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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『触れることの科学』

[2017年09月30日(Sat)]
『触れることの科学 なぜ感じるのか、どう感じるのか』
(デイヴィッド・J・リンデン著、岩坂彰訳、2016年、原著は2015年、河出書房新社)

1706触れることの科学.JPG

この本の前書き(プロローグ)に、この本に書かれていることの概略が次のように示されています。

「(前略)この本でいちばんのポイントは、ただ、触れ合いはよいことだとか、大切だとかいうことではない。これから説明していくのは、具体的に皮膚から神経、脳に至る触覚の回路というものがいかに奇妙で、複雑で、思わぬ姿を見せることの多いシステムかということであり、このシステムのあり方が私たちの生活に決定的な影響を及ぼしているということである。買い物の選び方からセックス、道具の使い方、慢性病、傷が治る過程まで、人間の個々の経験が形作られる際には、触覚に関わる遺伝子と細胞と神経回路が、決定的な役割を果たしている(後略)」

専門的な記述も多いものの、触覚についての仕組みなどについて現段階でわかっていることについて、分かりやすく書こうとしてあって、とても興味深い。

おなじ前書きの部分に、いかに触覚が大切かと言うことについてのエピソードとして、結果として乳幼児に直接触れ合わないでおくと、発達が遅れてしまうという実験となってしまった例が書いてありましたが、この話は以前、チャイルドラインの研修で聞いたことがあって、気になったので、あらためて調べてみると。チャウシェスク政権が崩壊した頃のルーマニアの話でした。

国力増強のために避妊と中絶を事実上禁止し、子どもが4人以下の家庭に「少子税」を課すなどして、子どもをたくさん生むような政策を行い、多くの貧しい家庭が、国の施設で育つほうが望ましいと考えて、たくさんの乳幼児が施設に置き去りにされ、89年の政権崩壊前後に人手不足で、食事や衣服はきちんと与えられていたものの、社会的なふれあいが欠如していたために、成長が遅れるなど多くの問題が出たことがあるらしい(ただし、ごく幼い段階で1日1時間だけ子どもに触れるなどすることによって、問題が回避されることもわかった)。

興味深い記述はたくさんあるので、印象に残ったことを数点あげておくと、

身体の皮膚の各部の触覚器官から来る情報を処理する脳の部分はそれぞれ決まっていて、脳地図といわれているが、それは生涯を通じて固定されているのではなくて、ひとりひとりの感覚経験によって変化していくものである(つまり、後天的に変わっていく)。

触覚器官からの情報を脳へ送る線維には大きく2種類あり、その1つは優しく撫でられたときだけ働くもので、その線維が主に、赤ん坊から大人まで、同僚から恋人同士まで、さまざまな社会的接触が信頼と協調の発達と強化に重要な役割を果たしている(表紙のイメージ通り、性的な話題も何かと多い)。

動物の表面にある温度を感じるセンサーには微妙な温度を感じる何種類かのものがあり、そういったセンサーが進化によって形作られたあと、植物が進化して、そのセンサーを活性化する化合物を作り出し、自分たちが食べられないようにしたと考えられ、そのため、トウガラシの主な成分であるカプサイシンはホットに感じ、メントールはクールに感じるらしい(さらに、面白いことに鳥にある温度センサーは、カプサイシンに反応しないように進化しており、トウガラシは鳥には食べられてタネを遠くまで運んでもらえるようになるなど動物と植物が持ちつ持たれつの関係を進化の過程で作り上げていると考えられている)。

痛みは、傷害を避ける行動を引き起こすために欠かせないものであるが、痛みが持続しているうちに神経系統が強化されてしまい、さらに慢性的に痛みが続くことがあり、その中でも、幻肢痛と言って、事故などで失った手足が慢性的に痛むことがあるがそのメカニズムもある程度分かってきている。

痛みや痒みなどは、いろいろな刺激はそのものがそのまま感じるわけではなくて、それまでの経験によって変化した神経系統とも相まって、いったん脳の中で処理されることによって、また、いろんな刺激と強調しあったり打ち消しあったりして、強まったり弱まったりする。


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101『Every Day』 横川シネマにて63

[2017年09月29日(Fri)]
『Every Day』
(監督・脚本・編集:手塚悟、出演:永野宗典、山本真由美、95分、2016年、日本映画)

