NPOジム第2回「広報にインターネットはもっと使える。」の報告をさせていただきます。
今回の報告は、
担当の石原がツイッターでつぶやいた内容を再編集してお届けします。
講師:
山田泰久さん(日本財団)です。
まずは、
日本財団の紹介。
※日本財団のツイッター●日本には寄付文化が無いのか?
・
セブンイレブンさんの年間募金総額は3億3367万5951円。
・
日本ユニセフ協会さんの募金予算額、178億9900万円。
これからのNPOは社会をどう巻き込んでいくのか?
そのために、情報 発信をしていく必要がある。●社会を巻き込んでいくために・・・戦略としての情報発信。
・戦略的な情報発信には、ターゲット設定が大事。
・だれに、最初に情報を 届けるのか?ステークホルダーは?
●情報発信を上手に使うための学習方法・・・他の団体に興味を持つこ と。
・ネット上の情報発信方法を知ること。
・・・例えば、いろんな団体のホームページやブログを1ヶ月間、毎日1時間決めて見る。
・・・それを真似る。ま た、ニッチな情報は何かを見極める。
●誰をターゲットにするかで、見せる情報を分ける。見せ方を変える。
・大手企業のサイトはステークホルダー毎にカテゴリが分けられ、情報が発信されている。
・プレスリリースの際には、旬なものをねらう。季節や流行にあったもの を出す。取材する側にがほしそうな情報を。送り先は、署名記事を見て、関連の記事を書いている記者の方に。もちろん、一度、取材に来てくださった方にはぜ ひ。
・プレスや広報をしたときには、検索して詳しい情報がみれるページを ネット上に用意する。特にブログ。(検索にひっかかりやすい)
・そこで注文や申し込みなどの具体的なアクションが出来るようになっていると、さらにいい。 広報をしたら、ネットでの受け口(詳しい情報が得られるサイト)を用 意しておかないと機会を逃すことになる。
・メールも重要。知り合いになった方のアドレスは整理して、関心をもっていただけそうな情報をお送りす る。(メールマガジンも)
・動画の活用。
録画が
YouTube。 生中継なら
USTREAM・紙媒体の会報・機関紙とブログの連動。
見る人(ターゲット)が違うな らば、使いまわすことで広げる。また、会報でブログへ誘導したり、また逆もよし。
【個人ワーク】
「情報を誰に伝えたいですか?」
「その人向けに、自分た ちの活動を1分間で紹介するとしたら、どんな説明をしますか?」
【グループワーク】
個人ワークの共有。
1分間で読みあって、助言しあう。
※「30秒で自分のしたい事業の意義を伝えなくてはいけない。」
なぜなら、それが、上司とエレベーターをあがるまでの時間だから。
◎情報を伝えたい人を想定する
→相手にあわせた情報の伝え方を検討する
→情報を受け取る相手の立場に立って考える
→相手に聴く。
◎常に情報を伝える準備をしているか?に関する2つの質問。
「みなさん、今、自分の団体や事業を紹介するツールをもっています か?」
「名刺の裏側に事業の紹介や寄付のお願いが掲載されていますか?」
●インターネットのメリット
・ネットで情報を調べる人の増加。
・コス トをかけずにできる。他人が紹介してくれる。
・ツールの組み合わせで効果が高まる。
●インターネット活用の疑問
・「ブログを開設すると、どんどん人が見に来る?」 ・・・それは有名人だけ。
・「ブログで自由に情報発信してはダメ?」・・・発信は制限しないほうが可能性が高まる。
・「パソコンが使えない人はネット使えない?」・・・文章は文章。 分業することで可能。
・「高齢者や子ども向けの事業には向かない?」・・・親や子が見る。
●登録しておくといいサイト
・NPO法人なら
「NPOヒロバ」 ・公益法人なら
「NOPODAS」 ・
Yahoo!ボランティア ・
CANPAN ●CANPANのいいところ
(1)法人格を問わない。
(2)Googleに ひっかかりやすい。
(3)行政やマスコミも見ている。
●インターネットの情報発信は、操作30%、内容70%。
・「何を伝える か」をターゲットにあわせて考えることがなにより大事。
・ソーシャルメディアのそれぞれの特性を知る。ユーザーを知る。
・情報発信からムーブメントづくりを目指す。コミュニティ形成、顧客へのリーチが可能。
●ソーシャルブログとは・・・
・
ソーシャルブログ協会・「ブログがしたい!」ではなく、「ブログで○○がしたい!」
・・・でも、難しい人は、ブログを始めてから、その○○を思いつく。
・・・ブログをはじめることで、ブログ的な発想ができるようになる。それから考えるのもあり。
●ブログを書くコツ
・「こんな情報はつまらないよなぁ・・・」という自己規制をしない!
