増殖グループ主任研究員 米田道夫)
瀬戸内海においてカタクチイワシは、チリメンじゃこや煮干し(いりこ)として利用される馴染みの深い魚です。
瀬戸内海のカタクチイワシ仔魚(シラス・チリメン)の漁獲量は比較的安定しています。
しかし、瀬戸内海の中央に位置する燧灘では、近年急激に減少しています。
そこで、関係県の試験研究機関や大学の方々と共同で、野外調査や飼育実験を行ってきました成果を紹介します。

@カタクチイワシの生活サイクル
燧灘のカタクチイワシは、5〜7月を中心に産卵を行います。産み出された卵は2〜3日で孵化し、その数日後に動物プランクトンを食べ始めます。
その後、稚魚(カエリ)を経て、孵化してから半年ほどで親魚になります。
親魚は餌から得た栄養源を速やかに卵に取り組みながら、産卵を繰り返します。

A卵は多いのにシラスが獲れない!?
燧灘の野外調査から興味深いことが判ってきました。産卵期の総産卵数は1992年以降増加しているのですが、シラスの発生量は2005年以降急激に減少していることが判明しました。
さらに、親魚と仔魚の関係から「親が太っていると、子も多い」こと、最近は「親は痩せて、子も少ない」ことが明らかになりました。
親魚の肥満度と卵のサイズの関係を調べたところ「親が痩せてくると、卵が小さくなる」ことが示されました。
カタクチイワシは餌の量が増えると、肥満度が急激に増加します。又、親魚は主にカイアシ類とよばれる動物プランクトンの成体(親)を食べるのに対して、孵化した仔魚はカイアシ類の幼生(子ども)を食べることが判っています。
燧灘のカタクチイワシは「親魚や仔魚の餌条件が悪くなることによって、卵質、そして仔魚の生き残りが悪くなっているのではないか?」との仮説に導かれました。

B世界初の技術で仮説を検証!
カツオ一本釣りの餌となるカタクチイワシを安定的に供給することを目的として、その養殖技術を世界で初めて確立することに成功しました。
先ず親魚を餌条件の良い高給餌区と低給餌区の水槽で1か月飼育した結果、やせた親から生まれた仔魚は、環境の悪い条件下で生きていかなくてはなりません。このため、たとえ卵の数が多くても、発育初期に数多くの個体が死亡するためシラスが不漁になっているのではないかと考えらます。2018年生まれのカタクチイワシの漁獲量は最近の5年間で最も高くなりました。その原因を調査してみると、4〜6月のカイアシ類成体の密度が例年以上に高く、また、親魚の肥満度も高かったことが判明しました。
今後は「動物プランクトンの増えるメカニズム」の解明に努めながら、カタクチイワシを含む海洋生態系の調査研究を推し進めて行きたいと考えています。

テーマ3.植物プランクトンに感染するウイルス〜ウイルスがいても水産の土台は揺るがず!?〜(環境保全研究センター 有害・有害藻類グループ主任研究員 外丸裕司)
海水の中にも様々なウイルスがいます。今回は、「珪藻」のいう植物プランクトンに感染するウイルスについてその一部を紹介します。
珪藻とは、細胞の周りに直方体、三角柱、円柱など多様な形をしたガラス成分主体の殻を持つ植物プランクトンの一種で、池、川、湖、海など水がある場所には必ずと言って良いほど存在しています。珪藻は、増殖がとても速く、栄養も豊富なため、二枚貝を人工的な環境で飼育する時にはとても良い餌となります。
また、海洋環境中でも大増殖を繰り返し、動物プランクトンや二枚貝の重要な餌になっています。植物プランクトンに感染するウイルスの研究が盛んになり始めたのは1990年代のことです。当時、世界中の研究者が様々な植物プランクトンに感染するウイルスを分離し、その形態や遺伝的性質などを調べていました。ところが海に沢山いるはずの「珪藻」に感染するウイルスについては、いつまで経っても発見に成功したという研究者は現れませんでした。2002年に珪藻に感染するウイルスを世界に先駆けて筆者などの研究グループが発見することに成功しました。