1709Every Day.JPG

haruka nakamuraさんの「every day」という曲から着想されたという映画。最初、当然歌詞のある曲かと思っていたら、曲のみだったのでちょっとびっくり(あとでyou tubeで見たら英語の短い歌詞がついていた)。

それと、チラシも読まずに前知識なく観て、最初から雰囲気が面白いなあと、思っていたら、主演の永野宗典さんは、演劇の世界では有名な「ヨーロッパ企画」の俳優さんだったのですね。演劇と映画というのは雰囲気が少し違って、この映画は演劇の雰囲気なのかなと(キャラの出し方が少し濃いような感じ。私はきらいじゃないです)。

直前に観た『パターソン』とたまたま一緒で1週間の話。

交通事故で昏睡状態にあるパートナーが、ある朝突然目の前に現れる。「時間を、もらったのね。1週間」という言葉とともに。

仕事とお見舞いの合間に出会う彼女との交流は、必ずしもスムーズではなく、それは、そのままそれまでの日常の延長のようでもあり、しかし、かけがえのない時間。

ちょっとずつ、伏線のようなものがあって、それは、謎のままで、そのあたりが、逆にちょっと引っかかるところが、監督の狙いなのか?

9月30日まで、横川シネマにて(9月29日はやってないようです)。


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100『パターソン』 サロンシネマにて62

[2017年09月28日(Thu)]
『パターソン』
(監督:ジム・ジャームッシュ、出演:アダム・ドライバー、ゴルスフテ・ファラハニ、永瀬正敏、118分、2016年、アメリカ映画)

1708パターソン.JPG

アメリカのパターソンというまちにすむパターソンという名前の男性の1週間を、静かに描いた作品。

パターソンさんは、バスの運転手で、ちょっとした合間に詩をしたためるのが趣味。料理屋お菓子を作るのが好きなパートナーは、彼の詩が好きで、世に出すことを薦めるけど、彼にはそんな気はない。

パートナーにキスをして起き、いつものシリアルで朝食をとって出勤。バスの中では、時に乗客の会話に聴き耳を立てたり、通勤途上で子どもの詩にも素直に耳を傾ける日常に取り立てて大きな変化はないけど、充実した毎日が繰り広げられる。

永瀬正敏さんが、ふとちょっとした役で現れたりします。

10月6日まで、サロンシネマにて。


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99『エルミタージュ美術館 美を守る殿堂』 横川シネマにて61

[2017年09月28日(Thu)]
『エルミタージュ美術館 美を守る殿堂』
(監督:マージー・キンモンス、出演:ミハイル・ピオトロフスキー館長、建築家レム・コールハース、彫刻家アントニー・ゴームリー、83分、2014年、イギリス映画)

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2017年、映画鑑賞99作品目にして、劇場での鑑賞61作品目。

世界三大美術館の中の一つと言われるロシアのエルミタージュ美術館。その歴史や収蔵作品について、館長や学芸員によって語られる記録映画。

ミケランジェロやカラヴァッジョ、ルノワール、カンディンスキー、ピカソなど有名な作家の作品が次々出てくるという意味で、なかなか豪華な映画です。

他国にその力を示すためにエカテリーナ2世から始まったコレクションの数々、もともと宮殿だった豪華な建築、レニングラード包囲戦による作品の疎開の話など250年の重みは、美術に関心がある人には興味は尽きないでしょう。

10月7日まで、横川シネマにて。


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530_ようやく実生南瓜(カボチャ)の収穫がはじまりました

[2017年09月27日(Wed)]
西瓜(スイカ)ばたけに残っていた去年のタネから生えてきた苗のツルを外に誘引して育ててきた南瓜がようやく収穫時期を迎えました。ミニカボチャだと思っていたのに、1個2キロは超えると思われる大物(写真で撮ると、手を入れても小さく見えてしまいます)。

