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NPO法人 地域の未来・志援センター
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東産業

〜“水辺の総合アドバイザー”を目指して〜




1.よっかいち川調査隊 三滝川編.jpg

 『NPOほうもんき』初、CSR活動をしている企業さんにお話を伺いました。


 東産業さんは浄化槽や下水道など、排水処理施設の維持管理の会社。“水辺の総合アドバイザー”を目指す東産業さんのCSR活動は、環境に特化しているだけでなく、地域に根差した活動のようです。
ご担当の榊枝さんにお話を伺うと、その理由が少し見えてきました。




  • どんな団体株式会社

  • 社員数147人

  • 本社三重県四日市市

  • 営業所愛知県名古屋市、三重県菰野町、伊賀市

  • 資本金3,000万円


  • 売上高21億2441万円(平成27年度)


  • [2017年11月09日(Thu)]

    変革の歴史 社会への”奉仕”から”貢献”へ



    2.環境フェア.jpg

     東産業さんが『環境フェア』を初めて開催したのは2004年。現在の社長、木室浩一氏の「環境を良くするきっかけとして地域のお祭りのようなものを」との想いから開催にいたり、今年(2017年)で14回目を迎えます(昨年は三重県環境学習情報センター主催『Mieこどもエコフェア』と東産業主催・四日市大学共催『環境フェア』が3社協同開催し『夏のエコフェア2016』に)。


     『環境フェア』開催当初は担当部署がなく、社長の想いを具体化するための実行委員会によって行っていたそうです。2009年に社会事業部という部署ができ、その後何度かの部署改変を経て、5年ほど前に今の社長室CSR担当に。会社の経営理念も“社会に奉仕する”から“社会に貢献する”に替わりました。榊枝さんは2009年の入社から当時の社会事業部に入り、今日まで担当を続けているそうです。


     「5年前は会社のPRも兼ねた内向きな活動でしたが、今は地域の課題に対してどう取り組むかという形に変わってきました。それは大きな違いかなと思います」と榊枝さん。





    地域に根差したCSR活動



     『環境フェア』は企業主催の市民に向けたイベントでありながら、地域の環境団体さんや県や市も出展する地域に根差した取り組み。地元NPOさんとは『環境フェア』以外にも、観察会を共催したり、内定者研修を引き受けてもらったり、地元の市民活動との距離がここまで近いCSR活動って珍しいのではないでしょうか。


     「社会事業部のころは地域と会社は別といった感じだったと思うんですが、私はNPO側の出身なのでそちら寄りの考え方が強いです。1社が頑張っているだけでは環境はよくならないので連携したほうがいいなと思いました。」


     とはいえ最初は地域の団体に対する信頼や信用がなく、会社に提案してもわかってもらえなかったのだとか。榊枝さんが実際に環境NPO団体に入って勉強し、そこで学んだことを会社に伝えることで少しずつ価値を伝え、理解してもらったそうです。





    榊枝さんの市民活動



    3.なたね通信.jpg

     若い視点で自由に四日市の今を伝えようと大学2年の時に仲間と始めた活動『なたね通信』を、榊枝さんは今も続けています。
    四日市の人にとっては特に負のイメージが強い公害。改善されてそこにいいものがあっても気付きにくい。そこで去年は一年間工場の周りの自然観察を、市民と共同で行ったそうです。


     榊枝さん(32歳)の世代は小学校の授業で四日市公害を学ぶ機会がなく、公害に苦しんでいる被害者の方々がいることを大学の授業で知り、名古屋大学の大学院に進んで勉強を続けたそうです。


     「四日市公害のその後の語り継ぎが僕のライフワークのようなところがあります。それを続けるためには地元の会社に勤めなければいけないと思いました。環境分野でと思って見つけたのが今の会社です。」
    なたね通信で成果があることを東産業で、東産業で学んだことをなたね通信で、バランスを考えながらそれぞれにうまく活かしているそうです。


    ※『なたね通信』 → Facebookページ
             → ブログ


    ※写真:海蔵川河口バードウォッチング体験(なたね通信)





    『環境フェア』だけじゃない!東産業のCSR活動



    4.小学校出前講座.jpg

     東産業さんは他社のCSR活動導入の手助けや提案もしています。例えば池の水を抜いて外来種を駆除しながら、在来種を観察して保全する池干し体験や、観察会の開催、いきものマップ(広報紙)づくりなど。相手企業の状況や意向にあわせた支援や提案をしています。


     また、公共事業にも環境配慮の項目を入れる取り組みとして、浚渫※作業の前に環境影響評価(環境アセスメント)を行い、希少生物がいた場合には引っ越しさせてから工事を行っているそうです。これは行政からの求めがなくても行っており、将来的にはそういったことが標準的な品質になり、他の業者にも波及することで環境が良くなることを目指しているそうです。


    ※浚渫(しゅんせつ)とは・・・
     水底をさらって土砂や泥をまとめて取り除き、川の流れをきれいにしたり、悪臭を取り除くこと。
    ※写真:稲沢市の小学校で出前講座




    地域と共に未来をつくる



    5.2017東産業新人研修.jpg

     「社長が一番の理解者です。社会貢献への想いの強い社長のお陰で自由に動くことができています。」と榊枝さん。
     始めのうちはなかなか社内で理解してもらえなかったそうですが、CSR活動の内容が変わっていくうちに他の事業での受注につながったり、イベントに参加したお客さんからの「面白かった!」という声が作業員に届いたり、今では社員がイベントに家族で遊びに来るまでなったそうです。


     将来的にはCSRという名称も替え、地域の課題を解決するためのシンクタンク(研究所のようなもの)を3年後につくることが会社の中期目標。「地域の課題に対して自分たちがどう役立ち、そのことで会社にどんな価値がたらされ、東産業がどう成長していくのか。それが明らかになった時にシンクタンクが出来、それがまた新事業になって進んで行く。私はそれに向けて今の活動を一旦整理し、何に集中したらいいのかを考えているところです。」と、3年後、さらにその先をしっかりと見据える榊枝さん。東産業さんはこれからますます地域にとって大切な存在になってきそうです。


    ※写真:NPOちょっと自然さんとコラボ。生物多様性保全活動




    「東産業」の主なCSR活動



    1. 1. 『環境フェア(夏のエコフェア)』の開催

    2. 2. 野田地区周辺の美化活動(年2回)

    3. 3. 社会見学・職場体験

    4. 4. 学校・環境イベントなどへの出前授業

    5. 5. 寄付・寄贈

    6. 6. 災害復旧・復興・支援活動

    7. 7. 環境調査

    8. 8. 他企業CSR活動導入への提案・支援

    9. 9. 環境配慮施工


    10. →「東産業」HPへ





    CSR担当 榊枝さんより一言!


    6.榊枝さん.jpg

     地域の行政や企業、大学、専門家、NPOと連携し、うまくコーディネートすれば、地域課題を解決する大きな力になると感じています。
    今後は、環境分野を中心に、地域の課題解決を主導するつなぎやくとしての役割を果たしていきたいと思っています。