CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«レポ◆蒲田駅前花壇「2018夏!体験ボランティア」参加者受入れ | Main | レポ◆園芸セミナー第173回「ハーブを知りつくそう(その1)」〜ちょっと変わったハーブの話〜»
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
タグクラウド
レポ◆ネイチャーウォーク「セミの羽化観察会」 [2018年08月04日(Sat)]
8月4日(土)18時〜20時に、平和の森公園「みどりの縁側」で企画された、ネイチャーウォーク「セミの羽化観察会」のレポートです。夏休み恒例のこの講座には、今年は27名の方が参加されました。

セミの羽化観察.jpg

座学で学んだ「セミの生態」については、以下のとおりです。

「セミの生態」について


@大田区に住むセミの種類


日本に生息するセミは30種類くらいと言われている。しかし、大田区で見られるセミはニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシの6種類ぐらいである。

Aセミの身体の特徴


  • 長い口吻(針を樹木に刺して、樹液を吸う)
  • 頭の先端部に触覚をもっている。
  • 木の枝の下側に留まることができる頑丈な脚をもっている。
  • 発達した翅は休むときは屋根型に折りたたむ。
  • 前翅の後ろ側の下側縁と後翅の前側の上側縁には、鉤状に湾曲して飛ぶ際には、前後の翅を連結して飛ぶ力を強くしている。
  • 雌の腹腔内は大きな卵巣で満たされ、尾部には硬い産卵管がある。従って雌は鳴くことができない。
  • 雄の腹腔内は音を出す発音筋と発音膜を有し、音を大きくする共鳴室を持ち鳴いて雌を呼ぶ。


Bセミの生態


セミの成虫の出現は一般的には夏だが、ハルゼミのように春に出現するもの、対馬に出現するチョウセンケナガニイニイゼミのように秋に出現するものもある。
昆虫は一般的には、卵→幼虫→サナギ→成虫と変化するが、セミは卵→幼虫→成虫と成長しサナギになることはない。これを不完全変態と言う。


Cセミの産卵


セミの雌は、枯れ枝に産卵管を差し込んで、移動しながら、おおよそ200個の卵を1個ずつ産卵する。散乱した跡は表面が線状にささくれ立っている。生木に産卵すると穿った穴が木の作用で塞がれてしまう。だから枯れ木に産卵する。

Dセミの孵化(卵の殻を破り外に出ること。)


セミの孵化は、一般的には翌年の梅雨時に孵化する。春に出現するハルゼミや早めに出現するニイニイゼミは秋に孵化することもある。孵化したばかりの幼虫は白色の薄い皮で覆われ、これを脱皮して土の中へ潜る。

E幼虫期間


幼虫は太く鎌状に発達した前足で根に沿って穴を掘り、長い口吻を根に差し込み導管より樹液を吸って成長する。幼虫期間は樹液の養分の差や種類により多少の差が出る。その期間は3〜6年くらいである。アブラゼミやミンミンゼミは5年くらいとのこと。
幼虫期間の天敵は、モグラ、ゴミムシ、ケラ等が餌にしている。

Fセミ羽化


7月の上旬から8月の中旬の晴れた日の夕方。終齢脱皮をした幼虫(アブラゼミは4回脱皮)は、穴を掘って地上に出て、近くの樹木等に登って羽化する。羽化の際は無防備なため、ヒキガエル、アリ、スズメバチ等に襲われることもある。だから、日が落ちて暗くなってから羽化を始める。夜の間に羽を伸ばし、天敵の現れる朝までに飛翔できる状態にする。

G成虫期間


成虫の期間は2〜3週間と言われている。これは飼育が難しいためで、野外では1か月という人もいる。羽化して2〜3日すると完全な成虫となる。雄は鳴き、雌は交尾ができるようになる。セミの成虫期間は幼虫期間に比べれば短く、卵で1年、幼虫で3〜6年、成虫で1か月で、成虫の期間は全く子孫を残すための役割である。

Hセミの尿


セミを捕らえようとすると、水様のものをひっかけて飛び去る。俗にセミの尿と言っているが、これは外敵を狙って排泄するわけではない。ほとんどが水で、有害物質ではなく、考えられる理由は

  • 飛翔の際に身体を軽くするため。
  • 膀胱が弱いので飛び立つ際に飛び出てしまう。
  • 体内の余剰水分や消化吸収中の樹液を外に排出する。

等の説があります。(上田志朗)
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
http://blog.canpan.info/tb/1385592

コメントする
コメント