170926実生かぼちゃ01.JPG

はたけにはまだ3個くらいもう少し熟すまで待たないといけない実が3個あります。こちらから見るとだいぶ弱っている感じですが、

170926実生カボチャ02.JPG

こちらから見ると、まだ元気な感じ。昨日の朝も、雌花が2つ、雄花が1つついていたので、受粉してやったら、1個は力の加減を間違って、花が取れてしまったので、ダメになってしまいました(終わりのほうになると弱くてすぐ花が取れてしまうことがあります)。1個は無事実ってくれるといいのですが、もうあまり実らないように思います。

170926実生カボチャ03.JPG

メインで育てていたロロンという品種のラグビーボール状の南瓜は、昨日の朝1個収穫して終わりでしょう。いかにも弱々しい感じになっています。


170926ロロン.JPG

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『「ありか」ツアー2017 島地保武×環ROY ダンスとラップ、観念を揺さぶる−生まれ変わる』を観てきた 20170924

[2017年09月26日(Tue)]
ゆる系のラッパー、環ROYさんと、コンテンポラリー・ダンスで有名なウィリアム・フォーサイトさんのプライベートカンパニーであるザ・フォーサイス・カンパニーに2006〜15年に所属していた島地保武さんによるコラボレーション。

170924ありか.JPG

両端に少し広い正方形のスペースが作られて、それが、人が余裕ですれ違えるくらいの幅の細長い通路でつながったステージを、階段状に作られた客席が挟む形で鑑賞するスタイル。

次々に連想でつながっていくラップは、時にコミカルに繰り広げられ、ダンスの動きは滑らかだったりぎこちなかったり、具体的だったり、抽象的だったり、肉体と言葉の絡み合いが面白い。

前から2列目だったので、両者が離れているときには同時に見れない難点がありながらも、汗や息遣いも感じられ、楽しい公演でした。


追記:山口芸術情報センターに久々に行ったら、センター内のレストランは撤退し、横にスタバができていたのですね。お昼はそこで済ませました。お昼はそれほどの混雑でもなかったのですが、公演終了後には列ができてました。

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マムアンカフェの夜カフェで、初めてメヘンディ・アートを体験してみた

[2017年09月25日(Mon)]
通常は昼間だけの営業ですが、月一回だけのペースで夜もやってるマムアンカフェの夜カフェに行ってみました。

タイのビールと生春巻きやタイ産の枝豆と店主やお客さんとの楽しい会話。タイの雑貨・服やフェアトレード製品を売っていて、タイカレーやカオマンガイやチャイなどを食べたり飲んだりできるお店ですが、お店全体から醸し出される雰囲気で、不思議とお店にいる人はみんな友達的になってしまいます。

昼間に、マムアンカフェでメヘンディ・アートをやっていたNolita Ricoさんが残っていたので、話をしながら、描いてもらうことにしました。

メヘンディ・アートとは、ヘナという低木の葉を乾燥させたものを水やオイルなどでペースト状にしたものをコーンと呼ばれる絞り袋に入れて体に模様を描くというもの。3〜6時間以上そのまま(絆創膏で養生してもらいました)にしておくと、成分が皮膚のたんぱく質と結びついて、オレンジ色になり、そのご濃くなり、1〜2週間かけてゆっくり消えてゆくというもの。ヘナやオイルの成分が心に静けさをもたらすとも。

何を描いてもらうか少し相談して、ぞうさんの絵柄を左腕に描いてもらうことにしました。

完成状態。かわいい。

170923ゾウ02.JPG

そして、翌日絆創膏をはがしたところ。1枚で全体が撮れないので、少しずらして。

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翌日になると。これが一番濃い状態かな?


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98『少女ファニーと運命の旅』 サロンシネマにて60

[2017年09月24日(Sun)]
『少女ファニーと運命の旅』
(監督:ローラ・ドワイヨン、出演:レオニー・スーショー、セシル・ドゥ・フランス、ステファン・ドゥ・グルート、96分、2016年、フランス・ベルギー合作映画)

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2017年、映画鑑賞98作品目にして、劇場での鑑賞60作品目。

第二次世界大戦末期、フランスにはユダヤ人の子どもたちを支援する組織があってそこで多くの子どもたちが親から離れて保護されていた。

しかし、近所の人の密告により、ナチス・ドイツの追手が迫り、大人の引率の元、スイスまで逃れることに。

大人の監視のほうがより厳しいために旅の途中で、突然リーダーにならざるを得なくなった13歳のファニー率いる子どもたちの困難を極める旅が始まる。

実話に基づく物語は、ファニーをはじめとする子どもたちの力強さとともに、戦争にあっては弱い立場の人たちが追いやられる理不尽さを描写しています。

10月5日まで、広島のサロンシネマにて。

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サンタラのライブに行ってきた SANTARA TOUR2017“All or Best”

