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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『社会の科学のことば事典』という構想

[2010年07月30日(Fri)]
今年の仮説実験授業研究会 夏の大会は、個人的にはかなり収穫がありました。

何回かに分けて、簡単な報告をしてみたいと思います。こんな研究をしている団体もあるんだという感じで読んでいただければ(私の説明が不十分で、変に伝わる可能性はあります)。

まずは、『社会の科学のことば事典』という構想。これは、10数年前から企図され、何度か集中して議論されながらなかなか実現していないもので、今回改めて実現に向けて動き出していて、大会の分科会の中でも資料発表がありました。

仮説実験授業研究会には、教育の立場から、従来の社会科学とは違うものとして、<社会の科学>と呼んでいる研究分野があり、数学的な考え方をもとに、
@ 数量的な見方・考え方 や
A 言葉にこだわる研究法
を特徴として授業のプランや読み物などについて研究しています。

歴史など社会科学の分野では、学者や学会が細分化・専門化され、それぞれが勝手に言葉を定義しているために、あいまいなまま議論が進むことがあり、教育する立場から考えて、言葉がちゃんと定義できれば、社会を見る目が変わったり、問題が解決できる場合がある、という問題意識をもとに、用語の再定義を行っているのです。

今回出た話を例にとると、市長という言葉を聞くと、1人であるというイメージがありますが、日本の江戸時代などでは、奉行という役職にあたり、2人とか3人の人がその職にあたっていたし、ヨーロッパでも近代のころには複数人いた。複数人を置くことによって独走を防ぐ仕組みがあったりして、そういうふうに説明されると、今の市長のイメージとはずいぶん変わってきます。

国の成り立ちにしても、例えば英国は(大雑把に言って)イングランドとスコットランドが一緒になってできた国ですが、実は、国王が先行して一緒になったのだけど、それでも最初は別々の国であったのが、議会が一緒になることによって一つの国になったらしいのです。つまり、国王よりも議会のほうが重要視されていたということになります。

あまりいい例ではなかったかもしれませんが、独立国、連邦国、国王・貴族・皇帝・天皇、民主主義、資本主義、社会主義、植民地、保護国、民族・人種、市・町・村の違い、身分制度などわかったつもりで使ってしまう気になる言葉について考えていこうとしています。


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