• もっと見る
«レポ◆第9回通常総会を開催しました:5/26(土) | Main | お知らせ★「みどりの縁側」だより(7月)»
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
タグクラウド
記事●「選択的除草」を知ると、ガーデニング観が変わります [2012年06月27日(Wed)]

キレイな除草で満足して、雑草の逆襲に遭っていませんか?


泉健司先生昨年のすみれ塾「ガーデニング基礎セミナー」では、泉健司先生(左イラスト)による2回の講座 で、鳥や昆虫を呼び込む花や食草を意識したガーデニング(=身近な生物多様性への貢献)について学びました。今年度は「ガーデニング実践講座」として、6月26日(火)に再び泉先生を講師に「雑草と仲よくするガーデニング」を平和の森公園・展示室にて開催します。その重要なポイントとなる「選択的除草」を少しだけ紹介します。

「除草」はキレイに掃除することとは違います


「除草」というと、全ての雑草を完璧に抜かないと気が済まない方も多いと思います。しかし、土壌が露出するまで綺麗サッパリ除草してしまうと、土の中に眠っている膨大な雑草のタネに発芽を促してしまい、猛烈な成長競争が開始されてしまいます。その結果、除草する前よりももっとヒドイ雑草畑になったり、タチの悪い外来種の雑草に圧倒されてしまいます。

「選択的除草」で省力化、さらに除草の楽しみを


自宅の庭や公園であれば、ヘビイチゴのような雑草を残しながら何度か除草すると、ヘビイチゴが土壌のグランドカバーとなって拡がり、他の雑草の侵入を妨げるようになります。全部抜くのではなく、何を残し何を抜けば良いかが分かると、省力化に繋がるだけでなく、生物多様性を意識した環境作りの楽しみが加わります。それが「選択的除草」です。

選択的除草のススメ(ヘビイチゴのグランドカバー)
▲ヘビイチゴのグランドカバー。選択的除草で増えていきました。これで安心とはいきませんが、十分省力化になります。(代々木公園にて。写真はWEB「ビオトープガーデン」より)

雑草と仲良くなると、自然本来の姿が見えてくる


外来種だらけの場所を刈り込むだけで、絶滅危惧種だった稀少在来種が芽吹くこともあります。生き物を意識した「除草」をすると、鳥や昆虫とも仲良くなれます。街の中の花壇にも応用できるか、自分なりに考えて工夫することもまた面白いと思います。

選択的除草のススメ(オオスカシバ)
▲「選択的除草」を意識的に実践していた代々木公園の花壇にいたオオスカシバ。ハチドリのように空中をホバーリングして蜜を吸います。蛾の一種です。(藤平撮影)

基礎的なことから様々なテクニックや応用編まで、泉先生の「雑草と仲よくするガーデニング」講座を受講すると、みなさん目からウロコをたくさん落とされると思います。講座に参加できない方は、泉先生の著作本やホームページを参考に、ぜひ実践のチャレンジをしてみて下さい。(藤平昭仁)

泉健司先生のWEB サイト「ビオトープガーデン」もぜひご覧下さい。
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント