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NPO法人 さとうみ振興会

NPO法人 さとうみ振興会(さとうみしんこうかい)からのお知らせや、活動報告などを書いていきます。
当会のホームページはこちらです。
http://www.satoumi.org/


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当会で作成したCDの閲覧並びに譲渡希望者を募ります! [2018年12月25日(Tue)]
当会は平成15年11月に発足して16年目を迎えました。その間、多くの方々に支えられ活動することが出来ましたことに感謝申し上げます。

新たな年号を迎える来年は、皆様方にとって「幸」多かれと祈念し、下記のとおり活動記録をご紹介し、引き続き、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

■閲覧期間
平成31年1月4日〜1月31日

■譲渡期間
平成31年2月1日〜2月28日

■申し出先
事務局
電話:082-533-6111
FAX:082-533-6115
Mail:office@satoumi.org

リスト表→
当会の活動の記録を貸し出し.pdf
Posted by さとうみ振興会 at 11:50 | 事務局より | この記事のURL
韓国全羅南道莞島(ワンド)群庁の副群守ほか6名が当会を訪問されました! [2018年12月14日(Fri)]
韓国全羅南道莞島(ワンド)群庁の副群守ほか6名が当会を訪問されました!
当会の行ってきた活動や、里海についてなどのお話をさせていただきました。

◆日時
平成30年12月7日(金)10時〜11時50分

◆場所
事務局
PC072170.JPG


◆訪問者紹介
全羅南道莞島(ワンド)群庁の副群守 (右から3番目)
・氏名と漢字(英語よみ): 박현식 (PARK Hyunshik)
・現在の活動: 郡の環境政策や管理に関する業務 (環境工学博士)

全羅南道莞島(ワンド)群庁の海洋政策課長(左から3番目)
・氏名と漢字(英語よみ):양응렬 (Yang Eungryul)
・現在の活動:海洋環境に関する企画総括

全羅南道莞島(ワンド)群庁の海洋政策係長(右から2番目)
・氏名と漢字(英語よみ)金 日:(KIM IL)
・現在の活動: 海洋環境に関する教務

全羅南道莞島(ワンド)群の議員(左から4番目)
・氏名と漢字(英語よみ):김양훈 (KIM Yanghun)
・現在の活動: 莞島郡青年会長、民主党全羅南道党海洋水産特別委員長,ヒラメ養殖従事

青山海環境研究所代表(左から2番目)
・氏名と漢字(英語よみ):朴 宣 影 (PARK Sunyoung)
・現在の活動 : 青山海環境研究所代表(国際政治学博士修了)生物多様性保全のための国際環境協力(Ramsar、UNESCO MAB、CBD)、国際制度と地域を連携するGlocal cooperation活動中

青山海環境研究所長(右から1番目)
・氏名と漢字(英語よみ):金 敬 源 (KIM Kyungwon)
・現在の活動: 青山海環境研究所長(環境生態学博士)。ASC、MSCなど、エコ水産物の国際認証拡大及び持続可能な地域社会づくりのために活動

通訳:前佐賀大農学部講師(左から1番目)
・氏名:李應普iLee Eung-Cheol)
・現在の活動:  農漁村地域資源の利用と管理、生物多様性と環境利用システム、農業文化システムと農村観光(森林治癒、 グリーンツーリズム)、農村•農業の多面的機能としての健康資源と福祉力、農的資源の価値再評価などを人間の生業活動の観点から、地域活性化の計画と持続可能な農村社会の模索と提案を中心に研究している。

さとうみ振興会理事長(右から4番目)
・氏名:田坂 勝
・現在の活動:NPO法人の運営業務に従事、今年11月で16年目を迎えました。
海辺の自然学校を通じて市民と漁業者を結び、沿岸域の活性化を図るとともに、次世代が
海に関心を持って頂けるような「場」の創出を図るとともに、理科教室の開催を検討しているところです。また、海岸漂着物について他の団体と協働して実施しています。

◆今回の訪問者に対して事前配布したもの
1、「特定非営利活動法人さとうみ振興会の変遷」を事前送付し、具体の活動の概要をお知らせしています。【発足の経緯、事務所・役員・会員の変遷、活動実績(153活動)、受賞実績、定款第5条(事業内容)】

◆今回の訪問者に対して当日配布と説明概要
1、広島湾MAP(英語版)で、広島湾の閉鎖海域をご覧いただき、豊かな海の創生には、流域を含めた活動が必要であることをお話ししました。松永湾・広島湾・周南市大島湾などの活動を中心としたお話しました。

2、あさりの浦島パンフレットを配布し、尾道市における行政・企業・漁業者と協働の場をNPOが創生し人工干潟の保全活動を実施後、あさり生産に参加したお話をしました。

3、広島県牡蠣漁業者・その他漁業者に関する資料を作成配布し養殖水産の占める比率が高く市民として関心があるものの実態(外国労働者等)については参加できるものが少ないお話をしました。

4、水産政策の改革の全体像
今日(7日)養殖分野への新規参入を促す70年ぶり漁業制度の抜本見直しが国会を通過し、2年以内に資源管理の強化として漁獲量の上限並びに漁業権を地元重視から後継者不足で利用されていない水域に対して他業種からの参入を進めるお話をしました。

5、国の機関における環境政策の取り組み目標一覧表
H12年環境基本計画について、環境省を除く省庁(8省)が取り組んでいる計画・整備・調査一覧表の作成配布し、温暖化対策を主に取り組んでいる状況をお話ししました。

6、返信用封筒(さとうみ)
当会がアンケーと返信に使用する封筒に単一の海浜環境(昔の沿岸)図をお見せし沿岸域の急速な開発により海と陸地の分断が生じていることを説明し、国土交通省の自然再生事業(52干潟)の取り組みのお話をしました。

◆質問
1、「瀬戸内海の諸元と主なさとうみ活動については?」
瀬戸内海の水面面積は23203ku、平均推進38m、容積8815億㎥、流域人口30百万。
当初活動として、港旅客ロビーにおいて「七夕祭り」に併せアンケートを実施しました。市民にとって「きれいで、魚のたくさんとれる」海を希望されていましたが、近年は人の手を入れることにより自然を保護しようという里海活動で「豊かな海」を目指す活動に進んでいるようですが、開発の進んでいる沿岸域では市民と行政の距離は益々、遠くなっているように思えます。(海に関心、あるいは親しむ機会の減少により海の干満についても知らない人が増えていますし既に海は汚い、危ないとの認識が共有されています)
私見になりますが、開発で喪失された「干潟」を回復させることが必要として新たな干潟創生に取り組んできました。加え海に親しむ機会が少なくなった子どもたちを対象に海の文化を体験することで、漁業の大切さ等を「海辺の自然学校」の体験活動を通じて海に触れ合う等の活動を実施しています。(アサヒビール支援活動)また、「世界につながる港ヒロシマ魅力発信・賑わい創出」として外航クルーズ船の寄港で、従来は山間部で行われた神楽を空き倉庫、沿岸域の公園など活用し、地域文化による国際交流の促進を進める活動など沿岸域の活性化を図りました。

2、「最近話題になっているマイクロプラスチックについての取り組みについては?」
当会は、発足以来港リフレッシュ活動の一員として活動しています。マイクロプラスチックに対しても中学生徒を対象に講演会を開くなど活動を行っています。対策には、国民全員の協力が必要です。特に広島県における牡蠣漁業から排出されるプラスチック対応は緊急の課題であると思います。

3、「理事長が『さとうみ活動』に取り組むきっかけは?」
私自身、公務員時代に、人工干潟創生の調整事項に関係漁業者とお話しをしたことがありました。公務員を辞職し平成11年広島に来た際、同漁協組合長(当時の組合長は死去)の後継者から、干潟を造ってもらったのは良いが、現状は生物が棲まない荒れた干潟になっていることから、背広姿のまま潮水を受けながら案内され、現地を見てきたことを契機に、「ライフワーク」として取り組む決意をして20年になります。

