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2016年04月16日

『NPOのための会計不正防止の基礎知識』4/15勉強会レポート

 4月15日に開催した志的勉強会のレポートです!

 今回は『NPOのための会計不正防止の基礎知識』と題して,NPOにおける会計不正・不適切会計について勉強会を行いました。

 当ネットワーク所属の弁護士中川直政と,本郷順子先生(税理士・行政書士・一般社団法人公益アシスト代表理事)にご登壇いただきました。

 実際にNPOで起こった不祥事の紹介や,会計不正にいたる動機・機会・制度上の問題・温床,そして会計不正が行われた場合の担当者・役員・団体の責任について,発表がありました。

・営利法人でなくとも,決算操作目的や資金操作目的での会計不正という動機がありうること
・不正の温床にならないように,工夫をすること(『猫に棚の上の物を落とされたくないならば,猫の通り道に物を置かないようにすればいい』の例え。by本郷先生)
・会計不正が起こると「全員」が不幸になる。

などの話は個人的に興味深かったです。

 その後,理事として,経理担当者として,監事・総務担当者として,どういった防止策があるのか,参加者さんの間でディスカッションしました。

・ルール化
・人の教育
・ダブルチェック体制
・風通しのいい現場の雰囲気(間違いもすぐに報告できる環境)
・監事の人選(会計担当者に言い負かされる監事ではいけない)
といった意見があり,このあたりはどの団体でもポイントになると感じました。

他にも,団体ごとの取り組みや尖った?意見として,
・人に任せるから不正が起こる。だから,経理は人工知能にやってもらおう!
・監事2名で,かつ分業による効率的な監査体制をとっている
・代表者自らが毎月決算書だけでなく帳簿も確認するようにしている
といったものもありました。

 また,参加頂いた方の中に,実際にNPOの会計不正についての第三者委員として関与された方もいらっしゃいました。
 詳細は割愛しますが,理想を追ったはずがそれがおもわぬ作用を及ぼして事件に至ったという背景や,関係者の方の忸怩たる思いなどをお話いただきました。
(この話だけでも勉強会ができると感じるほどでした。)

 最後の中川弁護士によるまとめはこちらです。
・会計不正の機会を作らない
・会計不正の動機に正義はない

 動機はなくせなくとも機会をなくす・減らすことはできます。その心がけが,団体の「基礎力」も高めてくれるのではないかと思いました。

 以上がレポートになります。

 今回から運営面でCANPANさんの全面的なバックアップを頂いております。ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。






 さて,次回は,6月15日(水)19時〜@日本財団ビル8F
(仮)『年間300回以上のワークキャンプを手がけるNICEの安全管理ガイドライン徹底解説!』と題して,ツアー系のイベントを主催するNICEさんの安全管理ガイドラインを紹介し,弁護士も交えて解説します。
 イベントを行うときには事故のリスクがつきものです。特にツアーなどでは長時間になることが多いほか,団体の管理・支配の範囲内で事故が起こる可能性がありえます。
 そのため,ガイドラインや規定を予め作成することが有用なわけですが,実際のところどういったものがあるのか,雛形があるわけでもなく困惑されることが多いと思います。
 そこで,今回は,そういったガイドラインでも日本有数の水準にある(と私が思う)NICEさんにガイドラインをご紹介して頂くことになりました。
 志的勉強会らしい,他にはないセミナーになるのではないかと思います。
 後日詳細を改めてお知らせいたしますので,少々お待ちくださいませ。

 それではまた!

(ウェブサイトはこちら↓)
http://www.npolawnet.com/

(日向寺)
posted by 日向寺 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント情報