[2017年09月23日(Sat)]
ボーカル(とハープ&ギター)の田村キョウコさんが岩国市出身の、2人組ユニットサンタラのコンサートが、ヒマールで開催されたので行ってきました。

今回のツアーは、9月4日に発売された、デビュー曲から最新曲、さらには未収録曲まで入ったベストアルバム『Letters~Folk and Bluse~』にちなんだもののようで、新旧取り混ぜた曲を楽しませてもらいました。

170922サンタラ.JPG

去年(2016年)に発売された最新アルバムに収録された、山口が生んだ詩人、中原中也さんの詩にサンタラが曲を付けたものや中原中也さんにちなんだ曲も演奏してくれて、なかなか良かったです。

サンタラのことは、事前には知り合いから聞いていたものの、you tubeで聴いて好印象を持っていたのですが、間近に体感できるライブはやはりいいです。サンタラのライブは何だかあとからじわじわくる良さです。

ベストアルバムは、Folk版とBluse版の2枚組でそれぞれほぼ古い曲から新しい曲の順に18曲ずつ入っていて、中身が濃くてさっそく楽しんでます。おススメです。


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10月の読むロバの会、課題図書は『あしながおじさん』

[2017年09月22日(Fri)]
・10月12日(木)18時〜(1時間程度)
・課題図書:『あしながおじさん』(ジーン・ウェブスター著、岩本正恵訳、2017年、新潮文庫)
・予約不要で、喫茶1ドリンクの注文で誰でも参加できます。

171012あしながおじさん.JPG

「ヒマール コーヒー&クラフツ」で月一回の頻度で行っている読書会。
9月の課題図書は、『原爆詩集』(峠三吉著)。
なかなか重たいテーマなのですが、詩だからこそ伝わるものがあり、もっと、普通に多くの人に読まれてもいい作品だと思いました。

10月の課題図書は、『あしながおじさん』。
有名な作品なので読んだことのある人も多いと思います(私は読んだことありません)。最近は、いろんな作品で新訳がでていて、今回は最新の岩本正恵さんものを読んでみようという趣旨です。

興味のある人は是非。


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『「香り」の科学 匂いの正体からその効能まで』

[2017年09月21日(Thu)]
『「香り」の科学 匂いの正体からその効能まで』
(平山令明著、2017年、講談社 ブルーバックス)

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嗅覚の基礎から、良い匂いについての分類、香水についての知識、その香りをもたらす分子の特徴や含まれている自然物(花や果実、動物の分泌物)について、それらを合成する方法などについて、(化学的な基礎知識がないとつらいかなと思えるような部分もままありますが)コンパクトにまとまっています。

印象に残ったことを書いてみると、

嗅覚意外の視覚、聴覚、味覚、触覚の情報はまず視床という場所に届いて、そこを中継して大脳皮質の感覚中枢に入って感覚として認識されるのに、嗅覚については、同じルートのほかに、大脳辺縁系という領域に直接情報を伝えるルートがあるらしく、いち早く伝わるらしいのです。(においでふと、記憶がよみがえったりすることとも関係しているらしい)それは、嗅覚に基づく反応が本来的に生物にとってとても大切で急を要することが多いからと考えられていること。

天然の香料を取り出す元はほとんどが植物で、動物からは4種類しかないこと。

嗅覚受容体は、人間の場合400種類くらいあり、それぞれが反応する匂い分子は限られていて、また、1つの匂い分子が複数の受容体に結合することによって、いろいろな匂いを感じることができ、研究者の中でも判別できるにおいの種類は5000種類から1兆種類ととても幅があって、確定していないこと。

