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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『エネルギー進化論―「第4の革命」が日本を変える』

[2012年07月11日(Wed)]
『エネルギー進化論―「第4の革命」が日本を変える』(飯田哲也著、ちくま新書、2011年)

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自然エネルギーへの転換を目指すヨーロッパや日本の動きをまとめて解説してくれている本。

この中で、私が興味深いと感じるのは、例えば、スウェーデンで1979年のスリーマイル島原子力発電所事故を受けて、原子力発電所に関する議論が起き、国民投票まで行われるのですが、その中で、それまで支配的であった二項対立的な政治モード(反対か賛成かという対立構造)で議論を行うのではなくて、国民の間で合意を形成するために議論を尽くすという風潮が生まれ、建設的な対話モードへ変わっていたという点です。

「原子力発電所はある程度つくった後に閉鎖する」という大きな方向性での合意ができたので、そのあと「これまでに出た核のゴミをどう処理するのか」「作業員の被ばく量はどうしたら下がるか」といった実質的な問いが具体的に議論されるようになった、というのです。

私は、日本の原子力発電所についても、福島原発が事故のために放射線量の多い場所があって最も難しいとはいえ、その他の原発についても、老朽化した施設の廃炉に向けては何十年もかかる仕事になるわけで、研究や作業が継続的に行われていかなければならないことが気にかかっています。社会のお荷物的なものに追いやられるのではなく、関心を持ち続け、議論が重ねられることが大切だと思っています。

また、自然エネルギーは分散型のエネルギーなので、自然エネルギーを考えることによって、地域での政策形成(小さな地域での実験的な新しい政策)につながり、そこから大きな社会変革につながっていく可能性があるということが書かれている点にも注目です。

デンマークでは、原子力普及のために作られた学習施設をどうしていくかという話し合いの中で、環境エネルギー事務所と呼ばれるローカル・オフィスに転換され、シンクタンクのような政策提言や行政との協力作業を行う部門、地域コミュニティとの関係構築や啓発などを行う環境NGO/NPOのような機能、そして自然エネルギーを事業として行うベンチャー企業機能を併せ持つようになって、「地域の核」となっているらしいのですが、まさに、エネルギーを考えることが、地域をどうしていくかということにつながっている例でしょう。

どんどん複雑化していく社会にあって、うまくいけば、合意形成が比較的簡単な地域を変えていくことから社会全体が変わっていく可能性についてヒントになる本です。


292_長期保存イモ

[2012年07月11日(Wed)]
10月下旬に収穫したサツマイモ。今季の冬は、焚き火遊びが雨で流れたりして少し余り気味。
新聞紙で個包して段ボールに入れる保存方法は保存力抜群。

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8か月くらい経った現在でも半数以上は大丈夫。

でも、さすがに極早生イモが出ようかという時期なのでもう限界。ということで、処分モードに。大学イモなどで楽しませていただきます。

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岩国徴古館

[2012年07月10日(Tue)]
7月15日から夏休みの間、「館蔵名品展+こんなコレクターみつけました」の中で私のマスキングテープコレクション?が展示されることになった岩国徴古館。

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昭和15年に吉川報效会の理事会で設立が可決され、昭和20年3月、戦争中に竣工したという全国でも珍しい博物館。最後の岩国藩主吉川経建さんの弟重吉さんの、郷土に図書館と博物館を、との遺志により実現されたもので、終戦直前という逼迫した状況の中で、構造体にはレンガを、外装には溶鉱炉から出る鉱滓(こうさい)で作ったブロックを使用しています。鉄筋コンクリートならぬ、竹筋コンクリートが構造材に使われているという説もありますが、確認はできていないようです。