自然環境から分離した珪藻ウイルスをフラスコの元気な培養珪藻に入れると、わずか数日で珪藻は全滅してしまいました。珪藻はウイルス感染で死ぬのです。しかも、ウイルス感染した珪藻の細胞から、1細胞当たり1万個以上のウイルス粒子が生産され、再び海水中に放出されます。このウイルスは感染する相手が決まっていて、特定の珪藻以外を死滅させないことも判りました。
それでは、フラスコ内と同じように、自然環境でも珪藻がウイルス感染したら、珪藻は海から消えてしまうのでは?という疑問が湧きます。そこで、定期的に広島湾の海水を汲んでその中にいる珪藻とそれに感染するウイルスの量的関係を調べてみました。
その結果、珪藻が大増殖を始めるタイミングで、ウイルスも一気に増加することが判りました。ところがしばらくすると、珪藻の量には大きな変化は、見られないのですが、ウイルスの量は徐々に減少していく傾向にあることが判りました。この調査の結果から、自然環境で増殖している珪藻は、ウイルスに攻撃を受けたとしても、全体としては大幅減少しない程度に自分たちの集団をウイルスか守ることができるものと考えられます。

まだ、謎の多い「珪藻とウイルス」の関係ですが、自然環境では珪藻がウイルス感染から逃げられる能力があるからこそ、私たち珪藻大増殖による水産物の恩恵をうけているものと考えています。食卓のお刺身を前にしたとき、それを陰ながら支えている珪藻のことを思い出してください。なお、珪藻ウイルスは人に感染しないのでご安心を!

テーマ4.海のにぎわいは藻場によってつくられる〜気候変動による藻場の変遷を予測し、どう守っていくか〜(生物環境部 藻場生産グループ 主任研究員 島袋寛盛)
木々が茂る森に様々な動物が暮らしているように、海の森である「藻場」も魚介類をはじめ多くの動物の営みを支え、我々の重要な食料生産の場になっています。さらに、藻場があることで波浪が抑制され浅場の流動が穏やかになり、魚が蝟集することで、遊漁や海水浴などのレジャー目的にも利用されています。このように、藻場は生物多様性や人々の活動など様々な”にぎわい”を創出しています。
特に、瀬戸内海に見られる温帯性藻場は、多年生のカジメ類やホンダワラ類の海藻や、小型の褐藻、紅藻類が多様な藻場景観を形成し、海産生物の多様性を支えています。
また、藻場には栄養塩を吸収し環境を浄化するだけではなく、二酸化炭素を吸収し酸素を放流するなど、我々の生活には欠かせない様々な役割を有しています。
しかし、最近では、温暖化による水温上昇により各地で藻場の減少や構成種の変化が確認されています。また、藻場の減少はいつどのような環境変動で生じるのかなど、その変化の仕組みは良く判っていません。

そこで、
@段階的に水温勾配の生じた沿岸域での藻場植生調査
A培養実験による藻場構成種の生理特性の把握
Bモデルによる過去の水温変化の再現と将来の水温予測
を行い、いつどこで、藻場の変化が生じたかの検証と、今後の藻場変化を予測するための技術開発を行いました。