どのような匂いがするかについて、傾向はあるにしても分子構造で判断することはできないこと。

いずれにしても、嗅覚は感じ方が人それぞれで文章にしにくいこともあって、研究が進んでいない部分も多いのだなあと考えるきっかけになって面白かったです。

香水やアロマに含まれるいろんな匂い分子について、その構造など、分子レベルでの記述があって興味深い。

チーズのにおいなど、発酵してできる食品のにおい(食品のにおい一般も)などについても知りたいので、そういうことに関して手軽な本があったら誰か教えてくれないかなあと思っています。

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月と金星、火星、水星が織り成す、はかなくも美しい天体ショー

[2017年09月20日(Wed)]
2017年9月18日の月曜日の朝、たまたま、月と金星が接近しているのを観たので、写真撮影と観察をして、ブログに書きました。

そのあと改めて調べてみると、9月19日の28日目の月のときにも、惑星と月が近く見えることが分かったので翌日も見にいくことにしました。

新月の前の日の薄い月の上方少し右に金星(とその下にレグルスという星)が、そして月をはさんで、右上に火星、左下に水星が見えるはずです。

岩国付近での月の出が4時36分、日の出が5時56分なので、4時40分くらいから、日の出までの1時間くらいの短い時間のお楽しみ。

朝ごはんを食べて、家から2キロもない海岸にある公園に着いたのが4時40分過ぎ。三脚をセットしたりしながら海を見ると、空の状況がいいのでほぼ水平線に薄っぺらい月が出てきているのが目視できます。

段取りを終えて、まだ、暗すぎるなあと思いながら、撮影開始。
ちょうど、漁船?が左から右に通りかかりました。

〇170919月、金、火、水星厳選04.JPG

月をアップしてみると、火星と水星がきれいに見えます(目視でもはっきり見えます)。

〇170919月、金、火、水星厳選09.JPG

だんだん、と明るくなってくる空。グラデーションがとてもきれいで、私はこの時間がとても好きです(何度見ていても飽きることはありません)。

〇170919月、金、火、水星厳選14.JPG

〇170919月、金、火、水星厳選17.JPG

結局、もともとあった薄雲が少し濃くなってきて、太陽の明るさとあいまって、日の出前の5時40分くらいには見えなくなりました。

消え入るちょっと前の月。

〇170919月、金、火、水星厳選21.JPG

今回は三脚を持ってきていたので、目を離した隙に見失うということはほとんどありませんでした(ほとんどは暗い時間帯でしたし、角度も低くて見やすかったのもあります)。

たった1時間の天体ショー。空の色ががどんどん変化していく時間帯なので美しさが倍増です。

2日連続で、見えている月を、明るさのために見えなくなるまで見続けるという、これまでやってみたかったけどチャンスがなくてできなかったことができた、満足度の高い2日でした。

海岸線の多くが南北に走っているため、東方向に海が広がる岩国ならではの楽しみ。


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97『ダンケルク』 福山エーガル8シネマズにて59

[2017年09月19日(Tue)]
『ダンケルク』
(監督:クリストファー・ノーラン、出演:トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、ケネス・ブラナー、106分、2017年、アメリカ映画)

170917ダンケルク.JPG

2017年、映画鑑賞97作品目にして、劇場での鑑賞59作品目。

私にしては珍しく、予告編とチラシしか見ていないのに妙に期待して、公開日の9月9日に記事まで書いた作品。

結局、福山までわざわざ遠出をして、IMAXで観てきました。

期待を裏切らない作品です。

敵の生身の兵士が出てこない。血が噴き出すなどのグロテスクな戦闘シーンの表現もない。説明もなく、セリフも少ない。なのに(だから?)、戦場の理不尽さを、大きな精細な画面と、音響効果によって体感させてくれます。

言葉少なと言っても、登場人物の行動を細やかに描いているので、間接的に心の動きも感じられるし、登場人物の英雄物語や成長物語にせずに表現しているところがとてもよかった。

IMAX作品を初めて観たので他の作品との比較できないにもかかわらず、IMAXの特質をとても生かしているように思いました(できればIMAX上映館で観てほしい)。


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台風のあと、月と金星が寄り添う朝

[2017年09月18日(Mon)]
大きな台風が岩国を去ったあと、いつものゴミ出しをしようと少し早めに家を出ると、日の出少し前の明るくなった空に、新月になりかけの三日月(正確に言うと、月齢27.4なので二十七日月)とその近くに金星が輝いていました。