5月の連休あたりには、前庭のボタンが花をつけ、きれいです。

私は個人的には、あの戦争中に作られた文化施設ということだけでも、徴古館に佇んでみる価値はあると思います(夏といえば終戦記念日もあることですし)。

古臭いといえばそうなのですが、よく言えば静謐(せいひつ)な展示空間です。

展示会が始まった時点で、徴古館のこと(もしくは、吉川家)については改めて書いてみたいと思います。


岩国徴古館でマスキングテープの展示をすることになりました

[2012年07月10日(Tue)]
夏休み特別企画「館蔵名品展×こんなコレクターみつけました」という企画展の中で、私のマスキングテープのコレクションを展示することになりました(いろんなコレクションをしている何人かの中の一人としてですので、極一部分です)。

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少し前に、岩国徴古館の学芸員から声をかけられたときには、まだ私の程度で展示までは、と思ったのですが、工場見学などもしていてその限定品や、マスキングテープを通して知り合った江戸の人から分けてもらった台湾限定のものや江戸でのイベント限定のものなどもあるし、マスキングテープ文化普及向上のきっかけになればと、引き受けることにしたのです。

改めて数えてみると、マスキングテープを150巻くらい持っており、そのうち50巻くらいが限定品であることわかりました。多分、本格的なコレクターには全然かなわないのですが、岩国近辺では結構なコレクターということになるのではないかと思います(というか、私は使うのが楽しいので、本当の意味ではコレクターではありません)。

この週末に、手にとってもらえるように、マスキングテープをケント紙に貼って、ラミネーターフィルムでパウチしたり、展示品候補を選んだり準備をしました。

2012年7月15日(日)〜9月2日(日)の1ヶ月半(岩国徴古館の休館日は月曜日)。錦帯橋のたもとにある吉香公園の中にありますので、お近くにお寄りの節は、是非。

実は、岩国徴古館は、数少ない岩国での博物館・美術館の一つ(美術館も兼ねたものとしては公立で唯一?)で、なかなか渋い建物なので、そこを訪ねるきっかけにもなればとも思います。岩国徴古館について、別記事で紹介します。


『果てしなき日々』

[2012年07月09日(Mon)]
『果てしなき日々』(マーク・スプラッグ著、中井京子訳、新潮文庫、2005年)

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最近は新書などばかり読んでいるので、久々に小説でも読んでみようかと手に取った本。

同棲相手の暴力に愛想を尽かして、娘とともに義父のもとに逃れる女性の話なのですが、義父の住む田舎町への旅がロードムービーのようであり、また、簡単に溶けることのないこじれた登場人物同士の人間関係の背景がだんだん解き明かされていく描写も、人物の描写も、抑えられたトーンで、いい感じ。そんなにすぐにいい話にはならないけど、私たちって日々なんとかやっていくしかないんだよね、ということを感じさせてくれ、ちょっとだけ元気になれる話です(“ちょっとだけ”というのが、意外と私は好きです)。

何より、娘(私にとってはこの子が一番)と義父と義父が面倒を見ている旧友が魅力的。

実は、この作品すぐに映画化されたみたいで、しかも監督も俳優も結構有名どころ(監督は、『サイダーハウス・ルール』や『ショコラ』のラッセ・ハルストレムさん、俳優は、ロバート・レッドフォードさん、モーガン・フリーマンさん、ジェニファー・ロペスさん)。インターネットで調べたら、どうも日本では公開されなかったみたいで、製作に問題があったとのコメントもあったのですが、どんな出来だったのかちょっと気になります。DVDは『アンフィニッシュ・ライフ』というタイトルであるみたいです。


フェイスブックやミクシィなどが私たちを薄っぺらにしていないか

[2012年07月09日(Mon)]
フェイスブックやミクシィなどのソーシャルメディアの影響力が取りざたされています。大きな例で言えば、昨年からの北アフリカでの政権交代。最近の例で言えば、原子力発電所の再稼動に反対する官邸前でのデモ(そのことについてマスコミでの取扱が随分違っていたことは別話)。