わずかな水温差で変遷する藻場植生
愛媛県西岸の豊後水道は南からの黒潮の影響で、北は、佐多岬の南岸伊方町三崎から南は高知県の県境である愛南町まで、明瞭な表層水温の勾配があることが判っています。つまりこの北から南までの藻場植生を調査すれば、この場所の温度勾配によって生じる藻場の変遷は、今後瀬戸内海の水温上昇によって引き起こされる藻場変遷の過程を、今現在 現していることになります。
そこで、愛媛県西岸において温度勾配に応じた13カ所の藻場調査を行った結果、北部では瀬戸内海と同様にカジメ類の海藻とホンダワラ属が混生する良好な藻場が形成されていましたが、南下するに従いカジメ類が消滅し、ホンダワラ属藻場の種多様性が減少していきました。また、さらに南下すると大型褐藻類は消失して小型の紅藻類が優先するようになり、ついには藻場が消滅し磯焼けとなるか、亜熱帯のホンダワラ属やサンゴ類が見られ津ようになりました。そして、これらの変化は、わずか0.5〜1℃ほどの年平均水温の違いで生じていることが判りました。それでは、具体的にはどのような温度が藻場に影響を与えるのでしょうか。培養実験や、現状の藻場分布と水温の関係から、夏に29℃以上が6日未満であり、且つ15℃以下が70日以上続く場所にクロメなどのカジメ類の藻場が形成されることがわかりました。

モデルによる過去・将来水温の再現と藻場植生の予測
”モデル”と言って、海水温に影響を与える海面を通した熱の移動や風、外洋の水温や塩分、河川水の流入など様々な環境要因を元に、ある特定の範囲の過去水温の再現や将来水温を計算し予測を行うことが出来ます。
共同研究 愛媛大学沿岸環境科学研究センターが瀬戸内海及び近隣における過去およそ20年間の夏期と冬期の水温を再現したところ、クロメなど温帯性コンブ目類が消滅した場所は、夏期に28〜29℃の高温が単発的に生じ、冬期は水温が下がっていないことが判りました。
また、将来の予測では、IPPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)が発表している今後100年間で生じる気温上昇のシナリオのうち、最も、気温が上昇すると想定される条件を元に将来水温を計算すると、50年後には、瀬戸内海中西部の一部の海域にしかカジメ類が残らず、100年後には消滅することが予測されました。
しかし、出来るだけ温室効果ガスを削減し気温の上昇を抑えたシナリオでは、黒潮の影響の強い水道部では消滅しますが、瀬戸内海では、多くのカジメ類が維持されることがわかりました。

変化する藻場への適応と対策
藻場の分布については、黒潮の影響のある海域での水温上昇による減少や消滅が大きな問題となっています。これらの要因の多くは水温上昇だけではなく、水温の上昇によって食害を引き起こす藻食動物の活動が冬期も制限されないためです。
よって、九州のある海域では、地域と協力して食害動物を駆除することにより藻場を再生させている事例があります。
また、藻場が減少することによりアワビやサザエ、イセエビなどの磯根資源が減少すると言われています。逆に、幼生の着底や幼体期に藻場を利用するイセエビなどの動物類を一時的に保護することで、海藻類の天敵となるウニ類を抑制し藻場の回復を目指す試みを行われています。

これまでには、藻場が減少すれば母藻や基質を投入し、有用な魚類について種苗を生産し放流するということが単発的に行われることもあり、効果が見られないこともありました。

今後は、基礎生産を担う藻場や、それを利用する動物類の生態、夫々が関わりあるその生態系ネットワークを十分に理解することが重要になります。
地球規模での水温上昇に対抗することは困難ですが、何も出来ないわけではありません。
水温上昇を背景とした自然環境に生じる現象は、水温に加え、様々な要因が関わり合って引き起こされています。その要因を細かく解明し、変えることの出来ないことは「適応」を、改善できることは「対策」を行うための、知見の解明と技術の開発をこれからも続けていきます。
Posted by さとうみ振興会 at 14:20 | 30年度活動報告 | この記事のURL
広島インターナショナルスクール2年生 渡邊森羅さんが当会にお越しになりました! [2018年10月12日(Fri)]
広島インターナショナルスクール2年生 渡邊森羅さんが「海」をテーマに論文を書くため当会にお越しになりました。