4、「財政状況は?」
法人会員の会議室をお借りしてスタートし、業務は自宅で実施していました。
平成18年8月、事務所を設置し職員を採用して活動を継続して参りましたが、会員の高齢化もあり近い将来には、厳しい状況になると思いますが会費・寄附金等の協力を得ながら、なんとか継続をしていきたいと希望しています。

PC072162.JPG

(株)ミックスの北川和典さんに机の貸出・搬入・搬出のご協力を頂きました(感謝)

Posted by さとうみ振興会 at 10:47 | 事務局より | この記事のURL
特定非営利活動法人さとうみ振興会の定款を改正しました! [2018年12月10日(Mon)]
さとうみロゴ大.png発足して5回目の定款改正となります。今回の改正は法改正に伴う表現に合致させたものと追加条項を加えたものです。
1、平成20年9月2日 (指令県活第55号)
2、平成22年3月25日(指令県活第119号)
3、平成25年4月4日 (広島市指令市活第1号)
4、平成27年10月5日(広島市指令市活第23号)名称変更


申請日:平成30年10月 4日
承認日:平成30年11月21日

改正の概要
1、表現の適正化(第5条・第18条・第24条・第40条)
2、新設(第29条・残余財産の帰属)
3、法10条G(第40条・第45条・第46条)
4、法25条3(第52条)
5、追加条項(第53条)

全文はこちらです→さとうみ定款 .pdf

Posted by さとうみ振興会 at 10:42 | 事務局より | この記事のURL
第49回海洋教育フォーラムに参加しました! [2018年12月04日(Tue)]
第49回海洋教育フォーラムに参加しました!
https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/48369

◆日時
平成30年12月1日(土)13時〜16時

◆場所
JMSアステールプラザ

◆主催
日本船舶海洋工学海洋教育推進委員会/広島大学大学院工学研究家輸送/環境システム専攻

◆後援
広島市教育委員会

(うみのことをもっとみんなで知ろう)
◆内容
開会挨拶:日本船舶海洋工学会 海洋教育推進委員会 委員長 小林正典
○要旨
小学校1年生の音楽の教科書に文部省唱歌に出くる「海」の歌詞は、以下のとおりです。
海は広いな 大きいな  月がのぼるし 日が沈む
海は大波 青い波  ゆれてどこまで続くやら
海にお舟を浮かばせて  行ってみたいな よその国

日本は、四方を広い海に囲まれています。世界で6番目の広さの排他的経済水域(EEZ)を有しています。(405万ku) 参考:国土は38万ku
また、教育関係で海に関する話題、教材も殆ど取り上げておらず、海洋文化の保持もままならない状態にあります。
日本を真の海洋国家として、豊かな海の恵みを利用した海事産業や水産業を発展させ、海洋文化を持続的に保持させるためには、船や海に興味を持つ子どもたちや海事産業や水産業等で活躍したいと考える次世代を担う若者たちの育成と、海に関して「海を良く知り、海に親しみを持ち、海を守り、海の豊かな恵みを利用すること」の啓蒙活動が求られています。
海洋教育フォーラムによる啓蒙活動は全国の子どもたちや若者たちに関する海洋関係の人材育成の要として重要な位置づけと考え、平成20年度から開催しております。
平成24年度から、小学生、中学生、高校生の教育に大きく関わっている教員及び一般の人を対象として全国展開を目指し各地の複数個所で継続的に開催しています。

■(海の3D地形づくり)広島大学大学院文学研究科准教授 後藤秀昭
○要旨
地形の発達史を紐解く中で地殻変動や活断層の変位について検討する変動地形学的研究を主に行っています。研究手法としては、空中写真や数値標高モデル(DEM)を用いたステレオ画像の判読による活断層の認定や地形の分類、現地での地形計測や地層の観察です。最近は、地理情報システム(GIS)やDEMを用いることで変動地形研究の新展開を試みています。陸上のみならず、海底の地形についても対象としており、変動地形研究者にしか読み取れない活断層の特性や地形発達について検討したいと考えています。その他にも、自然災害や地域の開発など、地形と関連した自然地理学的あるいは環境地理学的な課題についても検討したいと考えています。

◆地形の表現
・等高線による地形データの表現→地形アナグリフの作成
・航空レーザー測量(LiDAR)により、多様な表現が可能(現地測量と同等程度・活断層の地形、ずれの向き、地形判断、縮尺と移動が自由、過高感強弱可変)

◆高密度場地形データの取得(陸上)
https://search.yahoo.co.jp/image/search;_ylt=A2RCKwmZhARc_0MA6ACX3uV7?p=%E5%BE%8C%E8%97%A4%E7%A7%80%E6%98%AD%EF%BC%86+hgis&aq=-1&oq=&ei=UTF-8

◆アナグリフ(3D)による地形判読
 注:左右の目の画像それぞれを赤と青の2色で合成した画像で1853年にローマン(Rollman)によって原理が導かれました。
・海の3D地図
・沿岸の3D地図

■(漁業者と協働する日向灘海況情報システム 宮崎県水産試験場・資源部)渡慶次 力
○要旨
宮崎水試では、日向灘全域を網羅する水温や流況、黒潮位置などの各要素が視覚的に統合された毎日の海況図を提供する試験研究を実施しています。
◆出漁判断―中型巻き網に対する天気予報・天気図・波高・風向・風速・陸上からの目視
◆前日の海況把握・漁場の判断
 水試日報(水温・潮流)
 ・等温線が混み合った海域(潮目)や等温線が突出した海域
 ・流れが速い(2〜3kt)潮が早くて網等が入れられず操業出来ない
◆海況状況の利用
 ・探索 ソナー(魚群位置)・潮流の向き・速さ・水温・GPSによる自船、灯船の位置
        携帯・無線(運搬船、灯船。他船団との情報交換)
 ・操業(魚探密度の確認、魚種の判断、網をどの方向からいれるのか判断、ソナー)
 ・帰港(翌日以降の出漁の参考、タブレットによる水試日誌の閲覧、実際の操業位置の比較)
参考:2015年度より日向灘海況情報提供システム
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010028325

■(養殖トラフグを赤潮から守る取り組み)山口県水産研究センター内海研究部 和西昭仁
対象海域:山口県笠戸島 トラフグ養殖海域(8経営体)
養殖筏の概要:岸から300m沖、長さ5.8m×深さ15m(筏の深さ5m)

○要旨
赤潮(red tide)は水が着色するほどのプランクトンが増殖した異常な状態で、有害なプランクトンの場合魚介類に深刻なダメージを与えます。

◆赤潮の発生件数(瀬戸内海における赤潮発生件数・漁業被害件数)1973年〜2017年 45年間は299件から71件発生で減少傾向であるが被害件数は横ばい傾向
◆カレニア ミキモトイ(有害プランクトンで大きさは10μm(1/30mm))
◆赤潮発生までの過程(発生初期→見えないところで増殖中→濃密な赤潮になる前で漁業被害を軽減する必要)
クロロフィルの測定をし植物プランクトンの光合成のために青い光は吸収され赤い光を返すことにより、濁度計を海水面から6mの深さに設置し観測
コビキタスブイシステムで海域のクロロフィル濁度計・水温センサー(多層)がご覧いただけます。
http://www.buoy.jp/buoy/buoy_html/

■スマホで海の状態を見る 株式会社NTTドコモ地域協創・ICT推進室 山本圭一
○要旨
社会価値の協創に向けた取り組みをドコモ中期戦略としてお客様への価値・感動として
@お得・便利A楽しさ・驚きB満足・安心をパートナーとの価値・協創をすべく
@農業への貢献 A社会課題解決・地方創生 B商流拡大を目指した2020beyond宣言
をし、水産業が抱える課題に取り組んできた。