フェイスブックやミクシィなどのソーシャルメディアで交わされる話題は、日常会話の延長が多いので、食欲などの生理的な欲求や、漠然とした不安を形にすることはできるのだと思います(私だけ不安に思っているのかと思ったら、結構たくさんの人が不安に思っているのね、と気付かせてくれる)。ごく最近の例では、大手外食店が時間限定の割引を、お店とフェイスブックやツイッターなどだけでしか宣伝しなかったのに、たくさんの人が並んだということがニュースになっていました。

そして、このことが新しい社会の変革につながると、肯定的にとらえている向きが感じられます。

しかし、です。私の経験から言って、本当の意味で議論が深まるのは、やはり直接的なつながりの中で考えていくときで、フェイスブックやミクシィは、議論を深めるには適していないと思われるので、それに多くの人が多くの時間を費やすほど、明確な目標をつむぎだすことはむずかしくなってしまうのではないか、ということに少し危機感を持っています(大きな目標でなくてもいいのですが)。

明らかに不合理なことは正していかなくてはなりません。新しいソーシャルメディアはそういうことには威力を発揮するかもしれません。しかし、大切なのはその次で、新たな方向性や具体的な取組みを行っていくのには密な議論が必要不可欠で、そのためには、本当の意味での個人的なつながりが重要だと思うのです。それは、旧来から言われている、人間関係が大事という、なれあい社会のそれとは、少し違った意味で、実質的な議論ができる直接的な関係ということになるのですが、それがうまく説明できません。

これは、テーマが大きすぎるので、改めて考えていかないといけないと思っています。

2012年1月8日の記事で紹介した『人間はガジェットではない』という新書は、そういったことを考えさせてくれる本です。


291_モロッコ豆の収穫など

[2012年07月08日(Sun)]
今朝は、久々にいい天気になったので、午前中いっぱいはたけ仕事。

モロッコ豆と枝豆を植えたところは、まわりの雑草と相まって、ただの雑草のようですが、モロッコ豆は収穫できるようになってきました。雑草が多く日陰が多いためか少し色が薄目。

120708モロッコ豆と枝豆.JPG

120708モロッコ豆収穫.JPG

ふと、ピーマンを見ると、ホオズキカメムシの幼虫がびっしり。拡大してみると目がかわいい。でも、あまり増えるとピーマンが枯れてしまうので、枝を揺らして手で受けて、水を張ったバケツで水死してもらいました。

120708カメムシ.JPG

つくね芋も、油断していると隣の花畑の花に絡まったりしているので、ほどいて支柱に巻くようにしてやります。

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手つかずだったカボチャ畑は、苗の部分だけ草をとって無理やりはたけにしていたので、雑草が迫る勢い。

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苗の周りの草取りをして、まわりの草を鎌で刈って敷き藁がわりに敷いてやり、何か所かに生ごみたい肥を埋めてやりました。まだもう少し広い範囲の草取りをしないといけないので、それは来週に持ち越しです。

120708カボチャはたけづくり.JPG



追記:ホオズキカメムシの幼虫の目のかわいさが、上記の写真ではわかりにくかったようにも思うので、写真を撮りなおしてみました。これでどうでしょう?
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シンフォニア岩国という文化ホール

[2012年07月08日(Sun)]
16年くらい前に県立の文化ホールとして開館したシンフォニア岩国(現在は、サントリーの関連会社であるサントリー・パブリシティが指定管理をしています)。

ほぼ1200席あるコンサートホールは生の音がよく響き渡るように作られていて、クラシック音楽などに適する設計(オーケストラなどは、どこで聴いてもそれほどそん色ないように思います)。とはいえ、ステージ上の反響版は可動式になっていて、さまざまな舞台に対応できるようになっています。

昨日は、プリマ・バレリーナとして活躍し、現在はグルジア国立バレエ団の芸術監督であるニーナ・アナニアヴィリさんが自ら白鳥(と黒鳥)役を行う「白鳥の湖」が開催されました。