渡邊森羅.JPG

◆1回目の訪問時:平成30年8月28日(火)9時〜11時10分
訪問のきっかけ:海について色々なデータがあり、どれだけ正確なのか等を知りたくインターネットを検索し、当会に訪問されました。その際、海離れ(海に関心を持てなくなった原因)について意見交換をしました。
米国では日本の高校3年生から大学に入学するためには論文を提出し、大学以外の外部審査員の審査を受ける必要があるそうです。
対象テーマが決まっていないようですので、以下のDVDを基礎資料として、ご覧頂くようにしました。

@モーガン・フリーマンの時空を超えて「海は思考するのか?」
概要:
ある科学者は、水の分子の動きを、シンクロの選手にたとえながら、水は生きていると言えるのかを探る。「代謝」に着目し、海を巨大な生命体と考える生物学者もいる。
もし、海にも免疫システムがあれば、生き延びようという意思を基に、極めて恐ろしい事態が引き起こされる可能性を指摘し、海に潜む様々な影響力を探る。

A藻場・干潟の保全と再生の技術(環境工学 放送大学 副学長 岡田光正)
概要:
広島県東部・西部海域の干潟創生についての紹介と技術課題について。

B生物多様性の理解(多様な微生物の世界)放送大学 担当講師 二河成夫
概要:
遺伝子情報解読の技術革新により、これまでの技術で培養や同定の困難であった微生物を、遺伝子の塩基配列情報を利用して、同定できるようになった。
その結果、極めて多様な微生物が様々な地球環境中に存在することが明らかになった。
ここでは、細菌や古細菌の新たな検出方法、生物種の多様性、生態的特性について学ぶ。

C2016年度 横浜市立大学 国際総合科学部 地理学教室による
「広島市に見る地域社会の再構築」における「広島市における持続可能な漁業へ向けて」
−漁業の課題と里海創生の可能性− 著者 木村 聖広

D行政が取り組んでいる、「瀬戸内海の環境の保全に関する広島県計画」2016年10月
 資料紹介

◆2回目の訪問時:平成30年10月11日(木)9時〜11時10分
「今国際的に問題となっている海洋ごみ」にも関心を持つことが出来た。論文の提出時期については、大学によって異なるため、まだ完成はしなくても大丈夫の様子でしたが、漁獲統計のデータの確認先をお知らせし、役立てるようお話をしました。

ENHK放映の科学から招待状(地球誕生46億年、1億種を超える生命)
東京工業大学 地球生命研究所 丸山茂徳 特命教授等
概要:文科省からの支援を受け地球の誕生や生命の誕生の根源的な問題を、生物学、天文学、地質学者等40名の専門家で2014年から5か年計画で研究に取り組んでいる。
・地球誕生
地球が誕生した「冥王代」6億年の間について証拠を得られなかったが、21世紀になって冥王代時代の痕跡物質「ジルコン(1mm)」の結晶が得られたことから43.5億年迄遡ることが出来、冥王代の後半に生命が誕生した。(参考:700万年から人間が生まれる)45.67億年前、天の川銀河にある小さな惑星が衝突、宇宙には無数の岩石が漂っていた。やがて、重力の大きい微惑星が衝突を繰り返し大きくなり、火星クラスの惑星と衝突し原始地球が誕生ともに月も誕生した。いわゆるジャイアントインパクトである。(太陽系はガスに覆われていたが、冷えてくると鉱物が出来る。)
地球が何故大きくなるかと言えば石が、衝突をすると熱が発生し、低温側は溶けてしまう。熱は接着材的な役割をする。