そこで、急きょ、家に引き返して、写真を撮るために近くの公園に行くことにしました。

公園の木立からのぞく、月と金星。

〇170918月と金星03-1.JPG

月と金星の部分を拡大すると。

〇170918月と金星03-2.JPG

海岸近くに降りて、日の出を待ちます。

〇170918月と金星04-1.JPG

時折鳥が通りかかったりします。鳥と月と金星の部分を拡大すると、シルエットからして鷺(サギ)の類です。

〇170918月と金星04-2.JPG

ずっと前からやってみたいなと思っていたことがあります。

それは、暗くて見えていた月が、日が昇って見えなくなるまで見ていたい。

これは、今しかないな。と思って、見届けることにしました。

とはいっても、少し上のほうなので、ずっと見ているのは疲れます。しかも同じ方向にどんどん明るさを増す太陽があるので、手で太陽を遮ったりしないと見にくいのです。

最終的に、公園の木で太陽が直接見えないようにする位置に少し移動して、見続けました。

太陽が昇って明るくなったら、すぐ見えなくなってしまうのかと思っていたら、意外と見え続けるものなんですね。しかし、少し目を離しただけで、また見つけるのがだんだん大変になって来ます。大体の方向がわかっているのにです。

家に帰って調べたら、今日の日の出は5時55分。そして、6時40分くらいまで見失わずに見ることができました。きっと、もうしばらくは見えていたんだと思います。でも、自分の視力で追いかけれるだけ追いかけることができたので満足です。

見失ってしまうちょっと前の月と金星。

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『震災歌集』 俳人が編んだ短歌集

[2017年09月17日(Sun)]
『震災歌集』(長谷川櫂著、2011年、中央公論新社)

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2011年3月11日の大きな地震の直後からの12日間に、日頃俳句を書いていた人が、詠んだ短歌集(奥付を見ると、2011年4月25日に出版されています)。

「はじめに」の一部分を抜粋すると、

 「(前略)そのとき、私は有楽町駅の山手線ホームにいた。高架のプラットホームは暴れ馬の背中のように震動し、周囲のビルは暴風に揉まれる椰子の木のように軋んだ。
 その夜からである。荒々しいリズムで短歌が次々に湧きあがってきたのは。私は俳人だが、なぜ俳句ではなく短歌だったのか、理由はまだよくわからない。「やむにやまれぬ思い」というしかない。
 今回の未曽有の天災と原発事故という人災は日本という国のあり方の変革を迫るだろう。そのなかでもっとも改められなければならないのは政治と経済のシステムである。この科数に出てくるのは菅内閣と東京電力だが、どちらもその象徴にすぎない。問題は政治と経済全体にある。(後略)」

この歌集のことは、震災から1年後の2012年3月に句会を行ったときにその句会に同席した友人から聞いてずっと気になっていたものの(2012年3月17日のこのブログの記事に書いています)、その俳人の名前も知らないまま、5年半が過ぎていました。

この9月11日に、アメリカでの9月11日の出来事から16年、東北の大震災から6年半を経過してのテレビ番組か何に触発されたのでしょう、自分でも気づかないうちに、いつの間にかインターネットで検索して見つけて購入していました。歌集というのは発行部数が少ないからでしょう。すでに中古でしか手には入りませんでした。

「はじめに」の抜粋の後半部分にあることについては、そのとき私も随分感じたもので、身近なところでは確かに変わりつつある世の中を感じる一方で、大きなところでの政治と経済は・・・。

図書館にはあると思う(検索すると岩国市内の図書館では、周東図書館に1冊ありました)ので、ご一読をお勧めします。

心に残った歌を見開き2か所分だけ紹介します。

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529_オクラに手を伸ばすつくね芋と食用鬼灯(ショクヨウホオズキ)の旺盛な成長

[2017年09月16日(Sat)]
まだまだ、日々収穫ができているオクラに、伸びていく場所を失ったつくね芋のツルが手を伸ばしていてかわいい(もっと支柱を長くしてやったほうがよかったのでしょうが、あまり長くしすぎると、強い風が吹いたときに倒れたりするし)。

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ただ、実際にからみついてしまうとオクラが締め付けられて困るので、ふりほどいてやらないといけません。