ダンス好き(節操がないと言われるかもしれませんが、クラシックも現代的なのも好きです。というか、身体表現が好きなのです)の私としては、見逃せないので、早くから一番前の席をとってしまいました(バレエは、ダンサーの足さばきやジャンプ力など間近で観たいので)。

全体としてとても満足度の高い公演でした。ニーナさんは、大活躍していたころとは違うのでしょうが、貫録の踊りでしたし、中に挿入される民族衣装をまとった踊りなど結構楽しい。クラシックバレエの楽しさ満載です。

公演終了後に、たまたま出会った知り合いと話していたら、その人は、オーケストラやオペラ、バレエなどが好きで、国内のいろいろなホールへも行き、今度ヨーロッパに劇場めぐりをするほどの人なのですが、シンフォニア岩国は、ホールとして素晴らしいということをしきりに言うのです。

これから岩国錦帯橋空港が開港すれば、東京から直接お客さんを呼んでくることも不可能ではない感じなります。なにしろ、シンフォニア岩国は、空港から山陽本線JR岩国駅の途中にあり、空港からは1キロくらいしかないのですから。

それはそうと、今回の公演は土曜日ということもあってか、夕方の5時にはじまって7時半くらいには終わったので、少し余韻を楽しもうとワインでも飲み行くことにしました。

ワインバー・アペラシオンでは、小さなワイン会を開催していてカウンター席はほぼ満席。でも端が1席だけ空いていたので、そこに混ぜてもらうわけでもなく混ぜてもらいました。

ワイン会のテーマは「バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社」のワイン。解説は終わっていたようで、みんなはそれぞれ楽しんでいたようで、私も今回のテイスティングワインの中の一つだけ飲ませてもらいました。

これが、私的にはなかなかのヒット。「エスクード ロホ」。赤い盾という意味で、バニラっぽい香りで、渋みがほどよい。香りに影響されてか少し甘すぎな感じもあるものの、好みです。

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私はもっぱらワインをちびりちびり楽しみながら読みかけの本を読んでいましたが、時折店主と今日の公演のことを話したり。隣の人は、以前話をしたことのある山好きの初老の方だったので、山の話なども少し楽しんで充実した夜を終えました。


今日は県道の草刈り

[2012年07月07日(Sat)]
今日は、地元の自然と環境を考えるNPO法人の定例作業日。普通だったら川の草刈りなのですが、このところの雨で川は増水しているので、県から委託を受けている県道の路肩の草刈りになりました。一番ひどいところは、結構道に草がせり出していて大変(というか、縦方向の草刈りはけっこう疲れます)。

ビフォー

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アフター(というか、これから向かっていく前と刈ったあとの後ろ)

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途中で、山登りなんかをしたときに時々見かける、巨大ミミズに出くわしました。全長30センチくらいはありそう。

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『虹のまちの想い出』

[2012年07月07日(Sat)]
『虹のまちの想い出』(光原百合著、絵:鯰江光二、演奏:小原孝、PHP研究所、2011年)

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ウィリアム・ギロックさんのピアノ練習曲をピアニストの小原孝さんが演奏したCDが付属していて、その24曲それぞれから光原百合さんが着想した25の短い物語が、鯰江光二さんのイラストとともに綴られた珠玉の本。

私はピアノを弾けないので、音楽教育界のシューベルトといわれているウィリアム・ギロックさんのことは知らなかったのですが、短くてステキな曲ばかりです(25曲で27分なので、1曲1分程度)。

そして、この「叙情小曲集」全体をあるまちの想い出に見立てて、それぞれの曲ごとに創作された小さな物語が、イラストとあいまって短いながらそれぞれの世界を作りあげていてとてもいいのです。

練習曲なので、普通に市販されている曲と違ってCD化されにくいらしいのですが、それが今回、物語作家と演奏者とイラストレーターの3者がコラボレーションすることによって、こういう形に結実したのだそう。ピアノと直接関係ない人には触れる機会の少ない名曲を三者三様(組み合わせで考えればもっと多様)の楽しみ方で聴けるという意味で、三者なくしては実現しなかった貴重な作品といえるでしょう。