・大気と海の誕生
原始地球は水分の含まないドライな状態だったが、水分と有機物を含む氷小惑星、微惑星が43億7000万年〜42億万年の2億年以上の間、原始地球に降り注ぐ結果、大気と海が誕生した。この時の海は、重金属が溶けており、超酸性で、猛毒の海であり、生命が誕生するきれいな海ではなかった。(地球誕生直後には海はなかった。)
地球に含まれる水(H2O)の水素H2の特徴を調べると炭素質コンドライドという水を含んだ隕石と同位体であることが判明した。
しかし、地球の質量の殆どは、99%以上は石であり酸素が多く含まれている。
酸素の同位体を調べると水を含まない隕石のエンスタタイトコンドラントという物質であることが分かった。
水を含む炭素質コンドライトと水を含まないエンスタタイトコンドランドで原始地球は出来ている。
そこで、どちらが先であったかが議論され現在では地球は、二段階で造られたとの学説が有力となっている。
一段階は、大気と海がないドライな地球(エンスタタイトコンドライト)。
二段階は、水分を含んだ炭素質(岩素質コンドライト)が飛来し2億年ぐらい、かかって海が誕生した。(生命構成元素の降臨)。
その頃の海の中には塩素コンドライトの由来の塩素がタップリとあり猛毒の海であったので、生命が生まれることはない。

・どのように海はきれいになったか?(陸地がないと海はきれいにならない)
山の頂上にある岩が崩れ小さな粒子となって海に届くと、水と石が反応しての石の中の成分が溶け中和する。
海の底では、上昇するマントルにより海嶺がプレートテクトニクスで持ち上げられ大陸プレートに重い海洋プレートが潜りこむ際に大気中のCO2と反応して出来た鉱物の粒子が水と中和し海の浄化につながった。

・生命の起源は太陽の光が地球に十分な光を注がない時期に地下から誕生した。
宇宙からくる隕石から生物が来たとする宇宙起源説があるが、隕石は小さい場合、流れ星、大きいのは火球として地球に飛来するが、中にいた微生物は大気圏に入ると高温になることから生物は、生存しないと考えられる。
では、どこかと言えば、冥王代の地球にあったとする自然原子炉、小さな地下の太陽と言われる「間欠泉」である。
自然原子炉と言える間欠泉が地下からも発生し供給されるエネルギーが発生する。そのエネルギーから有機物質が発生し、水(100℃を越えることはない)と反応して地下では還元し、地上では酸化するサイクルが生じる「場」が出来、生命構成体と言えるアミノ酸、リン酸等、生命構成単位が次々に作られてきた。また当時月との距離は近く潮汐力は現在よりはるかに大きく、乾湿サイクルが生じ、生命構成体の一つで「膜:脂肪酸」を構成する大切な「場」となる。41億年前に、すべての生命が誕生した。

生命体の条件としては以下の3つである。
1、エネルギーを取り込む「代謝」
2、子孫を残す「自己複製」
3、自分を定義するため境界を持つ生命の場合「膜」が必要、これまでが第1次生命体

生命体を維持するためには絶え間ない、エネルギー の供給と代謝が不可欠だが間欠泉から生まれた第1次生命体は、そのエネルギーを自然原子炉から得ているため、ウラン鉱脈から離れては生きていけなかった。だが、放射線により突然変異などで多種多様な生命体に進化、厳しい環境変化に適合した種のみが生き残る。
生命は、やがて、光合成のように太陽の光エネルギーを利用する第2次生命体へと進化する。それは、太陽が沈んだ後でも、代謝を維持できるシステムを持っていた。
日中に貯めた糖分を周囲の共生体とやり取りすることで、夜の間も代謝が行えるようになった。生命は、そのエネルギーを地下の原子炉から、地上の太陽へ切り換え第2次生命体として進化した。

生物は、95%は炭素・窒素・水(水素と酸素)の4成分である。
残りの、5%は鉄・燐・カルシウムなど石に含まれる20〜30元素が必要で、石なしでは生命は生まれない。
これらの元素が複雑な有機化合物をつくることにより生物として機能する。