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今年2株ほど育てている食用鬼灯(ゴールデンベリーとも言います)がとても旺盛に繁茂していて、背丈は2メートルを超え、枝分かれも進んでいます(写真では大きさが分かりにくいと思います。2枚目の写真には、左手前に里芋が、左手奥に食用ホオズキよりも背が高く育っているモロヘイヤがあります)。

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ただ、不思議なくらい弱く、ほうって置くと、自分の重さで枝が裂けてしまったりするのでところどころ支柱で支えてやっています。

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季節も終わりかけての台風が、週末にやってきそうなので、昨日の朝も支柱を追加したのですが、ちょっと心配です。

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ON&ON in大島2017に参加してきた

[2017年09月15日(Fri)]
秋の足音が聞こえてきたと思ったのに、意外と暑かった9月10日。事前に告知していたフェス。

とても立派なステージと適度な広さの芝生広場。誤算だったのは、このところ天気が良かったので、余裕で芝生に寝転がれると思っていたら、朝露の影響なのか、午前中は若干湿り気味だったこと。

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それでも、お昼休憩時に、ステージ前の芝生で行われたヨガ体験に参加したときには、芝生に寝転がっても大丈夫だったので、午後からは、適当に芝生に直接座ったり寝たりして、ゆっくり楽しみました(ヨガ体験というのにはじめて参加してみたけど、とても気持ちよかった)。

ああ、本当に心地よいイベントです。お店をめぐって話しをしたり、コンサートを楽しんだり。全体として、参加者個人々の「自分が今ここで楽しもう」という雰囲気が伝わってくるので、その雰囲気に身をゆだねるだけで、ゆったりと楽しもうという気になれる。

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例えば、こういうお祭りの場では、いわゆるフレンチドッグやたこ焼きなどの定番屋台があれば、そこそこ売れるだろうし、それはそれで楽しいんだろうけど、そういうのじゃなくて、こだわりの食材を使った食べ物やがあり、島ならではの産品やこだわりの手作り品などがあって、そういうのを売っている人の話は面白いのですよね。

マイ皿やマイ箸を当然のように推奨していて、持ってきたときの割引制度もあったり、環境に優しい取り組みもしています。

今回も、顔だけ見知っていた人がお店を出していて、思わす話し込んで知り合いになったり、いろいろと面白い発見がありました。

それにしても、3年前に比べて、人が少なかったのが少し残念。というか、もったいない。

こういうイベントの楽しさをもっと伝えていきたいなあと思う今日この頃。

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全国学力テスト10年を迎えてしまって

[2017年09月14日(Thu)]
学力低下の批判を受ける形で、2007年に全国の小学6年生と中学3年生の全員に受けさせるようになった全国学力・学習状況調査(通称:全国学力テスト)。いったんは抽出調査になったものの、任意で参加可能にしたら、多くの学校が参加し、最近また全数調査になってしまっています。

これまでも何度かこのブログでも記事を書いているので、繰り返しっぽいかもしれませんが、今年も結果がニュースになると気になってしまいます。

私は基本的に、全数調査にすることに反対です。それは、同じテストを全員に受けさせることによって、そのテストが本当の意味で学力を計ることになっているかどうかという議論をやすやすと通り越して、安易に子どもや学校、市町村、都道府県の順位をつけてしまうことになってしまうからです。見えやすい結果が出ると、どうしてもそれにすがりたくなってしまうんですよね。

文部科学省も一応当初から競争に使われてしまうことが気にかかっていて、当初は、市町村別の結果などもまったく出さない方針でしたが、そうも言えなくなって詳しめのデータを出すようになってしまったりして、今回、正答率を小数点以下を丸めることによって都道府県の順位が少し不明瞭になるように発表するという苦肉の策をとっています。

そのことについて、親子の街頭インタビューなど見ていると、大人は順位が分かりにくいことについていろいろ意見を持っていたりしても、子どもの多くは正確な順位を出て欲しい的な回答をしていて、そういう場合大人が、順位を出すのがこのテストの目的じゃないのだということを言ってあげないといけないのになあと思ったりするのですが、そう思っていなくて、単純に勘違いしている人も多いのでしょうね。