ウィリアム・ギロックさんの曲は、短くてステキなので、いつかどれか1曲でいいので弾けるようになりたいなあ、と思ってしまいます。


国会原発事故調査委員会の報告書が出ましたが…

[2012年07月06日(Fri)]
2012年7月5日、国会に設置された国会原発事故調査委員会の報告書が発表されました。

私はこれまで、このブログで
・2012年2月1日付け「『「国会原発事故調査委員会」立法府からの挑戦状』
・2012年3月1日付け「民間事故調の最終報告書に関する疑問について考える」
・2012年5月13日付け「『福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書』
・2012年6月22日付け「東京電力による福島原子力調査報告書の発表」
などの記事によって、それぞれの事故調査報告書について書いてきましたが、正直もうついていけません。個人の(誰か)の責任にして気晴らしをしたいだけ、としか感じられないからです。今回の国会原発事故調査委員会の報告書に関しては、要約版にざっと目を通した感じでは、マスコミが取り上げているよりは公平にいろいろな問題を扱っている印象ですが、特に目新しいことが書かれているわけでもなさそうです。

これまで出た報告書の中では、私が目を通した限りでは、2011年10月28日に、どの報告書よりも速く出され、記者会見も行い、インターネットで誰でもが見ることのできる形で公表されているにもかかわらず、マスコミから無視されてしまっている、大前研一さんが中心になって作成した「福島第一原子力発電所事故から何を学ぶか」が、最もクリアに事故原因と今後の対策について書かれているように思います。

その他の報告書は、その知見を生かすことなく、どんどんページ数は増えるばかりで、問題の本質をうやむやにしようとしているとしか考えられません。

もうそろそろ、今なお苦しんでいる人たちの補償問題を含めた事故の事後対応を、まず、第一義的な責任者としての東京電力にどこまできっちり対応してもらうか(東京電力の破産宣告も視野に入れて)ということと、それでも無理な場合に、国策として進めてきたからには、どういうふうに国民に納得してもらう形で公的資金を投入していくのか、ということに議論を集中すべきなのではないか。

補償問題は、責任の所在がはっきりしないと対応できないと言われるかもしれませんが、責任は第一義的には事業主体者としての東電が、そして国策として原子力発電所を推進していたからには、それを補填する形で国が負う(つまり私たちが負う)以外にないわけで、報告書によってそれが変るものではないと思います。

補償金額は、今後とも変っていく(いろいろな訴訟が起きてくるでしょう)と思われますが、その総額が最新の時点でいくらで、それを東電と国がいくらずつ負担するのか、そしてその理由は、といったことを概算でいいので知らせてほしい。それが、今後の原子力政策を考えていく上での基礎資料となるのではないかと思います(今回の事故処理にかかるコストは、そのまま原子力発電所の維持コストになるのでしょうから)。

お金のことだけ書いてしまいましたが、もちろん、今まで住み慣れた場所を、突然離れなくてはならないということは、お金とは別の問題として取り組まなければならないことです。


290_はたけの虫たち3

[2012年07月06日(Fri)]
6月26日、30日と紹介してきたはたけの虫たちシリーズもはや3回目。

例によって、虫が苦手な方は見ないようにしてください(案外かわいいものですが)。

ダブりもありますが、虫たちもこれから爆発的に多くなって、ツバメなどの鳥たちのえさとならないといけないので、交尾が盛んですので、単体でしか紹介できていなかったのは改めて掲載したりします。

ナスのはが大好物のニジュウヤホシテントウ。これで、毎年、最初のナスの収穫は少しだけになってしまいます(でも、夏にお休みして、秋ナスのシーズンになると、ニジュウヤホシテントウの影響が少なくなるので、たくさんとれるようになるので、最初の葉は、ニジュウヤホシテントウに提供することにしています)。