・情報の価値を判断するのは読み手。そして、事実と想いの両方を伝える。
・キーワードは「喜℃哀楽」。怒りは書かない。温度を伝える。
・ブログの記事に困ったら・・・分野の関連情報や同じ分野の他団体の情報を載せる。(自分のブログを分野のポータル化する)
・セミナーやイベントは、(1)事前告知、(2)現場の発信、(3)事後報告の3点セットで。
●読者を増やすには
・ファンをつくる。
・日常的な集客。
・ウェブ、メ ルマガ、メールの署名、名刺、印刷物、口コミ、書き込みなどで広げる。
●ネットは知りたいと思っている人が使う。
近くだけでなく、遠く、土地 勘などが無い人が見ることも意識する。
例えば、県や市町村名をいれる。
●いよいよ、ツイッターのお話!に入りました。
・未利用者の方が多いので、 まずは、ツイッター自体の説明。
※ツイッター公式ナビゲーター・岡山のNPO関係お薦めアカウント(資料より)・・・
吉備野工房ちみち 加藤せ い子さん
@seiko_kato おかやま犯罪被害者サポート・ファミリーズ
@npofamilies 岡山NPOセンター イシハラ
@tat2180 日本財団 山田さん
@canpan2009ツイッターはまずは1ヶ月ぐらいはじめてみないと、よさがわかりにく い。
・某企業では、「うどん」についてつぶやいたものに、すべてお礼の返信 をしている。
・ツイッターでイベントのことをつぶやくことで、参加の申し込みが来た という事例も。
●ツイッターのいいところ
・実名が多いので信頼度が高い。
・情報発信 であり、情報収集のツール。
・参加者の趣味や興味を知ることができる。
・情報発信力の高い人が多い。
・知り合いの知り合いで今までと違うつながりが できる。
・いい情報は他人が積極的に宣伝してくれる。
・いろいろな募集ができる。
・キャンペーンができる。
・他のネットメディアとの連携が簡単 ・・・などなど
●ツイッターの難しいところ
・組織でアカウントか、個人でアカウ ントか。(両方がいいかも)。
・ツイッターをはじめるとブログの更新頻度が下がりがち。
●ツイッターをはじめるなら
・実名もしくは団体名で。
・自己紹介は しっかり書いて。
・はじめは団体や活動について10個くらいつぶやく。
・その後、いろんな人をフォロー。
・携帯や携帯メールでの更新を設定する。
・100人フォ ロー、100フォロワー、100ツイート、100リプライを目指す。
●ツイッターでつぶやくなら
・ブログの更新お知らせ。
・イベント情 報(事前と直前)。
・USTREAM中継との連動。
・他のツールと連動。
・イベントや講座中の中継、まとめ。
・イベントや施設の当日の空き状況案内。
・よい情報の RT
●ツイッターでイベントをつぶやくなら
・忘れずに詳細情報を掲載 したブログやサイトを用意する。そこで申し込みなどもできるようにする。
・関係するつぶやきを探して情報収集。
・可能であれば、フォローとリプライ。リプライにはリプライ。
・地域の同じ分野の人をどんどんフォロー。NPO関係者もフォロー。地元の議員さんもフォ ロー。
・団体アカウントだけでなく、スタッフや役員もそれぞれつぶやくと効果的。
●ここからは、CANPAN活用のお話です。
・CANPAN→
https://canpan.info/index_view.do a
・CANPANの団体情報は、全国約130の助成プログラムの申請書項目を調査して作成している。つまり、お金を提供する側が欲しい情報の公約数。
・ブログは無料。広告なし。実名推奨。NPOや社会事業系の利用者多し。
以上です。