それとは別に、このテスト、正式名称にはあるように、単純に学力テストだけでなくて、学習状況についてのアンケート調査のようなものも同時に行われていて、学力と生活状況などについての相関関係を調べようともしているのですが、それも問題です。

例えば、新聞の見出しに、自己肯定感が高い子どもの成績が相対的にいい、みたいなのがあがったりするわけですが、日本人は世界的に見て自己肯定感が低いことが問題になっていますが、成績のいい子がかろうじて成績がいいことによって自己肯定感が強いのかもしれないだけで、自己肯定感を高める対策をすれば、成績がよくなるとは限らないのにもかかわらず、そういう安易な分析ができてしまうからです。

最近、ビッグデータばやりで、コンピュータを使うと大きなデータのいろんなものの相関関係が安易に出てしまい、それについては、専門家である人間がちゃんと分析しないと本当に相関関係があるのかわからないし、使えるか使えないかもわからないのに、データだけ一人歩きしてしまういい例です。

小中学校というのは基礎教育だから、本来は、みんなが獲得して欲しい内容(つまりほとんどの子どもが100点を取ることができるようにするのが前提)を厳選し、そのことが習得できるように工夫した授業を行わなければならないはずです。

内容や授業の方法の確からしさを確認するためであれば、ほんの少しの抽出調査で十分なはずです。

現に学校によって取り組まれてしまっているように、このテストで高得点を取るために特化した勉強に時間を費やしたり、点の悪い子どもを排除したりということが起こってしまうことを考えると、ますます無駄で意味のないことだと考えられます。

全国的に子どもみんなを横並びに序列をつけて、てこ入れするようなものじゃないですよね。基礎教育って。

ああっ、ただの愚痴っぽくなってしまう。


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岩国ビエンナーレ2017「錦の宴」酒とアートの芸術祭 詳細決まる

[2017年09月13日(Wed)]
以前告知をしていた「錦の宴」のイベント詳細が決まったようで、イベント内容を掲載したチラシができました。

171007錦の宴表.JPG

171007錦の宴裏.JPG

「酒」をテーマにして応募されて入選した作品は、10月1日〜14日の間、吉川資料館の門を入ってすぐ右にある「御駕籠ギャラリー」と「いろやギャラリー」に展示され、無料で鑑賞できて、期間中人気投票をすることができます。

10月7日には、吉川資料館の昌明庭を会場に、表彰式や揮毫や三味線、ジャズ演奏、茶席などオープニング行事のあと、宴(うたげ〜地酒と食の祭典〜)が行われます。

宴のチケットは200円券11枚綴り(前売2000円)で、いろやギャラリーのみで販売されていますので、早速、購入しました。

171007錦の宴チケット.JPG

購入時に主催者にちょっとだけ聞いたところ、オープニングで演奏されるほら貝は、半年前から楽器の演奏者に依頼して練習してもらっているようで、楽しみです。

お酒は、酒井酒造と村重酒造の8種類くらいのお酒が飲めるようです。

さらに詳細は、「錦の宴」のホームページで。
(チラシはデータを大きめにしてますので、クリックすると内容を読むことはできると思います)

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発芽玄米酒「むすひ」

[2017年09月12日(Tue)]
少し前に紹介した『発酵文化人類学』という本で、

・米を削らない。何なら玄米を使う
・野生の菌を使う
・雑味や酸味を激しく許容する

という原点回帰の酒造りをしていると紹介されている千葉県の寺田本家のお酒の中で、一番独特な感じのお酒。

170909むすひ01.JPG

以前玄米を使ったお酒を探していて見つけていたのですが、

「たいへん酸味が強く漬物のような香りと味わいの酒ですので、清酒とは全く異なる酒なので、ご贈答にはおすすめしておりません」的なことまでホームページに書いてあったので、躊躇していたのですが、読んで面白かった本の中で紹介してあったので、買ってみることにしました。

170909むすひ表.JPG

170909むすひ裏.JPG


「むすひ」とは、宇宙の根源的な生成化育(生み育て)の力を有する『産霊(うぶすな)』という意味を持っていて、神と自然と人を結ぶといった願いが込められているとのこと。

日本酒かと言われると違うのでしょうが、思ったほど強烈ではなくて、単純に飲み物として美味しい、と私は思う。

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