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夏休み「読書感想文」とどう向き合うか?(1) [2015年06月22日(Mon)]
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子どもたちが楽しみにしている「夏休み」。
しかし、そこに立ちはだかるのが夏休みの宿題です……。
中でも「読書感想文」が一番の悩みの種です。

読書が苦手な子に限らず、好きな子でさえ「感想文は嫌い」と断言します。
この宿題と向き合うために、楽しい夏休みの時間が削られ、不毛な格闘を強いられる親子も多いと思います。NIREでは、少しでも楽しく取り組めるようにさまざまな工夫をしてきました。

読書感想文を楽しく進めるためには、まず「楽しい本」を選ばなければなりません。
「読んだけれど、つまらなかった」では、感想文は書けません(そういう感想文があっても良いと思いますが…)。普段から読書に慣れていないのに、ここぞとばかりに(!)読み切れない本を選ぶ子も少なくありません。
貴重な夏休みを有効活用するためにも、NIREでは2〜3日で読み切れる本をおススメしています。それ以上時間がかかると、話の筋や内容を思い出せなくなりますし、この程度ならば、親が少しずつ読み聞かせてあげることも可能ですよね。親子で一つの作品を共有し、感想や意見を出し合えれば、感想文を書くことへもスムーズに移行できます。

本の選定は、慣れないうちは、大人が、3冊くらいを提示して、その中から子どもに選んでもらいます。そんな小さな配慮だけでも、子どもは「自分で選んだ」という気持ちになります。

読書に楽しい思い出がないタイプの子には、「楽しかった!」と感じとれる本を紹介します。
まずは、とにかく笑える本が良いと思います。子どもは、ウンチやオシッコ、オナラの話しが大好きです(『まよなかのおならたいかい』中村翔子)。ドジやズッコケ、ギャグやイタズラも大好きです(『れいぞうこのなつやすみ』村上しいこ)。異次元、非日常の世界は、読書の世界でしか体験できません。このヘンテコな世界は、きっと大人もハマりますよ。

読書など絶対にイヤ!勉強なんて絶対にイヤ!という強者(?)には、まさにその気持ちそのままを読書感想文にぶつけてみたらどうでしょうか? 『しゅくだい、なくします』(後藤竜二)を読み、勉強や宿題についての恨みつらみをまとめると、原稿用紙2枚なんてすぐにいっぱいになるかも?!

読書感想文の攻略その1は、「楽しい本選び」からスタートです。
(つづく)




Posted by 中塚史行 at 20:47 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)