第3次生命体の段階は、浄化していない猛毒の海水が大陸に侵入し41億年前、生命体の殆どが死滅した。しかし、厳しい環境を生き抜いた生命体があった。有害な金属イオンが体内に入らないよう進化することにより対応した。そして共生していた生命体同士が融合し徐々に複雑な生体システムを持つようになった。
現在、人を含む生命体は20種のアミノ酸しか利用していない。これは、大量絶滅の結果、生き延びた生命体が使っていたアミノ酸だったと考えられる。絶滅と進化は紙一重である。
不安定な原始RNAは安定したDNAに進化、第3次生命体の原核生物が誕生した。これが後に、動物になる古細菌と植物になる真正細菌の先祖となる。

ここまで、生物誕生の3段階プロセスを見てきた。
例えば、ウイルスは生物に寄生し、種を残すが単独自己複製は出来ないので生物とは言えないが、現実には生物と非生物の間には怪しい不思議なことがある。
無機物から次第に複雑な有機物に進化した、この一連のプロセスを解明することで、原始的な微生物の発見に取り組んでいる。
現在、40億年前の有機物を長野県白馬八方地域で1000mの地下から微生物の採取を行っており採取した微生物を「白馬ODI」と呼んでいる。
山頂には蛇紋岩があり、もともとはマントルの中にあったものであるが、水と反応して水素を発生する。地球の表面に酸素がなく水素が出てくる環境は、地球誕生直後の環境を再現する。
微生物が発生する遺伝子は人間2万個・原子生物は理論上100個・白馬ODI 400個である。地球上でもっとも原始的な微生物を見つけることに取り組んでいる。
今後は、原始的な微生物を人為的に進化させることに取り組んで行きたいと考えている。
Posted by さとうみ振興会 at 15:21 | 30年度活動報告 | この記事のURL
平成30年度 瀬戸内海区水産研究所 研究成果発表会が開催されます! [2018年10月01日(Mon)]
平成30年度 瀬戸内海区水産研究所 研究成果発表会が開催されます。

◆開催日時
平成30年10月20日(土)13:00〜16:00(開場12:00)

◆会場
広島YMCA国際文化センター 3号館2階 多目的ホール
    (広島市中区八丁堀7-11)

◆参加料
無料

◆定員
80名程度(申し込み期限 10月15日)
参加者連絡表.pdf

◆講演内容
「マダコ稚ダコの生産技術が格段に進歩」
海産無脊椎動物研究センター岡 雅一

「燧灘カタクチイワシ(シラス・チリメン)は何故減ってしまったのか?
 資源生産部 米田 道夫

「植物プランクトンに感染するウイルス〜ウイルスがいても水産の土台は揺るがず!?〜」
 環境保全研究センター 外丸 裕司

「海の賑わいは藻場によってつくられる〜気候変動による藻場の変遷を予測し、どう守っていくか〜」
 生産環境部 島袋 寛盛

Posted by さとうみ振興会 at 11:25 | 事務局より | この記事のURL
環境パートナーひろしま設立シンポジウムに参加しました! [2018年09月18日(Tue)]
さとうみロゴ大.png
環境パートナーひろしま設立シンポジウムに参加しました!

◆日時
平成30年9月12日(水)18時〜19時30分

◆場所
広島アステールプラザ大会議室

◆議題
設立趣旨(抜粋)
NPOをはじめとする環境団体の多くは、社会の中では依然小さな存在です。だから私たちは集まることにしました。小さな意思が、大きな社会の中で見過ごされること、取り残されること、失われることがないようにするために、非営利活動法人としての職務を果たしながら活動することが必要と考えました。

役割は4つあります。
1、広島県内で環境に関わる団体が理念や情報を共有し、協調して効率的に活動する場をつくること
2、それら団体から集約された理念や情報をもって、行政や環境保全に取り組む企業等様々な対話をすること(政策提言をすること)
3、官・民・個人など多様な主体からの支援を効率的に現場に配分すること
4、突発的な災害に迅速に対応すること