課題1 1965(昭和40年)〜2015(平成27年)生産量はピークの半分以下
課題2 1960(昭和35年)〜2015(平成27年)自給率は59%
課題3 2003(平成15年)〜2015(平成27年)漁業就業者数16万人 高齢化率37パーセント特に40歳代が2.6万人(急速)
課題4 海水温の上昇などにより漁場に異変

2017年よりICTブイソリューションン商用サービスの開始
@2016年3月10日 東松島市の牡蠣・海苔養殖漁場でICTブイの実証実験を開始
により、効率的な出漁で燃油コスト削減、品質の向上、終了の安定化、海の状態変化を次
世代へ敬称第5回海苔サミット(佐賀)で180名の参加者を得た

システムの概要

ICTブイから得られた情報→NM/クラウド(集約)→アプリ「ウミミル」で公開


S−VANS       docomo    Andex

第49回海洋フォーラム.png


海洋計測アプリ「ウミミル   http://marine-it.net/activity/umimiru.html

センサーのメンテナンス
常時海にあるため、海藻やフジツボなどが付着 漁業者にお願いしている。
ICTブイを導入することにより今まで見えなかったものが見えるようになり“新たな気づき”が生まれ、現場から“イノベーションの創出”が期待される。

水産政策の改革(平成30年6月
水産資源の適切な管理と水産業の成長産業化を両立させ、漁業者の所得向上と年齢バランスのとれた漁業就業構造を確立することを目指し、水産行政の改革を実施
参考:海面養殖魚種等
ホタテガイ、牡蠣類、ぶり、マダイ、カンパチ、クロマグロ、ギンザケ、ホヤ類、
しまあじ、ひらめ、まあじ、昆布・ワカメ類、クロ海苔、海藻

当会は、海辺の自然学校の運営業務を通じて、沿岸域の人工干潟・海浜の覆砂変化を把握し、漁業者のご意見もお伺いしながら、お手伝いできること(干潟耕運・漁業者支援)に取り組んで16年目を迎えるNPO法人です。
高齢化が顕著化し、先が見えにくい活動でもありますが、今回の横断的なフォーラム開催において、沿岸域の実態が漁業者に止まらず、市民にも共有されることで、いろんな角度から「海」に関心を持って頂ける可能性を感じました。出来るだけ具体的な情報発信に努めたいと希望しています。
http://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/179
Posted by さとうみ振興会 at 09:43 | 事務局より | この記事のURL
第3回 広島ジュニアサイエンスフェアが開催されます! [2018年11月20日(Tue)]
第3回 広島ジュニアサイエンスフェアが開催されます!
小中学生の研究発表や、高校生によるサイエンスショーなどが行われます。
入場無料、申し込みも不要ですのでぜひご参加ください。

◆日時
平成31年1月6日(日)12時30分〜16時30分

◆場所
広島青少年センター

詳しくはこちらのチラシをご覧ください。
じゃすふぁに行こう.pdf


過去の開催詳細については以下のとおりです。

第2回の開催報告
http://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/438

第1回の開催報告
http://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/403

教育改革の動向
こども達が成人して社会で活躍する頃には、生産年齢、人口の減少、グローバル化の進展や、たえまのない技術改革等により、社会の職業の在り方そのものも大きく変化する可能性、そうした厳しい挑戦の時代を乗り越え、伝統や文化に立脚し、高い志や意欲を持つ人間として、他者と協働しながら価値の創造に挑み、未来を切り開いていく力が必要、そのためには、教育の在り方も一層進化させる必要、特に学ぶことと社会のつながりを意識し「何を教えるか」という知識の質・量の改善に加え「どのように学ぶか」という学びの質や深まりを重視することが必要、また学びの成果として「どのような力が身に付いたか」という視点が必要(出典:初等中等教育における教育課程との基準等の在り方について)

Posted by さとうみ振興会 at 12:24 | イベントのお知らせ | この記事のURL
会員のボランティア活動のご紹介です! [2018年11月09日(Fri)]
当会法人会員の日の丸産業株式会社の皆さまが、江田島で行われた海岸清掃ボランティアに参加されました!
日の丸産業のホームページはコチラですサーチ(調べる)
→ http://www.hinomarusangyo.com/

◆日時
平成30年11月3日(土曜日)

◆場所
江田島(サンビーチ沖美)

◆参加者
河尻会長(日の丸産業)/日の丸産業5名/ALSOK7名/ナイスフレンドリー4名

◆内容
浜辺のゴミ拾いを実施。
浜辺には、ペットボトルなどの生活ごみのほかにプラスチックのパイプや発泡スチロールが打ち上げられていました。そのゴミを熊手などでかき集めて処分しました。

◆成果
90リットル袋が50袋
45リットル袋が76袋
合計7,920リットル

会長.JPG

清掃の様子


ビフォー.JPG

清掃前


アフター.JPG

清掃後



Posted by さとうみ振興会 at 09:50 | 会員について | この記事のURL
「海辺の自然学校in大島干潟」を開催しました! [2018年11月08日(Thu)]
「海辺の自然学校in大島干潟」を開催しました!

中国地方整備局宇部港湾・空港整備事務所でも報告されていますので、そちらも併せてご覧ください。
→ http://www.pa.cgr.mlit.go.jp/ube/wp/wp-content/uploads/2018/10/宇部港湾・空港整備事務所からのお知らせ2018.10_vol.34.pdf

◆日時
平成30年10月9日(火)

◆場所
周南市立鼓南中学校体育館、鼓南小学校、大島干潟、大島地区総合運動場

◆参加小学校
鼓南小学校11名 大河内小学校15名 合計26名

◆プログラム
・開校式
・座学
低学年座学:大島干潟の潮汐動画・生き物あてクイズ・プランクトン観察
高学年座学:水環境について、パックテスト・プランクトン観察
座学-horz.jpg


・あさり観察・マテ貝観察
アサリ掘り-horz.jpg


・集合写真

集合写真.JPG


自然学校ではアンケートと、ふりかえりシートというのを実施しています。

大島干潟002.jpg

大島干潟


後日、周南市立鼓南小学校と須磨小学校の生徒さんからアンケートの回答が届きましたのでご紹介します!

その前に両小学校について簡単にご紹介しますわーい(嬉しい顔)

鼓南須磨小位置図.png


1)周南市立 鼓南小学校
鼓南小学校は急激な社会環境の変化に伴う児童数の減少により大島小学校と粭島小学校が統合され、平成25年4月に開校した新設校です。
周南市南東部(鼓南地区)の大島半島の高台に位置し、周南市立鼓南中学校の敷地内に併設されました。
校区は波穏やかな大島湾が広がり、四季折々の彩を変える太華山を中心とした山々が連なる大島地区と大島半島のほぼ先端に位置し、ふぐの延縄漁発祥の地として知られ、古くから漁業で栄えた粭島地区となっています。
全校生徒は十数名と多くありませんが地域の方々から温かく見守られ、これまでの両校の伝統や良さを引き継ぎ鼓南中学校と密接な連携のもと、小中9年間、地域・保護者・学校が一体となった鼓南の学校を目指しています。今回実施に当たっては、地元漁業者・大島干潟を育てる会・地元NPOなどが主体的となって子供たちのお世話をしました。
○根気強く学ぶ子
○仲良く助け合う子
○健康づくりをする子
を目指す児童像とし、ふるさとを愛し、豊かな心を持ち、共に学び合う児童の育成を目指しています。