01 120703ニジュウヤホシテントウ2.JPG

02 120703ニジュウヤホシテントウ交尾中.JPG

グリーンメタリックのアブの類?
03 120703アブ?.JPG

ガですね。
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ハエの類?口の部分(吻=ふん)が長めで、花粉をまさぐるように食べてます。
05 120703ハエの類2.JPG

前も見た小さな細長い甲虫。
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虫がたくさんいるということは、ハンターもいます。
花のふりをして獲物を待つハナグモ。よく見ると、この子も小さな虫をくわえています。
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結構大きな虫も捕まえます。
08 120703虫をとらえたハナグモ.JPG

カマキリも散歩コースに加えているようです。写真に写っているのはまだ子ども。
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それにしても、ニンジンの花は大人気。葉っぱなどはそれぞれの専門の虫がある程度決まっているのですが、花の花粉や蜜というのは、多くの虫たちにとってご馳走なのでしょう。
それが、ニンジンの花の場合は、1つが2ミリくらいの花が直径2センチくらいの塊になっていて、それが直径十数センチの円形の範囲に花の束になっていて、広い平面を提供してくれているわけですから、虫たちにとっては絶好の社交場。不思議とあまり複数の虫が同時にいないのは、予約制になっていて混み合うのを避けているのでしょうか(もちろん冗談です。時間帯や花の時期によって分けているのでしょうか?その棲み分けはよくわかりません)。

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花によっては、複雑な形になっていたり下を向いていたりして、特定の虫しか受け入れないような仕組みになっているものもあるのに比べると、あまりにオープン。いかにも舞台を提供してくれている感じ。何かニンジンの花ならではの役割がありそうです。


『Partida』

[2012年07月05日(Thu)]
『Partida』(alpha Miki&Takako、音楽CD、2007年)

120626Partida.JPG

二胡(中国)とアルパ(ラテンアメリカ)の異色のデュオalphaによるアルバム。

二胡は最近有名になってきたので、アルパのことを少しだけ書くと、アルパとはスペイン語でハープの意味。外見上は小型のハープといった感じで、ラテンアメリカ、特にパラグアイ・ペルー・メキシコ・ベネズエラなどのフォルクローレで使われる民俗楽器です。

二胡をMikiさん、アルパをTakakoさんが担当。関東を拠点として活躍していたのですが、Mikiさんは実は山口県出身で、現在は里帰りして山口県を拠点に移ししています。

Mikiさんは「ワンコインプロジェクトfrom山口県」という東北の被災地を支援するプロジェクトのメンバーでもあります。プロジェクトについては、上のプロジェクト名で、alphaについては「アルファ 二胡 アルパ」で検索すればホームページやブログがでてきますのでご覧ください。

前置きが長くなりました。このアルバム、タイトルのPartidaは、中に収録されているベネズエラの有名なワルツの曲名からとっていて、“出発”という意味。オリジナル作品や中国の作品、クラシックなどバラエティに富んだ内容になっていて、全体として癒し系のやさしい音色になっています。特に感心したのは、タイトルに使われているベネズエラのワルツと二胡の取り合わせが意外とマッチしていること。なかなかオススメです。CDは、alphaのホームページから購入できます(一部視聴もできます)。

ちなみに、Mikiさんの本名は今井美樹さん。一般に有名だといわれている歌手で俳優の今井美樹さんのほうは芸名。


289_ナスの花と一番オクラなど

[2012年07月05日(Thu)]
ナスの花はいつも控えめに下向き。

120630ナスの花.JPG

きれいな紫色です。

ナスの枝は、そのうち茶色の木の色になるのですが、最初は実のようなすごく濃い紫色です。

オクラもようやく実が成り始めました。
今年は、全体的に植えるのが遅かったので、実りも遅れ気味。

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ついでに、チシャの花も。

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冬の手前に植えて、小さいまま冬を越したチシャが一気に大きくなって、倒れてなお、花を咲かせました。キクのような直径数ミリの小さなはながたくさん咲いてかわいいです。