◆設立発起人
代表理事 志賀誠治(ひろしま自然学校)
副理事長 浦田 愛(ほしはら山の学校)
     林 浩三(工房 はやし)
理事   河野宏樹(これからの学びネットワーク)
     白川勝信(西中国山地自然史研究会)
     延安 勇(ヒョウモンモドキ保護の会)
     西村浩美(広島県生物多様性普及ネットワーク)
     花村育海(ひろしま自然学校)
     林建児郎(広島YMCA)
     堀田高広(INE OASA)
     本宮 炎(三段峡 太田川流域研究会)
監事   奥山秀喜(広島県生物多様性普及ネットワーク)
     松原裕樹(ひろしまNPOセンター)
役員以外の設立発起人 岩見潤治(七三農園)・河野弥生(もんべる)
当会の協働化の取り組み
1、海の環境学習については地元NPO等と協働して活動しています。
2、特に、近年、広島県環境部局の主催する「湾灘協議会」に参加したことから、山・川・海の活動者の連携を必要とすることを痛感しました。
そこで、環境省中国環境パートナーシップ管理運営を受託出来れば積極的な活動が見込まれることが予想され、複数の主体と協定(処遇等)を結び、山・川・海の環境学習に繋がる得意な分野を議論できる「場」として確保できれば、持続可能な環境学習につながると考えました。
当会は、過去、海を主体にした、地方の元気再生事業(港ヒロシマ魅力発信・賑わい創出プロジェクト)・アサヒビールから寄付を受け実施した「e子プロジェクト」・緊急雇用対策事業として広島県東部海域里海保全活動等を通じて「協働」実績はありますが、山・川・海もつながる環境学習へと幅を広げることが不可欠と考え「管理運営業務」に応募しましたが環境学習の少ないNPOが受託され、当会としては、残念な結果となりました。
注:干潟保全活動は第9回日本パートナーシップ賞の受賞につながりました。
3、今回、ご案内を受け、設立の経緯などを白川勝信さんにお聞きしたところ、広島県環境部局の支援を受け準備を進めてきたとのお話しでした。
それによると、広島県内では環境に携わっているNPO等は70件ぐらいであることから当会に案内をしたとのことでした。定款の事業計画は下記の通りですが現在、具体的ではないようです。
@活動支援事業:会員が単独または協働で実施する活動を支援する事業
A広報事業:会員が持つ理念・情報・技術等の流通を促進する事業
B運営支援事業:会員が団体を運営するために必要な支援を行う事業
C緊急支援事業:災害救助活動等、緊急の事態に対して支援を行う事業
@〜Bの事業が期待できるものであれば当会の活動強化につながるものです。
当会も、発足当初は行政の支援がありましたが、平成22年度から自立化に向けて試行錯誤
を繰り返しています。特に市民の「海離れ」の現状では、里海活動の厳しさを実感しております。
4、当会は第39回理事会において、環境パートナーひろしまの定款(案)を議論しましたが、情報を共有しつつ里海活動に資するもので有って欲しい期待感を共有したところです。
会員の意見を頂きながら、現在 広島アメリカンスクール高校2年生からの市民の「海離れの原因」の質問に応えられる一助にもなればと思っています。
Posted by さとうみ振興会 at 07:37 | 事務局より | この記事のURL
第39回理事会を開催しました! [2018年09月11日(Tue)]
第39回理事会を開催しました!
さとうみロゴ大.png

◆日時
平成30年9月10日(月)14時〜16時30分

◆場所

事務局

◆参加
理事7名

◆議題(審議)
1、管理費削減への検討状況
2、会員への引継活動図書の状況(完了・未完了)
3、広島湾再生行動計画関連(広島湾さとうみ創生コミニュティ)活動について
4、定款改正(特に第54条の残余財産の帰属明記)
5、現事務所の賃貸契約の延伸及び共同事務所の見通し
6、環境パートオナーひろしま設立について
7、歴代理事長による座談会並びに意見について
8、第8期 役員の変更について
9、平成30年度会員状況と事務局体制について
10、旅費等の基準についての一部改正について
11、特定非営利活動法人さとうみ振興会の変遷(15周年記念記録資料(案))配布
12、平成31年度において取り組みたい事業活動(会員提出を含む)
13、平成31年度以降における会費の改正(案)について
14、海辺の自然学校について