2)周南市立 須磨小学校
山口県で一番長い川、錦川の上流部にある須万、須金地区にある須磨小学校は現在児童数15名です。山の中の小さな学校ですが、平成2年の須金中学校舎の新築に伴い、小・中併設校となり、「へき地・複式教育センタ―校」として、地域と合同の運動会や「梨の袋かけ」「和紙絵づくり」等地域に根ざした教育活動を展開しています。
自ら学ぶ力を持つ子ども、表現力豊かな子どもを育てることにより、
「きらめく笑顔!いきいきとした学び!」を目標に取り組んでいる小学校です。

海辺の自然学校の様子が須磨小学校のHPに掲載されていましたるんるん
→ http://www.shunan.ed.jp/sumasho/posts/post120.html

ひらめきそれではアンケート結果です。

アンケート1.png
アンケート2.png
アンケート3.png
アンケート4.png
アンケート5.png

問8.本日のご意見、ご感想をお聞かせください
須磨小学校
・プランクトンを見たのが楽しかった。
・初めて貝掘りをしたり、顕微鏡で生物を見たり、めったにできないことができたので楽しかった。
・アサリ掘りをしたり、水のことについて聞けたので楽しかった。
・とても潮干狩りが楽しかったのでまたしたい。
・楽しかったのでまた行きたい。
・アサリが30匹ぐらい捕まえられたのでよかった。
・大きい貝がいっぱいあったから、また参加したい。
・アサリがおいしかった。また食べたい。
・アサリの取り方が分かったので、またやってみたい。

鼓南小学校
・楽しかった。
・アサリは、小さいものはもとにいたところに戻し、これからもゴミを捨てずに海をキレイにしていきたいと思った。
・貴重な体験ができてよかった。
・たくさんの生き物のことがたくさん分かれてとても勉強になった。
・貝をたくさんとれてよかった。このような体験で貝のことが知れた。

ひらめき次にふりかえりシートの回答です。

今日の勉強で一番印象に残っていることは?
須磨小学校
・アサリ掘りをやったことがなかったから、アサリ掘りをしたこと。
・アサリを採るときに両手を使えばいいということが分かると、たくさん採れた。
・顕微鏡で小さな生きものを見たこと。
・一番印象に残っていることは、動物性プランクトンを植物性プランクトンがいること。
・貝がいっぱいいたからびっくりした。
・プランクトンの形が変だったこと。
・アサリはところどころにいると思ったけど、掘るといっぱいいたからびっくりした。
・アサリの掘り方を知った。
・マテガイに塩をあげたら飛び出てきたのがびっくりした。
・水の学習が一番びっくりした。実験のおもしろかったし、無限にあると思っていた水は私たちが使えるのは少ししかないことにびっくりした。
・微生物の種類はあまりないと思っていたので、数えきれないほどたくさんの種類がいることに驚いた。
・いろんな形の微生物を見たことが楽しかった。

鼓南小学校
・アサリを掘ったのが楽しかった。
・貝掘りで大きなのが掘れてうれしかった。
・小さい生き物がいてすごかった。
・マテガイがニョきっと出たのがおもしろかった。
・貝堀でたくさんとれてうれしかった。
・アサリがプランクトンを食べていることがびっくりした。
・おもしろいと思ったことは、CODとPHをやったこと。
・海水や下水道、水の飲めるやつと飲めないやつがよく分かったから。
・プランクトンを見られたこと。四角が6つぐらいになって行動しているのがおもしろかった。
・ひとつのところにたくさんアサリがいた。
・まびく作業が印象に残っている。
・1cmくらいのアサリがいたことが一番びっくりした。
・アサリは砂の浅いところにいることに、そうなんだと思った。

わからなかったことやもっと知りたかったことは?理由は?
須磨小学校
・アサリはどうやって砂の中に入って育つのか。
・どこにアサリがいるのかもっと調べたい。
・干潟にはどんな生物がいるかもっと知りたい。
・あまり貝のことを知らないから、もっと貝のことが知りたい。
・顕微鏡で見たプランクトンの名前が知りたい。
・アサリを何時間置いておいたら、焼いて食べられるのかを知りたかった。
・満潮のときはどれくらい深くなるか知りたかった。
・マテガイはどこに住んでいるか知りたかった。
・プランクトンの観察をもっとしてみたい。
・貝について調べたことがないので、小さな貝はどのようにして大きくなっていくのかを知りたい。
・プランクトンを見て、ボードに書いたときにとても多かったので、微生物やプランクトンは何種類ぐらいいるのか気になる。

鼓南小学校
・ヒゲみたいなのがあってなんだろうと思った。
・なんでマテガイは塩を入れたら出てくるのかなと思った。
・貝がどうやって増えているのか知りたい。
・なんで丸があるのか不思議だった。
・アサリはなんで水があるところによくいるのかなと思った。
・アサリは小さいころからも形はおなじなのかな。

「なにかできることひとつ」宣言!
須磨小学校
・海のアサリを大事にしたい。
・海をきれいにするためにゴミを捨てない。
・アサリ間引きする。
・水を使ったら蛇口を締めて節約する。
・ゴミ拾いをする。

鼓南小学校
・小さい魚は逃がす
・魚を大事にしたい。
・ごみを捨てずに持って帰る。
・魚やプランクトンに影響を与えないように海にゴミを捨てない。
・家庭で使った汚い水を海へ流さない。
Posted by さとうみ振興会 at 14:54 | 30年度活動報告 | この記事のURL
「“科学”からの招待状(第2回)人類につながる生命進化」のまとめです! [2018年10月30日(Tue)]
先日、広島アメリカンスクールの高校2年生 渡邊森羅さんと一緒に「科学からの招待状(第1回)」を鑑賞しました。(海発生の起源)
渡邊さんが来局されたときの様子はコチラからご覧くださいわーい(嬉しい顔)
→ http://blog.canpan.info/nposatoumi/archive/470

今回は、第2回の「人類につながる生命進化」をまとめましたのでご覧いただければと思います。

■前回のまとめの概要
前回、地球誕生から最初の原始生命の誕生を見てきました。第2回は、その原始生命がどのような進化の道を辿って人類につながってきたのかを見ていきます。簡単に、おさらいすると46億年〜40億年の冥王代、地球は、微惑星の衝突の繰り返しで誕生しました。
原始地球は大気や海の無い裸の惑星でした。地球誕生1.5億年後、氷小惑星が飛来し2億年後、43億年〜42億年前に、現在のような海と大気に包まれた地球が誕生しましたが、当時の海の環境は猛毒で生物が生まれるような環境ではありませんでした。
最初の生命誕生は陸上でした。ウラン鉱脈が造る自然原子炉と間欠泉とが組み合って自然原子炉間欠泉を中核として物質とエネルギーが循環し融合して生命誕生に不可欠であるアミノ酸、リン酸 さらにもっと、複雑なRNAなどの有機化合物が合成されました。
それらが、膜に囲まれることにより原始生命体が誕生しました。
参考:人体を造っている元素として28種
@炭素C,水素H,酸素O,窒素N, 4元素、96.6%
AカルシウムCu,マグネシウムMg、カリウムK,ナトリウムNa,硫黄S,リンP,塩素CL,7元素 3.38%
B鉄Fe,銅Cu,マンガンMn,モリブテンMo,セレンSe,コバルトCo,クロムCr,ヨウ素I,フッ素F,バナジウムV,スズSn,ケイ素Si,ホウ素B,ルビジウムRb,チタンTi,臭素Br, 17元素 0.02%

■今回の概要
これまでのデータモデルを調べ、新たなデータをもとに、新たなモデルへと変えていく場合、重要なことは俯瞰的に見ることです。異なる学問領域を総合的、俯瞰的にみる研究手法は、地球はもともと複合されて出来ているので、異なる現象をどのようにつなげて行くかの幅広い視野が必要です。(名付けて俯瞰科学という)です。

