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霜里農場見学会の報告 [2012年10月01日(Mon)]
 市民キャビネット農都地域部会は、9月8日、埼玉県小川町の霜里農場でフィールドワークを行いました。

霜里農場見学会

 農都部会は、いままで市民・NPOの草の根から政策課題を集めることに努力してきましたが、地域や分野の広がりに欠けていたように思います。市民キャビネットは今年、政策提言を出すだけでなく検証にも力を入れようとしており、そこで、各地各分野のNPO等を訪問させていただき、現場からの政策課題をお聞きしようとなりました。

 フィールドワークの目的は、(1)地域のNPO等諸団体や地元の方々と交流する、(2)現場の課題を知り政策提言につなげる、などにあると思います。今回は、農場主催の見学会に参加する形で行いました。
 以下、参加者によるレポートです。ダウンロードもできます。
 →霜里農場見学会の報告レポート(PDF)

霜里農場見学会の報告

 平成24年9月8日(土)、農都部会から8名が埼玉県小川町の霜里農場(金子美登氏)を訪問し、金子さんから取り組みの経過などのお話を聞き、下里農場を見学しました。
 参加者は全体で50名を超える盛況で、下里2区集落農業センターは座るのがやっとという状態でしたが、金子さんの苦労話と思いを聞くことができ、また、NPO生活工房つばさ・游の高橋優子さんからは、「こめまめプロジェクト」について聞きました。
 霜里農場では、太陽の下で里山と清流、牛と多品目の農作物、堆肥づくり、コンパニオン・プランツ、エネルギー自給へのチャレンジなど、貴重な見学ができました。

霜里農場見学会
 「下里二区集落営農センター」で霜里農場の金子美登氏とNPO生活工房つばさ・游の高橋優子氏から話を聞く

取り組み経過

 金子さんは、有機農業に取り組んで41年目ということで、1971年の大学卒業後すぐに取り組みをはじめています。300年続く農家の長男で、お父さんの後をついで農業に就くわけですが、それまでは有畜農業ではありましたが普通の慣行農業で、現在のような有機農業の霜里農場は、金子さんが作り上げてきたものです。就農当時、金子さんに大きな影響を与えたのは、一楽照雄氏や黒沢酉蔵氏であったそうです。
 金子さんが取り組みの画期として話されたのは、まず、16年かかったが87年に水田への農薬の空中散布を集落としてやめることができたこと、93年の大冷害によるコメ不足・タイ米輸入を経験したこと、そして、2001年に集落全体で有機栽培大豆に取り組み始めたことであったそうです。このときは、17歳年上の集落のリーダーの方の働きかけがあったそうです。
 金子さんの経営自体は、当初10軒の消費者との提携でしたが、81年には30軒の消費者と提携することができて経営が安定し、自分の経営だけでなく村おこしの取り組みも進めるようになり、下里集落全体が有機の里に向かいます。

霜里農場の有機農業

 霜里農場の有機農業の概要は次のとおりです。
(1)土づくりが基本。土さえできれば、作物は種子の中にある設計図で育っていくもの。山の土は100年で1pの腐葉土を作るが、これを田畑で人為的に10年から20年に早めてやるのが有機農業の土づくり。
(2)鳥や虫との共存。有機農業の田畑にはいろんな虫やクモ、鳥がいて害虫を食べてくれる。こうした共存は、里山も含めて考えている。
(3)種苗の自家採種。「種は五里四方でとれ」「品種に勝る技術なし」ということで、自家採種と有機農業者間の種苗交換会を行っている。

霜里農場のエネルギー自給

 霜里農場では、エネルギーの自給にも取り組んでいます。
(1)間伐材等を使用したウッドボイラーを床暖房等で使用
(2)もらった廃食油を遠心分離機でストレート・ベジタブル・オイルとして、乗用車、トラクター等で使用
(3)家畜の糞尿等を原料としてバイオガスを家庭用に使用
(4)太陽電池を住宅用のほか畑の灌漑用、放牧電気柵等で使用

有機農業者と消費者との交流

 消費者との交流・提携を重視し、地域の有機農業者が協同してさまざまな取り組みが行われています。
(1)毎日曜日のファーマーズ・マーケット
(2)100名規模の米作りから酒造りを楽しむ会
(3)さいたま市のリフォーム会社OKUTAとの企業・社員ぐるみでの提携となった「こめまめプロジェクト」

霜里農場見学会
 霜里農場で金子美登氏から説明を受ける。写真は廃食油原料のストレート・ベジタブル・オイルを使用した乗用車

参加者の感想

・金子美登さんの41年間の有機農業にかけた思いがよく伝わりました。個人の有機農業から、地域の有機農業への広がりは理想的です。
・NPO生活工房つばさ・遊の高橋さんの取り組みはすばらしい。企業を巻き込んでのCSA(地域支援農業)は、CSR(企業の社会的責任)と合致した仕組として定着しているようです。農家さんが日替わりで食材を提供する形の食堂も、なかなかマーケティングに時間を割けない農家の事情を良く考えた仕組みだと
思いました。
・地域づくりには、活動団体の仲間・町内会・各種団体・行政等が相互信頼のもと連携することの必要性を過去の活動経験から痛感しています。高橋さんレベルの人材育成と後継者育成が求められるところです。
・霜里農場の意外だったもの意外だったのが、有機農業のほかにエネルギー自給への取り組みをされていたことです。太陽電池、太陽熱、バイオマスメタンガス、バイオディーゼル、ウッドボイラーによる床暖、給湯など多様なエネルギー源を組み合わせているところが関心いたしました。
Posted by NPO農都会議 at 09:33 | フィールドワーク | この記事のURL | コメント(0)
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