大島環境学習集合写真.JPG

Posted by さとうみ振興会 at 13:07 | 事務局より | この記事のURL
山口県周防大島町海浜清掃に参加しました! [2018年09月10日(Mon)]
山口県周防大島町海浜清掃に参加しました!
さとうみロゴ大.png
◆概要
山口県周防大島町海岸を中心に漂着しているカキ養殖資材の一斉清掃活動が
広島県内の牡蠣養殖を扱う漁協でつくる「広島かき生産対策協議会」と「県西部漁業振興対策協議会」が呼びかけ広島、東広島、江田島市などの29漁協から270人が船、マイクロバス、軽トラックで周防大島町の5カ所において清掃活動がおこなわれました。
山口県は1月、瀬戸内海沿岸の県内15市町村への調査で、周防大島町をはじめ、
岩国市や周南市などの12市町村でパイプなどの漂着を確認、5月、山口県は、パイプの流出防止対策の徹底や回収について広島県に要請しており、広島県漁業協同組合連合会等が「漁業者が排出するものに対して責任を負わなければならない」とし回収活動を実施しました。当会は、真宮島での清掃活動に参加しました。

◆日時
平成30年9月7日(水)9時〜11時

◆場所:5カ所(下記のとおり)
@逗子が浜海水浴場 A神浦海岸 B真宮島 C白鳥海岸 D立石海岸

周防大島ブログ用.jpg

真宮島では、周防大島町の生活衛生課の岸本担当者から、
不燃ごみ(黄色のビニール袋)の流木については50cm以内、
金属・プラスチックは特化して袋に入れる等、町が行う処分前の分類を判りやすくするよう要請がありました。少なくするよう 特に、漁具類(網)などの回収は不要とし、大型のフロートは指定場所に置くように 指示がありました。
Aその後、広島県の野津田指導課員から海岸を3地区に区分し、
右手前の海岸は、海田・矢野漁協のカキ業者
正面海岸は、大野町漁協
正面浦は、阿多田、早田原、安芸津、江田島漁協が回収作業を行いました。
真宮島.JPG

真宮島


神浦海岸.JPG

神浦海岸


白鳥海岸.JPG

白鳥海岸


参考:2009年に議員立法で制定された海岸漂着物処理推進法が2018年6月に改正案が全会一致で可決されました。改正点のひとつとして、マイクロプラスチックの抑制策が次のように盛り込まれました。
@事業者は、通常の用法に従った使用後に河川等に排出される製品へのマイクロプラスチックの抑制や廃プラスチック類の排出の抑制に努めなければならない。
A政府は、最新の科学的知見・国際的動向を勘案し、海域におけるマイクロプラスチックの抑制のための施策の在り方について速やかに検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。
この改正で名称も「海洋環境の保全」が加えられ、法律が「美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境並びに海洋環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律」になりました。
注)マイクロプラスチックになると、人力で回収することは困難です。その前に必要な対策を講じる必要があります。世界的には2014年 国連環境計画が世界の新たな環境問題として「プラスチックによる海洋汚染」を報告し。翌2015年、ドイツで開催されたG7エルマサミットでは、この問題が首脳宣言に盛り込まれ、対処のための行動計画が付属書として採択されました。
当会は、海浜清掃を行っている呉市立川尻中学校でマイクロプラスチックの講演会を行っています。
http://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/421

又当会では森林税を活用して海岸漂着ゴミの回収が出来ないか底引き漁業者のアンケートを実施しました。

http://www.satoumi.org/news/img/H23kaiteigomi.pdf


Posted by さとうみ振興会 at 12:22 | 30年度活動報告 | この記事のURL
| 次へ