■巨大化
原始生命が人間になるまでの進化(歴史)の本質を言えば『巨大化』です。
最初の生物の原始生物、原核生物と言われるものですが、その大きさは平均すると10ミクロン=100分の1mm程度、さらに、この原核生物(10ミクロン)が22億年前に巨大化し、
真核生物(体長1mm)体積では100万倍になります。さらに、もう1回、我々のような動植物になるためには、色々な大きさがありますが、10cmになるのには、さらに100万倍が必要で1兆倍にもなります。

■真核生物の誕生シナリオ
29億年前、大陸の周辺の浅瀬では,ある変化が起きていました。光合成をおこなう原核生物の出現「シアノバクテリア」です。光合成は、太陽のエネルギーを使って、水と二酸化炭素から、酸素と糖を合成します。酸素は体外に放出され糖は体内に蓄積されます。放出された酸素が徐々に、大気中に蓄積し地球の大気組成を変えていきました。
しかし、23億年前、地球を大きく変える事件が起こります。天の川銀河と矮小銀河の衝突で起こったスターバーストです。地球では大量の宇宙線が降り注ぎ、宇宙線は大気に触れると雲の核をつくる核生成作用により雲が地球を覆いました。

その結果、太陽のエネルギーが十分に地表に行き届かなくなり、赤道地域までも氷で覆われる時代が訪れます。
これが全球凍結です。有害な宇宙線と全球凍結により、生物は大量絶滅しました。しかし、厚い氷の下では、この環境に耐えた生命がわずかに存在しました。氷がベールとなって宇宙線から生命を守りました。そして、21億年前に全球凍結が終わると、大量絶滅から生き残った原核生物達は内部共生をさらに拡大し巨大化していきます。酸素を消費するミトコンドリアや酸素を発生する葉緑体を膜内にとりこみ、酸素により、より大きなエネルギーを使えるようになりました。
このように、膜内に共生するミトコンドリアは数千個を超えました。しかし、酸素は生命体にとって基本的に猛毒です。そこでDNAを守るため、それを包む核膜が生まれました。DNAはさらに巨大化し、より多くの遺伝子情報を持つようになりました。その結果、より複雑で多様な生命体を生み出すことが出来るようになりました。

こうして、真核生物が誕生しました。その大きさは原核生物の100万倍で、全球凍結による大量絶滅の危機が生命進化のスピードを速めました。(化石の証拠から判かります)
まさに絶滅と進化は紙一重なのです。

■突然変異による進化
生物学者の多くは徐々に生命進化が進んだものと考えていますが、分子生物を研究している人は進化の加速を突然変異の例として、どれぐらい増えるかを実験している人の試算によれば、原子生物から人間までの進化は150億年必要とされています。あるいはもっと必要だと言われています。
宇宙の年齢はかなりの精度で138億年と言われています。実際には人間に到達するのは40億年までと言われていますので全球凍結による進化の加速があったと言えます。

まず判っていることは全球凍結の時代に加速があったこと。しかし実際は2〜3億年の間、ずっと凍結したわけではないと判りました。数百万年単位で、全球凍結は極寒期と温暖期の繰り返しがありました。
また、地球には火山の場所など温かい場所に避難した生物達がいて、温かくなると拡大することが起きます。それの繰り返しであるので植物がダメージを受けると動物も死んでしまいます。そのことを、大量絶滅と呼んでいます。
全球凍結が起きた時代の進化の加速のポイントは、4〜5回繰り返しあったとする酸素濃度の極端な増減でした。
これは、遺伝子を傷つけるので、遺伝子が関連する突然変異と関係します。

今まで、お話してきました酸素というのは生物の体にとって、進化の直前には生物にとって毒なのです。
それは、有機物を酸化してガスにしてしまう。例えば、有機物に火をつけて焚火するのと同じです。ゲノムにとっては燃えるまでもなく、ジンワリと酸化しました。
酸素濃度の増減はゲノムに大きなダメージを与え遺伝子を傷つけ突然変異の確率を上昇させます。一方、全球凍結の原因は、宇宙のスターバーストからくる星の爆発的な誕生で、大進化の時期は丁度、この時期に対応しています。
この時期に大量の高エネルギーの粒子が宇宙から地球に降り注いだに違いありません。この高エネルギー粒子もゲノムを傷つけます。突然変異の確率が増える、この2つが進化の加速の原因と考えています。

■全球凍結と人類出現
地球史の長い40億年を超える時間の間に大規模な全球凍結は2回起きています。
そのあとは必ず生物の巨大化と大進化が進んでいます。酸素を上手く取り入れる酵素を使って生物が適応しました。全球凍結が、なかったら人類の出現はなかったと考えています。

6.4億年前 
再び全球凍結が繰り返す気候変動(マリノアン全球凍結)に耐えるため、原核生物や真核生物が集まり共生することにより互いの欠点を補う多生物共生体への進化です。(例:人間の腸には、細菌が存在する。)
新たな生物の可能性を大きく広げることになります。スポンジ状の生物の「海綿」が登場、生物のサイズは再び100万倍となり原核生物に比べ1兆倍に巨大化しました。

5.8億年前 
小規模な氷河期と温暖化気候を繰り返す中(ガスキアス小氷河期)、リン等が大量に海中に流れ込むと動植物が一斉に繁殖しました。エディアカラ動植物群です。
この時期の代表的な生物は「テッキンソニア」です。殻や骨格を持たない、軟体の生物で体長1mを超えていて大陸周辺の温かい浅瀬に生息していたと考えられています。

5.5億年前
大陸から栄養分の供給や酸素濃度がさらに増してきました。海中では、リンやカルシウムの濃度が増え、これを利用して外敵から身を守る鎧として、カルシウムを使った堅い骨格を持つ「ミクロデックティオン」の出現です。生物は生き残るために身近にある材料を使って進化していきます。

5.4億年前
地球は極端な熱さと寒さを繰り返す激変期を迎えました。これにより、エディアカラ動植物群は絶滅します。しかし、一方では、新たな生命進化が始まろうとしていました。
それは、超大陸ロディニアで起こっていました。大陸が分裂する場所では放射性元素に富むマグマが噴出、放射線が生物の突然変異を引起こし新種誕生を促し生命の枝分れを起こします。このような進化を「茎進化」といいます。
【注:茎進化・・・生物学者が遺伝子をもとに系統樹を描く方法(2つの大きな分かれ目)】
そして、分裂した小大陸が再び衝突して融合すると、大陸衝突の場では、生物の交雑が起きます。その新しい組み合わせにより様々なバリエーションの生物が生まれます。これを冠進化と言います。
【注:冠進化・・・一気に沢山、分化すること】
大陸衝突により地球上の環境が多様化、地中海のような閉鎖的な海もでき、そこに大量の栄養塩や硝酸が運ばれます。そして、カンブリア紀の生物の爆発的な進化を興しました。
35の門の生物を生み、現在につながる生物種の大元を造りました。生命の進化は宇宙や地球環境の変化と密接に繋がっています。

5.4億年〜2.5億年前
古生代と言われる時期に、生物の進化が行われたことを述べてみましょう。現在の5倍の塩分濃度を持っていた海水が6億年程まえから徐々に、その濃度を下げていきます。それは、巨大な大陸の出現や海水面の低下により岩塩として陸地に取り込まれた結果です。
また、一時的に海面が上昇しても堆積物が深くなり岩塩が海中に溶け出すことはありませんでした。塩分が下がったことにより、それまで淡水と海水が混ざる汽水域にいた生物が海洋に進出するようになりました。また、酸素濃度の上昇によって大気上層にはオゾン層が形成され、有害な紫外線が遮断され陸上は生物にとって安全な場所として整えられていきました。