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調べたら、やはり、キク科のようです。


288_ゴボウの花が、NHKラジオ「すっぴん!」で紹介されました

[2012年07月04日(Wed)]
NHKラジオ番組「すっぴん!」の8時20分ころのコーナー「つぶやき空模様」で、数ある投稿写真の中から、うちはたけのゴボウの花と空の写真が紹介されました。

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やはり、ゴボウの花というのは珍しいのですね。

蕾がどんどんできてきて何日か咲きはじめたので、一斉にきれいに咲くのかと待っていたら、どうも、けっこう個々ばらばらのようです。

2メートル近くの背の高さになっていてすでに目立つので、時期を分散させていろんな虫に受粉してもらおうという戦略なのでしょうか。

一斉にきれいに咲いた状態を期待した私は、単に全体を見る鑑賞者としての立場だったということです。でも、花としては結構一斉に咲くほうが多いような気がするのですが。

今日(7月4日、日々更新されます)中なら、NHKラジオ「すっぴん!」のホームページから、つぶやき空模様の投稿ページに行って投稿写真を見ることができます(4ページ目、12番です)


『ピナ・バウシュ 夢の教室』

[2012年07月04日(Wed)]
『ピナ・バウシュ 夢の教室』(ドイツ映画、アン・リンセル監督、2010年)

120703ピナ・バウシュ夢の教室.JPG

2009年にがんで亡くなったコンテンポラリーダンス界の巨匠、ピナ・バウシュさん。

1978年に初演され、日本での初演時には「ふれあいの館」という邦題もついた「コンタクトホーフ」という演目を、2008年に14歳から18歳までのダンス未経験の若者を集めて、10ヶ月で上演しようというピナさん自身の発案による企画を追ったドキュメンタリー映画。

表現すること、ふれあうこと、身体を動かすこと、人と人がかかわる中でお互いに変わっていくこと、本当は、もっとシビアな場面もあったと思われるのに、全体としてきれいにまとまりすぎている感はありますが、なかなかいい作品です。

煙草をくゆらせながら、青年たちの練習を見つめるピナさんの姿、かっこよすぎです。

ダンスが、遅ればせながら学校教育の中にも入ってくるという話も聞きました。いろんな表現の中の一つなので、誰しもがやらないといけないというと少し抵抗がありますし、こういうものほど指導者の資質が問われるので難しいと思います。地元のダンス指導者とうまく連携してできるといいのでしょうが、それは別問題として、こういったいい作品を先生が見たり、生徒に見せたりするのも一つヒントになっていいのではないかと思います。

1週間限定の上映なので、7月6日(金)までしかありません。広島サロンシネマにて。

ところで、サロンシネマに行くのは実は初めて。

ついでに広電の路面電車の2駅先の広電本社前まで歩いて行って、7月11日に開店する予定のレストラン「トランスヴェール・エクスプレス(仮称)」を見に行きました。

広島電鉄が、電車開業100周年記念事業の一環として、引退したドルトムント電車をレストランに改造して、広電本社ビルの隣に開業するもの。定休日が土・日・祝日となっているので、岩国からは利用しにくいのですが、見たくなってしまう私は、やはり、少し鉄っちゃんが入っているのでしょうか?

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まだ、さすがに準備中で、工事柵でおおわれていますが、なかなか趣があります。電車の右に現役の広電の路面電車が通りかかった瞬間です。


ネストハウス ほんまもん館で手作り小物の展示即売会

[2012年07月03日(Tue)]
岩国市の保津町にある住宅会社のショールームのようなところで、手づくり小物の展示即売会を行っているということで、先日のぞいてみました。

120701ほんまもん館.JPG

私は、この「ほんまもん館」に来るのは、音モダチのホルン蔵田さんのコンサート以来2回目。全体的に木でできていてなかなかくつろげるいい空間です(住宅の構造見本などもいろいろ置いてあります)。

