『25年目の弦楽四重奏』
『25年目の弦楽四重奏』(アメリカ映画、監督:ヤーロン・ジルバーマン、2012年、106分、原題:The Late Quartet)
リーダーの病気のために存続の危機に立たされた、結成25周年を迎える著名な弦楽四重奏団の、メンバー4人の揺れ動く心の葛藤を描く映画です(レンタルで観ました)。
素晴しいハーモニーを生み出していた4人にもそれぞれ事情がありながら、微妙なバランスを保っていたからこそ最高のパフォーマンスが出せていたものが、ちょっとしたきっかけ、いろいろなところにひずみが出てしまう。
言ってしまえば、そういうことってありますよね。小さな勘違いをあえて飲み込んでしまうことによって、結果としてうまくいったけど、水面下で不満はたまっていて、つまらないきっかけで、爆発してしまったり。
そういう場合、誰が悪いというほどでもなく、しかも、誤解がプラスに働くこともあるわけで、一概に否定もできない。
一人の素晴しい才能を見るのも楽しいのですが、人は、いろいろ想像力を働かせて、影響しあいながら協力し合えるからこそ、1人では出せない恐ろしいほどのパフォーマンスを魅せてくれることがあって、それが誰か一人だけの力だけではなく、バランスの元に成り立っているんだということや、完璧のように見える人も、案外そうでもないことなど、あらためて考えさせてくれる作品です。
ラスト10分くらいは、語られないいろんな謎の余韻を残しながらも、大人な仕上がりで、ステキです。
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リーダーの病気のために存続の危機に立たされた、結成25周年を迎える著名な弦楽四重奏団の、メンバー4人の揺れ動く心の葛藤を描く映画です(レンタルで観ました)。
素晴しいハーモニーを生み出していた4人にもそれぞれ事情がありながら、微妙なバランスを保っていたからこそ最高のパフォーマンスが出せていたものが、ちょっとしたきっかけ、いろいろなところにひずみが出てしまう。
言ってしまえば、そういうことってありますよね。小さな勘違いをあえて飲み込んでしまうことによって、結果としてうまくいったけど、水面下で不満はたまっていて、つまらないきっかけで、爆発してしまったり。
そういう場合、誰が悪いというほどでもなく、しかも、誤解がプラスに働くこともあるわけで、一概に否定もできない。
一人の素晴しい才能を見るのも楽しいのですが、人は、いろいろ想像力を働かせて、影響しあいながら協力し合えるからこそ、1人では出せない恐ろしいほどのパフォーマンスを魅せてくれることがあって、それが誰か一人だけの力だけではなく、バランスの元に成り立っているんだということや、完璧のように見える人も、案外そうでもないことなど、あらためて考えさせてくれる作品です。
ラスト10分くらいは、語られないいろんな謎の余韻を残しながらも、大人な仕上がりで、ステキです。
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