5.4億年前
最初に陸地に進出したのは植物でした。浅瀬で繁栄していた藻類です。その後、昆虫も現れ植物と互いに依存しながら進化する「共進化」をおこしました。
同じ時期、海の中では脊椎動物が進化し魚類が誕生した。これが我々人間を含めた脊椎動物の共通祖先です。
魚類は進化を続け、両生類の祖先となる「イクチオステガ」を生み出します。
【参考:進化・・・ハイコウイクティス→ピカイア→ドレパナスピス→シーラカンス】
このころ、陸地では植物が大繁栄をしていました。植物が作り出す酸素で濃度は現在の1.5倍のもありました。そして、いよいよ肺の機能を獲得した脊椎動物が陸上に進出します。この両生類が、爬虫類や恐竜、そしてほ乳類へと進化し人類へと繋がっていきます。

2.6億年〜2.5億年前(顕生代)
太陽系は暗黒星雲と衝突し、その結果、大量の宇宙線が地球に降り注ぎ地球は極寒期に入りました。最初にダメージを受けたのは植物でした。死滅により酸素濃度が低下し、両生類、爬虫類、昆虫の過半数が絶滅しました。順調に進化したかにみえた生物は、またもや大きな試練をうけることになりました。だが、同時に、絶滅は次の時代をつくる準備でもあります。人類へと続く新しい生命の誕生が目前に迫っていました。

2.5億年〜6600万年前(中生代)
中生代になると恐竜の時代になります。最初の哺乳類は、「アデロバシレウス」というネズミぐらいの大きさで、約2.5億年前に生まれ夜行性でした。
蛇は、その時の天敵でした。今も、身近な例として、現在の人間が本能的に蛇を嫌悪することがあるのは、人間のゲノムに組み込まれていると思いますが、一方、人間には蛇好きだという方もいますが、これは「人」の多様性を示していると考えられますし、ゲノムの持つ多様性の対応と言えます。
哺乳類から霊長類が誕生するのは約1億年前ごろ、そのあと、人の祖先がチンパンジーとわかれます。人類の誕生は700万年前ごろと言われています。最初の人類は「サヘラントロプス」とよばれている種で、骨盤の形と大きさから直立歩行をしていたと言われています。
その後、進化とともに種は次第に多様化していきます。

ここで、注意しておくことは、ある時代ではいくつもの「種」が共存したり、また一方ではある「種」が絶滅したりしていることが判っています。生物的な研究者によると20種類ぐらいの人類がいたといわれています。
お互いに交雑していたことが判っています。今の私たちは「ホモサピエンス」と言われていますが、ゲノム解析によると絶滅した「ネアンデルタール」に由来する遺伝子を2〜3%ぐらい持っていて、我々の祖先と共存していた時代があったことを示しています。
ネアンデルタールの脳は我々の1500ccに比べ1600ccと脳容積は大きかったのです。
脳容積が、大きいから必ず生き残ると言うわけではないことを暗示しています。
他の霊長類に比べて著しい違いがある領域が人間の脳の中にあります。HAR(ハルゲノム)
と言われる大脳皮質の形成と発達と支配する遺伝子(数年前202個が確認)です。

どうして人に特徴的にこれらの遺伝子が集中的に生まれたのか?他の動物にはありません。
その原因は特殊な環境で、特殊な火山噴火に関連したと考えられています。特殊なマグマの火山活動です。人類の誕生場所は、アフリカの大地溝帯と言われています。
大陸が割れている、その下に2つのプレートが生まれる場所です。割れるというショックは非常に特殊な火山活動が起きます。大地の裂け目は、放射性元素を富んだマグマが噴出されます。これをハイアール(HiR)マグマと呼んでいます。
これによりゲノムが傷つけられ突然変異が生じ、その結果誕生したのが人類と言われます。現在、アフリカにおける人骨を収集して年代ごと調査すると段階的にではなく飛躍的に脳の容積が大きくなっています。(中間の脳容積のデータが発見できません)
年代と脳の容積を比べると、脳の発達とHiRマグマの対応が見られます。
・180万年前 HiRマグマ噴出(チンパージー・アストラロビテクス・ハビリス)
       脳容量400CC→800CC
・60万年前  HiRマグマ噴出(エレクトス・ネアンデルタール)脳容量→1000CC
・20万年前 HiRマグマ噴出(サピエンス)脳容量1600cc
・20万年前から、アフリカから発生した人類は、赤道から北極圏まで拡散します。
その直後も、飛躍的に脳の発達が進み「科学」を発明し進化が進みます。
ヒトの特徴は道具をつくることです。人間だけが「科学」を発明しました。

■人類代の提唱
新たに人類代の提唱(冥王代46〜40億年前→太古代〜25億年前→原生代6.35億年前→顕生代〜700万年代→人類代)がされています。
科学の発達が社会問題を起こし、人類にとって良かったのかどうかの課題もありますが科学の発展によりいろんなことが見えてきました。
1600年(関ケ原合戦の頃)、ヨーロッパで虫眼鏡が発明され小さなものが見えるようになりました。組み合わせると遠くが見えることになりました。現在人間が認識出来る空間の広さは、下は素粒子の大きさから上は宇宙の果てまでと広がりました。
例えば、隕石の落下は偶然で、予測不能と考えられていました。空間の認識が広がって宇宙も今や科学者によると必然的なものとして、何時、どの隕石が地球に落ちてくるかさえ、予言できるようになりました。(科学は未来を予測できる)

科学が発明された結果、豊かな物質文明を作りだしました。私たちはこうして人生を謳歌できるようになった一方、人間中心で、環境や生態系を破壊して、人間の存続さえも危ういと言われています。
例えば、人類は約100年前の1900年頃は17億人で、2018年は70億人を超えています。人類だけ非常に増えています。そのことは、他の生物達にひずみを生じさせています。
これが生態系のひずみで地球環境問題の出発原因になっています。

答えは、出発原因を潰せば良いのですが、世界人口をヒューマニズムいう概念で縛られた我々が生態系に優しい生態に戻すことは現実的に非常に困難です。しかし、それを可能に出来る科学を、人間は持っていると思います。

●今後の地球史において予見される出来事(出典:丸山茂徳)
@自己複製可能な人工生命体の出現
AC4植物死滅 ㏇2 40ppmに
Bプレートテクニクス停止・生命の終わり
C海洋の消滅
D天の川銀河・アンドロメダ銀河と衝突
E地球の消失
Posted by さとうみ振興会 at 11:21 | 30年度活動報告 | この記事のURL
水産多面的機能発揮対策事業シンポジウム 「産学官協働による東広島市の里海保全」が開催されます! [2018年10月26日(Fri)]
水産多面的機能発揮対策事業シンポジウム 「産学官協働による東広島市の里海保全」が開催されます!