窓口の方も気さくに声をかけてくれて、イベントなどあれば使ってくださいとのこと(タダなのだそう。もちろん、来てくれた人が木の家に興味を持ってくれたらうれしいということでしょうけど)。

前から気になっていた小物を、一つだけ買ってしまいました。

7月1日から8月30日まで、10時より(定休日は水曜日)


287_タマネギを収穫しないとどうなるか

[2012年07月03日(Tue)]
この日曜日に、積年の疑問が解決。

タマネギは、そのまま放っておいたらどうなるのか。

タマネギは、最終段階で一気に太って、葉っぱも倒れ、収穫となるのですが、もし、そのまま収穫しなかったらどういう状態になるのか長年疑問でした。

タマネギは、だいたい次に植えるものが決まっていたりして、そのまま置いておくことがなかったので調べるチャンスもなかったのです。

用事の合間に、はたけの草取りを少しだけしていたら、収穫を忘れて草に埋もれていたサラダ用のミニタマネギを発見(決して広くはないはたけに、忘れられた部分がなぜあるのかというまっとうな突っ込みはしないでください)。

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草をとってみると、でてきました、ミニタマネギ。

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ほったらかしでもちゃんと葉っぱは取れて上の部分を閉じ、自分で休眠状態になるのですね。少し、平べったくなっています。低姿勢にして外からの影響を少なくするためでしょうか?

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そして、原産地では、気候の加減か、次に成長をしていい時期までこの状態で待つのでしょう。



「雑誌くるとん 2012−7・8月号」

[2012年07月03日(Tue)]
今回の特集は、川下。
いつもながら、岩国周辺の楽しい情報が満載。
中身は見てのお楽しみ。

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個人的な一押しだけ書くと、「釣竿アーティスト」と題した、オリジナルの釣竿を作っている有限会社デルタ工房さんのお話。こだわりの職人さんの話が好きなもので。

以前は通販のみでしたが、最近はいろんなお店でも販売しています。

でも、忘れちゃうので定期購読がおススメです。


チャイルドライン 受け手・スタッフ養成講座

[2012年07月02日(Mon)]
チャイルドラインは、18歳までの子どもがかける電話。指示、説教、評価をすることなく、ただ子どもの声を受けとめ気持ちを聴く電話です。子どもから電話を受ける人を『受け手』といい、受け手を担うのは55才までです。55才以上の人は他の役割を担っていただくことになっています。

今年(2012年)も7月22日(日)から10月14日(日)までの13回(朝昼2講座ずつが原則なので延べ7日間)かけて、チャイルドライン受け手・スタッフ養成講座が開講します。

子どもの声を聴くことを社会のシステムとして保障しているチャイルドラインの基本的な考え方を、ロールプレイなども含めて実践的に身につけることができます。興味のある人は、是非。

1207CL養成講座.JPG

◆受講料 12000円(13回分)
◆託 児 1回の講座につき300円(予約制、保険料込み)
◆問合せ・申込み チャイルドライン岩国ステーション
 電話&ファックス0827-28-5051 事務局携帯 080-1636-1135
 E-mail childline-iwakuni@honey.ocn.ne.jp

◆日 程 場所は、岩国市中央公民館を主に変更もあります。
 (1)7月22日(日) 10時〜12時、13時〜15時
   @チャイルドラインとはT AチャイルドラインとはU
 (2)8月5日(日) 10時〜12時、13時〜15時
   B子どもの権利T C子どもの権利U
 (3)8月19日 10時〜12時、13時〜15時
   D子どもの現状と発達T E子どもの現状と発達U
 (4)8月26日(日) 10時〜12時、13時〜15時
   F子ども時代にたちかえるT G子ども時代にたちかえるU
 (5)9月17日(日) 10時〜12時、13時〜15時
   HロールプレイT IロールプレイU
 (6)9月30日(日) 10時〜12時、13時〜15時
   J聴くということT K聴くということU
 (7)10月14日(日) 10時〜12時
   L実務研修


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