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3月19日「はんのう塾 第2回、まちエネ大学 報告会」の報告 [2018年03月21日(Wed)]
 NPO法人農都会議 農都交流・地域支援G/バイオマスWGは、3月19日(月)夕、飯能木質バイオマスエネルギー協議会と共同で、「はんのう塾 第2回、まちエネ大学 飯能スクール報告会 〜東京の身近な山村、飯能を知り、都市山村交流と森林・バイオマス活用を考える」を開催しました。
 →イベント案内

3月19日はんのう塾

 会場の港区神明いきいきプラザに、飯能の再生可能エネルギービジネスに関心を持つ30数名の参加者が集まり、まちエネ大学の報告と講演・質疑、ディスカッションが行われました。

 第1部は、飯能木質バイオマスエネルギー協議会事務局長、認定NPO法人名栗カヌー工房理事の鴇田節男氏より、「まちエネ大学 関東・飯能スクール報告」の報告がありました。

3月19日はんのう塾

 鴇田氏は、飯能木質バイオマスエネルギー協議会(以下、「協議会」と略す)の組織概要、経済産業省の「まちエネ大学」に採択されて昨年11月から4回の「関東・飯能スクール」が実施され、飯能の再エネビジネスに関心を持つ56名が参加したことなどを説明されました。
 また、次のステップとして、協議会内に燃料、プラント、森林活用の三つの作業部会を設置する、飯能はバイオマス産業を基軸とした持続可能な発展をめざすのが良いと将来像をお話しされ、協議会への参加を募りました。


 第2部は、はじめに、筑波大学生命環境系教授、博士(農学)の加藤衛拡氏より、「飯能山村の歴史・文化と現代の課題」のテーマで講演がありました。

3月19日はんのう塾

 加藤氏は、近世の土地利用の歴史、炭・材木生産の発展、明治政府による土地台帳の整備、20世紀初頭の林業革命(木材・木炭時代の到来による近代的材木商組合の組織化、伐採・搬出技術の革新、製材所の設立、水運から陸送へ転換、拡大造林)、戦後造林の拡大(林業生産の活況・集材機導入・原木市売市場設置など)と森林飽和について、順を追ってお話しされました。
 また、飯能山村の歴史・文化についても説明がありました。

 続いて、学校法人自由の森学園 理事長、元自由の森学園高等学校長の鬼澤真之氏より、「森林資源を活用した学園経営と教育」のテーマで講演がありました。

3月19日はんのう塾

 鬼澤氏は、都心から離れて里山・森林環境を生かした教育と経営戦略、環境・経済・社会の統合的な発展をめざしたESD(持続可能な開発のための教育)を進めていると、自由の森学園について説明されました。
 また、森林を自然科学・社会科学・労働体験・地域の4視点から学ぶ林業講座について、学園の再エネ化について、エネルギー教育として木質バイオマスエネルギー導入検討などについてもお話しされました。


 第3部は、「飯能から学ぶ、都市農山村交流と森林・バイオマスエネルギー活用」のテーマでディスカッションが行われました。
 コメンテーターにNPO法人蔵前バイオエネルギー 理事長の米谷栄二氏をお願いし、モデレーターは、当会の杉浦代表が務めました。

3月19日はんのう塾

 最初に、コメンテーターと講師の皆さまから、「K-BETSは、林業で栄えた町を支援したいと10年活動している」、「3.11を経験し、エネルギー自給の必要性を考えた。まちエネ大学を実施し、どんどんワクワクしていった」、「地元は林業に見事に関心がない。飯能はかつて秩父郡に含まれ、明治・大正と人口が増えた。全国的に中山間地の人口が増えた時代だ。現在は過疎となっているが、長い歴史の中で考えれば一時的と言えるのでは」、「自由の森学園ができた当時は、飯能に“原宿がやって来た”と言われた。再エネ100%の学園をめざしたい」などのお話がありました。
 参加者から多くの質問がありました。まちエネ大学の受講生からは、今後も飯能の再エネ事業化に関わっていきたいという意見がありました。バイオマスエネルギー事業に取組んでいる参加者からは、地域の再エネビジネスの小規模モデルとして注目していきたいという意見がありました。

3月19日はんのう塾


 今回は、飯能に興味を持つ方々、地域ビジネスに関心のある方々にお集まりいただいたと思います。“東京に身近な山村を知る”がテーマの一つでしたが、飯能の林業は戦後に隆盛を極めたことなど、知らないことだらけだったことが分かりました。「はんのう塾」は、今後は「飯能木質バイオマスエネルギー協議会」の主催で続けていってもらいたいと思います。
 今回が、多様な視点から飯能を深く知る有意義な場になったなら幸いでした。昨年11月から4回にわたって行われた「まちエネ大学」の効果と合せて、はんのう塾が地域の再エネビジネスの進展につながるものと期待します。
 講師の皆さま並びにご出席の皆さま、誠にありがとうございました。


※会員様には、講演資料・要旨とディスカッション、アンケート結果の概要を含むレポートをお送りします。
Posted by NPO農都会議 at 09:22 | 地域支援G 勉強会 | この記事のURL | コメント(0)
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