H30水産多面的チラシ.jpg東広島市安芸津町での里海保全の取り組みを広くPRするためのシンポジウムです。
瀬戸内海の貧栄養化問題の第一人者である広島大学の山本民次先生、クロダイの生態研究で著名な広島大学の海野徹也先生の講演の他、間伐材魚礁設置に実際に携わった漁業者、林業者、環境調査担当者が、間伐材魚礁の設置など「東広島市の里海保全の具体的な取り組み」についてご紹介します。

◆日時
平成30年11月14日(水)14:30〜16:50(開場 14:00)

◆場所
ホテル ヴァン・コーネル 4階 会議室(東広島市西条岡町10-20)

◆定員
40名(先着順)
※ 当日参加も可能ですが、定員等の関係で入場を制限することがございます。

◆参加費
無料

◆主催
安芸津干潟研究会(安芸津漁業協同組合、早田原漁業協同組合)

◆後援
東広島市、広島大学流域圏環境再生プロジェクト研究センター

◆内容
14:30 開会挨拶
14:40〜15:10 特別講演「三津湾の環境について」
◇講師:広島大学大学院 生物圏科学研究科 教授 山本民次 氏
15:10〜15:40 基調講演「里海の魚、クロダイに学ぶ」
◇講師:広島大学大学院 生物圏科学研究科 教授 海野徹也 氏

15:40 休憩

15:50〜16:50 一般講演
◇「漁業者による里海づくりの取り組み」安芸津漁業協同組合
◇「林業者による里海づくりの取り組み」賀茂地方森林組合
◇「東広島市の里海保全・再生の取り組み」(一財)広島県環境保健協会

◆申込方法
申込書に必要事項を記入の上、E-mailまたはFAXにてお申込みください。
かわいい申込書&チラシ
→ 産学官協働による東広島市の里海保全チラシ&申込書.pdf

◆申込・問い合わせ先
安芸津干潟研究会事務局
(一般財団法人広島県環境保健協会 環境保全課 中原)
TEL:082-293-1580
E-mail:webmaster@kanhokyo.or.jp
Posted by さとうみ振興会 at 11:48 | 事務局より | この記事のURL
平成30年度 瀬戸内海区水産研究所 研究成果発表会に参加しました! [2018年10月22日(Mon)]
平成30年度 瀬戸内海区水産研究所 研究成果発表会〜水産業の未来を支える新技術〜に参加しました!

◆開催日時
平成30年10月20日(土)13:00〜15:55

◆開催会場
広島YMCA国際文化センター 3号館 多目的ホール

◆内容
瀬戸内海区水産研究所長 生田和正 ご挨拶(概要)
魚介類を中心とした和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されるほど、世界中で魚食が注目され、海外では、その消費と生産は拡大を続けています。
国内に目を向けると、魚食離れによる消費の低迷、温暖化等による生態系の変化、沿岸環境の悪化による資源量の減少、燃油や養魚飼料にかかるコスト高や少子高齢化による労働力の低下など、水産業には問題が山積しています。
平成29年の国の水産基本計画では、これらの問題を克服し、国際競争力のある成長産業へと転換するため、資源管理の高度化や養殖の推進、水産物の輸出の拡大等、新たな取り組みが示されました。このようなイノベーション(革新)を促すためには、その基盤を支える新たな技術の研究開発を強力に進めることが必要です。今回「水産業の未来を支える新技術」と題し、当研究所が推進する、低迷する現状を打破し、日本の水産業の未来を見据えた革新的な研究開発についてお話をお聴き頂けると思います。

テーマ1.マダコ稚ダコの生産技術が格段に進歩(海産無脊椎動物研究センター研究員 岡雅一)
最近、瀬戸内海だけではなく日本のタコ供給に異変が起きています。日本は、世界最大のタコ消費国ですが、国内漁獲量の減少傾向に加えて、海外需要の増大により、輸入価格が高騰し輸入が減っています。
将来の、安定供給の不安にいち早く反応したのは、たこ焼き業界で、タコ養殖が出来ないかと悲鳴にも似た研究ニーズが寄せられました。マダコ養殖に必要な孵化幼生を飼育する研究は、約50年の歴史がありますが、飼育が難しく、その原因が不明で遅遅として進みませんでしたが、昨年度、海産無脊椎動物研究センターで大きく進展しました。

技術的に進んだ点は2点あり、1点目は、飼育装置のうち、特に水流を従来と変えた点です。
もう一つの技術的な進歩は有効な餌の発見です。魚類の仔魚飼育では、一般的にアルテミアに高度不飽和脂肪酸(EPA,DHA)を与えて栄養強化を行うことで問題なく飼育が出来ます。
しかし、マダコ幼生はアルテミアに同様な栄養強化を行っても飼育成績は得られませんでした。そこで、アルテミアの代わりにEPA,DHAを栄養強化したワムシを食べさせたガザミのゾエア幼生を使うことで、良好な飼育成績を得ることが出来ました。
このようなことから、従来の着底期稚ダコまでの生残率0〜31%を、77.1%(0.5 ㎥3水槽の飼育試験平均生残率)まで高め、合計2796個体(3水槽合計)着底稚ダコの生産に成功し、従来1か月以上とされていたふ化から着底までの期間も、成長が促進することで23日にまで短縮できました。

テーマ2.燧灘カタクチイワシ(シラス・チリメン)の復活に向けて(始原生産部 資源増殖グループ主任研究員 米田道夫)
瀬戸内海においてカタクチイワシは、チリメンじゃこや煮干し(いりこ)として利用される馴染みの深い魚です。
瀬戸内海のカタクチイワシ仔魚(シラス・チリメン)の漁獲量は比較的安定しています。
しかし、瀬戸内海の中央に位置する燧灘では、近年急激に減少しています。
そこで、関係県の試験研究機関や大学の方々と共同で、野外調査や飼育実験を行ってきました成果を紹介します。

@カタクチイワシの生活サイクル
燧灘のカタクチイワシは、5〜7月を中心に産卵を行います。産み出された卵は2〜3日で孵化し、その数日後に動物プランクトンを食べ始めます。
その後、稚魚(カエリ)を経て、孵化してから半年ほどで親魚になります。
親魚は餌から得た栄養源を速やかに卵に取り組みながら、産卵を繰り返します。

A卵は多いのにシラスが獲れない!?
燧灘の野外調査から興味深いことが判ってきました。産卵期の総産卵数は1992年以降増加しているのですが、シラスの発生量は2005年以降急激に減少していることが判明しました。
さらに、親魚と仔魚の関係から「親が太っていると、子も多い」こと、最近は「親は痩せて、子も少ない」ことが明らかになりました。
親魚の肥満度と卵のサイズの関係を調べたところ「親が痩せてくると、卵が小さくなる」ことが示されました。
カタクチイワシは餌の量が増えると、肥満度が急激に増加します。又、親魚は主にカイアシ類とよばれる動物プランクトンの成体(親)を食べるのに対して、孵化した仔魚はカイアシ類の幼生(子ども)を食べることが判っています。
燧灘のカタクチイワシは「親魚や仔魚の餌条件が悪くなることによって、卵質、そして仔魚の生き残りが悪くなっているのではないか?」との仮説に導かれました。

B世界初の技術で仮説を検証!
カツオ一本釣りの餌となるカタクチイワシを安定的に供給することを目的として、その養殖技術を世界で初めて確立することに成功しました。
先ず親魚を餌条件の良い高給餌区と低給餌区の水槽で1か月飼育した結果、やせた親から生まれた仔魚は、環境の悪い条件下で生きていかなくてはなりません。このため、たとえ卵の数が多くても、発育初期に数多くの個体が死亡するためシラスが不漁になっているのではないかと考えらます。2018年生まれのカタクチイワシの漁獲量は最近の5年間で最も高くなりました。その原因を調査してみると、4〜6月のカイアシ類成体の密度が例年以上に高く、また、親魚の肥満度も高かったことが判明しました。
今後は「動物プランクトンの増えるメカニズム」の解明に努めながら、カタクチイワシを含む海洋生態系の調査研究を推し進めて行きたいと考えています。

テーマ3.植物プランクトンに感染するウイルス〜ウイルスがいても水産の土台は揺るがず!?〜(環境保全研究センター 有害・有害藻類グループ主任研究員 外丸裕司)
海水の中にも様々なウイルスがいます。今回は、「珪藻」のいう植物プランクトンに感染するウイルスについてその一部を紹介します。
珪藻とは、細胞の周りに直方体、三角柱、円柱など多様な形をしたガラス成分主体の殻を持つ植物プランクトンの一種で、池、川、湖、海など水がある場所には必ずと言って良いほど存在しています。珪藻は、増殖がとても速く、栄養も豊富なため、二枚貝を人工的な環境で飼育する時にはとても良い餌となります。
また、海洋環境中でも大増殖を繰り返し、動物プランクトンや二枚貝の重要な餌になっています。植物プランクトンに感染するウイルスの研究が盛んになり始めたのは1990年代のことです。当時、世界中の研究者が様々な植物プランクトンに感染するウイルスを分離し、その形態や遺伝的性質などを調べていました。ところが海に沢山いるはずの「珪藻」に感染するウイルスについては、いつまで経っても発見に成功したという研究者は現れませんでした。2002年に珪藻に感染するウイルスを世界に先駆けて筆者などの研究グループが発見することに成功しました。

自然環境から分離した珪藻ウイルスをフラスコの元気な培養珪藻に入れると、わずか数日で珪藻は全滅してしまいました。珪藻はウイルス感染で死ぬのです。しかも、ウイルス感染した珪藻の細胞から、1細胞当たり1万個以上のウイルス粒子が生産され、再び海水中に放出されます。このウイルスは感染する相手が決まっていて、特定の珪藻以外を死滅させないことも判りました。
それでは、フラスコ内と同じように、自然環境でも珪藻がウイルス感染したら、珪藻は海から消えてしまうのでは?という疑問が湧きます。そこで、定期的に広島湾の海水を汲んでその中にいる珪藻とそれに感染するウイルスの量的関係を調べてみました。
その結果、珪藻が大増殖を始めるタイミングで、ウイルスも一気に増加することが判りました。ところがしばらくすると、珪藻の量には大きな変化は、見られないのですが、ウイルスの量は徐々に減少していく傾向にあることが判りました。この調査の結果から、自然環境で増殖している珪藻は、ウイルスに攻撃を受けたとしても、全体としては大幅減少しない程度に自分たちの集団をウイルスか守ることができるものと考えられます。

まだ、謎の多い「珪藻とウイルス」の関係ですが、自然環境では珪藻がウイルス感染から逃げられる能力があるからこそ、私たち珪藻大増殖による水産物の恩恵をうけているものと考えています。食卓のお刺身を前にしたとき、それを陰ながら支えている珪藻のことを思い出してください。なお、珪藻ウイルスは人に感染しないのでご安心を!

テーマ4.海のにぎわいは藻場によってつくられる〜気候変動による藻場の変遷を予測し、どう守っていくか〜(生物環境部 藻場生産グループ 主任研究員 島袋寛盛)
木々が茂る森に様々な動物が暮らしているように、海の森である「藻場」も魚介類をはじめ多くの動物の営みを支え、我々の重要な食料生産の場になっています。さらに、藻場があることで波浪が抑制され浅場の流動が穏やかになり、魚が蝟集することで、遊漁や海水浴などのレジャー目的にも利用されています。このように、藻場は生物多様性や人々の活動など様々な”にぎわい”を創出しています。
特に、瀬戸内海に見られる温帯性藻場は、多年生のカジメ類やホンダワラ類の海藻や、小型の褐藻、紅藻類が多様な藻場景観を形成し、海産生物の多様性を支えています。
また、藻場には栄養塩を吸収し環境を浄化するだけではなく、二酸化炭素を吸収し酸素を放流するなど、我々の生活には欠かせない様々な役割を有しています。
しかし、最近では、温暖化による水温上昇により各地で藻場の減少や構成種の変化が確認されています。また、藻場の減少はいつどのような環境変動で生じるのかなど、その変化の仕組みは良く判っていません。

そこで、
@段階的に水温勾配の生じた沿岸域での藻場植生調査
A培養実験による藻場構成種の生理特性の把握
Bモデルによる過去の水温変化の再現と将来の水温予測
を行い、いつどこで、藻場の変化が生じたかの検証と、今後の藻場変化を予測するための技術開発を行いました。

わずかな水温差で変遷する藻場植生
愛媛県西岸の豊後水道は南からの黒潮の影響で、北は、佐多岬の南岸伊方町三崎から南は高知県の県境である愛南町まで、明瞭な表層水温の勾配があることが判っています。つまりこの北から南までの藻場植生を調査すれば、この場所の温度勾配によって生じる藻場の変遷は、今後瀬戸内海の水温上昇によって引き起こされる藻場変遷の過程を、今現在 現していることになります。
そこで、愛媛県西岸において温度勾配に応じた13カ所の藻場調査を行った結果、北部では瀬戸内海と同様にカジメ類の海藻とホンダワラ属が混生する良好な藻場が形成されていましたが、南下するに従いカジメ類が消滅し、ホンダワラ属藻場の種多様性が減少していきました。また、さらに南下すると大型褐藻類は消失して小型の紅藻類が優先するようになり、ついには藻場が消滅し磯焼けとなるか、亜熱帯のホンダワラ属やサンゴ類が見られ津ようになりました。そして、これらの変化は、わずか0.5〜1℃ほどの年平均水温の違いで生じていることが判りました。それでは、具体的にはどのような温度が藻場に影響を与えるのでしょうか。培養実験や、現状の藻場分布と水温の関係から、夏に29℃以上が6日未満であり、且つ15℃以下が70日以上続く場所にクロメなどのカジメ類の藻場が形成されることがわかりました。

モデルによる過去・将来水温の再現と藻場植生の予測
”モデル”と言って、海水温に影響を与える海面を通した熱の移動や風、外洋の水温や塩分、河川水の流入など様々な環境要因を元に、ある特定の範囲の過去水温の再現や将来水温を計算し予測を行うことが出来ます。
共同研究 愛媛大学沿岸環境科学研究センターが瀬戸内海及び近隣における過去およそ20年間の夏期と冬期の水温を再現したところ、クロメなど温帯性コンブ目類が消滅した場所は、夏期に28〜29℃の高温が単発的に生じ、冬期は水温が下がっていないことが判りました。
また、将来の予測では、IPPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)が発表している今後100年間で生じる気温上昇のシナリオのうち、最も、気温が上昇すると想定される条件を元に将来水温を計算すると、50年後には、瀬戸内海中西部の一部の海域にしかカジメ類が残らず、100年後には消滅することが予測されました。
しかし、出来るだけ温室効果ガスを削減し気温の上昇を抑えたシナリオでは、黒潮の影響の強い水道部では消滅しますが、瀬戸内海では、多くのカジメ類が維持されることがわかりました。

変化する藻場への適応と対策
藻場の分布については、黒潮の影響のある海域での水温上昇による減少や消滅が大きな問題となっています。これらの要因の多くは水温上昇だけではなく、水温の上昇によって食害を引き起こす藻食動物の活動が冬期も制限されないためです。
よって、九州のある海域では、地域と協力して食害動物を駆除することにより藻場を再生させている事例があります。
また、藻場が減少することによりアワビやサザエ、イセエビなどの磯根資源が減少すると言われています。逆に、幼生の着底や幼体期に藻場を利用するイセエビなどの動物類を一時的に保護することで、海藻類の天敵となるウニ類を抑制し藻場の回復を目指す試みを行われています。

これまでには、藻場が減少すれば母藻や基質を投入し、有用な魚類について種苗を生産し放流するということが単発的に行われることもあり、効果が見られないこともありました。

今後は、基礎生産を担う藻場や、それを利用する動物類の生態、夫々が関わりあるその生態系ネットワークを十分に理解することが重要になります。
地球規模での水温上昇に対抗することは困難ですが、何も出来ないわけではありません。
水温上昇を背景とした自然環境に生じる現象は、水温に加え、様々な要因が関わり合って引き起こされています。その要因を細かく解明し、変えることの出来ないことは「適応」を、改善できることは「対策」を行うための、知見の解明と技術の開発をこれからも続けていきます。
Posted by さとうみ振興会 at 14:20 | 30年度活動報告 | この記事のURL
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